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本編
-289- 帰宅
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「お帰りなさいませ、レン様」
「ただいま、セバス」
「セオ、お帰り」
「爺さま、ただいまー」
「……そこは、ただいま戻りました、でしょう」
「えー、爺さま相手ならただいまでいいでしょー?」
ぶうぶう言いながらセオは僕をそっと地面へと下ろす。
セバスは扉を開けて出迎えてくれたけれど、僕らが開く前に出迎えてくれるだなんて素早い。
時間を知っていたからとは言え、ベストタイミングで扉が開くんだもん。
地味に凄いと思う。
セオもセバスもいつもの感じで、なんだか、帰ってきたなって安心する。
「セオ、ありがとう!セオは暗い中でも走れるんだね、街明りと星が流星みたいに綺麗だった」
「レン様は帰りも笑ってましたねー、楽しそうで何よりです。
青ざめたり気持ち悪くなったりする人もいますから、レン様が大丈夫でよかったです。
さ、着替えてアレックス様をお迎えしましょ」
「うん」
「レン様、アレックス様ですがーーー」
セバスが言いにくそうに口を開く。
この流れは、帰ってこないのかな?
「来客人と食事をされるとのことで、ご一緒できないと」
「そっか……わかった」
夕飯までにお戻りくださいって言われたから勝手に期待しちゃった僕もいけない。
アレックスにはアレックスの都合がある。
来客は急だったみたいだけれど、夕食を誘うほど仲の良い方だったのかな?
「レン様、とりあえず着替えましょ?」
「アレックスいないのに着替えるの?」
「食べ終わってすぐ帰ってきちゃったりしたら、困るでしょ?」
「そっか、そうだね。なら着替える」
「はい、そうしましょ」
最初から食べられないって聞いていたら、こんなに残念に思わなかったのかもしれない。
なんだか今日は、アレックスと夕食が取れないことが凄く残念だ。
残念っていうか、寂しい。
お腹は減ってるし、マーティンのご飯も楽しみなんだけれどな。
元の世界でだって、仕事の都合で色々あるから、家族で夕食をとれないってことはよくあった。
僕自体、仕事の付き合いで外で食べることも多かったし、車の中でコンビニおにぎりやサンドイッチで済ませることもあった。
なのに、なんでかなあ。
セバスの給仕もあるし、完全なひとりじゃないのに、なんでこんなに寂しい気持ちになるんだろう?
ちゃんと朝の見送りはしてるし、何より朝食は一緒に取ってる。
今日一日全く顔を合わせていないわけじゃない。
こんな気持ちを知られたら、アレックスが安心して仕事ができないだろうし、迷惑がかかっちゃう。
立場的に断れない来客だっているだろうし、相手は誰か?なんて聞くのは、アレックスを疑うみたいでしたくない。
僕って結構面倒な性格をしてるみたいだ。
それとも、恋愛は、こういう気持ちになるものなのかな?
セオに手伝ってもらいながら着替えを済ませる。
「ありがと、セオ」
「はい。じゃ、食堂まで行きましょーか?今日もきっと美味しいご飯です」
「うん」
今日もきっと美味しいご飯、そうだよね、確かにそこは期待して良いはずだ。
セオは、寂しいかなんて聞いてこないし、励ましたりしてこない。
きっと、僕が何か言えば色々言ってくれるだろうけれど、あえてセオからは言ってこない。
その気遣いが嬉しかった。
「はい、それじゃあ、俺はーーー」
「セオ、今日は下がらずあなたは後ろで控えなさい」
「うえ゛ー?なんで?!」
セオが、嫌そうな顔でセバスを見る。
そりゃそうだ、僕が美味しいご飯だーって思ってるくらいだから、セオだって美味しいご飯を食べられると思ってここまで来たはずだ。
僕が食べる時間に、セオは裏で食べてるって聞いてる。
それなのに、食べる前に用事を頼まれるどころか、僕が食べるのを後ろで控えて見るだけなんて、なんて拷問。
僕が寂しいっていうのが伝わっちゃったからかな?
「セバス、セオもお腹減ってるよ?僕なら大丈夫だから」
「いいえ、そうではありません。今夜は混入物による見分け方をお教えします。
ですので、セオも一緒に」
「混入物?」
「毒や薬物の混入を、口にされる前に見極める方法です」
え?毒や薬物?
そんなこと必要なくらい危険な状態にあるの?って思うけれど、セバスが必要だと感じてるからあるんだろうなあ。
毒や薬物なんて、そんなのドラマや映画の世界でしかなかった。
日本生まれの日本育ちだもん。
「何もいきなり今日じゃなくたっていいでしょー?」
「アレックス様の食事が残る今日だからこそ、です」
「え゛ぇぇえ……」
「セバス、夕食の時間を20分くらい後ろ倒しでお願い出来る?」
「出来ますが、その必要は……」
「見極めながら、僕は普通に食事もするんでしょう?ならいつもより時間がかかるだろうし、その間セオは食べないんだよね?」
「はい、仰る通りです」
セバスは食にあまり欲がないのかな?
お腹が減ってる状態で、何も口に出来ないで、しかも、僕の食べてるのを間近で見るだけなのは可哀そうだ。
「お腹が減ってることを知りながら、後ろに控えさせて僕だけゆっくり食べるなんて、僕が嫌だよ。
それに、セオだって集中できないでしょう?
僕は毒だとか薬物だとかの入った食事なんて見るのも初めてだし、セオも一緒に見極めが必要なら尚更。
セオ、今までパーティだとかでアレックスが食べる時、そういう時って大抵先に何か口にしてなかった?」
「入れられる場合でしたら、軽く腹に入れてますね。でも、まー空腹のときもありました」
そっか空腹のときもあったんだ、と思う。
こういうのって、あまり気にしないのかな?
でも、そこを気遣えないのは僕自身が嫌だ。
貴族じゃなくて、別の世界から来たからこういう考えになるなら、そのまま無くしたくない。
セオも、“レン様はそのままで”って言ってくれたわけだし。
「なら、今は入れられる時でしょ?」
「……レン様のお心遣いに感謝します。セオ、10分で済ませなさい」
「あー、はいはい、急ぎます。レン様、ありがとうございます。すぐ戻りますね」
10分?たったの?
もう少しだけ、せめて15分くらいはあげたいのだけれど、なんとなくこれ以上セバスは引かなそうだ。
セオもさっきと違って笑顔だし、納得してる。
「あんまり急いで食べるとのどに詰まって危ないから、慌てて食べないでね?」
「はい、気を付けます」
ニッコリ笑顔で足取り軽く出ていくセオを見送る。
よかった。
にしても。
毒とか薬物かあ……そういうの気にしながらアレックスも外で食べてるのかな?
家やオリバーさんの家で食べる時はともかく、フィーテルの時もそういう感じ全然しなかったけどなあ。
「セバス、アレックスは外で食べる時いつもこういうことを気にしながら食べてるの?」
「時と場合によるかと思います。エリソン侯爵領では、あまり気にされていないかと。
それにジュードは鼻が利きますから、痛んだ食でもすぐに見極められます」
「そっか」
痛んだ食でもってことは、腐っていたりとか、食中毒とか、そういう場合でもってことかな?
ジュードは、香水も苦手だって聞いてるし、チーズも苦手って言ってたのはだからか。
それと。
「セバス、セオは食べるのが好きなはずだから、ご飯はちゃんと食べさせてあげたい。
セバスは食にあまり興味がないかもしれないけれど、セオはご飯が好きだよ」
じゃなかったら、フィーテルの照り焼きサンドを考案したりしないだろうし、新しいお店の美味しいスープを知っていたりしないだろう。
牛乳も美味しそうに飲んでいたし、チーズも美味しそうに食べてた。
僕のお小遣いから出していいって言ったときの、白いチーズを選んだセオは嬉しそうだった。
お芋掘りでのさつま芋も、ちゃんと二本確保してたもんね。
「……ありがとうございます。本来、主人を待たせてまで食事をするなどもっての外でございます。
ですが、レン様がそうおっしゃるなら」
「ん?うん」
セバスが穏やかな笑顔で僕を見る。
セバスは、使用人としての心得っていうのかな、そういうのを大切にしてる。
それにセバスは、この家の家令だ。
なによりも、自分が模範にならなければいけない立場だ。
セバスが本当はセオにご飯を先に食べさせてあげたくても、それは、セバスからは出来ない立場だろうことを改めて気が付く。
だからこういうことは、今後も僕が気が付かないといけないことだ。
「ただいま、セバス」
「セオ、お帰り」
「爺さま、ただいまー」
「……そこは、ただいま戻りました、でしょう」
「えー、爺さま相手ならただいまでいいでしょー?」
ぶうぶう言いながらセオは僕をそっと地面へと下ろす。
セバスは扉を開けて出迎えてくれたけれど、僕らが開く前に出迎えてくれるだなんて素早い。
時間を知っていたからとは言え、ベストタイミングで扉が開くんだもん。
地味に凄いと思う。
セオもセバスもいつもの感じで、なんだか、帰ってきたなって安心する。
「セオ、ありがとう!セオは暗い中でも走れるんだね、街明りと星が流星みたいに綺麗だった」
「レン様は帰りも笑ってましたねー、楽しそうで何よりです。
青ざめたり気持ち悪くなったりする人もいますから、レン様が大丈夫でよかったです。
さ、着替えてアレックス様をお迎えしましょ」
「うん」
「レン様、アレックス様ですがーーー」
セバスが言いにくそうに口を開く。
この流れは、帰ってこないのかな?
「来客人と食事をされるとのことで、ご一緒できないと」
「そっか……わかった」
夕飯までにお戻りくださいって言われたから勝手に期待しちゃった僕もいけない。
アレックスにはアレックスの都合がある。
来客は急だったみたいだけれど、夕食を誘うほど仲の良い方だったのかな?
「レン様、とりあえず着替えましょ?」
「アレックスいないのに着替えるの?」
「食べ終わってすぐ帰ってきちゃったりしたら、困るでしょ?」
「そっか、そうだね。なら着替える」
「はい、そうしましょ」
最初から食べられないって聞いていたら、こんなに残念に思わなかったのかもしれない。
なんだか今日は、アレックスと夕食が取れないことが凄く残念だ。
残念っていうか、寂しい。
お腹は減ってるし、マーティンのご飯も楽しみなんだけれどな。
元の世界でだって、仕事の都合で色々あるから、家族で夕食をとれないってことはよくあった。
僕自体、仕事の付き合いで外で食べることも多かったし、車の中でコンビニおにぎりやサンドイッチで済ませることもあった。
なのに、なんでかなあ。
セバスの給仕もあるし、完全なひとりじゃないのに、なんでこんなに寂しい気持ちになるんだろう?
ちゃんと朝の見送りはしてるし、何より朝食は一緒に取ってる。
今日一日全く顔を合わせていないわけじゃない。
こんな気持ちを知られたら、アレックスが安心して仕事ができないだろうし、迷惑がかかっちゃう。
立場的に断れない来客だっているだろうし、相手は誰か?なんて聞くのは、アレックスを疑うみたいでしたくない。
僕って結構面倒な性格をしてるみたいだ。
それとも、恋愛は、こういう気持ちになるものなのかな?
セオに手伝ってもらいながら着替えを済ませる。
「ありがと、セオ」
「はい。じゃ、食堂まで行きましょーか?今日もきっと美味しいご飯です」
「うん」
今日もきっと美味しいご飯、そうだよね、確かにそこは期待して良いはずだ。
セオは、寂しいかなんて聞いてこないし、励ましたりしてこない。
きっと、僕が何か言えば色々言ってくれるだろうけれど、あえてセオからは言ってこない。
その気遣いが嬉しかった。
「はい、それじゃあ、俺はーーー」
「セオ、今日は下がらずあなたは後ろで控えなさい」
「うえ゛ー?なんで?!」
セオが、嫌そうな顔でセバスを見る。
そりゃそうだ、僕が美味しいご飯だーって思ってるくらいだから、セオだって美味しいご飯を食べられると思ってここまで来たはずだ。
僕が食べる時間に、セオは裏で食べてるって聞いてる。
それなのに、食べる前に用事を頼まれるどころか、僕が食べるのを後ろで控えて見るだけなんて、なんて拷問。
僕が寂しいっていうのが伝わっちゃったからかな?
「セバス、セオもお腹減ってるよ?僕なら大丈夫だから」
「いいえ、そうではありません。今夜は混入物による見分け方をお教えします。
ですので、セオも一緒に」
「混入物?」
「毒や薬物の混入を、口にされる前に見極める方法です」
え?毒や薬物?
そんなこと必要なくらい危険な状態にあるの?って思うけれど、セバスが必要だと感じてるからあるんだろうなあ。
毒や薬物なんて、そんなのドラマや映画の世界でしかなかった。
日本生まれの日本育ちだもん。
「何もいきなり今日じゃなくたっていいでしょー?」
「アレックス様の食事が残る今日だからこそ、です」
「え゛ぇぇえ……」
「セバス、夕食の時間を20分くらい後ろ倒しでお願い出来る?」
「出来ますが、その必要は……」
「見極めながら、僕は普通に食事もするんでしょう?ならいつもより時間がかかるだろうし、その間セオは食べないんだよね?」
「はい、仰る通りです」
セバスは食にあまり欲がないのかな?
お腹が減ってる状態で、何も口に出来ないで、しかも、僕の食べてるのを間近で見るだけなのは可哀そうだ。
「お腹が減ってることを知りながら、後ろに控えさせて僕だけゆっくり食べるなんて、僕が嫌だよ。
それに、セオだって集中できないでしょう?
僕は毒だとか薬物だとかの入った食事なんて見るのも初めてだし、セオも一緒に見極めが必要なら尚更。
セオ、今までパーティだとかでアレックスが食べる時、そういう時って大抵先に何か口にしてなかった?」
「入れられる場合でしたら、軽く腹に入れてますね。でも、まー空腹のときもありました」
そっか空腹のときもあったんだ、と思う。
こういうのって、あまり気にしないのかな?
でも、そこを気遣えないのは僕自身が嫌だ。
貴族じゃなくて、別の世界から来たからこういう考えになるなら、そのまま無くしたくない。
セオも、“レン様はそのままで”って言ってくれたわけだし。
「なら、今は入れられる時でしょ?」
「……レン様のお心遣いに感謝します。セオ、10分で済ませなさい」
「あー、はいはい、急ぎます。レン様、ありがとうございます。すぐ戻りますね」
10分?たったの?
もう少しだけ、せめて15分くらいはあげたいのだけれど、なんとなくこれ以上セバスは引かなそうだ。
セオもさっきと違って笑顔だし、納得してる。
「あんまり急いで食べるとのどに詰まって危ないから、慌てて食べないでね?」
「はい、気を付けます」
ニッコリ笑顔で足取り軽く出ていくセオを見送る。
よかった。
にしても。
毒とか薬物かあ……そういうの気にしながらアレックスも外で食べてるのかな?
家やオリバーさんの家で食べる時はともかく、フィーテルの時もそういう感じ全然しなかったけどなあ。
「セバス、アレックスは外で食べる時いつもこういうことを気にしながら食べてるの?」
「時と場合によるかと思います。エリソン侯爵領では、あまり気にされていないかと。
それにジュードは鼻が利きますから、痛んだ食でもすぐに見極められます」
「そっか」
痛んだ食でもってことは、腐っていたりとか、食中毒とか、そういう場合でもってことかな?
ジュードは、香水も苦手だって聞いてるし、チーズも苦手って言ってたのはだからか。
それと。
「セバス、セオは食べるのが好きなはずだから、ご飯はちゃんと食べさせてあげたい。
セバスは食にあまり興味がないかもしれないけれど、セオはご飯が好きだよ」
じゃなかったら、フィーテルの照り焼きサンドを考案したりしないだろうし、新しいお店の美味しいスープを知っていたりしないだろう。
牛乳も美味しそうに飲んでいたし、チーズも美味しそうに食べてた。
僕のお小遣いから出していいって言ったときの、白いチーズを選んだセオは嬉しそうだった。
お芋掘りでのさつま芋も、ちゃんと二本確保してたもんね。
「……ありがとうございます。本来、主人を待たせてまで食事をするなどもっての外でございます。
ですが、レン様がそうおっしゃるなら」
「ん?うん」
セバスが穏やかな笑顔で僕を見る。
セバスは、使用人としての心得っていうのかな、そういうのを大切にしてる。
それにセバスは、この家の家令だ。
なによりも、自分が模範にならなければいけない立場だ。
セバスが本当はセオにご飯を先に食べさせてあげたくても、それは、セバスからは出来ない立場だろうことを改めて気が付く。
だからこういうことは、今後も僕が気が付かないといけないことだ。
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