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本編
-133- 目に見えるかたち
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門の前で、セバスとアニー、それからロブとロンの見送りを受けて、手を振って出かける。
いよいよ出発だ。
今日は裏門から出たみたいだ。
裏門っていっても凄く大きくて立派な門なんだよ?
最初に目指すのは、マルシェで賑わう街、フィーテルの近くにある湖だ。
とてもいい天気で爽やかな風が心地いいし、囀る鳥の声も聞こえてくる。
頭からかぶっていたフードを外して、息を大きく吸い込むと、最初に緑と土の香りが、そしてあとからふんわりと上品な薔薇の香りが漂ってくる。
それから、アレックスの甘いオレンジの香り。
表門と同様、少し進めば、薔薇園が広がるんだって。
エリソン侯爵邸をぐるっと囲むように、東西南北全て薔薇園なんだとか。
流石、薔薇の名産地だよね。
「フード、いいのか?」
「うん、風が気持ちいいから」
「そうか」
昨日の馬車と同じくらいの速度でかぽかぽと進んでいく。
それにしても、乗馬ってもっと上下に揺れるかと思ったけれど、凄く揺れが少ない。
もちろん、テンが歩いてる感覚はするんだけれど、なんか魔法でも効いてるのかな?
これならお尻も痛くならない。
「にしても、今日は随分丁寧に歩いてるらしい」
「あんまり揺れないね?」
「普段はもっと揺れるぞ。前のセオ見てみろ、揺れてるだろ?」
本当だ。
元の世界で、映像で見たことのある乗馬と同じような感じに見える。
もちろん、セオは慣れてるようでお尻を打ったりなんかしてないけれど、規則的なリズムがあってコツがいりそうだ。
「楽しそうに歩いてるね」
「普段、テンもあんな感じだ」
「なら、僕がいるから揺れないようにしてくれてるんだね、ありがとう、テン」
「アレックス様とレン様だあ!今朝はついてるなあ、お気をつけてー!」
「まあ!レン様よ!」
「きゃあ!噂以上にお綺麗だわー!レン様ー!」
「うおおお、よがったなあ、よがったなあ、アレックス様ああ!」
薔薇園が広がると、僕らに声をかけて大きく手を振ってくる。
昨日と同じように薔薇のグラデーションがとても綺麗だ。
けれど、そんな美しい光景でも、朝からとってもにぎやかな声があがる。
薔薇園の朝は早いみたいだ。
もう、皆仕事をしてる。
僕も手を振って応える。
うん、朝から皆元気いっぱいだ。
「あの人は、ロブの兄弟?」
「っぶは、や、違うぞ」
違うのか。
アレックスが吹き出すってことは、そのくらいアレックスも似てるって思ったんだろうなあ。
大きな声で、朝から号泣して自分の息子が結婚したかのように喜んでるし、日に焼けた大きな体で、とても似てるから他人とは思えなかったんだ。
「うちの領には一定数いるな。俺も最初のころ、同じ質問を祖父さんに何度もして笑われた」
「ふふっ似てるもんね。あ、そうだ、アレックス」
「ん?」
「今日は、孤児院のお土産はリボンとお菓子なんでしょ?」
「ああ、エラとランディに積んでるぞ」
「お土産によっては、運送ギルドから荷馬車を出してもらうって聞いたんだけれど、アレックスの魔法、空間収納は使わないの?」
空間収納は、魔力量によって収納できる大きさが左右されるらしくて、アレックスは膨大な量を収納できるみたいなんだよね。
凄く便利だし、僕も次に魔法を教わるのはこれが良い。
元の世界の、あの有名なアニメ、猫型ロボットのポケットみたいに使えるなら凄く便利だ。
わざわざ運送ギルドに頼って荷物を運んでもらわずとも、寧ろ、今積んでるリボンとお菓子だってアレックスの空間にしまったらいいんじゃないかな?って思う。
「あー…空間収納については、あんまり言い広めてないんだ」
「そうなの?」
「便利すぎるだろ?」
「うん、便利だよね」
「師匠の助言でな。
ただでさえ、瞬間移動が可能なんだ。
その上、大量の物を収納出来ると広まれば兵器にされる可能性が高い。
今は国境を封鎖してるし、皇帝陛下は全くその気がないから他国に攻め込むような戦争は起きていないが、万が一戦争や紛争が起これば十中八九最前線だと」
「あ…そっか」
荷馬車が要らない、武器や食料を運ぶこともしなくていい。
足りなくなったら、アレックスから一瞬で大量の物資を届けられる。
大量の爆弾を抱えて、敵陣に落とすことだって可能だ。
一瞬、鳥肌がたった。
それは、非人道的なやり方だ。
いくら魔法が発達しているからといって、そういうやり方はあってはならない。
「ごめんなさい、ちゃんと考えてなかった」
「いや、気にしないでくれ。職場でも頼まれてこっそり使ってるし、俺自身日常的に使ってるしな。
便利は便利だ、使えるときには有効的に使用してるぞ?
それにな、こうやって荷物を運んでるってのを目で見てわかってもらうのも必要なんだ」
孤児院に行くのに、領民の皆が、“ああ、親のいない子供たちにも、ちゃんと物が行き届いてるんだな”って知って貰えるのも必要なんだとか。
アレックスはその後も、色々と教えてくれたよ。
領主が直接運送ギルドを利用するのも、目の届きにくいギルド内の職場状況を確認できるし、それをギルド側もわかってるからエリソン侯爵領の運送ギルドはきちんと運営されてる。
なんでも、外からの出入りで、領主管轄から唯一外れるのが運送ギルドの職員みたい。
毎日出入りが多いから、記録はギルドが管理するようだ。
エリソン侯爵領だけなら出来なくはないけど、そこは、どの領でも統一されて運送ギルドが管理するっていう規則になってるからそれに合わせてるんだって。
もちろん、外から持ち込まれる物や人に関しての記録は検問が入って記録がつくのだけれど、運送ギルド員自体の記録はされないようだ。
あと、お店でものを買う時も空間収納は使わないみたい。
アレックスは領主様だから、自分で店に足を運んで購入することは多くないみたいだけれど、お店に入ったら必ず何か買うことにしているんだって。
これは、この帝国内において、貴族なら店に入って何も買わないっていう選択肢は出来ないから。
貴族が店に入って何も買わないことがあったら、店がなにかその人に対して失礼なことをしたとか、商品がよっぽど粗悪で買う価値がないだとか、店側に問題があるって勘ぐられる。
あるいは、金銭的に厳しい貴族だと印象付けてしまう。
だから、店から出るときは、物を買いましたと分かってもらえるように出る。
そんなことある?って思うけれど、そうなんだって。
それに、領内でアレックスが物を買ったとなると、領民のみんながお店にも物にも注目するからそれだけで宣伝になる。
物を購入するという行為自体が、いい影響を与えるみたいだ。
元の世界では、必要かどうかの判断は、自分の価値観を中心に決めてきた。
でも、これからは自分の価値観だけじゃなくて、もっと広い視野が必要になるよね。
空間収納の話から物の価値観についても考えるきっかけになったし…それは、ほんのさわりだけかもしれないけれど、学べたことは大きいと思う。
「レン、顔を上げてくれ、目的地が見えてきたぞ」
「ん?…わあ、凄い!」
アレックスの言葉に、僕は顔を上げる。
いつの間にか、目線は下がって自分の手元を見ていたみたいだ。
緩やかに下ってきた道は、途中緩やかに上り坂だった。
薔薇農園を過ぎてからは自然が多かったけれど、急にひらけたように目に映る。
前方、少し下の方、左側には緑が広がっていた。
その奥には、キラキラと水面が輝いているのが見える。
目的地の湖だ。
そして、僕らの進んでいる道を挟んだ右側には、碁盤の目のように綺麗に補整されている道が見える。
その両側に、集合住宅が並んでるのが見えた。
いよいよ出発だ。
今日は裏門から出たみたいだ。
裏門っていっても凄く大きくて立派な門なんだよ?
最初に目指すのは、マルシェで賑わう街、フィーテルの近くにある湖だ。
とてもいい天気で爽やかな風が心地いいし、囀る鳥の声も聞こえてくる。
頭からかぶっていたフードを外して、息を大きく吸い込むと、最初に緑と土の香りが、そしてあとからふんわりと上品な薔薇の香りが漂ってくる。
それから、アレックスの甘いオレンジの香り。
表門と同様、少し進めば、薔薇園が広がるんだって。
エリソン侯爵邸をぐるっと囲むように、東西南北全て薔薇園なんだとか。
流石、薔薇の名産地だよね。
「フード、いいのか?」
「うん、風が気持ちいいから」
「そうか」
昨日の馬車と同じくらいの速度でかぽかぽと進んでいく。
それにしても、乗馬ってもっと上下に揺れるかと思ったけれど、凄く揺れが少ない。
もちろん、テンが歩いてる感覚はするんだけれど、なんか魔法でも効いてるのかな?
これならお尻も痛くならない。
「にしても、今日は随分丁寧に歩いてるらしい」
「あんまり揺れないね?」
「普段はもっと揺れるぞ。前のセオ見てみろ、揺れてるだろ?」
本当だ。
元の世界で、映像で見たことのある乗馬と同じような感じに見える。
もちろん、セオは慣れてるようでお尻を打ったりなんかしてないけれど、規則的なリズムがあってコツがいりそうだ。
「楽しそうに歩いてるね」
「普段、テンもあんな感じだ」
「なら、僕がいるから揺れないようにしてくれてるんだね、ありがとう、テン」
「アレックス様とレン様だあ!今朝はついてるなあ、お気をつけてー!」
「まあ!レン様よ!」
「きゃあ!噂以上にお綺麗だわー!レン様ー!」
「うおおお、よがったなあ、よがったなあ、アレックス様ああ!」
薔薇園が広がると、僕らに声をかけて大きく手を振ってくる。
昨日と同じように薔薇のグラデーションがとても綺麗だ。
けれど、そんな美しい光景でも、朝からとってもにぎやかな声があがる。
薔薇園の朝は早いみたいだ。
もう、皆仕事をしてる。
僕も手を振って応える。
うん、朝から皆元気いっぱいだ。
「あの人は、ロブの兄弟?」
「っぶは、や、違うぞ」
違うのか。
アレックスが吹き出すってことは、そのくらいアレックスも似てるって思ったんだろうなあ。
大きな声で、朝から号泣して自分の息子が結婚したかのように喜んでるし、日に焼けた大きな体で、とても似てるから他人とは思えなかったんだ。
「うちの領には一定数いるな。俺も最初のころ、同じ質問を祖父さんに何度もして笑われた」
「ふふっ似てるもんね。あ、そうだ、アレックス」
「ん?」
「今日は、孤児院のお土産はリボンとお菓子なんでしょ?」
「ああ、エラとランディに積んでるぞ」
「お土産によっては、運送ギルドから荷馬車を出してもらうって聞いたんだけれど、アレックスの魔法、空間収納は使わないの?」
空間収納は、魔力量によって収納できる大きさが左右されるらしくて、アレックスは膨大な量を収納できるみたいなんだよね。
凄く便利だし、僕も次に魔法を教わるのはこれが良い。
元の世界の、あの有名なアニメ、猫型ロボットのポケットみたいに使えるなら凄く便利だ。
わざわざ運送ギルドに頼って荷物を運んでもらわずとも、寧ろ、今積んでるリボンとお菓子だってアレックスの空間にしまったらいいんじゃないかな?って思う。
「あー…空間収納については、あんまり言い広めてないんだ」
「そうなの?」
「便利すぎるだろ?」
「うん、便利だよね」
「師匠の助言でな。
ただでさえ、瞬間移動が可能なんだ。
その上、大量の物を収納出来ると広まれば兵器にされる可能性が高い。
今は国境を封鎖してるし、皇帝陛下は全くその気がないから他国に攻め込むような戦争は起きていないが、万が一戦争や紛争が起これば十中八九最前線だと」
「あ…そっか」
荷馬車が要らない、武器や食料を運ぶこともしなくていい。
足りなくなったら、アレックスから一瞬で大量の物資を届けられる。
大量の爆弾を抱えて、敵陣に落とすことだって可能だ。
一瞬、鳥肌がたった。
それは、非人道的なやり方だ。
いくら魔法が発達しているからといって、そういうやり方はあってはならない。
「ごめんなさい、ちゃんと考えてなかった」
「いや、気にしないでくれ。職場でも頼まれてこっそり使ってるし、俺自身日常的に使ってるしな。
便利は便利だ、使えるときには有効的に使用してるぞ?
それにな、こうやって荷物を運んでるってのを目で見てわかってもらうのも必要なんだ」
孤児院に行くのに、領民の皆が、“ああ、親のいない子供たちにも、ちゃんと物が行き届いてるんだな”って知って貰えるのも必要なんだとか。
アレックスはその後も、色々と教えてくれたよ。
領主が直接運送ギルドを利用するのも、目の届きにくいギルド内の職場状況を確認できるし、それをギルド側もわかってるからエリソン侯爵領の運送ギルドはきちんと運営されてる。
なんでも、外からの出入りで、領主管轄から唯一外れるのが運送ギルドの職員みたい。
毎日出入りが多いから、記録はギルドが管理するようだ。
エリソン侯爵領だけなら出来なくはないけど、そこは、どの領でも統一されて運送ギルドが管理するっていう規則になってるからそれに合わせてるんだって。
もちろん、外から持ち込まれる物や人に関しての記録は検問が入って記録がつくのだけれど、運送ギルド員自体の記録はされないようだ。
あと、お店でものを買う時も空間収納は使わないみたい。
アレックスは領主様だから、自分で店に足を運んで購入することは多くないみたいだけれど、お店に入ったら必ず何か買うことにしているんだって。
これは、この帝国内において、貴族なら店に入って何も買わないっていう選択肢は出来ないから。
貴族が店に入って何も買わないことがあったら、店がなにかその人に対して失礼なことをしたとか、商品がよっぽど粗悪で買う価値がないだとか、店側に問題があるって勘ぐられる。
あるいは、金銭的に厳しい貴族だと印象付けてしまう。
だから、店から出るときは、物を買いましたと分かってもらえるように出る。
そんなことある?って思うけれど、そうなんだって。
それに、領内でアレックスが物を買ったとなると、領民のみんながお店にも物にも注目するからそれだけで宣伝になる。
物を購入するという行為自体が、いい影響を与えるみたいだ。
元の世界では、必要かどうかの判断は、自分の価値観を中心に決めてきた。
でも、これからは自分の価値観だけじゃなくて、もっと広い視野が必要になるよね。
空間収納の話から物の価値観についても考えるきっかけになったし…それは、ほんのさわりだけかもしれないけれど、学べたことは大きいと思う。
「レン、顔を上げてくれ、目的地が見えてきたぞ」
「ん?…わあ、凄い!」
アレックスの言葉に、僕は顔を上げる。
いつの間にか、目線は下がって自分の手元を見ていたみたいだ。
緩やかに下ってきた道は、途中緩やかに上り坂だった。
薔薇農園を過ぎてからは自然が多かったけれど、急にひらけたように目に映る。
前方、少し下の方、左側には緑が広がっていた。
その奥には、キラキラと水面が輝いているのが見える。
目的地の湖だ。
そして、僕らの進んでいる道を挟んだ右側には、碁盤の目のように綺麗に補整されている道が見える。
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