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本編
-207- 侵入者
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セオの集中力を邪魔しないよう、息を殺してじっとする。
いざとなったら、セオの足でまといになる前にアレックスのところに飛べばいい。
必要なら、セオはそう言ってくれるはず……。
ふうと、息を吐いたセオが、短剣をしまい込む。
「もう大丈夫です。心配いりません」
「本当?」
「ええ、下で爺さまが対応してますので大丈夫です」
僕も、ほっと息を吐く。
知らず知らずのうちに力が入っていたみたいだ。
「レン様、もう1人で歩けそうです?」
「うん、多分、歩くのは大丈夫」
心配いらないってことは、誤作動かな?と思い問おうとしたところで、セオが申し訳なさそうに聞いてくる。
音はまだずっと鳴り響いたままだ。
セオは、僕を上から下までじっと眺めてから、サイドテーブルの横にちょこんと置かれてあった小瓶を手に渡してくる。
「常用するのは良くないですけど、体力回復のポーションです。今日は、飲んでください」
「?」
「スペンサー公と、その神器様がいらっしゃってます」
部屋を出てすぐにロビーから声がするのが聞こえた
。階段を降りる途中、その姿が目に入ってくる。
こちらに背を向けてるのはセバスだ。
「ですから、前触れは出されずとも、せめて門外からお声かけくださいと何度お伝えすれば聞いて頂けるのです?
何事かと肝が冷えました、ええ、私の寿命は、今日で確実に5歳は縮まりました」
「息災だな、セバス。おもしろい冗談を言ってくれる。
しっかし、せっかく来てやったのに何だこれは。うるさくてかなわんな」
「普通に、ふつーうにお越しくださればこのようなことにはならず、歓迎する所存であります」
セバスをもろともせずに、飄々と答えてる方が、スペンサー公、アレックスのお師匠さまで、僕の養父になってくれた人だ。
アレックスと僕との結婚をすぐに認めて後押ししてくれた人。
でも、すっごく若い!
アレックスより若く見えるし、スマートな人だ。
僕の勝手な想像から、アレックスより体が縦にも横にも大きくて、どっしりした感じの豪快な人を想像していたからびっくりだ。
髪は白髪に近いほどの淡い金色で、ストレートの長い髪に、薄く涼し気な水色の瞳、そして白い肌。
外見は、僕が舞台で演じたハーフエルフの魔道士“ノア”にそっくりだ。
耳はとがっちゃいないけれど、外見的な雰囲気は良く似てる。
一言で言えば、美しい人、だ。
違うのは、公爵様なのに、全く貴族らしくない格好をしてること。
凄くラフな格好で、白いチュニックに麻色のズボンを履いていて、とっても普段着って感じがする。
エリソン侯爵邸の貴族らしいこの場には場違いにも見えるけれど、本人にはとても馴染んで見えた。
そのすぐそばに渚君がいた。
渚君も同じような恰好だ。
渚君、元気そうでよかった。
アレックスのお師匠さまだって聞いていたけれど、こうやって元気な姿を目に出来きるとほっとしちゃう。
渚君は、セバスとスペンサー公の顔を交互に見つめて、可愛そうなくらい戸惑ってる様子だ。
「ご、ごめんなさいっ!僕が蓮君が足りないって沈んでたからルカが連れてきてくれたんですっ!
すぐだって聞いてたし、いつも出掛ける時は歩きなので、今日もそうかと思ってて……」
「謝る必要はございませんよ、レン様もお会いしたいと望んでいたはずですから。
エリソン侯爵邸へようこそいらっしゃいました。
驚かせて申し訳ありません。
登録外の方が開かれた門以外から屋敷へと入られますと、セキュリティが作動します。
今対応しておりますのでしばしご辛抱くださいませ」
セバスは、涙目の渚君に優しく声をかけた。
そっか、登録してないで正規のルートを通らないと知らせる音がなるのかあ。
それでも普通は結界があって入れないって言っていたから、本当にこんなことは滅多にないんだと思う。
「なんだ、セバス、渚と俺とじゃ随分な対応の違いだな。ん?あれが我が息子かっ!」
階段を下りきる手前で、スペンサー公が僕を目にし、興味深そうな声を上げた。
渚君が思いっ切り駆け寄ってくる。
セオの重心が前に動くと同時に、僕が制す。
セオにとっては初めて目にする人だけれど、彼、渚君は色んな意味で安全だ。
駆け寄ってきても抱きつくことなんてせず、一定の距離でぴたっと足を止める。
うん、紛れもなく、僕のファン。
お手本になるようなファン精神だ。
だから僕から彼に歩み寄ったんだけれど……。
渚君は、足が崩れるようにしゃがみこんじゃったから、僕も傍にしゃがむ。
「ふえええぇぇ、蓮君、本物だああ、会いたかったあ!」
「渚君、元気そうで安心したよ、無事で良かった」
「うんうん、蓮君もっ!無事でよかったっ……良かったよう……ふえぇぇ」
ああ、泣かしちゃった。
さっきまで涙目だったけれど、泣いてはいなかったのに。
「渚は泣き虫だな、まだ一週間も経ってないじゃないか」
「だってえ、スマホどころか写真もないしっ、毎日たくさん見てたのに妄想しかできないなんてあまりにも苦行過ぎるっ!」
「これからいつだって会えるだろ、俺の息子なんだ。あまり困らせるんじゃない」
「そ、そうだった!ルカが蓮君のお父さんなんだった」
「はじめましてだな、レン」
「はじめまして、お会いできて光栄です
僕の父になってくれて、アレックスとの結婚を後押ししてくれて、ありがとうございます」
「したくてやったことだ、礼を言われることでもーーー」
「え?!結婚?!嘘、蓮君が?蓮君結婚すんの?!」
渚君がびっくりして僕を見る。
養子のことは聞いていても、結婚のことは聞いてなかったみたいだ。
「う、うん。……ていうか、多分、もうした、はず」
「はい、本日の朝一番にアレックス様が婚姻届けをご提出済でございます」
だよね?とセバスに目を向けると、セバスが欲しい答えをくれた。
本当だったら、その話はアレックスから聞くはずだったんだろうけれど、洗浄のことがあったからその時間はなかった。
「ちゃんと好きな人とだよね?」
「うん、初めて好きになった人だよ」
「そっか、そっかああ、良かったああ!おめでとう、蓮君!」
「ありがとう、渚君」
「レン、俺のことは父上……や、是非お父さまと呼んでくれ。ん?パパが良いか!うん、それがいい、そうしよう!」
キラキラした顔で期待に満ち溢れて、スペンサー公が僕を見る。
パパ?
え?パパ?
うーん……望むなら叶えるけれど、なんか、自分で言うのもなんだけれど、違う意味に思われそうじゃない?
「ちょっと、ルカ!蓮君にパパとか呼ばせないでよ!そんなことしたら一生プリン作ってあげないから!」
「っむ、それは困るな!しょうがない、お父さまにしよう」
「ふふっ、はい、お父さま」
スペンサー公……お父さまのやりとりと渚君のやりとりが微笑ましい上におかしくて笑っちゃう。
セバスですら御せないのに、渚君は遠慮もなくてかなり慣れてる様子だ。
確かに独特の雰囲気をお持ちだけど、いい人なんだろうなあ、とっても。
取り合えず客間にご案内しようかな、とセバスに目を向けたところで、ようやくブザー音が止まった。
「ロビーにいては落ち着かれないでしょう、客間にご案内いたします。
レン様、私はアレックス様にお知らせしてきます」
「うん、ありがとう、セバス」
「はい……セオ、頼みますよ」
「はいはい」
「はいは一度で結構。ーーーでは、失礼いたします」
いざとなったら、セオの足でまといになる前にアレックスのところに飛べばいい。
必要なら、セオはそう言ってくれるはず……。
ふうと、息を吐いたセオが、短剣をしまい込む。
「もう大丈夫です。心配いりません」
「本当?」
「ええ、下で爺さまが対応してますので大丈夫です」
僕も、ほっと息を吐く。
知らず知らずのうちに力が入っていたみたいだ。
「レン様、もう1人で歩けそうです?」
「うん、多分、歩くのは大丈夫」
心配いらないってことは、誤作動かな?と思い問おうとしたところで、セオが申し訳なさそうに聞いてくる。
音はまだずっと鳴り響いたままだ。
セオは、僕を上から下までじっと眺めてから、サイドテーブルの横にちょこんと置かれてあった小瓶を手に渡してくる。
「常用するのは良くないですけど、体力回復のポーションです。今日は、飲んでください」
「?」
「スペンサー公と、その神器様がいらっしゃってます」
部屋を出てすぐにロビーから声がするのが聞こえた
。階段を降りる途中、その姿が目に入ってくる。
こちらに背を向けてるのはセバスだ。
「ですから、前触れは出されずとも、せめて門外からお声かけくださいと何度お伝えすれば聞いて頂けるのです?
何事かと肝が冷えました、ええ、私の寿命は、今日で確実に5歳は縮まりました」
「息災だな、セバス。おもしろい冗談を言ってくれる。
しっかし、せっかく来てやったのに何だこれは。うるさくてかなわんな」
「普通に、ふつーうにお越しくださればこのようなことにはならず、歓迎する所存であります」
セバスをもろともせずに、飄々と答えてる方が、スペンサー公、アレックスのお師匠さまで、僕の養父になってくれた人だ。
アレックスと僕との結婚をすぐに認めて後押ししてくれた人。
でも、すっごく若い!
アレックスより若く見えるし、スマートな人だ。
僕の勝手な想像から、アレックスより体が縦にも横にも大きくて、どっしりした感じの豪快な人を想像していたからびっくりだ。
髪は白髪に近いほどの淡い金色で、ストレートの長い髪に、薄く涼し気な水色の瞳、そして白い肌。
外見は、僕が舞台で演じたハーフエルフの魔道士“ノア”にそっくりだ。
耳はとがっちゃいないけれど、外見的な雰囲気は良く似てる。
一言で言えば、美しい人、だ。
違うのは、公爵様なのに、全く貴族らしくない格好をしてること。
凄くラフな格好で、白いチュニックに麻色のズボンを履いていて、とっても普段着って感じがする。
エリソン侯爵邸の貴族らしいこの場には場違いにも見えるけれど、本人にはとても馴染んで見えた。
そのすぐそばに渚君がいた。
渚君も同じような恰好だ。
渚君、元気そうでよかった。
アレックスのお師匠さまだって聞いていたけれど、こうやって元気な姿を目に出来きるとほっとしちゃう。
渚君は、セバスとスペンサー公の顔を交互に見つめて、可愛そうなくらい戸惑ってる様子だ。
「ご、ごめんなさいっ!僕が蓮君が足りないって沈んでたからルカが連れてきてくれたんですっ!
すぐだって聞いてたし、いつも出掛ける時は歩きなので、今日もそうかと思ってて……」
「謝る必要はございませんよ、レン様もお会いしたいと望んでいたはずですから。
エリソン侯爵邸へようこそいらっしゃいました。
驚かせて申し訳ありません。
登録外の方が開かれた門以外から屋敷へと入られますと、セキュリティが作動します。
今対応しておりますのでしばしご辛抱くださいませ」
セバスは、涙目の渚君に優しく声をかけた。
そっか、登録してないで正規のルートを通らないと知らせる音がなるのかあ。
それでも普通は結界があって入れないって言っていたから、本当にこんなことは滅多にないんだと思う。
「なんだ、セバス、渚と俺とじゃ随分な対応の違いだな。ん?あれが我が息子かっ!」
階段を下りきる手前で、スペンサー公が僕を目にし、興味深そうな声を上げた。
渚君が思いっ切り駆け寄ってくる。
セオの重心が前に動くと同時に、僕が制す。
セオにとっては初めて目にする人だけれど、彼、渚君は色んな意味で安全だ。
駆け寄ってきても抱きつくことなんてせず、一定の距離でぴたっと足を止める。
うん、紛れもなく、僕のファン。
お手本になるようなファン精神だ。
だから僕から彼に歩み寄ったんだけれど……。
渚君は、足が崩れるようにしゃがみこんじゃったから、僕も傍にしゃがむ。
「ふえええぇぇ、蓮君、本物だああ、会いたかったあ!」
「渚君、元気そうで安心したよ、無事で良かった」
「うんうん、蓮君もっ!無事でよかったっ……良かったよう……ふえぇぇ」
ああ、泣かしちゃった。
さっきまで涙目だったけれど、泣いてはいなかったのに。
「渚は泣き虫だな、まだ一週間も経ってないじゃないか」
「だってえ、スマホどころか写真もないしっ、毎日たくさん見てたのに妄想しかできないなんてあまりにも苦行過ぎるっ!」
「これからいつだって会えるだろ、俺の息子なんだ。あまり困らせるんじゃない」
「そ、そうだった!ルカが蓮君のお父さんなんだった」
「はじめましてだな、レン」
「はじめまして、お会いできて光栄です
僕の父になってくれて、アレックスとの結婚を後押ししてくれて、ありがとうございます」
「したくてやったことだ、礼を言われることでもーーー」
「え?!結婚?!嘘、蓮君が?蓮君結婚すんの?!」
渚君がびっくりして僕を見る。
養子のことは聞いていても、結婚のことは聞いてなかったみたいだ。
「う、うん。……ていうか、多分、もうした、はず」
「はい、本日の朝一番にアレックス様が婚姻届けをご提出済でございます」
だよね?とセバスに目を向けると、セバスが欲しい答えをくれた。
本当だったら、その話はアレックスから聞くはずだったんだろうけれど、洗浄のことがあったからその時間はなかった。
「ちゃんと好きな人とだよね?」
「うん、初めて好きになった人だよ」
「そっか、そっかああ、良かったああ!おめでとう、蓮君!」
「ありがとう、渚君」
「レン、俺のことは父上……や、是非お父さまと呼んでくれ。ん?パパが良いか!うん、それがいい、そうしよう!」
キラキラした顔で期待に満ち溢れて、スペンサー公が僕を見る。
パパ?
え?パパ?
うーん……望むなら叶えるけれど、なんか、自分で言うのもなんだけれど、違う意味に思われそうじゃない?
「ちょっと、ルカ!蓮君にパパとか呼ばせないでよ!そんなことしたら一生プリン作ってあげないから!」
「っむ、それは困るな!しょうがない、お父さまにしよう」
「ふふっ、はい、お父さま」
スペンサー公……お父さまのやりとりと渚君のやりとりが微笑ましい上におかしくて笑っちゃう。
セバスですら御せないのに、渚君は遠慮もなくてかなり慣れてる様子だ。
確かに独特の雰囲気をお持ちだけど、いい人なんだろうなあ、とっても。
取り合えず客間にご案内しようかな、とセバスに目を向けたところで、ようやくブザー音が止まった。
「ロビーにいては落ち着かれないでしょう、客間にご案内いたします。
レン様、私はアレックス様にお知らせしてきます」
「うん、ありがとう、セバス」
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