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本編
-182- ナイトポーションと神器様*
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僕だって相当恥ずかしかったから、旭さんも相当恥ずかしかったと思う。
こうなった今では、同じ恥ずかしいを共有できるのがせめてもの救いだ、なんて感じちゃう。
「けど、浄化と少しの治癒と痛みの軽減、か。なんかすげーオリバーがこだわってたから気になって」
「そうなんだ?うーん、僕らお尻が濡れるから、なんとなくなくても大丈夫そう、なんて思っちゃうよね」
「な?そう思うだろ?」
うん、セオも、僕が神器様ならなくても大丈夫、でも初めてだからあった方が良いでしょうね…って言ってたくらいだし。
ならせばできるようになってるんじゃないかな?なんて思うんだよね、体質的には。
そう、身体が作り変えられたんだろうなって思う。
「うん。…あ、でも、そういえば、前より濡れにくいかな……なんだろう?」
「ん?」
「あー、うん。僕、結構すぐ勃っちゃうんだけれど、その、いっぱいキスされたりとか、すると」
アレックスのキスは気持ちがいいし、手も優しい。
感じるところを凄く優しく攻めてくる。
だからすぐ勃っちゃって、それを知ってアレックスはまた可愛いっていっぱいしてくれる。
けれど、お尻が濡れたのって貞操具を外す時だ。
「勃ちゃうと、触らなくてもタラタラしちゃうんだけど、そういえば後ろは自然に濡れないかもって思って。
僕ら女性と変わらないんなら、その時点で後ろも濡れてもいいのかなって思うんだよね」
「確かに……あー、確かにな、そうかも、そうだわ」
女の子と変わらないなら、自然に濡れてもいいと思う。
それともお尻の穴を解さないと濡れないのかな?
神器様って、なんだろう?
旭さんも、思い出しつつ、今気が付いた、みたいに人差し指を僕に向ける。
ね?そうだよね?と僕が頷くと、旭さんは自分の顎を掌にのせた。
「濡れるまで大変だとかあんのかな?や、けど、貞操具抜く前は、もう、濡れてたわ」
そうなんだよね、あれは大変だった。
「うん、僕も抜いてもらう途中で気がついて。そうなるの知らなかったから、うんち漏れてるー汚いーって言っちゃった」
「言っちゃったのか」
「うん、そしたら、うんちじゃないって、アレックスに言われて、はじめて濡れるって知った」
「そっか。俺も似たり寄ったりだ」
僕も色々あったけれど、旭さんも色々とあったみたいだ。
あれは、抜いている途中で漏れてきた。
ってことは、やっぱり、お尻の中を解さないと濡れないのかな?
「中から刺激しないと濡れないとかあるのかもな。
ちょっと、今日は初めてやる予定だから、またなんか進展あったら言うわ」
「あ、うん、僕も。明日の午前中は特別予定がないから、今日はしてくれるかなって思ってる」
旭さんも僕と同じ考えに至ったみたいだ。
あ、でも、旭さんも今日初めてするのか。
旭さん嬉しそうだなあ。
僕も今日は出来るかなって期待してるんだ。
「蓮君、結構積極的だな?」
旭さんが意外そうに聞いてくる。
旭さんはともかく、僕はえっちもはじめてだ。
でも、アレックスとなら。
「うん、なんかね、したいなって思うんだ。まだ会ってすぐなのにね」
「俺もかわんねーか。昨日なんて何でしねーのか怒っちまったからなあ」
「あ、だから、ナイトポーションの話になったの?」
「そー。なんかもう、匂いで既に駄目でさ、すげーいい匂いすんだもんあいつ。しない?」
え?オリバーさんの匂い?
オリバーさんは特に匂いしない。
匂いで既に駄目って、それじゃあ、僕がアレックスに感じてるのと同じじゃない?
「えーと…オリバーさんの匂いはわかんない。でも、アレックスはいい匂いするよ?」
「え?アレックス様から?」
「うん…しない?オレンジみたいないい香りする。洋服とかじゃなくてアレックス自身の匂いなんだよ」
「アレックス様からは、わかんないな」
「え?」
じゃあ、やっぱりアレックスのいい匂いは僕だけ感じるのかな?
旭さんも、アレックスからはなんの匂いもしないみたいだ。
オレンジみたいな匂いって言っても首をかしげてるくらいだもん。
オリバーさんの匂いは分からないけれど、旭さんにしたら凄くいい匂いなんだろうな、僕がアレックスの匂いが凄くいい香りって思うくらいに。
「鼻がおかしくなったわけじゃないと思うんだけど、所有者と神器様ってことと関係あるのかな?」
「わかんねーことだらけだけど、もうぜってー教会には行きたくないよなあ」
「うん、それだけは絶対避けたい」
「なー。何かわかったら教えるよ。オリバー自身はなんもつけてませんよ、なんて言ってたからあいつ自身知らなそうだしな」
「うん、僕も、わかったら旭さんに教える。こういう相談できるの、良かった」
もし、召喚された時、他の神器様と同じように交流がなかったらこうはなってないよね。
それにこれからだって、悩みが出てくるかもしれない。
えっちのときの悩みとか……本当に、ネットがないから本当に不便だなって感じる。
基本的なこととかこっちの世界のこととかはセオに聞けるけれど、神器様って体質からなることとか、向こうの世界との違いならではの悩みとか、絶対出てくるはずだもん。
「俺も、正直助かる。本来神器様っておんなじ時期に召喚されても話も仲良くもしねーんだって。
俺らは、交流出来たし、これからもちゃんと出来そうだし、そういう意味ではよかったよな」
「うん。愛斗君と渚君にも早く会えるといいね?僕はアレックスと一緒じゃないと心配されちゃうからすぐには難しそうだけれど、もし、旭さんが僕より先に二人に会ったら、会うのを楽しみにしてたって伝えてね」
「わかった。蓮君が先だったら俺のことも伝えて」
「うん」
運が良いのか悪いのか、幸せなのか不幸なのか、そういうのは他人が色々言っても、結局最後は自分自身が結論を出すことだって思ってる。
僕は運がいいって思ってるし、幸せだしなんならよりそうなるって思ってる。
旭さんも、きっとそう。
こんなに穏やかな笑顔を見せてくれるんだから。
こうなった今では、同じ恥ずかしいを共有できるのがせめてもの救いだ、なんて感じちゃう。
「けど、浄化と少しの治癒と痛みの軽減、か。なんかすげーオリバーがこだわってたから気になって」
「そうなんだ?うーん、僕らお尻が濡れるから、なんとなくなくても大丈夫そう、なんて思っちゃうよね」
「な?そう思うだろ?」
うん、セオも、僕が神器様ならなくても大丈夫、でも初めてだからあった方が良いでしょうね…って言ってたくらいだし。
ならせばできるようになってるんじゃないかな?なんて思うんだよね、体質的には。
そう、身体が作り変えられたんだろうなって思う。
「うん。…あ、でも、そういえば、前より濡れにくいかな……なんだろう?」
「ん?」
「あー、うん。僕、結構すぐ勃っちゃうんだけれど、その、いっぱいキスされたりとか、すると」
アレックスのキスは気持ちがいいし、手も優しい。
感じるところを凄く優しく攻めてくる。
だからすぐ勃っちゃって、それを知ってアレックスはまた可愛いっていっぱいしてくれる。
けれど、お尻が濡れたのって貞操具を外す時だ。
「勃ちゃうと、触らなくてもタラタラしちゃうんだけど、そういえば後ろは自然に濡れないかもって思って。
僕ら女性と変わらないんなら、その時点で後ろも濡れてもいいのかなって思うんだよね」
「確かに……あー、確かにな、そうかも、そうだわ」
女の子と変わらないなら、自然に濡れてもいいと思う。
それともお尻の穴を解さないと濡れないのかな?
神器様って、なんだろう?
旭さんも、思い出しつつ、今気が付いた、みたいに人差し指を僕に向ける。
ね?そうだよね?と僕が頷くと、旭さんは自分の顎を掌にのせた。
「濡れるまで大変だとかあんのかな?や、けど、貞操具抜く前は、もう、濡れてたわ」
そうなんだよね、あれは大変だった。
「うん、僕も抜いてもらう途中で気がついて。そうなるの知らなかったから、うんち漏れてるー汚いーって言っちゃった」
「言っちゃったのか」
「うん、そしたら、うんちじゃないって、アレックスに言われて、はじめて濡れるって知った」
「そっか。俺も似たり寄ったりだ」
僕も色々あったけれど、旭さんも色々とあったみたいだ。
あれは、抜いている途中で漏れてきた。
ってことは、やっぱり、お尻の中を解さないと濡れないのかな?
「中から刺激しないと濡れないとかあるのかもな。
ちょっと、今日は初めてやる予定だから、またなんか進展あったら言うわ」
「あ、うん、僕も。明日の午前中は特別予定がないから、今日はしてくれるかなって思ってる」
旭さんも僕と同じ考えに至ったみたいだ。
あ、でも、旭さんも今日初めてするのか。
旭さん嬉しそうだなあ。
僕も今日は出来るかなって期待してるんだ。
「蓮君、結構積極的だな?」
旭さんが意外そうに聞いてくる。
旭さんはともかく、僕はえっちもはじめてだ。
でも、アレックスとなら。
「うん、なんかね、したいなって思うんだ。まだ会ってすぐなのにね」
「俺もかわんねーか。昨日なんて何でしねーのか怒っちまったからなあ」
「あ、だから、ナイトポーションの話になったの?」
「そー。なんかもう、匂いで既に駄目でさ、すげーいい匂いすんだもんあいつ。しない?」
え?オリバーさんの匂い?
オリバーさんは特に匂いしない。
匂いで既に駄目って、それじゃあ、僕がアレックスに感じてるのと同じじゃない?
「えーと…オリバーさんの匂いはわかんない。でも、アレックスはいい匂いするよ?」
「え?アレックス様から?」
「うん…しない?オレンジみたいないい香りする。洋服とかじゃなくてアレックス自身の匂いなんだよ」
「アレックス様からは、わかんないな」
「え?」
じゃあ、やっぱりアレックスのいい匂いは僕だけ感じるのかな?
旭さんも、アレックスからはなんの匂いもしないみたいだ。
オレンジみたいな匂いって言っても首をかしげてるくらいだもん。
オリバーさんの匂いは分からないけれど、旭さんにしたら凄くいい匂いなんだろうな、僕がアレックスの匂いが凄くいい香りって思うくらいに。
「鼻がおかしくなったわけじゃないと思うんだけど、所有者と神器様ってことと関係あるのかな?」
「わかんねーことだらけだけど、もうぜってー教会には行きたくないよなあ」
「うん、それだけは絶対避けたい」
「なー。何かわかったら教えるよ。オリバー自身はなんもつけてませんよ、なんて言ってたからあいつ自身知らなそうだしな」
「うん、僕も、わかったら旭さんに教える。こういう相談できるの、良かった」
もし、召喚された時、他の神器様と同じように交流がなかったらこうはなってないよね。
それにこれからだって、悩みが出てくるかもしれない。
えっちのときの悩みとか……本当に、ネットがないから本当に不便だなって感じる。
基本的なこととかこっちの世界のこととかはセオに聞けるけれど、神器様って体質からなることとか、向こうの世界との違いならではの悩みとか、絶対出てくるはずだもん。
「俺も、正直助かる。本来神器様っておんなじ時期に召喚されても話も仲良くもしねーんだって。
俺らは、交流出来たし、これからもちゃんと出来そうだし、そういう意味ではよかったよな」
「うん。愛斗君と渚君にも早く会えるといいね?僕はアレックスと一緒じゃないと心配されちゃうからすぐには難しそうだけれど、もし、旭さんが僕より先に二人に会ったら、会うのを楽しみにしてたって伝えてね」
「わかった。蓮君が先だったら俺のことも伝えて」
「うん」
運が良いのか悪いのか、幸せなのか不幸なのか、そういうのは他人が色々言っても、結局最後は自分自身が結論を出すことだって思ってる。
僕は運がいいって思ってるし、幸せだしなんならよりそうなるって思ってる。
旭さんも、きっとそう。
こんなに穏やかな笑顔を見せてくれるんだから。
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