126 / 440
本編
-126- 誘惑 アレックス視点*
しおりを挟む
風呂から上がり、昨日と同じようにレンの髪を丁寧に乾かしていく。
肌の保湿も抜かりない。
俺のは適当でも、肌が薄くきめ細かなレンを相手にしたらどれだけ丁寧にしたって足りないことはあっても足りることなんてない気がする。
レンはこういってはなんだが、自分を磨くことは適当な気がする。
神器様も、貴族夫人やその候補も、自分磨きに余念がないが、レンはそこら辺、以外と大雑把だ。
風呂に関しては俺と入るのを楽しみだと言ってくれたが、1人なら浄化で済ましそうな気もするくらいだ。
だが、磨かれることには慣れているのか、触られることに対して最初からあまり戸惑いはなさそうだった。
貴族はいない国、だったか、裕福だったようだが平民で役者だったという。
人に見られることに慣れてるようだが、こちらでも有名な劇団のトップには世話係がいる。
おなじように、世話付きがいたのかもしれないな。
そんな考えが頭をよぎる。
はっきりいって面白くないが、過去のことをあれこれ悩んだって仕方ない。
サラサラとしたレンの髪の指通りを確かめる。
髪が艶めいて、中心の旋毛を取り囲むように綺麗に光の輪が丸く浮かんでいる。
我ながら、なかなかの仕上がりだ。
「今日は、このまま一緒に転移で部屋に戻ろうか」
「ん?うん、わかった」
レンも疲れただろうし、明日も早い。
湯冷めしないように部屋に戻り、すっきりする果実水を与えて早く休ませねば。
っつーか、そうしないと、俺の理性が限界だ。
果実水を与えれば、ぴったりと寄り添って行儀よくゆっくりと喉を潤している。
しっとり柔らかな空気と熱が伝わってくる。
可愛い。
「おやすみ」
「え?」
「ん?」
どうしても食指が動く自分自身を叱咤し、レンの額に口づけを一つ落とした時だった。
おやすみ、と告げると戸惑うようなレンの声が上がった。
勘違いするな、舞い上がるな、負けるな理性、俺はもういい年だろう、と俺自身の欲に重りを乗せていく。
なにも気が付かない風を装い、出来るだけ優しく聞き返す。
上出来だ。
「しないの?」
「………」
しないの?、だと?
待て、や、待つのは俺自身の欲であって、レンじゃない。
あーだが遅い、んな可愛い顔で“しないの?”なんて言われてみろ。
なにを?なんて聞き返せない。
「昨日、今日は途中まで、僕の負担がないところまでしようって約束したよ?」
不満そうに可愛い顔して言わないでくれ。
確かに言った、誰が?俺がだ。
けどなあ…あれだけ風呂場でやっちまった後に……ってもう俺自身の熱は引くのに時間がかかりそうだが、レンの体の方がずっと大切だ。
俺の欲望なんて、生理現象だ。
そんなのどうにでもなるし、どうだっていい。
「でも、疲れただろ?風呂場であれだけやっちまったし」
「ううん、疲れてない」
「あー……また泣いちゃわないか?」
意地になっていないか、負担になっていないかを良く確かめながら口にする。
これ以上泣かせたら、明日が大変なことになってしまう。
「もっと触ってほしい」
「……っ」
あー…聞かなかったことにするなんて無理だ、脳内に保管箱を作り永久保存だ。
いつでも取り出して新鮮な声を何度も聞き返したい、そのくらい衝撃的で歓喜する言葉だ。
まっすぐに見つめながら、動かない俺の手を取り、その手を自分の胸元に押し当ててくる。
俺自身の熱はとっくに上がっているが、レンの熱をも感じてより高鳴る。
そっと外されていくパジャマボタンの、その隙間をなぞるように手の甲を滑らせる。
白く、薄くバラ色に色付く素肌が、酷く俺を誘惑する。
臍の窪みにたどり着くと、小さくその肌が震えた。
もう、何もしないという選択はない。
ゆっくりと撫で上げると、レンは自らパジャマを脱ぎ捨て、ズボンの紐へと手を伸ばしている。
あー…下も脱いじまうのか。
完敗だ、俺の頭の中には白旗が1本どころでなく、何本も立っている。
「アレックスも脱いで」
「…わかった」
自分の沸騰してる熱を逃がすように、ゆっくりと息を吐き出す。
こうなったら、泣かさない、レンの体力を考える、無理はしない、頼まれても絶対最後まではしない、そのためには今夜は絶対ナイトポーションは出さない、そう自分自身に言い聞かせる。
「アレックス、疲れてない?」
レンがそっと心配そうに聞いてくる。
俺自身は全く疲れていない。
それどころか、元気すぎるくらいだ。
「いや、大丈夫だ」
「今は、僕に触りたくない?」
あー…俺は、レンをまた不安にさせてしまったようだ。
お世辞にも態度が良いいとは言い難い。
自分自身を抑えるあまり、レンを不安にさせているんだから最低だ。
「いや、触っていいなら、もっと触りたいし、触ってほしい」
言っても熱は冷めるどころかより増すばかりだ。
ぎちぎちに立ち上がり、激しく主張しまくってる。
自分で言うのもアレだが、はっきりいってエグい。
正直すぎるだろ。
「……あー、その、悪い」
「ううん、触っていい?」
「ああ、触ってくれ」
「うん」
それなのに、レンはほっとしたような嬉しそうな顔をした後に、そっと触っていいか聞いてくる。
躊躇はないようだ。
再び待ちわびていた細く綺麗なレンの指が、俺自身に触れた。
肌の保湿も抜かりない。
俺のは適当でも、肌が薄くきめ細かなレンを相手にしたらどれだけ丁寧にしたって足りないことはあっても足りることなんてない気がする。
レンはこういってはなんだが、自分を磨くことは適当な気がする。
神器様も、貴族夫人やその候補も、自分磨きに余念がないが、レンはそこら辺、以外と大雑把だ。
風呂に関しては俺と入るのを楽しみだと言ってくれたが、1人なら浄化で済ましそうな気もするくらいだ。
だが、磨かれることには慣れているのか、触られることに対して最初からあまり戸惑いはなさそうだった。
貴族はいない国、だったか、裕福だったようだが平民で役者だったという。
人に見られることに慣れてるようだが、こちらでも有名な劇団のトップには世話係がいる。
おなじように、世話付きがいたのかもしれないな。
そんな考えが頭をよぎる。
はっきりいって面白くないが、過去のことをあれこれ悩んだって仕方ない。
サラサラとしたレンの髪の指通りを確かめる。
髪が艶めいて、中心の旋毛を取り囲むように綺麗に光の輪が丸く浮かんでいる。
我ながら、なかなかの仕上がりだ。
「今日は、このまま一緒に転移で部屋に戻ろうか」
「ん?うん、わかった」
レンも疲れただろうし、明日も早い。
湯冷めしないように部屋に戻り、すっきりする果実水を与えて早く休ませねば。
っつーか、そうしないと、俺の理性が限界だ。
果実水を与えれば、ぴったりと寄り添って行儀よくゆっくりと喉を潤している。
しっとり柔らかな空気と熱が伝わってくる。
可愛い。
「おやすみ」
「え?」
「ん?」
どうしても食指が動く自分自身を叱咤し、レンの額に口づけを一つ落とした時だった。
おやすみ、と告げると戸惑うようなレンの声が上がった。
勘違いするな、舞い上がるな、負けるな理性、俺はもういい年だろう、と俺自身の欲に重りを乗せていく。
なにも気が付かない風を装い、出来るだけ優しく聞き返す。
上出来だ。
「しないの?」
「………」
しないの?、だと?
待て、や、待つのは俺自身の欲であって、レンじゃない。
あーだが遅い、んな可愛い顔で“しないの?”なんて言われてみろ。
なにを?なんて聞き返せない。
「昨日、今日は途中まで、僕の負担がないところまでしようって約束したよ?」
不満そうに可愛い顔して言わないでくれ。
確かに言った、誰が?俺がだ。
けどなあ…あれだけ風呂場でやっちまった後に……ってもう俺自身の熱は引くのに時間がかかりそうだが、レンの体の方がずっと大切だ。
俺の欲望なんて、生理現象だ。
そんなのどうにでもなるし、どうだっていい。
「でも、疲れただろ?風呂場であれだけやっちまったし」
「ううん、疲れてない」
「あー……また泣いちゃわないか?」
意地になっていないか、負担になっていないかを良く確かめながら口にする。
これ以上泣かせたら、明日が大変なことになってしまう。
「もっと触ってほしい」
「……っ」
あー…聞かなかったことにするなんて無理だ、脳内に保管箱を作り永久保存だ。
いつでも取り出して新鮮な声を何度も聞き返したい、そのくらい衝撃的で歓喜する言葉だ。
まっすぐに見つめながら、動かない俺の手を取り、その手を自分の胸元に押し当ててくる。
俺自身の熱はとっくに上がっているが、レンの熱をも感じてより高鳴る。
そっと外されていくパジャマボタンの、その隙間をなぞるように手の甲を滑らせる。
白く、薄くバラ色に色付く素肌が、酷く俺を誘惑する。
臍の窪みにたどり着くと、小さくその肌が震えた。
もう、何もしないという選択はない。
ゆっくりと撫で上げると、レンは自らパジャマを脱ぎ捨て、ズボンの紐へと手を伸ばしている。
あー…下も脱いじまうのか。
完敗だ、俺の頭の中には白旗が1本どころでなく、何本も立っている。
「アレックスも脱いで」
「…わかった」
自分の沸騰してる熱を逃がすように、ゆっくりと息を吐き出す。
こうなったら、泣かさない、レンの体力を考える、無理はしない、頼まれても絶対最後まではしない、そのためには今夜は絶対ナイトポーションは出さない、そう自分自身に言い聞かせる。
「アレックス、疲れてない?」
レンがそっと心配そうに聞いてくる。
俺自身は全く疲れていない。
それどころか、元気すぎるくらいだ。
「いや、大丈夫だ」
「今は、僕に触りたくない?」
あー…俺は、レンをまた不安にさせてしまったようだ。
お世辞にも態度が良いいとは言い難い。
自分自身を抑えるあまり、レンを不安にさせているんだから最低だ。
「いや、触っていいなら、もっと触りたいし、触ってほしい」
言っても熱は冷めるどころかより増すばかりだ。
ぎちぎちに立ち上がり、激しく主張しまくってる。
自分で言うのもアレだが、はっきりいってエグい。
正直すぎるだろ。
「……あー、その、悪い」
「ううん、触っていい?」
「ああ、触ってくれ」
「うん」
それなのに、レンはほっとしたような嬉しそうな顔をした後に、そっと触っていいか聞いてくる。
躊躇はないようだ。
再び待ちわびていた細く綺麗なレンの指が、俺自身に触れた。
38
お気に入りに追加
1,079
あなたにおすすめの小説
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
転生令息は冒険者を目指す!?
葛城 惶
BL
ある時、日本に大規模災害が発生した。
救助活動中に取り残された少女を助けた自衛官、天海隆司は直後に土砂の崩落に巻き込まれ、意識を失う。
再び目を開けた時、彼は全く知らない世界に転生していた。
異世界で美貌の貴族令息に転生した脳筋の元自衛官は憧れの冒険者になれるのか?!
とってもお馬鹿なコメディです(;^_^A
αなのに、αの親友とできてしまった話。
おはぎ
BL
何となく気持ち悪さが続いた大学生の市ヶ谷 春。
嫌な予感を感じながらも、恐る恐る妊娠検査薬の表示を覗き込んだら、できてました。
魔が差して、1度寝ただけ、それだけだったはずの親友のα、葛城 海斗との間にできてしまっていたらしい。
だけれど、春はαだった。
オメガバースです。苦手な人は注意。
α×α
誤字脱字多いかと思われますが、すみません。
瞳の代償 〜片目を失ったらイケメンたちと同居生活が始まりました〜
Kei
BL
昨年の春から上京して都内の大学に通い一人暮らしを始めた大学2年生の黒崎水樹(男です)。無事試験が終わり夏休みに突入したばかりの頃、水樹は同じ大学に通う親友の斎藤大貴にバンドの地下ライブに誘われる。熱狂的なライブは無事に終了したかに思えたが、……
「え!?そんな物までファンサで投げるの!?」
この物語は何処にでもいる(いや、アイドル並みの可愛さの)男子大学生が流れに流されいつのまにかイケメンの男性たちと同居生活を送る話です。
流血表現がありますが苦手な人はご遠慮ください。また、男性同士の恋愛シーンも含まれます。こちらも苦手な方は今すぐにホームボタンを押して逃げてください。
もし、もしかしたらR18が入る、可能性がないこともないかもしれません。
誤字脱字の指摘ありがとうございます
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
謎の死を遂げる予定の我儘悪役令息ですが、義兄が離してくれません
柴傘
BL
ミーシャ・ルリアン、4歳。
父が連れてきた僕の義兄になる人を見た瞬間、突然前世の記憶を思い出した。
あれ、僕ってばBL小説の悪役令息じゃない?
前世での愛読書だったBL小説の悪役令息であるミーシャは、義兄である主人公を出会った頃から蛇蝎のように嫌いイジメを繰り返し最終的には謎の死を遂げる。
そんなの絶対に嫌だ!そう思ったけれど、なぜか僕は理性が非常によわよわで直ぐにキレてしまう困った体質だった。
「おまえもクビ!おまえもだ!あしたから顔をみせるなー!」
今日も今日とて理不尽な理由で使用人を解雇しまくり。けれどそんな僕を見ても、主人公はずっとニコニコしている。
「おはようミーシャ、今日も元気だね」
あまつさえ僕を抱き上げ頬擦りして、可愛い可愛いと連呼する。あれれ?お兄様、全然キャラ違くない?
義弟が色々な意味で可愛くて仕方ない溺愛執着攻め×怒りの沸点ド底辺理性よわよわショタ受け
9/2以降不定期更新
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる