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本編
-320- 形成魔法と花、ヴィオラの剣
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「……出来ちゃったね、花瓶」
「出来ちゃいましたね」
思わずつぶやいた僕に続いてセオが呟く。
セバスが『では実際に作ってみてください』とか言うから、え?って思ったけれど、『はい!触ってもいいですか?』と一言。
セバスが了承すると一度両手でそっと持ち上げてからゆっくり下ろして、その隣に同じように手を掲げたら、底からパアと同じ花瓶が出現した。
「え?……これいいの?」
「いやいや、駄目ですよ」
「だよね?」
僕がこそっとセオに聞くと、セオは小さく首を振ってくる。
うん、だよね。
これじゃ本物そっくりどころか同じ贋作が出来ちゃう。
「全く同じだね。セバスにはどう見える?」
「私には製作者まで見えるので、区別はつきますが……これは、鑑定スキルがなければわかりませんね。物自体は全く同じものです」
ブルーノだから悪用せずにモデスト博士の言うことをきちんと聞いてきたんだろうけれど、大抵の人間だったら、このスキルで色々作って楽して金儲けをしようと考えるはずだ。
僕だって考える。
こんなことが出来るなら、宝石をちょっと持たせてもらっただけで量産できるってことだ。
“ブルーノが作った石”であっても、物自体が同じなら同じ色で同じ輝きの宝石だ。
でもきっとそんなことをすればどこかのお偉いさんが聞きつけて囲い込みに走るかもしれない。
すごく便利だけれど、すごく危険なスキルだなって思う。
「セバス、モデスト博士って、アレックスかアレックスのお祖父さまと交流があるの?」
「いいえ、領主としての直接交流はなかったはずですよ。ただ、アレックス様は魔法士としてそれはそれは優秀であられます。
宮廷魔法士としての仕事上のやりとりはあったかもしれません。
私が知る限り、直接お会いしたことはございませんよ」
「そっか。───ブルーノ、形成には制限があったりするの?大きさとか数とか」
「どうでしょう?レンガ以外作るなって言われてから……魔力はまだ平気です。この花瓶くらいならあと10個ほどは作れそうです。
レンガだと1日200個が限界でした。あとこれもレンガ基準なんですけど、二つ持っても一個ずつしか作れないです。
それと、俺が両手で持ち上げられるもの以外は出来ません」
「ありがとう」
制限があるにしろ、やっぱり便利で危険だ。
この花瓶があと10個も出来ちゃうなんてとんでもないよ。
モデスト博士が傍にいたのは、ブルーノにとって凄く幸運だったに違いない。
だって、セバスに言われてぽーんとその場で花瓶を作っちゃうくらい素直なんだもん。
最悪、弟さんを人質に取られて贋作の量産をされたりなんて事件が起こりうる可能性だってあったはずだ。
お釣りを何度も誤魔化されそうになったって言っていたくらいだ、本当に危ない。
「アニーは何かある?」
「はい。花を飾るのが得意だと言っていましたね。試しにこの花瓶の花の生け方を変えてみて貰えますか?」
「わかりました。あの、鋏を使ってもいいですか?」
ブルーノがアニーを見てから僕の顔を見る。
アニーも僕の顔を見る。
鋏は刃物だもんね。
ちらっとセオを見ると、『レン様の好きにして大丈夫ですよ?安心してください』と笑顔で伝えられた。
なら、答えは勿論OKだ。
「アニー、用意してあげて」
「畏まりました」
ブルーノは、花を手にすると凄く楽しそうに鋏を入れていった。
たくさんカットされてくわけじゃなくて、ほんの少しだ。
ブルーノは、鋏を入れる時花を褒めているみたい。
口には出さないけれど、綺麗だね、可愛いね、って言ってるみたいに感じる。
本当に花が好きなんだなあ。
それに、なぜか花たちがより綺麗に可愛くされていくようで、花も喜んでいるように見えた。
「完成です」
「可愛い!」
「得意と言うだけありますね。素晴らしい出来です」
「ありがとうございます!」
元々アニーが生けてくれた花はエレガントで気品のある感じだったけれど、ブルーノの場合は全体的に丸く可愛い感じにまとまってる。
花嫁さんが持つ花束みたいな感じだ、美しい上にとても可愛いし、生き生きしてる。
ブルーノが持つ花のイメージそのものなんだろうなあ。
どちらが良いか悪いかなんていうのは好みの問題で、どちらも良いと思う。
でも、同じ花で同じ本数なのに、全く雰囲気が変わるものだなってびっくりだ。
アニーの絶賛に、ブルーノは嬉しそうな笑顔を見せてくれたよ。
さて、お茶の時間をきっちりとった後は、二次試験の開始です。
今日は嬉しいことにアレックスも一緒にお茶が出来たんだ。
今日はラフランスのタルトで、凄く美味しかったよ。
正確には、梨だそう。
種類は違うけれど、梨は梨、らしい。
洋ナシだとかラフランスだとかの区別はないみたい。
チーズにも名前がなかったし、りんごも味が違えば種類も違うんだろうけれど、りんごはりんごだもんね。
そういう意味ではけっこう大雑把だ。
二次試験は、急遽庭で行うことになった。
勿論大切な薔薇を痛めるわけにはいかないから裏庭だ。
馬たちを怖がらせるわけにもいかないから、厩からもかなり離れた場所になる。
お茶を入れて貰うよりも、ヴィオラの剣の腕が見たかったんだ。
ジュードはまだ帰宅していないから、相手はレナード。
レナードだって、剣の使い手。
でも、実際剣を振るうのを僕は初めてみる。
ガキン、と剣と剣がぶつかる音が響く。
にしても、早い!
レナードが一瞬怯むくらいに早かったし、重さもありそうだ。
それでも、レナードは真正面から受け止めてるし、力にも負けていない。
彼女の剣は、その体格にそぐわないくらいには大きい。
あれじゃ背負うほどの大きさだ。
それを軽々と振るほどの力があるみたい。
レナードは氷魔法も使って、剣を振るう。
ヴィオラは驚きを隠せなかったようだけれど、レナードもまた驚いているみたいだった。
うん、僕も驚きだ。
ヴァンの時もそうだったけれど、無詠唱で瞬時に氷が出来るレナードにも驚きだし、
その氷に足を固められても、すぐに割れて粉々になり、ものともしないヴィオラにも驚きだ。
ほんのわずかに足止めできるくらいにしか氷魔法が効いていない。
そりゃ全身氷漬けにされたら違うかもしれないけれど、試験だからレナードもセーブしてるようだった。
「あの奇抜な服装ですが、彼女が戦闘服と言うだけあり、何重にも防御魔法の付与がなされています」
「そうなの?」
「はい。うちの制服には負けますが、エリソン侯爵領の警備隊の制服よりも強力ですね。
剣士のスキルがありますが、魔法は強化一択。
それでレオンと渡り合っているのですから、かなりの腕前です。
───そこまで」
セバスがストップをかけて、二人の動きがぴたりと止まる。
決闘じゃないのだから、勝ち負けを決める必要はないからだ。
戦闘中は疲れを見せない二人だったけれど、剣を降ろした二人は、共に息が上がっている。
「ありがとうございました。父以外で、初めて続きました。また是非お願いしたいです」
「私は正直もうやりたくはないな。……次はジュードに頼むといい。剣の腕は俺よりもずっと上だ」
良い笑顔のヴィオラに、げんなりとした顔をレナードは向けた。
セバスに止められなければ、ずっと打ち込んで来そうだもんね。
とはいえ、レナードが魔法を本気で使って彼女を倒しにかかっていたらまた結果は違っていたのだと思うけれども。
「出来ちゃいましたね」
思わずつぶやいた僕に続いてセオが呟く。
セバスが『では実際に作ってみてください』とか言うから、え?って思ったけれど、『はい!触ってもいいですか?』と一言。
セバスが了承すると一度両手でそっと持ち上げてからゆっくり下ろして、その隣に同じように手を掲げたら、底からパアと同じ花瓶が出現した。
「え?……これいいの?」
「いやいや、駄目ですよ」
「だよね?」
僕がこそっとセオに聞くと、セオは小さく首を振ってくる。
うん、だよね。
これじゃ本物そっくりどころか同じ贋作が出来ちゃう。
「全く同じだね。セバスにはどう見える?」
「私には製作者まで見えるので、区別はつきますが……これは、鑑定スキルがなければわかりませんね。物自体は全く同じものです」
ブルーノだから悪用せずにモデスト博士の言うことをきちんと聞いてきたんだろうけれど、大抵の人間だったら、このスキルで色々作って楽して金儲けをしようと考えるはずだ。
僕だって考える。
こんなことが出来るなら、宝石をちょっと持たせてもらっただけで量産できるってことだ。
“ブルーノが作った石”であっても、物自体が同じなら同じ色で同じ輝きの宝石だ。
でもきっとそんなことをすればどこかのお偉いさんが聞きつけて囲い込みに走るかもしれない。
すごく便利だけれど、すごく危険なスキルだなって思う。
「セバス、モデスト博士って、アレックスかアレックスのお祖父さまと交流があるの?」
「いいえ、領主としての直接交流はなかったはずですよ。ただ、アレックス様は魔法士としてそれはそれは優秀であられます。
宮廷魔法士としての仕事上のやりとりはあったかもしれません。
私が知る限り、直接お会いしたことはございませんよ」
「そっか。───ブルーノ、形成には制限があったりするの?大きさとか数とか」
「どうでしょう?レンガ以外作るなって言われてから……魔力はまだ平気です。この花瓶くらいならあと10個ほどは作れそうです。
レンガだと1日200個が限界でした。あとこれもレンガ基準なんですけど、二つ持っても一個ずつしか作れないです。
それと、俺が両手で持ち上げられるもの以外は出来ません」
「ありがとう」
制限があるにしろ、やっぱり便利で危険だ。
この花瓶があと10個も出来ちゃうなんてとんでもないよ。
モデスト博士が傍にいたのは、ブルーノにとって凄く幸運だったに違いない。
だって、セバスに言われてぽーんとその場で花瓶を作っちゃうくらい素直なんだもん。
最悪、弟さんを人質に取られて贋作の量産をされたりなんて事件が起こりうる可能性だってあったはずだ。
お釣りを何度も誤魔化されそうになったって言っていたくらいだ、本当に危ない。
「アニーは何かある?」
「はい。花を飾るのが得意だと言っていましたね。試しにこの花瓶の花の生け方を変えてみて貰えますか?」
「わかりました。あの、鋏を使ってもいいですか?」
ブルーノがアニーを見てから僕の顔を見る。
アニーも僕の顔を見る。
鋏は刃物だもんね。
ちらっとセオを見ると、『レン様の好きにして大丈夫ですよ?安心してください』と笑顔で伝えられた。
なら、答えは勿論OKだ。
「アニー、用意してあげて」
「畏まりました」
ブルーノは、花を手にすると凄く楽しそうに鋏を入れていった。
たくさんカットされてくわけじゃなくて、ほんの少しだ。
ブルーノは、鋏を入れる時花を褒めているみたい。
口には出さないけれど、綺麗だね、可愛いね、って言ってるみたいに感じる。
本当に花が好きなんだなあ。
それに、なぜか花たちがより綺麗に可愛くされていくようで、花も喜んでいるように見えた。
「完成です」
「可愛い!」
「得意と言うだけありますね。素晴らしい出来です」
「ありがとうございます!」
元々アニーが生けてくれた花はエレガントで気品のある感じだったけれど、ブルーノの場合は全体的に丸く可愛い感じにまとまってる。
花嫁さんが持つ花束みたいな感じだ、美しい上にとても可愛いし、生き生きしてる。
ブルーノが持つ花のイメージそのものなんだろうなあ。
どちらが良いか悪いかなんていうのは好みの問題で、どちらも良いと思う。
でも、同じ花で同じ本数なのに、全く雰囲気が変わるものだなってびっくりだ。
アニーの絶賛に、ブルーノは嬉しそうな笑顔を見せてくれたよ。
さて、お茶の時間をきっちりとった後は、二次試験の開始です。
今日は嬉しいことにアレックスも一緒にお茶が出来たんだ。
今日はラフランスのタルトで、凄く美味しかったよ。
正確には、梨だそう。
種類は違うけれど、梨は梨、らしい。
洋ナシだとかラフランスだとかの区別はないみたい。
チーズにも名前がなかったし、りんごも味が違えば種類も違うんだろうけれど、りんごはりんごだもんね。
そういう意味ではけっこう大雑把だ。
二次試験は、急遽庭で行うことになった。
勿論大切な薔薇を痛めるわけにはいかないから裏庭だ。
馬たちを怖がらせるわけにもいかないから、厩からもかなり離れた場所になる。
お茶を入れて貰うよりも、ヴィオラの剣の腕が見たかったんだ。
ジュードはまだ帰宅していないから、相手はレナード。
レナードだって、剣の使い手。
でも、実際剣を振るうのを僕は初めてみる。
ガキン、と剣と剣がぶつかる音が響く。
にしても、早い!
レナードが一瞬怯むくらいに早かったし、重さもありそうだ。
それでも、レナードは真正面から受け止めてるし、力にも負けていない。
彼女の剣は、その体格にそぐわないくらいには大きい。
あれじゃ背負うほどの大きさだ。
それを軽々と振るほどの力があるみたい。
レナードは氷魔法も使って、剣を振るう。
ヴィオラは驚きを隠せなかったようだけれど、レナードもまた驚いているみたいだった。
うん、僕も驚きだ。
ヴァンの時もそうだったけれど、無詠唱で瞬時に氷が出来るレナードにも驚きだし、
その氷に足を固められても、すぐに割れて粉々になり、ものともしないヴィオラにも驚きだ。
ほんのわずかに足止めできるくらいにしか氷魔法が効いていない。
そりゃ全身氷漬けにされたら違うかもしれないけれど、試験だからレナードもセーブしてるようだった。
「あの奇抜な服装ですが、彼女が戦闘服と言うだけあり、何重にも防御魔法の付与がなされています」
「そうなの?」
「はい。うちの制服には負けますが、エリソン侯爵領の警備隊の制服よりも強力ですね。
剣士のスキルがありますが、魔法は強化一択。
それでレオンと渡り合っているのですから、かなりの腕前です。
───そこまで」
セバスがストップをかけて、二人の動きがぴたりと止まる。
決闘じゃないのだから、勝ち負けを決める必要はないからだ。
戦闘中は疲れを見せない二人だったけれど、剣を降ろした二人は、共に息が上がっている。
「ありがとうございました。父以外で、初めて続きました。また是非お願いしたいです」
「私は正直もうやりたくはないな。……次はジュードに頼むといい。剣の腕は俺よりもずっと上だ」
良い笑顔のヴィオラに、げんなりとした顔をレナードは向けた。
セバスに止められなければ、ずっと打ち込んで来そうだもんね。
とはいえ、レナードが魔法を本気で使って彼女を倒しにかかっていたらまた結果は違っていたのだと思うけれども。
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