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本編
-340- アレックスの心配性
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「え……お医者様?」
「はい。一度診て貰いましょ?」
朝、いつものようにアレックスを見送って、朝ごはんを食べて散歩をして鍛錬に付き合って貰って。
ごくごく、いつもと変わらない午前中の時間の過ごし方だったはずだ。
セオが『お医者様が到着しました』と言ってきた。
「どこも悪くないよ?」
「あー……まあ、はい、そうですよね。爺さまもレン様は至って健康だと言ってますし、俺もそう思います」
セオが苦笑しながら、同意してくれる。
じゃあ、どこも悪くないのに医者に診てもらうのかあ……こっちの世界って、医者は高額だって聞いたばかりだから気が引ける。
「じゃあ何で?……って、アレックスか」
「はい、正解です」
セオがちょっとあきれ顔で笑う。
うん、僕に対してとても過保護なのは知ってたけれど、まさか医者まで呼ぶとは思わなかった。
セバスの鑑定があるのに。
昨夜はアレックスを求めて、その求めた分だけアレックスが付き合ってくれた。
丁寧だけれどその丁寧さがじれったく思うくらいに気持ちが逸ったし、実際口にも出してた。
『っまだ?もういいから、早く……んっ、待てないよ』って言った僕に対して、『もう少し解さないと後辛いだろ』なんて優しく返して慰めるような口づけと共にお尻の中を解してくれた。
その間、アレックスが気遣いながらもちゃんと欲情してくれることが嬉しくて僕もアレックスのおちんちんに触れたし、昨夜は、僕が触っても『触るな』って言わなかったんだ。
好きなように触らせてくれた。
僕の手を感じて時折息を詰めるアレックスも、僕の手の中で熱く硬くなった先端が温かく濡れるのも、甘いオレンジのいい香りが一層濃くなるのも、凄く凄く嬉しかった。
アレックスはあれから、何も聞いてこなかったよ。
どうしたんだとか、何かあったのかだとか、具体的なことは何も聞いてこなかったし、言いたいことがあれば言って欲しいという言葉も重ねて言われていない。
ただ、終わった後も、今朝も、僕の身体を相当気遣ってくれて、『怠くないか?』とか『身体に違和感はないか?』とかは聞いてきた。
それには、『うん、大丈夫』って答えたのは強がりでも何でもない、本当のことだったからだ。
けれどまさか、医者を呼ぶとは思わなかった。
それも、僕に確認も取らない上に、もう呼んだ後だった。
ってことは、朝一で連絡をしたってことじゃないかな?
実際連絡をしたのはヴァンで、指示をだしたのがセバスなんだろうけれど、朝すぐに伝えたんだと思う。
来ちゃったなら、帰ってくれなんて言えない。
呼んでおいて何様だって話だよね。
必要ないから帰ってくれって言える人はいるかもしれないけれど、少なくとも僕は言えないし、拒否できない。
僕の性格を分かっててよこしてきたんだと思う。
それに……医者に診せるの?
何をって、僕の身体だ。
明日、ううん、明後日くらいならいいかもしれないけれど、僕の身体にはアレックスのキスマークがたくさんついてた。
朝あんなにたくさんついてたのが、今もう消えてるとは思えない。
セオにはもう気にせず見せられるけれど……っていうか、セオはそれを目にして一瞬手元が止まったけれど、揶揄ったりしなかったし。
すぐにいつもの通り着替えるのを手伝ってくれて、『身体、辛かったら言ってくださいね』って一言いわれただけだ。
それも、特別心配された顔もしてなかったし、呆れた顔もしてなかった。
例えて言うなら、『喉が乾いたら言ってくださいね』とか『寒かったら言ってくださいね』とか、普段よくある朝の会話と同じ感覚だ。
僕が普通に動けていたからかもしれない。
「セオ、あの───」
「もう呼んじゃいましたから、諦めてアレックス様の心配性に付き合ってあげてください」
「でも……アレックスのキスマークがたくさんついてるから、診せるの恥ずかしい」
アレックスもちょっとは考えて欲しかったな。
あ、キスマークは良いんだけれどね?
アレックスのだって思えるし、たくさん愛して貰った証拠だし、こっちの世界で撮影もなにもないしね。
でも、この身体を他の人に診せるのは……あ、付いてるからこそ診せられるのかな?
牽制的な。
アレックスは僕にちゃんと独占欲を持ってくれてるし、今まで恋人が居なかった上に、属性の上でも僕を手放すことなんて出来ない。
もし、昨夜の状態で属性云々思い出したら、不安になっていたかもしれない。
けれど、今は不思議と不安にはならなかった。
互いに惹かれ合うっていう一文は、まだ僕の心の一部をちょっとだけもやもやさせてるけれど、昨夜ほど気にはならない。
たくさん愛してもらったからかな?
もしかしたら、また不安になることもあるかもしれないけれど、少なくとも今は大丈夫だ。
『愛してる』って、言葉でも言ってくれたし、あのときのアレックスの瞳と言葉を疑うなんて出来ない。
「寧ろ、確信犯な気がしますね、俺は」
「やっぱり?」
「大丈夫です。馬鹿になんかされないですし、そこまでびっくりもされないです。
ちゃんと信頼できるお医者様を呼んでます。
それこそ、アレックス様が信頼できるお医者様です。俺も傍にいますし、変なことには絶対ならないですから」
「わかった」
「レン様、こちらイーサン先生です。アレックス様が幼少の頃からお世話になっている先生で、私どもが体調を崩した時にもお世話になってます」
「初めまして、レン=エリソンです。今日はよろしくお願いします」
セバスが案内してくれたイーサン先生は、背が丸くて、頭がピカピカしているのに、真っ白で立派な眉毛とお髭をした先生だった。
元の世界だと、神様のイラストでよくあるような、雲に乗ってる神さまみたい。
にこにこした笑顔にちょっとだけ安心する。
「これはこれはご丁寧にありがとうございます。イーサンと申します。レン様、こちらこそよろしくお願いします。
ここに呼ばれるのは久しぶりですなあ」
「そうなの?」
「皆さん健康で何よりです」
「じゃあ、急に呼ばれたからびっくりしちゃいましたね」
「アレックス様が心配だからどうしてもお願いしたいと手紙にありました。
こうやってお会いできて光栄です。
私はもう院を息子に譲りましてな、まあまあ暇にしてます。ああ、どうぞお座りください、早速診てみましょうか」
病人じゃないから椅子の前で挨拶をすると、にこにこと笑顔で返してくれた。
イーサン先生は、見た目に反してとても身軽だ。
すたすたと歩いてくるし、大きなかばんをひょいとテーブルに置いて開くと、すぐに両手を浄化して、聴診器を肩にかける。
セバスが用意した椅子に腰かけて、僕と向き合う。
「では、両手をお貸しできますかな?両手の平を上にして楽にしてください」
「はい」
「ふむ……」
両手の手首の脈を診るように、そっと掴んでじっと僕全体を目にしてくる。
これで何が分かるのかなって思って不思議にいると、傍にいてくれたセオが『魔力の流れを診てるんですよ』と教えてくれた。
へえ、こうやって確かめるのかーなんて思った時には、『はい、よろしいですよ』と、そっと手が離れていった。
「では、心音をお聞かせ願いますかな。椅子を跨いでもらいましてまずは背中から」
「はい」
僕がシャツの裾をズボンから出して、セオがボタンに手をかけた時だった。
「ああ、脱がなくて結構ですぞ」
「え?」
「極力肌を見ることのないよう言われておりますゆえ」
えー?そんなことまでアレックス手紙に書いたの?
じゃあ、服の中に手を入れてくれるのかな?
元の世界でも着たままでいいっていう先生はいたし、その方が抵抗がないや……と思ったのもつかの間、セオが待ったをかけた。
「いいえ、レン様には脱いでいただきます」
「え?何で?」
「必ず俺の目に届くところでと言われておりますので」
「「………」」
思わず、黙ってイーサン先生を見つめちゃう。
イーサン先生も僕を同じような目で見てきた。
「ふぉふぉっ」
「ふふっ」
おかしくて吹き出すと、先生も一緒になって笑ってくる。
セオにはちゃんと目の届くようにいいながら、イーサン先生には見せるなって無理があるよ。
「はい。一度診て貰いましょ?」
朝、いつものようにアレックスを見送って、朝ごはんを食べて散歩をして鍛錬に付き合って貰って。
ごくごく、いつもと変わらない午前中の時間の過ごし方だったはずだ。
セオが『お医者様が到着しました』と言ってきた。
「どこも悪くないよ?」
「あー……まあ、はい、そうですよね。爺さまもレン様は至って健康だと言ってますし、俺もそう思います」
セオが苦笑しながら、同意してくれる。
じゃあ、どこも悪くないのに医者に診てもらうのかあ……こっちの世界って、医者は高額だって聞いたばかりだから気が引ける。
「じゃあ何で?……って、アレックスか」
「はい、正解です」
セオがちょっとあきれ顔で笑う。
うん、僕に対してとても過保護なのは知ってたけれど、まさか医者まで呼ぶとは思わなかった。
セバスの鑑定があるのに。
昨夜はアレックスを求めて、その求めた分だけアレックスが付き合ってくれた。
丁寧だけれどその丁寧さがじれったく思うくらいに気持ちが逸ったし、実際口にも出してた。
『っまだ?もういいから、早く……んっ、待てないよ』って言った僕に対して、『もう少し解さないと後辛いだろ』なんて優しく返して慰めるような口づけと共にお尻の中を解してくれた。
その間、アレックスが気遣いながらもちゃんと欲情してくれることが嬉しくて僕もアレックスのおちんちんに触れたし、昨夜は、僕が触っても『触るな』って言わなかったんだ。
好きなように触らせてくれた。
僕の手を感じて時折息を詰めるアレックスも、僕の手の中で熱く硬くなった先端が温かく濡れるのも、甘いオレンジのいい香りが一層濃くなるのも、凄く凄く嬉しかった。
アレックスはあれから、何も聞いてこなかったよ。
どうしたんだとか、何かあったのかだとか、具体的なことは何も聞いてこなかったし、言いたいことがあれば言って欲しいという言葉も重ねて言われていない。
ただ、終わった後も、今朝も、僕の身体を相当気遣ってくれて、『怠くないか?』とか『身体に違和感はないか?』とかは聞いてきた。
それには、『うん、大丈夫』って答えたのは強がりでも何でもない、本当のことだったからだ。
けれどまさか、医者を呼ぶとは思わなかった。
それも、僕に確認も取らない上に、もう呼んだ後だった。
ってことは、朝一で連絡をしたってことじゃないかな?
実際連絡をしたのはヴァンで、指示をだしたのがセバスなんだろうけれど、朝すぐに伝えたんだと思う。
来ちゃったなら、帰ってくれなんて言えない。
呼んでおいて何様だって話だよね。
必要ないから帰ってくれって言える人はいるかもしれないけれど、少なくとも僕は言えないし、拒否できない。
僕の性格を分かっててよこしてきたんだと思う。
それに……医者に診せるの?
何をって、僕の身体だ。
明日、ううん、明後日くらいならいいかもしれないけれど、僕の身体にはアレックスのキスマークがたくさんついてた。
朝あんなにたくさんついてたのが、今もう消えてるとは思えない。
セオにはもう気にせず見せられるけれど……っていうか、セオはそれを目にして一瞬手元が止まったけれど、揶揄ったりしなかったし。
すぐにいつもの通り着替えるのを手伝ってくれて、『身体、辛かったら言ってくださいね』って一言いわれただけだ。
それも、特別心配された顔もしてなかったし、呆れた顔もしてなかった。
例えて言うなら、『喉が乾いたら言ってくださいね』とか『寒かったら言ってくださいね』とか、普段よくある朝の会話と同じ感覚だ。
僕が普通に動けていたからかもしれない。
「セオ、あの───」
「もう呼んじゃいましたから、諦めてアレックス様の心配性に付き合ってあげてください」
「でも……アレックスのキスマークがたくさんついてるから、診せるの恥ずかしい」
アレックスもちょっとは考えて欲しかったな。
あ、キスマークは良いんだけれどね?
アレックスのだって思えるし、たくさん愛して貰った証拠だし、こっちの世界で撮影もなにもないしね。
でも、この身体を他の人に診せるのは……あ、付いてるからこそ診せられるのかな?
牽制的な。
アレックスは僕にちゃんと独占欲を持ってくれてるし、今まで恋人が居なかった上に、属性の上でも僕を手放すことなんて出来ない。
もし、昨夜の状態で属性云々思い出したら、不安になっていたかもしれない。
けれど、今は不思議と不安にはならなかった。
互いに惹かれ合うっていう一文は、まだ僕の心の一部をちょっとだけもやもやさせてるけれど、昨夜ほど気にはならない。
たくさん愛してもらったからかな?
もしかしたら、また不安になることもあるかもしれないけれど、少なくとも今は大丈夫だ。
『愛してる』って、言葉でも言ってくれたし、あのときのアレックスの瞳と言葉を疑うなんて出来ない。
「寧ろ、確信犯な気がしますね、俺は」
「やっぱり?」
「大丈夫です。馬鹿になんかされないですし、そこまでびっくりもされないです。
ちゃんと信頼できるお医者様を呼んでます。
それこそ、アレックス様が信頼できるお医者様です。俺も傍にいますし、変なことには絶対ならないですから」
「わかった」
「レン様、こちらイーサン先生です。アレックス様が幼少の頃からお世話になっている先生で、私どもが体調を崩した時にもお世話になってます」
「初めまして、レン=エリソンです。今日はよろしくお願いします」
セバスが案内してくれたイーサン先生は、背が丸くて、頭がピカピカしているのに、真っ白で立派な眉毛とお髭をした先生だった。
元の世界だと、神様のイラストでよくあるような、雲に乗ってる神さまみたい。
にこにこした笑顔にちょっとだけ安心する。
「これはこれはご丁寧にありがとうございます。イーサンと申します。レン様、こちらこそよろしくお願いします。
ここに呼ばれるのは久しぶりですなあ」
「そうなの?」
「皆さん健康で何よりです」
「じゃあ、急に呼ばれたからびっくりしちゃいましたね」
「アレックス様が心配だからどうしてもお願いしたいと手紙にありました。
こうやってお会いできて光栄です。
私はもう院を息子に譲りましてな、まあまあ暇にしてます。ああ、どうぞお座りください、早速診てみましょうか」
病人じゃないから椅子の前で挨拶をすると、にこにこと笑顔で返してくれた。
イーサン先生は、見た目に反してとても身軽だ。
すたすたと歩いてくるし、大きなかばんをひょいとテーブルに置いて開くと、すぐに両手を浄化して、聴診器を肩にかける。
セバスが用意した椅子に腰かけて、僕と向き合う。
「では、両手をお貸しできますかな?両手の平を上にして楽にしてください」
「はい」
「ふむ……」
両手の手首の脈を診るように、そっと掴んでじっと僕全体を目にしてくる。
これで何が分かるのかなって思って不思議にいると、傍にいてくれたセオが『魔力の流れを診てるんですよ』と教えてくれた。
へえ、こうやって確かめるのかーなんて思った時には、『はい、よろしいですよ』と、そっと手が離れていった。
「では、心音をお聞かせ願いますかな。椅子を跨いでもらいましてまずは背中から」
「はい」
僕がシャツの裾をズボンから出して、セオがボタンに手をかけた時だった。
「ああ、脱がなくて結構ですぞ」
「え?」
「極力肌を見ることのないよう言われておりますゆえ」
えー?そんなことまでアレックス手紙に書いたの?
じゃあ、服の中に手を入れてくれるのかな?
元の世界でも着たままでいいっていう先生はいたし、その方が抵抗がないや……と思ったのもつかの間、セオが待ったをかけた。
「いいえ、レン様には脱いでいただきます」
「え?何で?」
「必ず俺の目に届くところでと言われておりますので」
「「………」」
思わず、黙ってイーサン先生を見つめちゃう。
イーサン先生も僕を同じような目で見てきた。
「ふぉふぉっ」
「ふふっ」
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