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35. 一緒ですもんね
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35. 一緒ですもんね
「ねぇねぇ先輩?私ってどんな水着が似合うと思いますか?」
「そんなことオレに聞くなよ……自分で好きなの着たらいいだろ?」
「むぅ……こういう時は、彼氏の意見が欲しいんじゃないですか!」
「彼氏はどこにいるんだろうな?オレではないから間違いなく」
オレと白石は明後日プールに行くことになっている。だからこいつはこんなにもはしゃいでいるんだろうな。ウザくなければ可愛げがあるのに残念なやつだ
「じゃあ先輩!私の水着姿を想像して下さい!」
「いや無理だな。お前が水着を着る姿なんて想像できないし」
「えぇ!?そこは頑張るところですよ!?ほらほら、ちゃんと思い浮かべて下さい!」
そう言って顔を近づけてくる。近い近い。あとなんかいい匂いするんだけど何これ。シャンプーとか柔軟剤かな。
「分かったよ!分かったから離れろ!んー……そうだなぁ……」
目を瞑り、頭の中でイメージを浮かべる。白石は髪が肩にかかるくらいだから、ビキニもいいけどワンピース型も似合いそうだ。どちらにせよなんでも似合いそうな気がする……
「どうでした?」
目を開けると目の前にはニコニコ顔の白石がいた。その顔やめろウザいから。何でも似合う白石の水着姿を想像出来たことが悔しいので黙っておく。
「あー……ダメだな、想像つかないな」
「本当ですか?顔赤いですよ先輩?想像できたんですよね、教えてくださいよ!」
「うるせぇ。そういうことは自分の力で何とかしろ」
「……そうですか。わかりました。……じゃあ今すぐここで下着姿になります。先輩が想像できないみたいなので」
「は?」
「水着も下着も一緒ですもんね。先輩が教えてくれないなら脱ぎます!」
そう言って脱ごうとする白石の手を焦りながら掴む。なんだよこいつ……すごくウザい。マジで意味わかんねぇぞ?暴走機関車か?
「おい待てバカ。それは本当にマズイから。頼むからやめて下さいお願いします」
「じゃあ教えてくださいよ~!」
結局オレはどれでも似合うことを伝えて白石の暴走を止めることができたが、ニヤニヤしてるムカつく白石の顔を見ることになった。なんでこんな下らないことでこんなにつかれなきゃいけないんだよ……まだ夏休み始まったばかりなのに……
「ねぇねぇ先輩?私ってどんな水着が似合うと思いますか?」
「そんなことオレに聞くなよ……自分で好きなの着たらいいだろ?」
「むぅ……こういう時は、彼氏の意見が欲しいんじゃないですか!」
「彼氏はどこにいるんだろうな?オレではないから間違いなく」
オレと白石は明後日プールに行くことになっている。だからこいつはこんなにもはしゃいでいるんだろうな。ウザくなければ可愛げがあるのに残念なやつだ
「じゃあ先輩!私の水着姿を想像して下さい!」
「いや無理だな。お前が水着を着る姿なんて想像できないし」
「えぇ!?そこは頑張るところですよ!?ほらほら、ちゃんと思い浮かべて下さい!」
そう言って顔を近づけてくる。近い近い。あとなんかいい匂いするんだけど何これ。シャンプーとか柔軟剤かな。
「分かったよ!分かったから離れろ!んー……そうだなぁ……」
目を瞑り、頭の中でイメージを浮かべる。白石は髪が肩にかかるくらいだから、ビキニもいいけどワンピース型も似合いそうだ。どちらにせよなんでも似合いそうな気がする……
「どうでした?」
目を開けると目の前にはニコニコ顔の白石がいた。その顔やめろウザいから。何でも似合う白石の水着姿を想像出来たことが悔しいので黙っておく。
「あー……ダメだな、想像つかないな」
「本当ですか?顔赤いですよ先輩?想像できたんですよね、教えてくださいよ!」
「うるせぇ。そういうことは自分の力で何とかしろ」
「……そうですか。わかりました。……じゃあ今すぐここで下着姿になります。先輩が想像できないみたいなので」
「は?」
「水着も下着も一緒ですもんね。先輩が教えてくれないなら脱ぎます!」
そう言って脱ごうとする白石の手を焦りながら掴む。なんだよこいつ……すごくウザい。マジで意味わかんねぇぞ?暴走機関車か?
「おい待てバカ。それは本当にマズイから。頼むからやめて下さいお願いします」
「じゃあ教えてくださいよ~!」
結局オレはどれでも似合うことを伝えて白石の暴走を止めることができたが、ニヤニヤしてるムカつく白石の顔を見ることになった。なんでこんな下らないことでこんなにつかれなきゃいけないんだよ……まだ夏休み始まったばかりなのに……
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