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本編
-129- 体もやらかいんです
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ぼーっと天蓋ベットの天井を眺めていると、ガチャリと扉が開いた。
手のひらサイズの瓶をもってセオが顔を出してくる。
すぐ戻ると言ったけれど、本当にすぐだった。
カップラーメンも出来ないかもしれない。
「お待たせしました」
「ううん、早いね」
早いと言うとセオは曖昧に笑ってきた。
近道でもしたのかな?
階段を下りずにそのまま手すりを乗り越えて着地するくらいしそうだよね。
「蓋を開けたらすぐに患部に塗ってください。手で付けて構いません。
ただ、素早く塗ってくださいね、皮膚に触れたら10秒ほどで気化しますので。
それと、一度蓋を開けると残りは取っておけないので、気にせず全部使い切ってください」
「わかった」
「じゃ、俺は後ろ向いてますから、終わったら声かけてくださいね」
「うん」
ごそごそとパンツを脱いで、じっとおちんちんを眺める。
うーん…ちょっと赤いかな?よくわからない。
受け取った瓶の蓋を開けて掌に垂らし、言われた通り裏筋を中心に全体にも広げる。
最初にセバスが使ってくれた足の裏の傷の時とは違って、コバルトブルーのような凄い色だ。
知らなかったら一瞬躊躇しちゃう色をしている。
余ったから股の間も睾丸の奥も塗っておいた。
色はあれだけど、少しだけ薬草の香りがするくらいで染みたりしないし、とろっとしていて塗りやすかった。
不思議なんだけれどセオが言ったように直ぐに消えてなくなった。
色も移らない。
アルコールみたいにすっとしないし、本当に不思議だ。
下着をつけて、上下に足を動かしてみる。
さっきのような痛痒さはない。
治ったみたいだ、ポーションってすごいなあ。
「レン様、下着つけましたか?」
「うん。ありがとう、セオ。治ったみたい、全然痛痒くない」
僕の言葉を聞いてから、セオが振り向く。
流石に患部をそのまま見られるのはセオと言えど抵抗があるから良かった。
セオは僕にっていうより、アレックスに配慮したのかもしれないけれど。
「なら良かったです。じゃあ、ズボン履いてください」
「うん」
足が通ったところで、ズボンは僕の手に引き渡される。ボタンをしめて、ベルトを締めたところで広げられたカーディガンに腕を通す。
少し大きめだけれどベージュ色のふんわりしたカーディガンだ。
「朝は風も冷たいので着てください。出かける前に、もう一枚薄手のケープを羽織りましょうね」
「わかった。あ、セオ」
「どうしました?」
「ちょっとだけ…10分くらい時間ある?ストレッチしておきたい」
「ええ、大丈夫ですよ。しながらで良いんで、話だけ聞いてください」
「うん。あそこの手すり使っていい?」
「どうぞ」
この部屋の壁には扉のすぐそばと、ベッドの横と、ソファの近くと、ところどころ壁に手すりがついてる。
僕の腰の位置くらいだから少し低めだけれど、十分だ。
手首、足首、膝、脇…と少しずつ負荷をかけて緩めていく。
起きてすぐいきなり開脚から始めると負担がかかるから、ゆっくりと、でもしっかりと伸ばしていく。
今日はテンに乗るから、こうしてストレッチするだけでも大分違うはずだ。
「今日は7時半にはここを出る予定です。初めての乗馬ですから、最初は昨日の馬車よりも少し遅いくらいのスピードで…そうですね、20分くらいですかね。
昨日とは逆、西に道を進みます。最初に目指すのは、マルシェで賑わう西の街“フィーテル”のすぐそばにある小さな湖です。
今の時期なら湖畔は人もひけていますし、綺麗な湖ですからね、水質もいいですし、馬たちも気がるに休めます。
そこで朝食を取ります。
今日はお店に入って朝食をとることが出来ませんが、外で食べるのは大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。街は回れる?」
マルシェかあ。フランスのバスティーユに行ったことがあるけれど、あんな感じかな?
昨日の場所はかなり区画整備されていて綺麗な建物が並んでいたけれど、小さいけれど湖があってマルシェが開かれているなら、昨日より庶民向けなのかも。
それはそれで楽しみだ。
「あー…先触れもなくアレックス様とレン様が行くと騒ぎになっちゃうんで、今日は、俺とジュードが手分けして買う感じになると思うんです」
「そっか、残念だけれど、昨日は人が凄かったししょうがないね」
「人も昨日より多いはずですし、今日は少し先から眺めるだけで我慢してくださいね。
またちゃんと予定を組んで、アレックス様に連れて行ってもらいましょう」
「わかった。急に行ったらみんなびっくりしちゃうし、お店の人に迷惑かけちゃうもんね」
回れないのは残念だけれど、僕がいることで商売にならなくなっちゃったらそれこそ困る。
それに、本来の目的は、孤児院に連れて行ってもらうことだ。
「朝食を食べて休憩が十分に取りましたら、そこから更に20分程進んだところにある牧場によります。
途中、麦畑の間を進みます。
今の時期は丁度刈り取る前なので黄金色してすごく綺麗な景色なんですよ?」
「まだ刈り取る前なの?」
「ええ。エリソン侯爵領の麦畑は小規模ですが4か所あって、それぞれ品種も刈り取りの時期もばらばらで違うんです。
メインはどこも野菜なんですけど、改良を重ねて成長速度が速い品種の麦を、野菜の収穫の合間に作ってるんですよ。
ここ4、5年の試みなんですけど、今のところ順調ですね。
まだ領民にいきわたるほど生産出来てませんが、領内で消費する分を賄うのを目標としています。
4か所とも野菜も麦の種類も全て別々ですが、どの畑も麦は時期をずらして1年に2回品種の違う麦を生産しています。
勿論、今までの野菜の収穫や種類も減らさず、実行できています。
今年は去年より更に豊作みたいですから薔薇農園とは違った景色が楽しめますよ」
「そうなんだ。エリソン侯爵領って、何でもあるんだね」
「海に面してないので、唯一海産物は取れませんけどね。
領民には、仕事と住みかと食事で不便をかけたくないっていうアレックス様の強い思いを感じます」
それに、野菜を作る合間に、麦が2回も作れるのも驚きだ。
野菜も麦も大分成長が早いんじゃないかな?って思ったけれど、この世界には魔法がある。
属性の内ひとつは木属性だし、魔法に頼れば成長速度が早くてもなんら不思議じゃないのかも。
「今日行く牧場は、乳牛?」
「ええ、そうですよ。エリソン侯爵領には小規模ですが3つの牧場があって、全て乳牛です。
今日行く場所は、工房が併設されていて、チーズやバター、ヨーグルトも作られているところですよ。
休憩と視察を兼ねて立ち寄らせてもらいます。
牧場主からはいつでも来てくださいと言われているので、アレックス様も孤児院を訪れるついでにふらっと立ち寄るのが通例です」
「そうなんだ?それじゃあ慣れてる場所なんだね」
「ええ。毎回じゃないですけどねー、搾りたての牛乳をいただきましょうね」
「うん、楽しみ」
本当に楽しみだ。
孤児院に行く間にも僕が楽しめるように色々工夫してくれているみたいだし、きっと道も選んでくれているんだと思う。
「そこから更に15分ほど進んだところが、目的地の孤児院になります……って、ちょっ、レン様!?」
「ん?」
Y字バランスからI字バランスまでは何も言わなかったセオだけど、手すりに両腕掴み、90度上半身をまげた状態から足を垂直に伸ばしたところでセオが驚いた声を上げる。
あ、手すりに体重かけすぎかな?
床に座らずに縦に開脚をするのはこの状態が一番楽で安定してやりやすいんだけれど。
「うえ!?えー?そんなに体もやらかいんです?」
「うん。ダンスも習っていたから」
あ、違ったみたいだ。
よかった、この方法で続けていこう。
体も、やらかい、ね。
髪も、体も、やらかいんです。
I字の時は、セオ、髪をセットする準備してて気が付かなかったみたいだ。
この後、驚くセオをそのままに、前屈して膝の裏を抱えてストレッチは終わりだ。
立ったまま前屈するなら、後ろから腕を引っ張ってもらった方が伸びるんだけど、セオには怖いから嫌だって断られちゃった。
手のひらサイズの瓶をもってセオが顔を出してくる。
すぐ戻ると言ったけれど、本当にすぐだった。
カップラーメンも出来ないかもしれない。
「お待たせしました」
「ううん、早いね」
早いと言うとセオは曖昧に笑ってきた。
近道でもしたのかな?
階段を下りずにそのまま手すりを乗り越えて着地するくらいしそうだよね。
「蓋を開けたらすぐに患部に塗ってください。手で付けて構いません。
ただ、素早く塗ってくださいね、皮膚に触れたら10秒ほどで気化しますので。
それと、一度蓋を開けると残りは取っておけないので、気にせず全部使い切ってください」
「わかった」
「じゃ、俺は後ろ向いてますから、終わったら声かけてくださいね」
「うん」
ごそごそとパンツを脱いで、じっとおちんちんを眺める。
うーん…ちょっと赤いかな?よくわからない。
受け取った瓶の蓋を開けて掌に垂らし、言われた通り裏筋を中心に全体にも広げる。
最初にセバスが使ってくれた足の裏の傷の時とは違って、コバルトブルーのような凄い色だ。
知らなかったら一瞬躊躇しちゃう色をしている。
余ったから股の間も睾丸の奥も塗っておいた。
色はあれだけど、少しだけ薬草の香りがするくらいで染みたりしないし、とろっとしていて塗りやすかった。
不思議なんだけれどセオが言ったように直ぐに消えてなくなった。
色も移らない。
アルコールみたいにすっとしないし、本当に不思議だ。
下着をつけて、上下に足を動かしてみる。
さっきのような痛痒さはない。
治ったみたいだ、ポーションってすごいなあ。
「レン様、下着つけましたか?」
「うん。ありがとう、セオ。治ったみたい、全然痛痒くない」
僕の言葉を聞いてから、セオが振り向く。
流石に患部をそのまま見られるのはセオと言えど抵抗があるから良かった。
セオは僕にっていうより、アレックスに配慮したのかもしれないけれど。
「なら良かったです。じゃあ、ズボン履いてください」
「うん」
足が通ったところで、ズボンは僕の手に引き渡される。ボタンをしめて、ベルトを締めたところで広げられたカーディガンに腕を通す。
少し大きめだけれどベージュ色のふんわりしたカーディガンだ。
「朝は風も冷たいので着てください。出かける前に、もう一枚薄手のケープを羽織りましょうね」
「わかった。あ、セオ」
「どうしました?」
「ちょっとだけ…10分くらい時間ある?ストレッチしておきたい」
「ええ、大丈夫ですよ。しながらで良いんで、話だけ聞いてください」
「うん。あそこの手すり使っていい?」
「どうぞ」
この部屋の壁には扉のすぐそばと、ベッドの横と、ソファの近くと、ところどころ壁に手すりがついてる。
僕の腰の位置くらいだから少し低めだけれど、十分だ。
手首、足首、膝、脇…と少しずつ負荷をかけて緩めていく。
起きてすぐいきなり開脚から始めると負担がかかるから、ゆっくりと、でもしっかりと伸ばしていく。
今日はテンに乗るから、こうしてストレッチするだけでも大分違うはずだ。
「今日は7時半にはここを出る予定です。初めての乗馬ですから、最初は昨日の馬車よりも少し遅いくらいのスピードで…そうですね、20分くらいですかね。
昨日とは逆、西に道を進みます。最初に目指すのは、マルシェで賑わう西の街“フィーテル”のすぐそばにある小さな湖です。
今の時期なら湖畔は人もひけていますし、綺麗な湖ですからね、水質もいいですし、馬たちも気がるに休めます。
そこで朝食を取ります。
今日はお店に入って朝食をとることが出来ませんが、外で食べるのは大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。街は回れる?」
マルシェかあ。フランスのバスティーユに行ったことがあるけれど、あんな感じかな?
昨日の場所はかなり区画整備されていて綺麗な建物が並んでいたけれど、小さいけれど湖があってマルシェが開かれているなら、昨日より庶民向けなのかも。
それはそれで楽しみだ。
「あー…先触れもなくアレックス様とレン様が行くと騒ぎになっちゃうんで、今日は、俺とジュードが手分けして買う感じになると思うんです」
「そっか、残念だけれど、昨日は人が凄かったししょうがないね」
「人も昨日より多いはずですし、今日は少し先から眺めるだけで我慢してくださいね。
またちゃんと予定を組んで、アレックス様に連れて行ってもらいましょう」
「わかった。急に行ったらみんなびっくりしちゃうし、お店の人に迷惑かけちゃうもんね」
回れないのは残念だけれど、僕がいることで商売にならなくなっちゃったらそれこそ困る。
それに、本来の目的は、孤児院に連れて行ってもらうことだ。
「朝食を食べて休憩が十分に取りましたら、そこから更に20分程進んだところにある牧場によります。
途中、麦畑の間を進みます。
今の時期は丁度刈り取る前なので黄金色してすごく綺麗な景色なんですよ?」
「まだ刈り取る前なの?」
「ええ。エリソン侯爵領の麦畑は小規模ですが4か所あって、それぞれ品種も刈り取りの時期もばらばらで違うんです。
メインはどこも野菜なんですけど、改良を重ねて成長速度が速い品種の麦を、野菜の収穫の合間に作ってるんですよ。
ここ4、5年の試みなんですけど、今のところ順調ですね。
まだ領民にいきわたるほど生産出来てませんが、領内で消費する分を賄うのを目標としています。
4か所とも野菜も麦の種類も全て別々ですが、どの畑も麦は時期をずらして1年に2回品種の違う麦を生産しています。
勿論、今までの野菜の収穫や種類も減らさず、実行できています。
今年は去年より更に豊作みたいですから薔薇農園とは違った景色が楽しめますよ」
「そうなんだ。エリソン侯爵領って、何でもあるんだね」
「海に面してないので、唯一海産物は取れませんけどね。
領民には、仕事と住みかと食事で不便をかけたくないっていうアレックス様の強い思いを感じます」
それに、野菜を作る合間に、麦が2回も作れるのも驚きだ。
野菜も麦も大分成長が早いんじゃないかな?って思ったけれど、この世界には魔法がある。
属性の内ひとつは木属性だし、魔法に頼れば成長速度が早くてもなんら不思議じゃないのかも。
「今日行く牧場は、乳牛?」
「ええ、そうですよ。エリソン侯爵領には小規模ですが3つの牧場があって、全て乳牛です。
今日行く場所は、工房が併設されていて、チーズやバター、ヨーグルトも作られているところですよ。
休憩と視察を兼ねて立ち寄らせてもらいます。
牧場主からはいつでも来てくださいと言われているので、アレックス様も孤児院を訪れるついでにふらっと立ち寄るのが通例です」
「そうなんだ?それじゃあ慣れてる場所なんだね」
「ええ。毎回じゃないですけどねー、搾りたての牛乳をいただきましょうね」
「うん、楽しみ」
本当に楽しみだ。
孤児院に行く間にも僕が楽しめるように色々工夫してくれているみたいだし、きっと道も選んでくれているんだと思う。
「そこから更に15分ほど進んだところが、目的地の孤児院になります……って、ちょっ、レン様!?」
「ん?」
Y字バランスからI字バランスまでは何も言わなかったセオだけど、手すりに両腕掴み、90度上半身をまげた状態から足を垂直に伸ばしたところでセオが驚いた声を上げる。
あ、手すりに体重かけすぎかな?
床に座らずに縦に開脚をするのはこの状態が一番楽で安定してやりやすいんだけれど。
「うえ!?えー?そんなに体もやらかいんです?」
「うん。ダンスも習っていたから」
あ、違ったみたいだ。
よかった、この方法で続けていこう。
体も、やらかい、ね。
髪も、体も、やらかいんです。
I字の時は、セオ、髪をセットする準備してて気が付かなかったみたいだ。
この後、驚くセオをそのままに、前屈して膝の裏を抱えてストレッチは終わりだ。
立ったまま前屈するなら、後ろから腕を引っ張ってもらった方が伸びるんだけど、セオには怖いから嫌だって断られちゃった。
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