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41. ペンギンのマグカップ
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41. ペンギンのマグカップ
オレと白石はそのままショッピングを楽しんでいた。でもなかなか気に入るものがなくて、白石の誕生日プレゼントは見つからず結局買えなかった。
「なんかごめんな、せっかく誕生日なのに」
「いいですよ別に。それよりこうやって先輩がデートに誘ってくれたので。今日は楽しかったです!」
そういえばオレから誘って出掛けるのは初めてだったかもしれない。なんだか白石が楽しかったと言ってくれて嬉しくなって頬が緩む。するとそんなオレを見てか白石も微笑んだ。
そしてそのまま白石の手を強く握って少し早歩きで歩き出す。白石も少し驚いたような表情を浮かべたがすぐに握り返しながら歩く
「あの先輩」
「なんだ?」
「私今すごく幸せです。こんなに幸せな誕生日は初めてです。だから……これからもずっと一緒にいてくださいね。約束ですよ?」
「ずっとはお断りだが?」
「ひどいですよ!付き合ってるのに!」
「付き合ってねぇだろ!ほら!帰るぞ」
そのあと手を繋いだまま帰り道を歩いていたが、白石は不意に立ち止まった。
「どうした?何か欲しいものでもあったのか?」
「あっ!見てください先輩!この前のペンギンちゃんのグッズですよ!ほら!」
そう言って指さす方を見ると一軒の雑貨屋がある。そこには例のゲームセンターで取ってあげたペンギンのぬいぐるみが置かれていた。それを見た瞬間白石の顔がパァッと明るくなった。
「わぁーっ!やっぱり可愛いですね!」
こいつは本当にこのペンギンが好きなんだな。とりあえず中に入り、店内を見るとそのペンギンのグッズがいっぱい置かれていた。
「なぁ白石。そのペンギンのマグカップなんか良さそうじゃないか?なぜか知らないがお前専用のコップがオレの家にあるし、普段使いできそうだし。どうだ?」
「確かにこれなら使えますね!でもマグカップにしては少し高いですけど?」
「贅沢してないオレなら問題ないだろ。遠慮するなよお前らしくない」
「えぇ!?良いんですか?本当にもらってもいいんですか?ありがとうございます先輩!私大切にしますから!」
そう笑顔で答える白石の姿を見て自然と笑みがこぼれた。本当にこいつは普段ウザいけど、こんなに喜んでくれるなら今日誘って良かったな。そう思うオレがいるのだった。
オレと白石はそのままショッピングを楽しんでいた。でもなかなか気に入るものがなくて、白石の誕生日プレゼントは見つからず結局買えなかった。
「なんかごめんな、せっかく誕生日なのに」
「いいですよ別に。それよりこうやって先輩がデートに誘ってくれたので。今日は楽しかったです!」
そういえばオレから誘って出掛けるのは初めてだったかもしれない。なんだか白石が楽しかったと言ってくれて嬉しくなって頬が緩む。するとそんなオレを見てか白石も微笑んだ。
そしてそのまま白石の手を強く握って少し早歩きで歩き出す。白石も少し驚いたような表情を浮かべたがすぐに握り返しながら歩く
「あの先輩」
「なんだ?」
「私今すごく幸せです。こんなに幸せな誕生日は初めてです。だから……これからもずっと一緒にいてくださいね。約束ですよ?」
「ずっとはお断りだが?」
「ひどいですよ!付き合ってるのに!」
「付き合ってねぇだろ!ほら!帰るぞ」
そのあと手を繋いだまま帰り道を歩いていたが、白石は不意に立ち止まった。
「どうした?何か欲しいものでもあったのか?」
「あっ!見てください先輩!この前のペンギンちゃんのグッズですよ!ほら!」
そう言って指さす方を見ると一軒の雑貨屋がある。そこには例のゲームセンターで取ってあげたペンギンのぬいぐるみが置かれていた。それを見た瞬間白石の顔がパァッと明るくなった。
「わぁーっ!やっぱり可愛いですね!」
こいつは本当にこのペンギンが好きなんだな。とりあえず中に入り、店内を見るとそのペンギンのグッズがいっぱい置かれていた。
「なぁ白石。そのペンギンのマグカップなんか良さそうじゃないか?なぜか知らないがお前専用のコップがオレの家にあるし、普段使いできそうだし。どうだ?」
「確かにこれなら使えますね!でもマグカップにしては少し高いですけど?」
「贅沢してないオレなら問題ないだろ。遠慮するなよお前らしくない」
「えぇ!?良いんですか?本当にもらってもいいんですか?ありがとうございます先輩!私大切にしますから!」
そう笑顔で答える白石の姿を見て自然と笑みがこぼれた。本当にこいつは普段ウザいけど、こんなに喜んでくれるなら今日誘って良かったな。そう思うオレがいるのだった。
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