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本編

-119- 二回目の一緒にお風呂**

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「先にレンの髪を洗おう」

流石にトリートメントは遊ばないで終えた。
しっかりと流し終わったところで、アレックスが流れるように立ち上がり、僕を椅子へと促してくる。
先にアレックスの体を洗おうと思っていたのに、すとん、と椅子に座っちゃう。
オッドマンの位置まで調整されちゃうから、引くに引けない。
僕の頭を洗ってくれるのは嬉しいけれど、アレックスの体が洗い終わってない。

「アレックスの体は?」
「その後な」
「わかった」

昨日と同じシャンプー、アレックスと同じシャンプーだ。
昨日と同じように、優しく丁寧に洗ってくれる。
僕がアレックスの髪の毛で遊んだのに、アレックスは、僕を大切にしてくれてるのがわかる洗い方だ。
凄く気分が良くなる。
アレックスは本当に髪の毛を洗うのが上手だ。
遊んじゃって悪いことしたかな、明日は遊ばないでちゃんと洗おう。


同じ香りに包まれるのはなんだか気分がいい。
それじゃあ、さっそくアレックスの身体を洗うぞ、と思ったところで、アレックスが丸い大きめのポンプを手にする。

「今日はこれで洗ってみないか?フルーツの香りの泡が出る」
「うん、洗ってみたい」
「なら、両手だしてくれ」

ポンプの前に両手を出すと、アレックスがポンプを一度押す。
すると、シューっと音がして、ポンプの先から泡がどんどん出てきた。

「えー、凄い!アレックス、これ、どうやって止めるの?」
「一回分出ると自然に止まるぞ、そろそろじゃないか?」

アレックスの言うように、バスケットボール一個分ほどの大きな泡の塊が出来上がったところで、ポンプが止まった。
ふんわりとミックスフルーツの香りがする泡だ。
もこもこというより、もっちりしていてホイップクリームみたい。
これが一回分?凄い贅沢だ。

アレックスも同じように泡を手にする。
ただし、アレックスは片手だ。
あいている右手で僕をそっと引き寄せて、背中から肩、腰、お尻、足へと泡を広げてくる。

「洗ってくれるんだろ?」

アレックスは、向かい合ったまま両手に泡を抱えている僕のその腕を取って、するりと撫でるように洗う。
そのまま僕の両手を手に取って自分の胸元へと促してくれた。
綺麗な胸板に、無駄のない筋肉がついたお腹に、形のいいお臍、そして、オールドローズの深い茂み、その下の立派なおちんちん。
綺麗な形だけれど、ちっとも勃ってない。
そりゃあ、きっと洗うだけじゃなくて、扱いたりしたらきっと勃つだろうけれど。
でも、お尻の奥を洗っても、アレックスは、ばつの悪そうな顔をして笑ってくるだけだった。


対して僕は、胸や脇を優しく撫でられて、太腿からお尻、割れ目の間も優しく洗われて、お尻の穴もくるくると撫でられて、ちょっと勃ちそうだ…っていうか、泡の下でちょっとだけ勃ってる。
そのまま前にスライドされて、睾丸の付け根も丁寧に撫でられて、そのまま掌で二つの玉を受け取ると包むように撫でられる。
だんだん気持ちよくなってきて、息が上がってくる。
アレックスは何も言わないけれど、愛し気に僕を見てくるから、そんな風にされるとより感じちゃう。

「はあ……ん……っ」

上下する胸を再びゆっくりと撫でられて、ちゅっと唇にキスが落ちてきた。
優しく食まれて、口内を明け渡す。
覚えたばかりだけれど、アレックスとのキスはすごく気持ちがいい。
オレンジの香りが濃く広がって、まだ一度も湯船につかっていないのにのぼせそうになる。

深く口づけを交わす中、アレックスがそっと僕の中心に指を絡めてくる。
僕も、アレックスの同じものに指をのばす。
同じものっていうのもおこがましいよね、アレックスのは、僕と違って立派だから。

あ…さっきまでちっとも勃てなかったのに、アレックス勃ってる。
熱くて、かたい。
僕が感じてるのを知って、感じてくれたのだとしたら嬉しい。

膝が崩れそうになる僕の腰を支えて、オッドマンの上、というか、先にオッドマンに座ったアレックスが、自分の上へと促してくる。
腰を引き寄せられて、僕のおちんちんとアレックスのおちんちんがぴったり合わさる。
恥ずかしすぎる格好に、なぜだろう、より興奮してるのが自分でわかる。
アレックスは足がついてるけれど、僕が微妙に床に足がつかないから、動くに動けない。

「両腕、肩に回して捕まっててくれるか?」

だから、任せるしかないんだけど…と思ってると、こめかみにちゅっとキスが落ちて、耳元にそっと囁かれる。
一度頷いてから、言われた通りに両腕をアレックスへと回す。
アレックスは、それを合図に、左手で僕の腰をしっかりと腰を支えて、右手で僕と自分のおちんちんを一緒に扱き始めた。



「あっあっあっあっ、ふううぅ、うー…、んんっ、アレックス……っ」

ぐちゅぐちゅと泡が擦れる音以外に、ぱちゅぱちゅと肌が擦れてぶつかる音がする。
アレックスが手だけじゃなくて、腰も使ってくるから、おちんちん同士が何度も擦れる。
それに、時折先端を掌で包むように愛撫してくる。
優しくもどかしい愛撫と腰つきが、だんだんと大胆に、強度も速度も増してくる。
勿論、痛みなんてなくて気持ちがいいだけだ。

余裕があったアレックスの息もだんだんと上がって、はっはっと短く早く呼吸を繰り返してる。

「あ、そこ、そこっ、気持ちいっ!」
「っ、あー…っくそ……すげーな……」

凄く弱いところを刺激されて足が、アレックスの腰を、ホールドしちゃう。
アレックスの呟く声に一瞬誤解しそうになるけれど、少し腕を緩めて確かめたその瞳がものすごく感じいってるから違うってわかる。
夕飯の時に誤解してしまって、アレックスを信じきれなかった。

僕のことが好きだって、愛しいって目だ。
僕のことを、いらない、必要ないなんて思わないのに。

「ふっ……うう……っ」
「っ?!……どうした?辛かったか?」

アレックスが慌てて動きを止めてくる。
僕が感極まって泣いちゃったからだ、首を振って否定する。

「っちが……っ、好き……、っアレックスっ…、好き……好き……っ」
「ああ、俺も好きだ。愛してる……っ、泣くな」

再開する律動に身をゆだね、うわ言のように好きだ、と繰り返す。
アレックスはそれに応えて、僕の思いも、快楽も、全部を受け止めてくれた。



「大丈夫か?」
「うん。心配かけてごめんね」
「いや…、ただ、可愛すぎてどうしようかと思った」

湯船にあったまりながら、アレックスが水で冷やしてくれたタオルを両目にあてる。
泣いちゃったから、このまま冷やさないと腫れそうだって。
泣き腫らした目で孤児院に行くことなんて出来ないし、そんな目をしていたら僕じゃなくてアレックスがセバスから怒られちゃうだろうから、なんとしてもさけたい。

アレックスがね、綺麗にお互いの泡も精液もシャワーで流してくれて、僕を湯船までそっと運んでくれたんだ。
達した後、なーんにもしなかった僕と違って、…しなかったっていうか、動けなかったんだけれど。
でも、アレックスは甲斐甲斐しく動いてくれた。
アレックスだって、いった後はしばらくぼうっとしてたいはずなのに、すぐに息を整えてずっと僕のことを気遣ってくれた。
愛されてるなあ。

それに、可愛すぎてどうしようかと思った、だって。
笑いながら言うけど、タオルをちょっとだけずらしてその隙間からアレックスを見たら、僕を見る目が凄く優しかった。
そう、アレックスは、凄く優しい。

そのままタオルの隙間から窓の向こうに目を移す。
湯船から見える夜空には、今日もたくさんの星が輝いている。
明日も晴れそうだ。
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