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49. スピードの狂犬
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49. スピードの狂犬
「ねぇねぇ先輩!これ見てください!新しく遊園地がオープンしたんです!私行きたいんですけど!行きましょうよ!」
「嫌だよ。遊園地なんて人が多いし」
「むぅ……じゃあ、私が勝手に先輩を連れ出して行くので、良いですよね?」
「だから行かねぇって!というか、何でそんなに行きたがるんだよ……」
「だって、まだ一度も行ってないところには先輩と一緒に行きたいんですもん!」
またこいつの謎理論が出たよ。うぜぇ。新しい遊園地なんて学校の誰かに見られる可能性が高いし嫌なんだが。でも、こいつの場合、変な理由で本当に連れ出されそうだから怖い……だからそうならないようにしなくては。
「なら白石。オレにゲームで勝ったら、一緒に遊園地に行ってやるよ」
「えぇーっ!私ゲーム下手なの知ってますよね?ずるいですよ先輩!それじゃあ勝負になりません!」
「なら行かない。それでいいな?」
「ぐぬぬ……分かりました!その勝負受けて立ちます!」
よし。これで面倒臭くなることは避けられたぞ。どうせ白石がオレに勝てるわけがない。
「先輩?さっきの約束忘れないでくださいね?」
「おう。もちろんだ」
「私が対戦するゲーム選んでいいですよね?そのくらいハンデください」
「別に構わないけど。どうせどれ選んでも同じだし」
「ふふん。じゃあこのレースゲームをやります」
は?レースゲームとかマジかよ。これ、操作が難しいやつじゃん。まぁ、適当にやってたら終わるだろう。白石にできるわけねぇし。
「ではスタートです!」
白石はそういうと目付きが変わり狂犬みたいな表情になった。そして、コントローラーを操作する手も先ほどとはまるで別人のように滑らかだった。おいおい嘘だろ!?このスピードで操作してんのかよ!しかもドリフト上手いし……マジかよ
「やった!一位ですよ先輩!見てくれました?私の鮮やかなドリフト!」
「嘘だろ……」
「どんなもんですか!」
ドヤ顔してんじゃねぇよ。ムカつく。くそっ!あり得ない……なぜこんなにもこいつ上手いんだ?
「お前なんでレースゲームだけ得意なんだよ……?」
「ふっふっふ。それは先輩が『オレにゲームで勝てたらな』といつかは言うと思っていたので、こっそりゲームを買ってきて毎日のように特訓しましたからね!この日を待っていたんですよ!考えが甘かったですね先輩!」
うぜぇ……こいつ性格悪いんだが。普通そこまでするか?
「待て待て。もう一回だ!正直、今のはオレがお前を舐めすぎた」
「いいでしょう!返り討ちにしてあげます!覚悟してください先輩!」
なぜか2時間近くぶっ続けでレースゲームをする羽目になってしまった。そして結果は惜しくもオレが負けてしまった。こうして白石との遊園地が決定するのだった。
「ねぇねぇ先輩!これ見てください!新しく遊園地がオープンしたんです!私行きたいんですけど!行きましょうよ!」
「嫌だよ。遊園地なんて人が多いし」
「むぅ……じゃあ、私が勝手に先輩を連れ出して行くので、良いですよね?」
「だから行かねぇって!というか、何でそんなに行きたがるんだよ……」
「だって、まだ一度も行ってないところには先輩と一緒に行きたいんですもん!」
またこいつの謎理論が出たよ。うぜぇ。新しい遊園地なんて学校の誰かに見られる可能性が高いし嫌なんだが。でも、こいつの場合、変な理由で本当に連れ出されそうだから怖い……だからそうならないようにしなくては。
「なら白石。オレにゲームで勝ったら、一緒に遊園地に行ってやるよ」
「えぇーっ!私ゲーム下手なの知ってますよね?ずるいですよ先輩!それじゃあ勝負になりません!」
「なら行かない。それでいいな?」
「ぐぬぬ……分かりました!その勝負受けて立ちます!」
よし。これで面倒臭くなることは避けられたぞ。どうせ白石がオレに勝てるわけがない。
「先輩?さっきの約束忘れないでくださいね?」
「おう。もちろんだ」
「私が対戦するゲーム選んでいいですよね?そのくらいハンデください」
「別に構わないけど。どうせどれ選んでも同じだし」
「ふふん。じゃあこのレースゲームをやります」
は?レースゲームとかマジかよ。これ、操作が難しいやつじゃん。まぁ、適当にやってたら終わるだろう。白石にできるわけねぇし。
「ではスタートです!」
白石はそういうと目付きが変わり狂犬みたいな表情になった。そして、コントローラーを操作する手も先ほどとはまるで別人のように滑らかだった。おいおい嘘だろ!?このスピードで操作してんのかよ!しかもドリフト上手いし……マジかよ
「やった!一位ですよ先輩!見てくれました?私の鮮やかなドリフト!」
「嘘だろ……」
「どんなもんですか!」
ドヤ顔してんじゃねぇよ。ムカつく。くそっ!あり得ない……なぜこんなにもこいつ上手いんだ?
「お前なんでレースゲームだけ得意なんだよ……?」
「ふっふっふ。それは先輩が『オレにゲームで勝てたらな』といつかは言うと思っていたので、こっそりゲームを買ってきて毎日のように特訓しましたからね!この日を待っていたんですよ!考えが甘かったですね先輩!」
うぜぇ……こいつ性格悪いんだが。普通そこまでするか?
「待て待て。もう一回だ!正直、今のはオレがお前を舐めすぎた」
「いいでしょう!返り討ちにしてあげます!覚悟してください先輩!」
なぜか2時間近くぶっ続けでレースゲームをする羽目になってしまった。そして結果は惜しくもオレが負けてしまった。こうして白石との遊園地が決定するのだった。
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