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本編
-185- 地下牢へ アレックス視点
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タイラーに案内されて地下牢へと足を踏み入れる。
地下にあるこの“地下牢”というのは、本当に鉄格子にむき出しの空間があるだけの部屋ともいえない牢屋と、外からの鍵でしか開閉できない、魔法の遮断も施される貴族用の牢屋がある。
後者は一見、窓のない作りをしているだけで貴族用の部屋にしか見えない。
きちんとベッドもあり、ソファもあり、机もあるし、トイレもあり、十分な広さがある。
だが、外からの連絡が一切取れない上に、魔法も使えず、入り口は一つで外からしか施錠できない。
れっきとした牢屋である。
勿論今回の三人は、後者の牢屋へ放り込まれたようだ。
三人では少々手狭かもしれないが、一晩過ごしたくらいではどってことないだろう。
「不本意ながらも彼らには今朝朝食を一度出しております。
また懲りずにこちらへ向かってくるやもしれませんので、一度扉から離れてお待ちください。オリバー様は特に」
タイラーの言葉に俺とオリバーが扉から距離を取る。
オリバーの顔が若干ひきつったが、おとなしく俺の後ろへと下がった。
「………お寛ぎのところ失礼いたします」
鍵を開けて扉を開いたタイラーが、呆れたような言葉を放つ。
三人は仲良くカードゲームを楽しんでいるようだった。
言葉通り、寛いでいるようにしか見えない。
お気楽なものだ。
俺はオリバーを中から見えない位置へと押しやってから一歩を踏み出す。
「っひぃ!」
タイラーの後ろから俺が牢屋へと足を踏み入れると、俺を見たうち一人が小さな悲鳴を上げる。
今に限ったことではないが、人の顔を見て悲鳴をあげるってのは随分失礼な話だろ。
他の2人も青ざめた顔で震えだし、手の中のカードをローテーブルや絨毯へとぱらぱらとこぼしていく。
俺は悪魔かなんかか?
「前回念書を書いたのをもう忘れたのか?
職を失いたいだけじゃなく、どうやら帝都からも追い出されたいらしい」
「そ、そんなことができるわけないだろう!」
「お、おい、よせっ!」
青ざめつつも歯向かってきたのは、伯爵家の人間か。
「父上にっ、父上に連絡を取らせてくれ!」
「勿論そのつもりだが、連絡を取るのはお前たちではなくこの私だ。
御当主にしっかりと抗議させていただく」
家を取るか、息子を取るか……まあ、長男は一人もいないから十中八九家を取ることだろうな。
没落をたどりたくないのであれば。
父上は私を見捨てたりはしない、と最後までお気楽なのは伯爵家のお坊ちゃんで、他の2人は絶望的な表情だ。
ようやく自分のおける状況がわかってきたのだろう。
「オリバー、言うなら今だが?」
「ええ」
思ったより穏やかな表情でオリバーは中へと顔をのぞいてきた。
強張りも緊張も見受けられない。
慣れない状況だろうが、動揺は見られないことにほっとする。
「お、お前のせいで俺の人生はめちゃくちゃだ!お前のせいで!!」
「そ、そうだ、お前が宮廷から去ったから俺たちがこんな目に合わされたんだ!」
「そうだ、全部お前のせいだ!」
「あなた方は私に毎日のように辞めろ辞めろと言っていたじゃありませんか。
望み通り辞めたのに、私が辞めたせいであるならば、それを進言してきたご自身のせいでは?」
「っうるさいうるさいうるさいっ!私は伯爵家の人間だぞ!私に指図するなっ!」
「そうですね、失礼いたしました、明日も変わらずにいられたら良いですね」
真っ赤になって怒り出す男に、オリバーがふんわりと告げる。
十分脅しになっているし、冷静に対応出来てるな。
色々とトラウマがあるだろうに、強くなったに違いない。
その意味が分からないほど馬鹿ではなかったようだ、口を噤んで俺を恐ろし気に見てくる。
「御当主に抗議させてもらうと言っただろう?
判断は御当主に任せるが、籍を抜かれることも覚悟することだ」
「っな……っ、嘘だろう?!うそだうそだうそだあああ!」
「薬師としての評価が欲しかったのなら、努力すればよかったではありませんか。
他人を蹴落とし上にゴマをすることばかりに力を注いでいたあなた方ご自身の行いのせいでしょう」
「お前に何がわかるっ!」
「俺等には俺らにしか出来ないやり方があったんだ!」
「本当に宮廷薬師として地位を確立させたいのでしたら、身体を売るのではなく薬師として腕を磨けばよかったのです。
あなた方は、宮廷薬師として合格したほどの能力を元からお持ちだった」
身体を売る?
……マジか。
まあ、皆、細身でそれなりに見目もマシな者たちだ。
そういう対象に見られることもあるかもしれない。
薬師も魔法士も似たり寄ったりな研究馬鹿が多いが、一部には魔力共有以外を目的に快楽に勤しむ阿呆もいる。
そういう連中はある程度の高位貴族であり、そしてある程度の職場の地位にいる。
少なくとも入れるだけの能力はあったはずなんだが。
だが、まあ、ある程度、なのだ。
上には上がいて、頂点はそこまで腐っちゃいない。
確かにオリバーの言うように、宮廷薬師になれるだけの能力があるなら、それだけで本来は誇っていいことなのだ。
なりたいと思うだけでなれるものじゃない。
試験に合格できるのは家格だけじゃないし、宮廷の試験に不正はありえない。
そこは、疑問を抱ける程温い場所でも管理でもない。
皇帝を、国を支える仕事だ。
不正が出来ないように毎年厳重に管理されているし、試験官も変わる。
「もしあなた方が宮廷を去ることがあっても、薬師として働き口はいくらでもあるはずです。
同じ薬師として、人々を助ける立場として献身されることを望みます」
辞めて薬師としては大成功を収めているオリバーに言われる言葉は重い。
……にしたって、こいつは本当に優しい。
お前のせいでと言われようとも、あなた方のせいで、とは言い返さないんだな。
その上で、希望の言葉まで残してやるなんて俺には出来ない。
「もういいのか?」
「ええ。気が済みました」
「わかった」
本当に心残りなどないように頷くオリバーに、俺も頷き応える。
そうして空間収納へと三人を仕舞い込んだ。
宮廷に連れて行くには連れて行くが、こんな者たちのために自らの魔力消費に負担をかけることなどしたくない。
目の前から消える三人に、タイラーが息を飲む。
この空間収納は、時が止まっているのが特徴だ。
だから、人を収納すると、出された時にはいきなり違う場所に着いた、と思われる。
収納している間、真っ暗だとか、中で歩き回るだとか、ましてや他の収納品をあさられるだとかはない。
はっきり言って、人体にどの程度影響があるかは知らない。
こういったやからを運ぶくらいでしか、空間収納で生き物を収納した試しがないからだ。
理屈から言えば、すべての時間が止まっているからこそなんの影響もないはずだが、そこは確かめたことはなかった。
これからも、確かめようとは思えない。
そうそう、滅多に使わないからだ。
宮廷につれていくのは、本邸よりもやり取りと結論が早く済むからだ。
だからこそ、この格好で来た。
「悪いが預けるだけ預けてくるから、レンたちと合流するのは待ってもらえるか?
すぐ戻る」
「わかりました」
ここに三人を預けておくと、彼らを生かすためのいらない負担がかかる。
手っ取り早く正式な書状と共に宮廷で身柄を拘束させてもらうことにする。
なにより、レンに心配をかけたくない俺は、早急にことを済ませるために宮廷へと転移した。
地下にあるこの“地下牢”というのは、本当に鉄格子にむき出しの空間があるだけの部屋ともいえない牢屋と、外からの鍵でしか開閉できない、魔法の遮断も施される貴族用の牢屋がある。
後者は一見、窓のない作りをしているだけで貴族用の部屋にしか見えない。
きちんとベッドもあり、ソファもあり、机もあるし、トイレもあり、十分な広さがある。
だが、外からの連絡が一切取れない上に、魔法も使えず、入り口は一つで外からしか施錠できない。
れっきとした牢屋である。
勿論今回の三人は、後者の牢屋へ放り込まれたようだ。
三人では少々手狭かもしれないが、一晩過ごしたくらいではどってことないだろう。
「不本意ながらも彼らには今朝朝食を一度出しております。
また懲りずにこちらへ向かってくるやもしれませんので、一度扉から離れてお待ちください。オリバー様は特に」
タイラーの言葉に俺とオリバーが扉から距離を取る。
オリバーの顔が若干ひきつったが、おとなしく俺の後ろへと下がった。
「………お寛ぎのところ失礼いたします」
鍵を開けて扉を開いたタイラーが、呆れたような言葉を放つ。
三人は仲良くカードゲームを楽しんでいるようだった。
言葉通り、寛いでいるようにしか見えない。
お気楽なものだ。
俺はオリバーを中から見えない位置へと押しやってから一歩を踏み出す。
「っひぃ!」
タイラーの後ろから俺が牢屋へと足を踏み入れると、俺を見たうち一人が小さな悲鳴を上げる。
今に限ったことではないが、人の顔を見て悲鳴をあげるってのは随分失礼な話だろ。
他の2人も青ざめた顔で震えだし、手の中のカードをローテーブルや絨毯へとぱらぱらとこぼしていく。
俺は悪魔かなんかか?
「前回念書を書いたのをもう忘れたのか?
職を失いたいだけじゃなく、どうやら帝都からも追い出されたいらしい」
「そ、そんなことができるわけないだろう!」
「お、おい、よせっ!」
青ざめつつも歯向かってきたのは、伯爵家の人間か。
「父上にっ、父上に連絡を取らせてくれ!」
「勿論そのつもりだが、連絡を取るのはお前たちではなくこの私だ。
御当主にしっかりと抗議させていただく」
家を取るか、息子を取るか……まあ、長男は一人もいないから十中八九家を取ることだろうな。
没落をたどりたくないのであれば。
父上は私を見捨てたりはしない、と最後までお気楽なのは伯爵家のお坊ちゃんで、他の2人は絶望的な表情だ。
ようやく自分のおける状況がわかってきたのだろう。
「オリバー、言うなら今だが?」
「ええ」
思ったより穏やかな表情でオリバーは中へと顔をのぞいてきた。
強張りも緊張も見受けられない。
慣れない状況だろうが、動揺は見られないことにほっとする。
「お、お前のせいで俺の人生はめちゃくちゃだ!お前のせいで!!」
「そ、そうだ、お前が宮廷から去ったから俺たちがこんな目に合わされたんだ!」
「そうだ、全部お前のせいだ!」
「あなた方は私に毎日のように辞めろ辞めろと言っていたじゃありませんか。
望み通り辞めたのに、私が辞めたせいであるならば、それを進言してきたご自身のせいでは?」
「っうるさいうるさいうるさいっ!私は伯爵家の人間だぞ!私に指図するなっ!」
「そうですね、失礼いたしました、明日も変わらずにいられたら良いですね」
真っ赤になって怒り出す男に、オリバーがふんわりと告げる。
十分脅しになっているし、冷静に対応出来てるな。
色々とトラウマがあるだろうに、強くなったに違いない。
その意味が分からないほど馬鹿ではなかったようだ、口を噤んで俺を恐ろし気に見てくる。
「御当主に抗議させてもらうと言っただろう?
判断は御当主に任せるが、籍を抜かれることも覚悟することだ」
「っな……っ、嘘だろう?!うそだうそだうそだあああ!」
「薬師としての評価が欲しかったのなら、努力すればよかったではありませんか。
他人を蹴落とし上にゴマをすることばかりに力を注いでいたあなた方ご自身の行いのせいでしょう」
「お前に何がわかるっ!」
「俺等には俺らにしか出来ないやり方があったんだ!」
「本当に宮廷薬師として地位を確立させたいのでしたら、身体を売るのではなく薬師として腕を磨けばよかったのです。
あなた方は、宮廷薬師として合格したほどの能力を元からお持ちだった」
身体を売る?
……マジか。
まあ、皆、細身でそれなりに見目もマシな者たちだ。
そういう対象に見られることもあるかもしれない。
薬師も魔法士も似たり寄ったりな研究馬鹿が多いが、一部には魔力共有以外を目的に快楽に勤しむ阿呆もいる。
そういう連中はある程度の高位貴族であり、そしてある程度の職場の地位にいる。
少なくとも入れるだけの能力はあったはずなんだが。
だが、まあ、ある程度、なのだ。
上には上がいて、頂点はそこまで腐っちゃいない。
確かにオリバーの言うように、宮廷薬師になれるだけの能力があるなら、それだけで本来は誇っていいことなのだ。
なりたいと思うだけでなれるものじゃない。
試験に合格できるのは家格だけじゃないし、宮廷の試験に不正はありえない。
そこは、疑問を抱ける程温い場所でも管理でもない。
皇帝を、国を支える仕事だ。
不正が出来ないように毎年厳重に管理されているし、試験官も変わる。
「もしあなた方が宮廷を去ることがあっても、薬師として働き口はいくらでもあるはずです。
同じ薬師として、人々を助ける立場として献身されることを望みます」
辞めて薬師としては大成功を収めているオリバーに言われる言葉は重い。
……にしたって、こいつは本当に優しい。
お前のせいでと言われようとも、あなた方のせいで、とは言い返さないんだな。
その上で、希望の言葉まで残してやるなんて俺には出来ない。
「もういいのか?」
「ええ。気が済みました」
「わかった」
本当に心残りなどないように頷くオリバーに、俺も頷き応える。
そうして空間収納へと三人を仕舞い込んだ。
宮廷に連れて行くには連れて行くが、こんな者たちのために自らの魔力消費に負担をかけることなどしたくない。
目の前から消える三人に、タイラーが息を飲む。
この空間収納は、時が止まっているのが特徴だ。
だから、人を収納すると、出された時にはいきなり違う場所に着いた、と思われる。
収納している間、真っ暗だとか、中で歩き回るだとか、ましてや他の収納品をあさられるだとかはない。
はっきり言って、人体にどの程度影響があるかは知らない。
こういったやからを運ぶくらいでしか、空間収納で生き物を収納した試しがないからだ。
理屈から言えば、すべての時間が止まっているからこそなんの影響もないはずだが、そこは確かめたことはなかった。
これからも、確かめようとは思えない。
そうそう、滅多に使わないからだ。
宮廷につれていくのは、本邸よりもやり取りと結論が早く済むからだ。
だからこそ、この格好で来た。
「悪いが預けるだけ預けてくるから、レンたちと合流するのは待ってもらえるか?
すぐ戻る」
「わかりました」
ここに三人を預けておくと、彼らを生かすためのいらない負担がかかる。
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