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本編
-159- 婚約者として アレックス視点
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主にセバスから、『言葉が足りない』と言われることが多い俺にしては、かなり頑張ったと思うがきちんと伝わっただろうか。
祖母さんが、俺のレンに対する気持ちを実際どう思うかはこの際どうでもいい。
…や、どうでもいい、と言ったら語弊があるか。
男として重いと思われようと、侯爵領の当主として危険思考だと思われようと、これが俺の気持ちだから変えろと言われたって変えられない。
俺の気持ちが変わるとすれば、これからレンと共に過ごしていく中で変わっていくもので、それは決して悪いものじゃないはずだ。
今より穏やかになるかもしれないし、今よりもっと重く熱を持つものに変わるかもしれないし、そのどちらもかもしれない。
神器様を申請したのは祖母さんなんだが、俺の婚約者を得るために申請されたのかはわからなかった。
セバスからは特に結婚相手を望んで申請された、とは聞いていない。
ただ、『当主代理の時にグレース様が申請された』と聞いていたからだ。
神器様との結婚は、聞いたことがない、というのは事実だ。
聖女様との結婚は事例があるようだが、妻として迎え入れると子供を産むことが出来るのは、その夫のみとなるからだ。
帝国では第三夫人まで迎え入れることが出来る。
実際、高位の貴族間では祖父さまのように生涯一人の妻を愛する方が珍しい。
神器様は、夫人ではない。
所有者の“神器様”で、あくまで物扱いだ。
物といっても、非常に高価であり、夫人よりもその価値が高くなる。
地位がなくとも、だ。
所有者の間だけでなく、夫人との間の子供も、家族として認められる。
男ばかりが溢れる帝国の貴族社会。
何が何でも自分たちの血を残したい貴族たちは、次男以下を高位の貴族や金回りの良い貴族に嫁がせ、神器様との間にその血を残していく。
祖父さまに愛されて過ごされた祖母さんだが、俺には貴族然とした振舞いを求めてこられた。
神器様を所有することを望んでいたとしても、直接その神器様と結婚することまでは、望んでいなかったのかもしれない。
婚姻届けにおける俺の見届人は祖母さんにお願いする予定でいたが……どうしても難しいなら別の者に頼もう。
婚姻届け出には双方の見届人が必要だが、代理人を立てることも出来る。
伝手がないわけじゃないし、代理人は貴族や宮廷職員であれば筆跡鑑定で本人だと認められるだけで大抵通るんだ。
「婚約者として認めていなければ、私を“おばあ様”と呼ぶことなど許していません」
やがて、ゆっくりと吐かれた言葉からは、感情を読み取ることなんて出来なかった。
だが、婚約者として認めている、その言葉だけで俺にとっては十分だ。
「でも、そうね……知らなかったとはいえ、あの子にはとても酷いことを言ってしまったわ。『これからは安心して幸せに』なんて…驕っていたのは私の方ね」
珍しくも眉を顰める。
自分の立場が弱くなるような表情は、なかなか他人に見せない方だ。
「…グレース様」
この孤児院の家令…というよりも、祖母さんの執事であるクロードが、労わるようにそっと声をかける。
元々レンの話をするためにここに来たわけではなく、孤児院の運営や子供たちの抱えている問題についてのためだった。
祖母さんは指示を出すが、実際手足となり動いているのはクロードとドロシーだ。
執務室で話をする際は、祖母さんだけでなく、クロードとドロシーを交えている。
今まではセオの方が執務室まで連れて行くことが多かったが、セオをレンにつかせているため、今日はジュードを引き連れている。
ジュードの出番が少なかったのは、子供たちに剣を教えてほしいとせがまれることが多かったからだ。
今日はレンが子供たちと一緒なことと、芋掘りというイベントがあるためにそれが回避されたが、飯の後は駆り出されるだろう。
「いいのよ、クロード。
彼、レンを神器様だと見ていたのは確かだもの。
アレックス、あなたとレンが結婚することを、私は大変喜ばしいことだと思っています。
あなたに愛する人が出来ることを、私はずっと望んでおりました。
そこは、誤解しないで頂戴ね」
「ありがとうございます」
今度は心から礼を言うことが出来た。
互いにぎすぎすとした感情が渦巻いていたように思うが、それは解けたようだ。
この祖母さん相手にはいつも少しの緊張感があるが、少なくとも先ほどのような変な緊張感はなくなった。
俺とレンが結婚することを喜んでくれているなら、これ以上なにもいうことはない。
「先に渡しておきましょうか」
そういって鍵付きの引き出しから祖母さんが取り出したのは婚姻届けだった。
驚いたことに、本人たちの署名は空白なのにもかかわらず、どちらの見届人にもサインと印が入っている。
筆圧の強い癖のある右上がりの文字は、紛れもない師匠のサインだ。
「今朝早く私の目の前に届きました。
『きっと連れてくるだろうからその時にでも渡すがいい』と。
養子縁組の届け出をしたのは昨日昼前、正式に受理されたのは同日深夜だそうです。
私はともかく、陛下にとっては迷惑極まりないわね」
「………」
祖母さんが面白おかしく笑いながら渡してくる。
役所に申請を通したからといって、正式には養子になったとは言えない。
領地を直接管理している高位貴族の養子縁組には、陛下の受理がいるからだ。
陛下がお持ちの承認印が押されて、正式に養子として認められる。
因みに、婚姻届けも同様だ。
役所の申請が通ったのなら、陛下が却下されることはほぼないに等しい。
ならなぜ必要か、というと、ただ単に把握のためだと思われる。
帝国内の貴族には色々と派閥があるからだ。
ってことで、どんなに急いだとしても、同日受理などありえないだろ。
師匠は領地を賜っていないが、紛れもなく公爵。
変人と言われようと奇人と言われようと、この帝国内の3公の内の1人だ。
早くても5日間はかかると思っていたんだが。
だが、祖母さんのとこへ婚姻届けの用紙を送るような人だ。
思い立ったらすぐに行動を起こす人でもある。
その速さと突拍子もない思い付きで周りが巻き込まれることも多い。
陛下との三公会議は委任を許されている…というか、実質来なくていい、来るだけ迷惑だ、と思われていることだろう。
その師匠が自分の養子を迎えるんだ、直接陛下を脅して受理を急かすくらいするだろう。
寧ろ、今日一日待ってやったぞ、とすら言ってのけそうだ。
まあ、言ったんだろうな、深夜だもんな、あり得ないが師匠基準だとあり得るんだ。
この分だと、色々と口止めもしているだろう。
少なくとも俺たちの婚姻が正式に受理されるまでは。
見た目がどうあれ、少なくとも祖父さまよりは長く生き抜いてきた人だ。
なにより、この帝国においての国防結界は、すべて師匠任せである。
陛下もそれをわかっているから、師匠の機嫌を損ねるわけにはいかない。
「出来るだけ早く…いくら何でも今日は無理ね。
明日にでも出してしまいなさい。
早ければ早いほどよいでしょう」
無理も何も、今日は光の日。
役所も休みだ。
「わかりました。
見届人となってくだささり、ありがとうございました」
「当然のことです。
…さて、そろそろ本題に入れるかしら?」
クロードから孤児院関係の書類を受け取る祖母さんが、俺に向かって口を開く。
本題に入れなかったのはお互い様だと思うんだが、まあ、良しとするか。
今の俺は、気分がいいんだ。
「よろしくお願いします」
祖母さんが、俺のレンに対する気持ちを実際どう思うかはこの際どうでもいい。
…や、どうでもいい、と言ったら語弊があるか。
男として重いと思われようと、侯爵領の当主として危険思考だと思われようと、これが俺の気持ちだから変えろと言われたって変えられない。
俺の気持ちが変わるとすれば、これからレンと共に過ごしていく中で変わっていくもので、それは決して悪いものじゃないはずだ。
今より穏やかになるかもしれないし、今よりもっと重く熱を持つものに変わるかもしれないし、そのどちらもかもしれない。
神器様を申請したのは祖母さんなんだが、俺の婚約者を得るために申請されたのかはわからなかった。
セバスからは特に結婚相手を望んで申請された、とは聞いていない。
ただ、『当主代理の時にグレース様が申請された』と聞いていたからだ。
神器様との結婚は、聞いたことがない、というのは事実だ。
聖女様との結婚は事例があるようだが、妻として迎え入れると子供を産むことが出来るのは、その夫のみとなるからだ。
帝国では第三夫人まで迎え入れることが出来る。
実際、高位の貴族間では祖父さまのように生涯一人の妻を愛する方が珍しい。
神器様は、夫人ではない。
所有者の“神器様”で、あくまで物扱いだ。
物といっても、非常に高価であり、夫人よりもその価値が高くなる。
地位がなくとも、だ。
所有者の間だけでなく、夫人との間の子供も、家族として認められる。
男ばかりが溢れる帝国の貴族社会。
何が何でも自分たちの血を残したい貴族たちは、次男以下を高位の貴族や金回りの良い貴族に嫁がせ、神器様との間にその血を残していく。
祖父さまに愛されて過ごされた祖母さんだが、俺には貴族然とした振舞いを求めてこられた。
神器様を所有することを望んでいたとしても、直接その神器様と結婚することまでは、望んでいなかったのかもしれない。
婚姻届けにおける俺の見届人は祖母さんにお願いする予定でいたが……どうしても難しいなら別の者に頼もう。
婚姻届け出には双方の見届人が必要だが、代理人を立てることも出来る。
伝手がないわけじゃないし、代理人は貴族や宮廷職員であれば筆跡鑑定で本人だと認められるだけで大抵通るんだ。
「婚約者として認めていなければ、私を“おばあ様”と呼ぶことなど許していません」
やがて、ゆっくりと吐かれた言葉からは、感情を読み取ることなんて出来なかった。
だが、婚約者として認めている、その言葉だけで俺にとっては十分だ。
「でも、そうね……知らなかったとはいえ、あの子にはとても酷いことを言ってしまったわ。『これからは安心して幸せに』なんて…驕っていたのは私の方ね」
珍しくも眉を顰める。
自分の立場が弱くなるような表情は、なかなか他人に見せない方だ。
「…グレース様」
この孤児院の家令…というよりも、祖母さんの執事であるクロードが、労わるようにそっと声をかける。
元々レンの話をするためにここに来たわけではなく、孤児院の運営や子供たちの抱えている問題についてのためだった。
祖母さんは指示を出すが、実際手足となり動いているのはクロードとドロシーだ。
執務室で話をする際は、祖母さんだけでなく、クロードとドロシーを交えている。
今まではセオの方が執務室まで連れて行くことが多かったが、セオをレンにつかせているため、今日はジュードを引き連れている。
ジュードの出番が少なかったのは、子供たちに剣を教えてほしいとせがまれることが多かったからだ。
今日はレンが子供たちと一緒なことと、芋掘りというイベントがあるためにそれが回避されたが、飯の後は駆り出されるだろう。
「いいのよ、クロード。
彼、レンを神器様だと見ていたのは確かだもの。
アレックス、あなたとレンが結婚することを、私は大変喜ばしいことだと思っています。
あなたに愛する人が出来ることを、私はずっと望んでおりました。
そこは、誤解しないで頂戴ね」
「ありがとうございます」
今度は心から礼を言うことが出来た。
互いにぎすぎすとした感情が渦巻いていたように思うが、それは解けたようだ。
この祖母さん相手にはいつも少しの緊張感があるが、少なくとも先ほどのような変な緊張感はなくなった。
俺とレンが結婚することを喜んでくれているなら、これ以上なにもいうことはない。
「先に渡しておきましょうか」
そういって鍵付きの引き出しから祖母さんが取り出したのは婚姻届けだった。
驚いたことに、本人たちの署名は空白なのにもかかわらず、どちらの見届人にもサインと印が入っている。
筆圧の強い癖のある右上がりの文字は、紛れもない師匠のサインだ。
「今朝早く私の目の前に届きました。
『きっと連れてくるだろうからその時にでも渡すがいい』と。
養子縁組の届け出をしたのは昨日昼前、正式に受理されたのは同日深夜だそうです。
私はともかく、陛下にとっては迷惑極まりないわね」
「………」
祖母さんが面白おかしく笑いながら渡してくる。
役所に申請を通したからといって、正式には養子になったとは言えない。
領地を直接管理している高位貴族の養子縁組には、陛下の受理がいるからだ。
陛下がお持ちの承認印が押されて、正式に養子として認められる。
因みに、婚姻届けも同様だ。
役所の申請が通ったのなら、陛下が却下されることはほぼないに等しい。
ならなぜ必要か、というと、ただ単に把握のためだと思われる。
帝国内の貴族には色々と派閥があるからだ。
ってことで、どんなに急いだとしても、同日受理などありえないだろ。
師匠は領地を賜っていないが、紛れもなく公爵。
変人と言われようと奇人と言われようと、この帝国内の3公の内の1人だ。
早くても5日間はかかると思っていたんだが。
だが、祖母さんのとこへ婚姻届けの用紙を送るような人だ。
思い立ったらすぐに行動を起こす人でもある。
その速さと突拍子もない思い付きで周りが巻き込まれることも多い。
陛下との三公会議は委任を許されている…というか、実質来なくていい、来るだけ迷惑だ、と思われていることだろう。
その師匠が自分の養子を迎えるんだ、直接陛下を脅して受理を急かすくらいするだろう。
寧ろ、今日一日待ってやったぞ、とすら言ってのけそうだ。
まあ、言ったんだろうな、深夜だもんな、あり得ないが師匠基準だとあり得るんだ。
この分だと、色々と口止めもしているだろう。
少なくとも俺たちの婚姻が正式に受理されるまでは。
見た目がどうあれ、少なくとも祖父さまよりは長く生き抜いてきた人だ。
なにより、この帝国においての国防結界は、すべて師匠任せである。
陛下もそれをわかっているから、師匠の機嫌を損ねるわけにはいかない。
「出来るだけ早く…いくら何でも今日は無理ね。
明日にでも出してしまいなさい。
早ければ早いほどよいでしょう」
無理も何も、今日は光の日。
役所も休みだ。
「わかりました。
見届人となってくだささり、ありがとうございました」
「当然のことです。
…さて、そろそろ本題に入れるかしら?」
クロードから孤児院関係の書類を受け取る祖母さんが、俺に向かって口を開く。
本題に入れなかったのはお互い様だと思うんだが、まあ、良しとするか。
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