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本編
-323- 神器様とは
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5日間の面談を終えて、今日はお願いしていた神器さまについて教えて貰うことになった。
面談を終えてからにしたのは、セバスとセオの判断だった。
面談には気を遣うし、他にも出来るだけ集中出来る環境を整えてくれてた。
みんなの支えがあって、昨日一昨日と良い人達が来てくれて、新しく4人の使用人を迎えることになった。
マーティンの息子さんたちは療養期間を終えてから雇うことになってるし、トムのお孫さんは引き継ぎもあるから年内いっぱいは運送ギルドで頑張るそうだ。
ロブとロンの年明けの応援も、生産ギルドと奉公ギルドにお願いして人選してもらってる。
つまり、僕の方は、ひと段落がついた。
といっても、三日後にはダンス講師のエリー先生が来てくれるし、お父さまと渚君が来る日の調整もしたい。
全くやることがないといったら嘘になる。
先生にお会いするとき気を付けることも聞いておきたいしね。
あ、そうそう、蜜蝋!
やっぱり旭さんがその作り方を知ってたよ。
アレックスが聞く前に、旭さんが作ってくれたんだって。
なんでも、エイミー店で販売する安価な香水を、キャンベル商会がアレックスを通してオリバーさんに依頼していたらしくて、予算の関係上香水じゃなくてハンドクリームになったんだとか。
ハンドクリームはどうか、って提案したのが旭さんなんだって。
エイミー店なら、商家のお嬢さんだけじゃなくて、プレゼントとしても領民の人たちが利用するお店だ。
きっと、ハンドクリームは売れると思う。
全ての素材がエリソン侯爵領だけで揃うそうだ。
ますますエリソン侯爵領が潤うよね。
僕の前に、そっと3冊の本が置かれる。
内2冊には、数か所にしおりが挟んである。
3冊とも結構な厚みがある本だ。
どれも、布張りでお高そうな装丁をしてる。
「買ったの?」
「いえ、借りました」
「いいの?」
「今回はアレックス様の名前をお借りしてますので大丈夫ですよ」
前にセオが借りた時は、宮廷図書館に勤めるお友達の副館長さんからこっそり又借りしたって聞いていたけれど、今回はちゃんとアレックスの名前で借りたから期限以内に返せば大丈夫らしい。
なら、わざわざ本屋さんを呼んで本を買わずとも、アレックスの名前で僕が読みたい本を借りれるってことだ。
その方が気軽だよね、こっちの世界だと紙が高価だから、本も高価なんだもん。
「あ、レン様。レン様が読みたい本は、是非本屋さんを呼んで購入しましょうね」
セオが僕に告げてくる。
思っていることが筒抜けだったみたいだ。
セバスも、うんうんと頷いてる。
「借りたら駄目なの?」
「駄目ってことはないですけど、本は宝石と違う分野で高価なものです。読書は、商家のお嬢さんやご夫人が中心の趣味ですから、レン様が読まれたならエリソン侯爵領内でその本が話題になるかと」
「あ……そっか」
そうだった。
元の世界よりもずっと僕の経済効果は高いんだった。
こっそりアレックスの名前で本を借りるより、堂々と買ったら、少なからず話題になる。
だとすると、読むジャンルも考えて、色々吟味して購入したほうが良いのかな。
エリソン侯爵領にいる作家さんから選ぶほうがいいかもしれない。
「難しく考えずに、普通に読みたい本を選んでくださいね?」
「う……ん、わかった」
セオはますます僕の考えを読むのが長けてきた気がする。
凄く助かる。
「それでは、内容に移らせて頂きます」
「あ、うん。脱線してごめんね」
「……いいえ、大丈夫です」
僕が謝ると、セバスに一瞬の間が出来る。
もしかして。
「あ……こっちで脱線は言わないのかな?話が横道にそれちゃうこと」
「はい。初めて聞く言葉でしたが意味は伝わりましたので」
「そっか」
電車がなければ汽車もない。
そもそも、線路がないから脱線という言葉自体使わないのか。
「うーん……もし、僕が使う言葉でこっちで意味が通じない言葉があったら、都度教えて?
これから色々な人に会うと思うし、何気ない言葉で会話を中断させたくないから」
「畏まりました」
さて、本当に色々それちゃったけど、神器についてだ。
「作者は、どれも異なります。
伯爵家の次男、侯爵家の第三夫人、そして元神官です」
「神官……」
神官に関しては嫌なイメージしかない。
元神官が書いたという本には栞が挟まれていない本だった。
「本は、友人に頼んで見繕って貰った中から俺と爺さまとで選んだんですけどね、これを書いた人は、破門されて、神器様を一人連れて、南東地方へ移り住んだ方です」
「そうなの?」
「はい。正直よく出版出来たなと思うのですが、そこは色々な政治が絡んでるらしく。でも、中身は唯一神器さまに寄り添った内容になってますし、元神官だからこそ分かる内容です。詳しく生体についても記載されてました。
この本は、全文レン様が読んでも大丈夫だと判断しました」
「そっか。その人、今何してるの?」
「南東地方に移り住んでからは、治癒士として活動している様ですね」
「ちゆし」
あ、治癒士か。
神官なら光魔法だ。
「医師免許を敢えて取らずに、安価で診ていたそうです」
「それっていいの?」
「うーん……グレーですね。医者の営業妨害とも言えますから。でも、違法ではありませんよ?医者を名乗らず、薬も処方しなければですが」
「そうなんだ。じゃあ、これはゆっくり読むね。いつまでに返すの?」
「2週間借りれますから、昨日借りてきたばかりなので後13日ですね。後で延長も出来ますから、必要なら言ってください」
「うん、分かった。ありがとう」
「どういたしまして」
残りの2冊は、栞が挟んであるページだけ見ながら、あとはセバスとセオが内容を補ってくれてる。
ということは、二人とも既に3冊ちゃんと読んだ後なのだろう。
二人とも、負担だとも言わずに、こうやって教えてくれてる。
「じゃあ、所有者に関係なく、最初に魔力譲渡をされた人を欲しがるように出来てるの?」
「はい。枯渇後に別の方が魔力譲渡をした場合は、そちらを欲っするようですね」
神器とは、言いようだ。
子を成すことを目的としてるからか、欲しがるように身体が出来てるなんて、凄く不自然だ。
「枯渇してしまうと、ヒートという状態になり、高熱と疼きで、酷いと誰でも欲しがるような状態になるようです」
「4日間でああなっちゃったけど、まだ症状は軽かったんだね」
「ですねー。それでも、ありえないことですからね?毎日ちょっとずつでも互いに魔力譲渡はしてください。別に毎回セックスしなくたっていいんです。口付けだけでも違いますからね」
「わかった」
「アレックス様も反省したようですから、あれきりのはずです」
「うん。……ここに、子供を産んだら症状が治まるって言うのは本当?」
「3冊とも同じことが書かれてますからそうでしょう。ただ、ここに書かれているように、別の者には効かない様ですね」
ここに書かれているように、とは、第三夫人だった著者の文章だ。
この人はかなり冷めていて、神器を本当に子孫を残すための道具のような見方をしている。
それでも、扱いは大切にしているようだった。
欲しがられると反応する自身に嫌悪した、とある。
そして。神器の負担になるから、魔力を受け取ることはあっても、譲渡するのは1人ずつが望ましい、と書いてある。
この人の家では、所有者の指示でいっぺんに魔力譲渡を行ったようだ。
待ちに待って、ようやく手に入った神器だけど、みんな30歳を超えていて、1人ずつ順番にしてたらいつ子供が出来るかわからないからだそう。
生まれた子供が誰の子供なのかは、鑑定魔法で正確に分かる。
数打ちゃ当たる、ということだろう。
全員の魔力をいつも満たしていなければならなかったから、著者の子供が1番最初に出来た時には、肩の荷が降りた思いだったようだ。
親となった感想もある。
他人に興味が持てなかった私だが、子を抱いた時には、初めて興味が湧き、感慨深い思いだった、とある。
この人は、案外良い親になったんじゃないかな?
面談を終えてからにしたのは、セバスとセオの判断だった。
面談には気を遣うし、他にも出来るだけ集中出来る環境を整えてくれてた。
みんなの支えがあって、昨日一昨日と良い人達が来てくれて、新しく4人の使用人を迎えることになった。
マーティンの息子さんたちは療養期間を終えてから雇うことになってるし、トムのお孫さんは引き継ぎもあるから年内いっぱいは運送ギルドで頑張るそうだ。
ロブとロンの年明けの応援も、生産ギルドと奉公ギルドにお願いして人選してもらってる。
つまり、僕の方は、ひと段落がついた。
といっても、三日後にはダンス講師のエリー先生が来てくれるし、お父さまと渚君が来る日の調整もしたい。
全くやることがないといったら嘘になる。
先生にお会いするとき気を付けることも聞いておきたいしね。
あ、そうそう、蜜蝋!
やっぱり旭さんがその作り方を知ってたよ。
アレックスが聞く前に、旭さんが作ってくれたんだって。
なんでも、エイミー店で販売する安価な香水を、キャンベル商会がアレックスを通してオリバーさんに依頼していたらしくて、予算の関係上香水じゃなくてハンドクリームになったんだとか。
ハンドクリームはどうか、って提案したのが旭さんなんだって。
エイミー店なら、商家のお嬢さんだけじゃなくて、プレゼントとしても領民の人たちが利用するお店だ。
きっと、ハンドクリームは売れると思う。
全ての素材がエリソン侯爵領だけで揃うそうだ。
ますますエリソン侯爵領が潤うよね。
僕の前に、そっと3冊の本が置かれる。
内2冊には、数か所にしおりが挟んである。
3冊とも結構な厚みがある本だ。
どれも、布張りでお高そうな装丁をしてる。
「買ったの?」
「いえ、借りました」
「いいの?」
「今回はアレックス様の名前をお借りしてますので大丈夫ですよ」
前にセオが借りた時は、宮廷図書館に勤めるお友達の副館長さんからこっそり又借りしたって聞いていたけれど、今回はちゃんとアレックスの名前で借りたから期限以内に返せば大丈夫らしい。
なら、わざわざ本屋さんを呼んで本を買わずとも、アレックスの名前で僕が読みたい本を借りれるってことだ。
その方が気軽だよね、こっちの世界だと紙が高価だから、本も高価なんだもん。
「あ、レン様。レン様が読みたい本は、是非本屋さんを呼んで購入しましょうね」
セオが僕に告げてくる。
思っていることが筒抜けだったみたいだ。
セバスも、うんうんと頷いてる。
「借りたら駄目なの?」
「駄目ってことはないですけど、本は宝石と違う分野で高価なものです。読書は、商家のお嬢さんやご夫人が中心の趣味ですから、レン様が読まれたならエリソン侯爵領内でその本が話題になるかと」
「あ……そっか」
そうだった。
元の世界よりもずっと僕の経済効果は高いんだった。
こっそりアレックスの名前で本を借りるより、堂々と買ったら、少なからず話題になる。
だとすると、読むジャンルも考えて、色々吟味して購入したほうが良いのかな。
エリソン侯爵領にいる作家さんから選ぶほうがいいかもしれない。
「難しく考えずに、普通に読みたい本を選んでくださいね?」
「う……ん、わかった」
セオはますます僕の考えを読むのが長けてきた気がする。
凄く助かる。
「それでは、内容に移らせて頂きます」
「あ、うん。脱線してごめんね」
「……いいえ、大丈夫です」
僕が謝ると、セバスに一瞬の間が出来る。
もしかして。
「あ……こっちで脱線は言わないのかな?話が横道にそれちゃうこと」
「はい。初めて聞く言葉でしたが意味は伝わりましたので」
「そっか」
電車がなければ汽車もない。
そもそも、線路がないから脱線という言葉自体使わないのか。
「うーん……もし、僕が使う言葉でこっちで意味が通じない言葉があったら、都度教えて?
これから色々な人に会うと思うし、何気ない言葉で会話を中断させたくないから」
「畏まりました」
さて、本当に色々それちゃったけど、神器についてだ。
「作者は、どれも異なります。
伯爵家の次男、侯爵家の第三夫人、そして元神官です」
「神官……」
神官に関しては嫌なイメージしかない。
元神官が書いたという本には栞が挟まれていない本だった。
「本は、友人に頼んで見繕って貰った中から俺と爺さまとで選んだんですけどね、これを書いた人は、破門されて、神器様を一人連れて、南東地方へ移り住んだ方です」
「そうなの?」
「はい。正直よく出版出来たなと思うのですが、そこは色々な政治が絡んでるらしく。でも、中身は唯一神器さまに寄り添った内容になってますし、元神官だからこそ分かる内容です。詳しく生体についても記載されてました。
この本は、全文レン様が読んでも大丈夫だと判断しました」
「そっか。その人、今何してるの?」
「南東地方に移り住んでからは、治癒士として活動している様ですね」
「ちゆし」
あ、治癒士か。
神官なら光魔法だ。
「医師免許を敢えて取らずに、安価で診ていたそうです」
「それっていいの?」
「うーん……グレーですね。医者の営業妨害とも言えますから。でも、違法ではありませんよ?医者を名乗らず、薬も処方しなければですが」
「そうなんだ。じゃあ、これはゆっくり読むね。いつまでに返すの?」
「2週間借りれますから、昨日借りてきたばかりなので後13日ですね。後で延長も出来ますから、必要なら言ってください」
「うん、分かった。ありがとう」
「どういたしまして」
残りの2冊は、栞が挟んであるページだけ見ながら、あとはセバスとセオが内容を補ってくれてる。
ということは、二人とも既に3冊ちゃんと読んだ後なのだろう。
二人とも、負担だとも言わずに、こうやって教えてくれてる。
「じゃあ、所有者に関係なく、最初に魔力譲渡をされた人を欲しがるように出来てるの?」
「はい。枯渇後に別の方が魔力譲渡をした場合は、そちらを欲っするようですね」
神器とは、言いようだ。
子を成すことを目的としてるからか、欲しがるように身体が出来てるなんて、凄く不自然だ。
「枯渇してしまうと、ヒートという状態になり、高熱と疼きで、酷いと誰でも欲しがるような状態になるようです」
「4日間でああなっちゃったけど、まだ症状は軽かったんだね」
「ですねー。それでも、ありえないことですからね?毎日ちょっとずつでも互いに魔力譲渡はしてください。別に毎回セックスしなくたっていいんです。口付けだけでも違いますからね」
「わかった」
「アレックス様も反省したようですから、あれきりのはずです」
「うん。……ここに、子供を産んだら症状が治まるって言うのは本当?」
「3冊とも同じことが書かれてますからそうでしょう。ただ、ここに書かれているように、別の者には効かない様ですね」
ここに書かれているように、とは、第三夫人だった著者の文章だ。
この人はかなり冷めていて、神器を本当に子孫を残すための道具のような見方をしている。
それでも、扱いは大切にしているようだった。
欲しがられると反応する自身に嫌悪した、とある。
そして。神器の負担になるから、魔力を受け取ることはあっても、譲渡するのは1人ずつが望ましい、と書いてある。
この人の家では、所有者の指示でいっぺんに魔力譲渡を行ったようだ。
待ちに待って、ようやく手に入った神器だけど、みんな30歳を超えていて、1人ずつ順番にしてたらいつ子供が出来るかわからないからだそう。
生まれた子供が誰の子供なのかは、鑑定魔法で正確に分かる。
数打ちゃ当たる、ということだろう。
全員の魔力をいつも満たしていなければならなかったから、著者の子供が1番最初に出来た時には、肩の荷が降りた思いだったようだ。
親となった感想もある。
他人に興味が持てなかった私だが、子を抱いた時には、初めて興味が湧き、感慨深い思いだった、とある。
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