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本編

-202- 洗浄**

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自分でやるかやらないかとか、使う使わないとか、粘りに粘って抵抗してセオを少々困らせてることは自覚してる。

「俺がやっても良いですけど、それよりはアレックス様におまかせした方がいいでしょ?」
「え?」
「ご体調に合わせて、俺が洗浄する許可は貰ってますがどうします?」

真面目に言われると困る。
えー…セオがするの?
それはそれで、僕にはちょっとハードルが高い。
それに体調に関しては大丈夫だ、どこも気分が悪くなったりはしていない。

「アレックスが来るまで待ってる」
「はい、そうしましょう」

それから、セオは僕の横ですぐ洗浄できるようにと準備だけ始めた。
タオルもフェイスタオルだけじゃなくてバスタオルも積まれてるし、洗浄具そのものを触る時は浄化した後両手に手袋まではめてる。
医療行為みたいな、介護みたいな、される側だと思うと落ち着かない。
第一、お尻の穴に器具を入れるっていうのが、なんか駄目だよ、うん、それが抵抗ある。
そりゃあ、アレックスの方がずっと立派だし、洗浄具の太さなんて大したことない。
でも、長さとか太さとかが問題なわけじゃない。

指じゃいけないのかな?
その方がずっとずっとマシな気がする。

「ねえ、セオ、それ絶対使わないといけないの?」
「普通に出回っているものですから特別なものでもありませんよ?」
「指の方かマシな気がする」
「届かないところもありますから。それに神器様の産道は、女性よりも長さもあります」
「そうなの?」
「そうらしいですよ?大丈夫です、そこまで身構えなくても、くるっとやって、シャーッと流しておしまいです」
「セオも使ったことある?」
「はい、ありますよ。痛くないですから安心してください」

むー……そうさらっと言われてしまうとこれ以上何も言えない。
でも、気がのらないのは変わらないし、出来ればやりたくないな、そんな風に思ってため息を一つ吐いた時だった。


「はい、どうぞ」

コンコンッと部屋の扉をノックされて返事をすると、セオが言った通りアレックスが顔を出してくれた。
本当だったら僕がお迎えしなくちゃならないのに、ベッドに座ったまま起きがけの時と変わらない。
とは言え、髪や肌の手入れはしてもらったから、寝起きそのままってわけでもないんだけれど。

「おかえりなさい」
「ああ、ただいま。体調はどうだ?昨夜は我慢が利かず無理をさせたな」
「ううん、大丈夫……」

わあ……アレックス、いつもに増して機嫌が良さそうだ。
すこぶる機嫌がいいって聞いたけれど、こうやって実際目の前にすると、嫌でもわかる。
アレックスはかっこいいし綺麗だけど、でもいつもよりなんだかとてもキラキラしてる。

それに、我慢が利かず無理をさせた、なんて。
なんでもないように口にするし、僕の頭をさらりと撫でてから、頬に手を添え、そして流れるように目元に口づけてくる。
本当に毎回思うけれど、こういった仕草が、僕が初めてだっていうのが嘘みたい。

間近に香る、アレックスの、甘くて爽やかなオレンジの香りを吸い込む。
凄く良い香りでとっても安心するし、キュンともする、不思議な香りだ。
今日もおんなじ、良いにおい。

「セオ」
「はい、準備は出来てます。
レン様のご気分も良さそうでしたのでアレックス様にお任せしますね。
まあ……足腰は立たないようですが」

「セオー……」
本当のことだけれどそれは言わないで欲しかった。

「本当のことでしょう?
隠しても良いことありませんよ?」
「むー……」

そうかもしれないけれど、もうちょっとさ、オブラートな言い方ってあると思うんだ。
どんな?って……うーん……どんなだろ。
悶々としてる僕をよそに、セオはてきぱきと進めていく。


「アレックス様、お食事はこちらで構いませんか?」
「ああ、頼む」
「では、ご用意してきますのでその間に洗浄をお願いいたします」
「わかった」


洗浄、洗浄かあ……やっぱり使いたくないなあ、それ。
なんか、無機物なものがお尻の中に入るっていうのがすごく抵抗ある。

「気持ち悪くないか?」
「うん、平気。でも、それを使われるのがちょっと……」
「嫌か?」
「うん……なんか、無機質なものをお尻の中に入れるのが怖い。あんまりしたくない」

「そうか……なら、浄化で済ますか?」
「セオは浄化だと良くないって言ってたよ?」
「ああ、だから今日は浄化して、次からはレンが寝てる間に済ませようと」
「えー」

僕が寝てる間に済ませちゃうの?誰がって、アレックスが、だ。
でもそれはそれでなんか違う気がする。

「怖いんだろ?」
「うん……でも、我慢する」
「いい子だ……じゃあ、下脱がせるぞ」
「じ、自分で脱ぐからっ」
「足腰辛いんだろ、全部任せてくれ」

慰めるようにキスをされて、ズボンも下着も取られてしまう。
なんか、アレックスはしっかり着込んでるのに、僕の下半身だけがむき出しってすっごく卑猥に感じるよ。
恥ずかしくて上かけを引き寄せると、アレックスがそのままそっと僕を自分の方へと横に倒す。
アレックスの太腿に乗り上げる感じだ。
目の前にアレックスの背中がある。

上になった左の膝を抱えるようにしてくの字にそっと曲げてくるから、抵抗せずに従う。
なるべく疲れない体勢なんだと思うんだけれど、変にドキドキするのは見えないからかな。
太腿の裏側にアレックスの手が触れて、そっと撫でてくるから、嫌でも緊張しちゃう。

「力抜いて、ゆっくり深呼吸だ。痛くもないし大丈夫だから」
「うん……っ」

ぴとっとお尻の穴に無機質な物体が触れると、深呼吸するのですら意識しないと出来ない。
硬くて冷たいものがゆっくりとお尻の中に押し込まれてから、更に奥へと押し込まれる感覚がある。
冷たいのが先に引き抜かれたから、中のスポンジと軸だけ残る感じなのかな?

内壁をゆっくりと擦られて、変な感じがする。
確かに痛くはないよ、痛くはないけれど、なんかぞわぞわするよ。

「んんっ……あっ……ん……っはあっ……アレックス、まだ?……っん」
「もう少し我慢だ」

掻き出すようにゆっくりくるくるされるし、ゆっくりと抜き差しもされる。
セオの嘘つき、くるっとやってシャーと流しておしまいって言ってたのに。

ようやく引き抜かれたのは、僕のおちんちんが完全に立ち上がってからだ。
擦りたいけど、アレックスの背中が邪魔で手が届かない。

「アレックス」
「もうちょっとだから。今から流すからじっとしてろ」

そんなこと酷なこと言わないで欲しい。
バスタオルがお尻の下にしかれて、今度はぷつっと細いのがお尻の穴の中に入ったかと思うと、冷たい液体がお腹の中にどんどん入ってくる。
ふえー、冷たい、変な感じがする!
お腹が冷えそうだよ。

「いきんで」
一度抜かれたかと思うと、そんなこと言ってくる。
いきむ?いきむの!?
自然にも出てるのに、いきむって踏ん張るってことでしょ?
うんちじゃないうんちじゃないって自分に言い聞かせながら、なんとか奮い立たせて言われた通りにする。

「うー……」
「いい子だ。もう一度入れるぞ」

えー…一回で終わりじゃないの?
お腹が冷たくてすっかりおちんちんも萎んじゃった。


この後、僕は2回、合計3回もりきむ羽目になったよ。
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