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本編

-314- 早く起きた朝は**

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どきどきしながら、先端に一度舌を這わせるように口づける。
んー!やっぱり香りもオレンジなら、味もオレンジだ。
僕の期待を裏切らなかった!
酸味の少ない、甘さの強いオレンジの果汁みたいだ。
不思議。

でも、これなら全然抵抗感もない。
ううん、きっとアレックスだったら、普通に味がどうあれ香りがどうあれ抵抗感なんてないんだろうけれど。
こんなに甘くて美味しいなら、喜んで毎日だってしてあげたくなる。

とはいえ、初めてだし、全くのど素人だ。
アレックスがしてくれたのを思い出しながら、唇と舌で先端を可愛がりながら吸ってみる。
何度か吸ってから、裏筋に舌と唇を上下に這わせて硬さと筋を確かめた。
控えめに言って、立派だ。
その立派なおちんちんの付け根には、これまた立派な二つの丸いふくらみ。
境目に舌を這わせて刺激する。
僕はここがすごく気持ちが良かったから、アレックスも気持ちがいいかもしれない。

「な゛っ?!」

先端に指を這わせつつ、溢れてくるオレンジの蜜をおちんちんに撫でつけながら、その付根をはむはむしてた時だった。
ばさり、と布団が勢いよく退かれ、上半身を起こした驚きのアレックスの目とかち合う。
あ、起きちゃった。

「何してんだ、レン……」
「勃ってたから、良いかなって思って」

怒ってはいないし、声も大きくないけれど、心底驚いたようにアレックスは聞いてくる。
そりゃそうだ、起きたら自分の股間を僕が舐めてたらびっくりするよね。
あんまり考えなかったな、好奇心とえっちな気分に勝てなかった。

いい子いい子と先端を撫でると、アレックスが自分の顔を掌で覆ってため息を吐いてくる。
駄目だったかな?って思ったけれど、そうじゃないみたいだ。
ただ、ちょっと恥ずかしいだけで。

「次から、普通に起こしてくれ。起きたらこれじゃ、びっくりする」
「そっか、そうだよね……わかった、次からそうするね?」
「ああ」
「続きしてもいい?」
「レンはそういうこと、無理してしなくても良いんだぞ?」

無理なんて全然してないのにな。
したくてしてるだけだ。
今日は、口で愛したい。
でも、僕がしたくてもアレックスがして欲しくないなら話は別だ。
僕だって、お尻の穴は舐められたくないし、こういうのって個人差がある。

「無理してないし、僕はしてあげたいなって思うんだけれど……アレックスが嫌ならやめる。して欲しくない?」

一度ちゅっと口づけてからちらっと見上げるのは態とだ。
して欲しくないのが、ただ気分の問題だったら、その気に出来ないかな?って思って。
あからさまかもしれないけれど、僕はアレックスに熱い視線を送られて欲しがられたらすぐにその気になる。
アレックスはどうかな?

「や……その、正直、して欲しい」
「よかった」

して欲しいみたいだ。
僕に余裕があってアレックスが照れてるのって、なんだか新鮮だ。
いつもと違って逆なことが、僕を酷くその気にさせてくる。

アレックスは、上半身を起こしたまま僕に熱い視線を向けて、時折熱い吐息を漏らす。
気持ちが良いみたいだ、良かった。
僕の拙いこんな愛撫でも、ちゃんと感じてくれてるのが嬉しい。
アレックスのおちんちんをぱくりと口内に招き入れて、扱いていく。
大きいから全部は無理だ。
歯が当たらないようにだけは気を付けて、舌を動かしながら上下に吸うと、アレックスの右手が僕の頭をいとおしそうに撫でてくる。
それだけでなんだか僕も感じちゃって、前が熱くなってくる。

「はあ……すげー気持ちいい」

凄く気持ちいいって、アレックス。
本当に気持ちよさそうに、鍛えられたお腹が上下するのが目に入る。
アレックスを見上げると、熱を帯びた熱い視線とかち合う。

耐えきれなくなって、左手を自分の股間へと伸ばして扱こうとした時だった。

「くっ!!……はー……出ちまった」

出ちゃったって何がっていうと、アレックスの精液だ。
アレックスがイク瞬間、くっと歯を食いしばるのが見えて、それが凄くエロティックだった。
あったかい精液が僕の口の中に溢れてきたけれど、味も香りも甘いオレンジだ。
人工的な味じゃなくて、熟れた実のオレンジ味。
こう味が美味しいと生々しさも少し薄れる気がする。
勿論しっかり飲み込む。
喉を伝って、お腹の中に落ちていくのが自分でもわかった。

「悪い」
「ううん、いっぱい出たね」
「ああ……飲んだのか?」
「うん。アレックスのは味もオレンジだったから美味しいよ」
「そう、なのか?」
「うん、不思議だね……あっ……アレックス」

アレックスの手が、僕の勃ちあがったおちんちんをパジャマ越しにやんわりと包んでから、それから器用にパジャマのズボンと下着を下ろしてくる。

「レンのも口でしようか?」

アレックスが嬉しそうに聞いてくるけれど、アレックス、イったばかりなのにもうちょっと勃ってる。

急に現実に戻ったように、時間が気になった。
でも、一緒に扱いて気持ちよくなるくらいの時間はあるはずだ。

「ん……一緒にしよう?」
「っ……分かった」

片足だけ脱ぎさったまま、アレックスのおちんとんと、僕のを合わせるように上に跨ると、アレックスのがまた固くなった。

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