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本編

-124- フルーツボディーソープ アレックス視点**

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「今日はこれで洗ってみないか?フルーツの香りの泡が出る」

このボディーソープは、薔薇のソープの次に人気のある商品だ。
フルーツの甘い香りがするが、甘すぎることなくべとつきもない。
洗浄成分が優しい上に、フルーツの成分で汚れも落ちやすく保湿と美容にも優れている。
そして、最大の特徴は、泡で出てくることだ。

「うん、洗ってみたい」
「なら、両手だしてくれ」

ポンプの前にレンが両手を差し出したのを確認し、ポンプを一度押す。
どんどん出てくる泡に、レンが嬉しそうな驚きの声を上げた。

「えー、凄い!アレックス、これ、どうやって止めるの?」
「一回分出ると自然に止まるぞ、そろそろじゃないか?」

頭より大きな泡のボールを、レンは楽しそうに眺めている。
俺も同じように左手に泡を出した。
不思議そうに泡を見つめたり香りを嗅いだりしているレンをそっと引き寄せると、レンの視線が上がり俺を見てくる。
背中から肩、腰、お尻、足へと泡を広げてやると、少し恥ずかしそうにしながらも嫌がることなく俺の手を視線で追っていた。


「洗ってくれるんだろ?」

向かい合ったまま、両肩からそっと二の腕を伝い、肘を伝い、そのまま両手を取って、俺の胸元へと促す。
すると、レンはいちどちらりと俺の顔を見上げるも、すぐに視線を落として、そっと泡を撫でつけてきた。
細く白い指が、胸から腹、その下へと下がっていく。
濃い茂みにも指を通し、俺自身をもそっと洗い上げ、尻の奥まで指を這わしてくる。
あー…そこまですることもねえんだけど、と思いつつ、どんな顔していいか分からずレンの旋毛を見おろしているとふっと見上げてくる。

ちょっと不満そうな不思議そうな顔をしてくるが、なんだ?
先に洗いたいっつってたが、一緒にいちゃこら洗った方が良かったのか?
まあ、そもそも、この泡のボディーソープはそういう用に作られたもんだしな。
風呂ん中に浮かべてもいいようになってる。
次使う時は、順番関係なく一緒に洗い合おうか。

レンが立ち上がったので、胸から脇を出来るだけ優しく洗い、太腿から尻へと指を滑らす。
尻の間に指を通し、尻の穴もそっと洗い上げると少しずつレン自身が頭をもたげてきた。
可愛い。
俺の手に感じてるらしい。
少し頬を染めて、唇をきゅっと結ぶように耐えている。
股の下に手を突っ込み、二つのふくらみを丁寧に撫で上げてから先端へと指を這わす。
もう下心しかないが、これは仕方ないだろ?可愛すぎるレンが悪い。
徐々に息を乱す様子が、すげー可愛い。

「はあ……ん……っ」

ちろりと覗く赤い舌に、誘われるように口づけを落とす。
そっと食むと、素直に口内を明け渡し、舌を絡めてくれる。
蜂蜜の甘い香りに酔いそうになる。
応えてくれるその様子が、本当に可愛い上に、この香りが下半身に熱を集める。

他人との口づけが、こんなに気持ちが良いとは思わなかった。
つーか、レンだから、だろうな。
甘い吐息が時々漏れるのも、その声も、すげー可愛い。

深く口づけを交わしながら、そっとレン自身に指を絡める。
泡で滑りが良いが、出来るだけ優しく、無理のないよう愛撫することを心掛ける。
すると、レンも同じようにそっと俺の中心へ指を這わしてくれた。
昨日も思ったが、レンは、言葉だけじゃなく行動でも積極的に応えてくれる。

こんな、すでにガチガチででかくなっているもんに怯まないだろうか?と心配したが、
レンは戸惑うことなく手を動かしてくれた。



崩れそうになるレンの腰を支えて、オッドマンの上に座り、その細い腰を引き寄せ自分の上へと座らせる。
泡だらけで滑りそうになるが、しっかりと腰を支えてやると、レンは嫌がる様子もなく足を広げて俺の上にしっかり座ってくれた。
俺自身とレン自身がくっつきあい、天井を向くが、戸惑う様子はない。
恥ずかしそうに頬を染めてはいるが、期待してるような、焦がれるような視線を俺に向けてくる。

妖艶なのに、どこか可憐で、可愛いにつきる。

「両腕、肩に回して捕まっててくれるか?」

頷いてそっと肩に回してくる腕に、機嫌を良くした俺は、レンと俺自身を合わせて扱き始めた。


「あっあっあっあっ、ふううぅ、うー…、んんっ、アレックス……っ」

あーすげー気持ちがいい。
手だけじゃなく腰を使って愛撫すれば、レンから可愛い声が上がる。
レン自身と一緒に扱いてるだけで感動もんだ。
可愛い善がり声が、俺の気分を一層よくする。
余裕?そんなん全くない。
傷めないようにだけは気を付けるので精いっぱいだ。

「あ、そこ、そこっ、気持ちいっ!」
「っ、あー…っくそ……すげーな……」

レンが俺の腰に足を絡めてくる。
レンの好きなところは覚えておこう。
少しずつ増やして、どこもかしこも気持ちよくなって欲しい。
揺れる中、レンがそっと俺の方に目を向けてくる。

目が潤んでて、俺のことを好きだっつってるような目だ。
すげー可愛い。


「ふっ……うう……っ」
「っ?!……どうした?辛かったか?」

唇が震えて、歪んだと思うと、レンが苦しそうに涙を流す。
やべー、やりすぎたか?
そもそも、レンも、なんも経験もなく初めてだ。
慌てて動きを止めるが、ぎゅっと俺の首に手を回し直しぶんぶんと横に首を振ってくる。

「っちが……っ、好き……、っアレックスっ…、好き……好き……っ」

あー、やばい、マジで、すげーやばい。
可愛すぎてどうにかなっちまいそうだ。

もう、さっきから、すげーとヤバいと可愛いしか言ってない気がするが、それ以外ないから仕方ない。
愛撫を再開する。
可愛い喘ぎ声に混じり、何度も好きだと言ってくれる。

「ああ、俺も好きだ。愛してる……っ、泣くな」

言葉も、気持ちも、快楽も、俺の出来る限りで応えてやりたかった。
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