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本編
-317- 蜜蝋と午後の面談
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面談最終日、今日も今日とて午前中の面談は収穫なかった。
残すところは午後の面談のみだ。
お昼を挟んでリフレッシュタイムは、食堂じゃなくてコンサバトリーにしてもらった。
本当は芝生の上が良かったんだけれど、そうするとセバス達の用意が大変になっちゃう。
ただ単に、原っぱにシートを敷いて───なんて出来ないからだ。
お昼を理由に、午後の面談に遅れるわけにはいかない。
元々、お昼は摘まみやすいもので、ってお願いしていたんだ。
アレックス、今日も一緒に取れるか分からないって言うんだもん。
実際はちゃんと戻って、こうやって一緒に食事が出来てるんだけれどね。
今日は豪華なオープンサンドだ。
小さめのフランスパンのようなパンの上に、色々な具がのっていて見た目が華やかだ。
サラダと生ハムのようなお肉がのってるのもあれば、チキンと野菜のグリルがのっているのもある。
他には、ふわふわたまごとベーコンがのっているものや、香草とレバーペーストがのっているもの、クリームチーズと果物がのってるのもある。
セバスはコースじゃないからちょっと気になるみたいだけど、僕は気にしてない。
だってすっごく美味しい!
今朝の話題は、昨日採用した二人、ヴァンとステラについてアレックスと話したけれど、お昼は蜜蝋についてだ。
もっとちゃんとした知識があれば良かったんだけれど、それでもアレックスは興味深く聞いてくれた。
僕も、色々教えて貰ったよ。
こっちの世界では、キャンドルはスノーワームっていう魔物の虫が蝋を作るんだって。
北の産業では、スノーワームを育てる蝋産業、キャンドル工房があるらしい。
今はキャンドルよりランプが主流だから、少なくなってきたと聞いた。
それじゃあワックスは?というと、一番出回ってるのはこれまた魔物で、スライムを使ったワックスだそう。
耐水性と艶出し、両方を兼ね揃えているんだとか。
一言にスライムといっても色んな種類がいて、大小様々。
中には毒をもっているものもあるから注意が必要だし、見つけたらむやみやたらに刺激しないことが基本みたい。
森にも普通に住んでるらしくて、時折街中に降りてくるときもあって、そういうときは警備隊の出番だ。
森に返すのが基本だけれど、増え過ぎたら討伐することもあるんだって。
昔はスライムは邪魔ものでしかなかったんだけれど、今は色々な使い道が出てきて養殖工房がある。
伸縮する糸もスライムを使ってるって言ってたもんね。
これも、北の産業なんだって。
どこでも育つのだろうけれど、ある程度の広い敷地が必要だし、万が一のことを考えると住民たちの理解が必要になるからだとか。
と、そんな感じで、今まで蜜蝋は注目されていないどころか作られてなくて、その存在すらないものだった。
「セオから聞いたんだが、レンの住んでいたところでは、蜂の巣から蜜蝋を取り、様々な用途に使用されてたらしいな。養蜂にも使われていたんだって?」
「うん、そうやって聞いたよ?エリソン侯爵領ではどうやってるの?」
「誘引に効果のある花があって、それを一緒に育てるんだ。
だが、分蜂の少し前に合わせることが必要なんだが、育ちが早かったり逆に遅かったで上手くいかないこともある。
分蜂の時期も毎年同じではなく、気候によってもずれ込む。
今年は特に気候が良いし、冬も暖冬になるようだから来年はその時期も早いだろうな。
成功者がアドバイスをしながら始めることが殆どだが、毎年失敗している者もいる。
確率が上がるなら、願ったりなんだが」
「そっか。僕が聞いたのは天井だけに蜜蝋を塗るって聞いたよ。
あと、蜂が好きな香りのサシェみたいなのを中に入れるんだったかな……うーん、一度旅行で見学した時聞いただけだからうる覚えなんだけれど」
「や、ありがとう」
「ううん、蜜蝋が今までなかったのなら、できたらエリソン侯爵領にとってよりよくなるっていうのはわかるから。まずは、蜜蝋の作り方がわからないとだね。もしかしたら、旭さんなら分かるかも」
「ああ、今度聞いてみよう」
穏やかなお昼休みを過ごした後は、午後の面談だ。
昨日と同じように、午後は二人って聞いてる。
二人とも辺境伯さまからの推薦で、一人は辺境伯の領地を守る警備隊隊長の娘さん。もう一人は、元警備隊の見習い候補生だそう。
辺境伯さまは、先代の頃からアレックスとも交流があって、今も良好な関係を築いているみたい。
今年は祝賀会の前に立ち寄ってくれるんだって。
お会い出来るのが楽しみだ。
「はい、どうぞ」
「失礼します」
午後の一番手がやってきた。
可愛い声で入ってきた女性は、これまた可愛い出で立ちだった。
僕が言うのもなんだけど、体つきも華奢で、顔もお人形さんみたい。
女性というより、少女のようだ。
目尻がつんと上がってる大きな瞳は、濃い紫で、まるでアメジストのような綺麗な色をしてる。
外見はとっても個性的だ。
見事な銀髪の長い髪をツインテールにして、服装は、元の世界のゴシックロリータのような服装だ。
リボンとレースがふんだんに使われてる黒のジャンパースカートに、揃いのジャケットを着込んでいる。
セバスもアニーも目を丸くして驚いてるみたい。
名前は、ヴィオラ=ヴォルテラ。
警備隊隊長は子爵の出らしい。
年齢は……ヴァンと同じだ、23歳。
僕よりお姉さんだった。
「っ!?」
王子顔で促したレナードに対して、嫌悪感丸出しな視線を送ってる!
これはこれで初めてだ。
「はじめまして、レン=エリソンです。辺境からは大変だったでしょう?どうぞおかけ下さい。僕のことは、皆レン様って呼ぶので、そう呼んでね」
「はじめまして、レン様。労いのお言葉に感謝します。
あたしはヴィオラ=ヴォルテラです。どうぞヴィオラとお呼びください。……失礼します」
彼女は自己紹介をしていても、にこりとも笑わない。
笑顔がないのに可愛い顔をしているから、一見冷たい感じに見える。
けれど、よくよく見ると、ああ、緊張してるんだなっていうのが分かった。
表情と同様に抑揚があまりない話し方なんだけれど、聞き取りやすい。
可愛い声なんだけれど、うん、なんていうか力強さがあるような不思議な声だ。
「さっきレナードを凄い目で見てたけど、なんでか理由を聞いてもいい?」
「元婚約者のような胡散臭い笑いを向けられたので、あまりの不快感に思わず。大変失礼しました」
失礼しましたと言いながらも、レナードに対して生理的に受け付けないような視線ををヴィオラは向けた。
うん、まるで虫けらでも見るかのようだ。
可愛い顔が台無しだ。
そんな顔が出来るんだから意外と表情は豊かなのかもしれない。
っていうか……本当に、その顔色々と駄目じゃない?
面談中なのに、そんな顔する?
胡散臭い笑いであまりの不快感だって。
キャーってアイドルのように黄色い声が上がるキラキラ王子様の笑顔なのに!
笑っちゃいけないから堪える。
「っぷ」
頑張って堪えてるのに、僕の後頭部めがけて笑いが吹き出された。
犯人は言わずもがな、セオだ。
すると、アニーとセバスも肩を揺らす。
駄目だ、もう、つられて僕も笑っちゃう。
「もーセオ!頑張って笑わないように堪えてたのに」
「すみません。やー、でも、おっかしくって、つい」
「それはそうだけどね?───レナード、ヴィオラは騙せてないからもう普通にしていいよ?」
「騙していたわけじゃないんですが。にしても、随分な言いようですね」
レナードの豹変に、ヴィオラがびっくりしたような顔をする。
うん、普段はね、こんな感じだよ?
僕はいつものこのレナードの方が、人間臭さを感じて親しみがもてて良いと思ってる。
にしても。
大変失礼しましたって口では言ってたけれど、まったくもって悪びれない様なところもおかしかった。
理由を聞いてみて良かった。
ヴィオラの性格を知れたし、ヴィオラも今の会話で少し緊張がほぐれたみたいだ。
残すところは午後の面談のみだ。
お昼を挟んでリフレッシュタイムは、食堂じゃなくてコンサバトリーにしてもらった。
本当は芝生の上が良かったんだけれど、そうするとセバス達の用意が大変になっちゃう。
ただ単に、原っぱにシートを敷いて───なんて出来ないからだ。
お昼を理由に、午後の面談に遅れるわけにはいかない。
元々、お昼は摘まみやすいもので、ってお願いしていたんだ。
アレックス、今日も一緒に取れるか分からないって言うんだもん。
実際はちゃんと戻って、こうやって一緒に食事が出来てるんだけれどね。
今日は豪華なオープンサンドだ。
小さめのフランスパンのようなパンの上に、色々な具がのっていて見た目が華やかだ。
サラダと生ハムのようなお肉がのってるのもあれば、チキンと野菜のグリルがのっているのもある。
他には、ふわふわたまごとベーコンがのっているものや、香草とレバーペーストがのっているもの、クリームチーズと果物がのってるのもある。
セバスはコースじゃないからちょっと気になるみたいだけど、僕は気にしてない。
だってすっごく美味しい!
今朝の話題は、昨日採用した二人、ヴァンとステラについてアレックスと話したけれど、お昼は蜜蝋についてだ。
もっとちゃんとした知識があれば良かったんだけれど、それでもアレックスは興味深く聞いてくれた。
僕も、色々教えて貰ったよ。
こっちの世界では、キャンドルはスノーワームっていう魔物の虫が蝋を作るんだって。
北の産業では、スノーワームを育てる蝋産業、キャンドル工房があるらしい。
今はキャンドルよりランプが主流だから、少なくなってきたと聞いた。
それじゃあワックスは?というと、一番出回ってるのはこれまた魔物で、スライムを使ったワックスだそう。
耐水性と艶出し、両方を兼ね揃えているんだとか。
一言にスライムといっても色んな種類がいて、大小様々。
中には毒をもっているものもあるから注意が必要だし、見つけたらむやみやたらに刺激しないことが基本みたい。
森にも普通に住んでるらしくて、時折街中に降りてくるときもあって、そういうときは警備隊の出番だ。
森に返すのが基本だけれど、増え過ぎたら討伐することもあるんだって。
昔はスライムは邪魔ものでしかなかったんだけれど、今は色々な使い道が出てきて養殖工房がある。
伸縮する糸もスライムを使ってるって言ってたもんね。
これも、北の産業なんだって。
どこでも育つのだろうけれど、ある程度の広い敷地が必要だし、万が一のことを考えると住民たちの理解が必要になるからだとか。
と、そんな感じで、今まで蜜蝋は注目されていないどころか作られてなくて、その存在すらないものだった。
「セオから聞いたんだが、レンの住んでいたところでは、蜂の巣から蜜蝋を取り、様々な用途に使用されてたらしいな。養蜂にも使われていたんだって?」
「うん、そうやって聞いたよ?エリソン侯爵領ではどうやってるの?」
「誘引に効果のある花があって、それを一緒に育てるんだ。
だが、分蜂の少し前に合わせることが必要なんだが、育ちが早かったり逆に遅かったで上手くいかないこともある。
分蜂の時期も毎年同じではなく、気候によってもずれ込む。
今年は特に気候が良いし、冬も暖冬になるようだから来年はその時期も早いだろうな。
成功者がアドバイスをしながら始めることが殆どだが、毎年失敗している者もいる。
確率が上がるなら、願ったりなんだが」
「そっか。僕が聞いたのは天井だけに蜜蝋を塗るって聞いたよ。
あと、蜂が好きな香りのサシェみたいなのを中に入れるんだったかな……うーん、一度旅行で見学した時聞いただけだからうる覚えなんだけれど」
「や、ありがとう」
「ううん、蜜蝋が今までなかったのなら、できたらエリソン侯爵領にとってよりよくなるっていうのはわかるから。まずは、蜜蝋の作り方がわからないとだね。もしかしたら、旭さんなら分かるかも」
「ああ、今度聞いてみよう」
穏やかなお昼休みを過ごした後は、午後の面談だ。
昨日と同じように、午後は二人って聞いてる。
二人とも辺境伯さまからの推薦で、一人は辺境伯の領地を守る警備隊隊長の娘さん。もう一人は、元警備隊の見習い候補生だそう。
辺境伯さまは、先代の頃からアレックスとも交流があって、今も良好な関係を築いているみたい。
今年は祝賀会の前に立ち寄ってくれるんだって。
お会い出来るのが楽しみだ。
「はい、どうぞ」
「失礼します」
午後の一番手がやってきた。
可愛い声で入ってきた女性は、これまた可愛い出で立ちだった。
僕が言うのもなんだけど、体つきも華奢で、顔もお人形さんみたい。
女性というより、少女のようだ。
目尻がつんと上がってる大きな瞳は、濃い紫で、まるでアメジストのような綺麗な色をしてる。
外見はとっても個性的だ。
見事な銀髪の長い髪をツインテールにして、服装は、元の世界のゴシックロリータのような服装だ。
リボンとレースがふんだんに使われてる黒のジャンパースカートに、揃いのジャケットを着込んでいる。
セバスもアニーも目を丸くして驚いてるみたい。
名前は、ヴィオラ=ヴォルテラ。
警備隊隊長は子爵の出らしい。
年齢は……ヴァンと同じだ、23歳。
僕よりお姉さんだった。
「っ!?」
王子顔で促したレナードに対して、嫌悪感丸出しな視線を送ってる!
これはこれで初めてだ。
「はじめまして、レン=エリソンです。辺境からは大変だったでしょう?どうぞおかけ下さい。僕のことは、皆レン様って呼ぶので、そう呼んでね」
「はじめまして、レン様。労いのお言葉に感謝します。
あたしはヴィオラ=ヴォルテラです。どうぞヴィオラとお呼びください。……失礼します」
彼女は自己紹介をしていても、にこりとも笑わない。
笑顔がないのに可愛い顔をしているから、一見冷たい感じに見える。
けれど、よくよく見ると、ああ、緊張してるんだなっていうのが分かった。
表情と同様に抑揚があまりない話し方なんだけれど、聞き取りやすい。
可愛い声なんだけれど、うん、なんていうか力強さがあるような不思議な声だ。
「さっきレナードを凄い目で見てたけど、なんでか理由を聞いてもいい?」
「元婚約者のような胡散臭い笑いを向けられたので、あまりの不快感に思わず。大変失礼しました」
失礼しましたと言いながらも、レナードに対して生理的に受け付けないような視線ををヴィオラは向けた。
うん、まるで虫けらでも見るかのようだ。
可愛い顔が台無しだ。
そんな顔が出来るんだから意外と表情は豊かなのかもしれない。
っていうか……本当に、その顔色々と駄目じゃない?
面談中なのに、そんな顔する?
胡散臭い笑いであまりの不快感だって。
キャーってアイドルのように黄色い声が上がるキラキラ王子様の笑顔なのに!
笑っちゃいけないから堪える。
「っぷ」
頑張って堪えてるのに、僕の後頭部めがけて笑いが吹き出された。
犯人は言わずもがな、セオだ。
すると、アニーとセバスも肩を揺らす。
駄目だ、もう、つられて僕も笑っちゃう。
「もーセオ!頑張って笑わないように堪えてたのに」
「すみません。やー、でも、おっかしくって、つい」
「それはそうだけどね?───レナード、ヴィオラは騙せてないからもう普通にしていいよ?」
「騙していたわけじゃないんですが。にしても、随分な言いようですね」
レナードの豹変に、ヴィオラがびっくりしたような顔をする。
うん、普段はね、こんな感じだよ?
僕はいつものこのレナードの方が、人間臭さを感じて親しみがもてて良いと思ってる。
にしても。
大変失礼しましたって口では言ってたけれど、まったくもって悪びれない様なところもおかしかった。
理由を聞いてみて良かった。
ヴィオラの性格を知れたし、ヴィオラも今の会話で少し緊張がほぐれたみたいだ。
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