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本編
-98- レンが望む靴 アレックス視点
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「では先に祝賀会のブーツからお色を決めていきましょうか」
「ごめんなさい!買ってもらう靴を何一つ選んでなかった」
にこにこと笑う店主に、レンがはっとして慌ててブーツを脱ぎ始めた。
すぐにその場でしゃがんで脱げるあたり、細いだけじゃなく、筋肉のしなやかさや、体幹もしっかりしているのだろう。
だが、本来は椅子に座って着脱するものだ。
それも、ドレスやスーツの場合、他人の手を借りることも珍しくない。
いくらバランスが整っていても、慌てては危ない。
「慌てると危ないからゆっくりでいいぞ」
そっと背を支えるように、立ち上がると、セオがレンのすぐ横に椅子をつけてくる。
椅子に座らせたが、もう着脱は済んでいる状態だった。
「いいえ、良いものを見させてもらいました」
店主も全く気にしていない、寧ろ本心だろう。
そりゃそうだ、ダンスなんてめったに見られるもんじゃないし、エリソン侯爵夫人になるレンのダンスだ。
それに、うちの領の店だからなあ。
この爺さんも、丁寧で良い品を作ってはいるが、儲け第一としていないだろう。
願い出ずとも貸し切りにして申し訳ないが、それ以上に人の関心を寄せただろうから実りはあるはずだ。
「ジェシカさんに選んだ服の生地見本を借りてきたんだ。祝賀会のスーツは、この生地、アレックスの髪の色だよ。
ブーツは、ボルドーで、ジャケットの裾や刺繍にも同じ色を使ってくれるって言ってたんだけれど、どうかな?」
「これはまた綺麗なお色ですね。ほお、ジャケットの裾は異素材ですか、見たことない型ですがとても素敵です。
だとすると、スウェードだと重いですな…この生地では、あまり照りのないオーソドックスな革素材が合うと思います。
こちらはどうですか?」
「うん、柔らかいし色も綺麗。これが良いと思う」
レンは自分自身で決めたが、俺にも確かめるように視線をよこしてくる。
少し上目遣いなのが、マジで可愛いな。
「お貸しするブーツは前の革紐締めですが、帝都では後ろボタンで閉めるタイプも流行です。いかがしましょうか」
「うーん…前で紐締め方が良いかな。土踏まずあたりから閉めるほうが安定しそうだし、それに、万が一ダンスの時にボタンが取れちゃったら困るし」
「畏まりました。あとは、普段お履きになる靴と、外出用の靴ですな。いかがしましょうか?」
「アレックス、どんなのがいいかな?」
普段の靴、と言われて、レンがすぐに俺の意見を求めてきた。
どういったものが好みか、というよりも、どういったものが求めれられているのかがまだわからないだろうからな。
不安そうな顔をせずに、きちんと頼ってくれるところは本当に素直でいい子だと思う。
それに、何度も言うが、頼ってくる視線も声も、可愛いの一言だ。
「そうだな…外出用の靴は、夫人用だと少しヒールがあるほうが望ましいんだ。ただ、領内だとピンヒールは必要ないし、高さも必要ない」
道が補整されていない場所も多いし、移動は乗馬の方が多いだろう。
帝都の貴族街ならともかく、領内ならばヒールが少しある歩きやすい靴が好ましい。
「外出用って、どういう時を想定してるのか聞いていい?」
「領内で視察の時や、あと家に貴族を招くときにも、か。スーツを着る必要はないんだが、靴だけはフォーマルなものを履いて欲しい。
夫人の場合は、ピアスとブローチを身に着けてヒールのある靴を履くのがこの国の一般的なスタイルなんだ」
「わかった。高さは必要ないっていうのは、理想的にでも必要としないってことでいい?」
「ああ、必要としてない」
さきほど祝賀会のブーツで俺がやらかしたから、ヒールの高さには慎重になっているようだ。
レンは、店主にも意見を聞きたいらしい。
「そうですなあ。帝都で夜会や舞踏会に出られるのであれば、ピンヒールのブーツが必要でしょうが、領内で視察となれば、高さは必要ありませんな」
「特に高貴族だから高いのがいいというわけではないし、領の視察だと畑が殆どだからな。ヒールは高くなくていいんだが…そうだな、二番目のものがいいが大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ならそうするね。普段履くのはどういったものが好まれるの?違いはヒールがないだけ?」
「普段履かれるのならば着脱がしやすく、柔らかいスウェードの革なんかが良いかと思いますな。こういった、ローファータイプの物がおすすめです」
「この形は僕も履いたことがあるし、これなら楽そう」
履いたことがある、というのは元の世界で、だろう。
馴染みがあるようでよかった。
「とりあえずどちらも黒で作ってもらえるか?普段履きのほうは柔らかめのスウェードで、外出用のものは少し照りのある革が望ましい」
「こちらでどうでしょう」
「ああ、いいと思う」
「では、こちらでお作りしましょう」
「ありがとうアレックス。靴を一から作ってもらうのは初めてだよ」
「そうか」
「うん」
嬉しそうに頷いてくる姿が本当に可愛いな。
「とりあえず急ぎの3足だが、他に欲しいものはあるか?少しずつ服に合わせて買い足していくつもりだが」
「ううん、今は大丈夫」
「レン様ー、欲しいのがあるならちゃんと言った方が良いですよ?領主様なんですから、どんなに高くても靴くらい買ってもらえますからね?」
…本当だろうか?
我慢していないだろうか、と思ったところで、セオがレンを確かめるように口にする。
無理やり連れてこられたんだ。
いくら俺が好きだ、一緒にいる、と約束してくれたからと言って、立場上、レンが望んでいないことも強いることが今後出てくるだろう。
俺が出来る限りのことは、レンの望みを叶えてやりたい。
マジで靴くらいどってことない。
どんなに高くても買ってやる。
「ああ、ちゃんと言ってくれ」
「ゴムはこの国にはないでしょう?もし、ゴムがあったら、ゴム底で布製の靴、スニーカーが欲しいなって…えーと、僕がここに来た時に履いていたものなんだけれど、なくなっちゃったから」
「そうか……」
本意を探るようにレンを見つめると、迷いながらも口にしてくれた。
ゴム、というのはわからないが、レンにとって履き慣れた靴で気に入っていたんだろうな。
なくなっちゃった、というが、なくなったのではなくて、取られたのだろう。
教会は、元の世界を思い出させないためにも、身に着けているものは全て取り去ると聞いている。
元の世界が居心地の良い場所であったレンにとっては、可哀想なことをさせてしまった。
すでに焼かれているかしているはずだ、取り戻すことは、難しい。
ならば、似たような、レンの望む靴が出来ないか、ということになる。
「ゴムというのは、どういったものなんだ?」
「えーと、伸縮する素材。滑り止めにも使われていたし、洋服の腰回りにも。あとは、車輪の周りのタイヤとか。他にも水漏れしないから色々な用途があったよ。
原油とかゴムの木の樹液に、薬剤を混ぜて作ってるんだと思うんだけれど…詳しくはわからないや」
伸縮する、滑り止めにもなる素材、か。
色々と便利なものらしい。
それがあれば、レンの欲しいと思う靴が出来るようだ。
「わかった。今はないが、少しとはいえ伸縮する布が作れているんだ。近いものがないか、あるいは作れないか探してみるから時間をくれるか?」
「うん、ありがとう」
なぜか、レンはお礼を言いながら泣きそうな顔で笑ってくる。
大好き…いやいや、そうじゃない、あくまで言葉は、ありがとうであってそうじゃないんだが、大好きだと言ってくるような表情だ。
つまりは、可愛い。
この場で強く抱きしめてやりたいくらいには可愛い。
が、どうしたんだ?
とくに、これといって特別なこともしていないし、言ってはいないんだが。
そっと支えるように抱きしめると嬉しそうに眼を細めて、眩しそうに笑みを浮かべてくる。
こんな生き物がいていいのかって思うくらいに、マジで可愛い。
あー、まあ、レンが嬉しそうだから、それでいいか。
「ごめんなさい!買ってもらう靴を何一つ選んでなかった」
にこにこと笑う店主に、レンがはっとして慌ててブーツを脱ぎ始めた。
すぐにその場でしゃがんで脱げるあたり、細いだけじゃなく、筋肉のしなやかさや、体幹もしっかりしているのだろう。
だが、本来は椅子に座って着脱するものだ。
それも、ドレスやスーツの場合、他人の手を借りることも珍しくない。
いくらバランスが整っていても、慌てては危ない。
「慌てると危ないからゆっくりでいいぞ」
そっと背を支えるように、立ち上がると、セオがレンのすぐ横に椅子をつけてくる。
椅子に座らせたが、もう着脱は済んでいる状態だった。
「いいえ、良いものを見させてもらいました」
店主も全く気にしていない、寧ろ本心だろう。
そりゃそうだ、ダンスなんてめったに見られるもんじゃないし、エリソン侯爵夫人になるレンのダンスだ。
それに、うちの領の店だからなあ。
この爺さんも、丁寧で良い品を作ってはいるが、儲け第一としていないだろう。
願い出ずとも貸し切りにして申し訳ないが、それ以上に人の関心を寄せただろうから実りはあるはずだ。
「ジェシカさんに選んだ服の生地見本を借りてきたんだ。祝賀会のスーツは、この生地、アレックスの髪の色だよ。
ブーツは、ボルドーで、ジャケットの裾や刺繍にも同じ色を使ってくれるって言ってたんだけれど、どうかな?」
「これはまた綺麗なお色ですね。ほお、ジャケットの裾は異素材ですか、見たことない型ですがとても素敵です。
だとすると、スウェードだと重いですな…この生地では、あまり照りのないオーソドックスな革素材が合うと思います。
こちらはどうですか?」
「うん、柔らかいし色も綺麗。これが良いと思う」
レンは自分自身で決めたが、俺にも確かめるように視線をよこしてくる。
少し上目遣いなのが、マジで可愛いな。
「お貸しするブーツは前の革紐締めですが、帝都では後ろボタンで閉めるタイプも流行です。いかがしましょうか」
「うーん…前で紐締め方が良いかな。土踏まずあたりから閉めるほうが安定しそうだし、それに、万が一ダンスの時にボタンが取れちゃったら困るし」
「畏まりました。あとは、普段お履きになる靴と、外出用の靴ですな。いかがしましょうか?」
「アレックス、どんなのがいいかな?」
普段の靴、と言われて、レンがすぐに俺の意見を求めてきた。
どういったものが好みか、というよりも、どういったものが求めれられているのかがまだわからないだろうからな。
不安そうな顔をせずに、きちんと頼ってくれるところは本当に素直でいい子だと思う。
それに、何度も言うが、頼ってくる視線も声も、可愛いの一言だ。
「そうだな…外出用の靴は、夫人用だと少しヒールがあるほうが望ましいんだ。ただ、領内だとピンヒールは必要ないし、高さも必要ない」
道が補整されていない場所も多いし、移動は乗馬の方が多いだろう。
帝都の貴族街ならともかく、領内ならばヒールが少しある歩きやすい靴が好ましい。
「外出用って、どういう時を想定してるのか聞いていい?」
「領内で視察の時や、あと家に貴族を招くときにも、か。スーツを着る必要はないんだが、靴だけはフォーマルなものを履いて欲しい。
夫人の場合は、ピアスとブローチを身に着けてヒールのある靴を履くのがこの国の一般的なスタイルなんだ」
「わかった。高さは必要ないっていうのは、理想的にでも必要としないってことでいい?」
「ああ、必要としてない」
さきほど祝賀会のブーツで俺がやらかしたから、ヒールの高さには慎重になっているようだ。
レンは、店主にも意見を聞きたいらしい。
「そうですなあ。帝都で夜会や舞踏会に出られるのであれば、ピンヒールのブーツが必要でしょうが、領内で視察となれば、高さは必要ありませんな」
「特に高貴族だから高いのがいいというわけではないし、領の視察だと畑が殆どだからな。ヒールは高くなくていいんだが…そうだな、二番目のものがいいが大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ならそうするね。普段履くのはどういったものが好まれるの?違いはヒールがないだけ?」
「普段履かれるのならば着脱がしやすく、柔らかいスウェードの革なんかが良いかと思いますな。こういった、ローファータイプの物がおすすめです」
「この形は僕も履いたことがあるし、これなら楽そう」
履いたことがある、というのは元の世界で、だろう。
馴染みがあるようでよかった。
「とりあえずどちらも黒で作ってもらえるか?普段履きのほうは柔らかめのスウェードで、外出用のものは少し照りのある革が望ましい」
「こちらでどうでしょう」
「ああ、いいと思う」
「では、こちらでお作りしましょう」
「ありがとうアレックス。靴を一から作ってもらうのは初めてだよ」
「そうか」
「うん」
嬉しそうに頷いてくる姿が本当に可愛いな。
「とりあえず急ぎの3足だが、他に欲しいものはあるか?少しずつ服に合わせて買い足していくつもりだが」
「ううん、今は大丈夫」
「レン様ー、欲しいのがあるならちゃんと言った方が良いですよ?領主様なんですから、どんなに高くても靴くらい買ってもらえますからね?」
…本当だろうか?
我慢していないだろうか、と思ったところで、セオがレンを確かめるように口にする。
無理やり連れてこられたんだ。
いくら俺が好きだ、一緒にいる、と約束してくれたからと言って、立場上、レンが望んでいないことも強いることが今後出てくるだろう。
俺が出来る限りのことは、レンの望みを叶えてやりたい。
マジで靴くらいどってことない。
どんなに高くても買ってやる。
「ああ、ちゃんと言ってくれ」
「ゴムはこの国にはないでしょう?もし、ゴムがあったら、ゴム底で布製の靴、スニーカーが欲しいなって…えーと、僕がここに来た時に履いていたものなんだけれど、なくなっちゃったから」
「そうか……」
本意を探るようにレンを見つめると、迷いながらも口にしてくれた。
ゴム、というのはわからないが、レンにとって履き慣れた靴で気に入っていたんだろうな。
なくなっちゃった、というが、なくなったのではなくて、取られたのだろう。
教会は、元の世界を思い出させないためにも、身に着けているものは全て取り去ると聞いている。
元の世界が居心地の良い場所であったレンにとっては、可哀想なことをさせてしまった。
すでに焼かれているかしているはずだ、取り戻すことは、難しい。
ならば、似たような、レンの望む靴が出来ないか、ということになる。
「ゴムというのは、どういったものなんだ?」
「えーと、伸縮する素材。滑り止めにも使われていたし、洋服の腰回りにも。あとは、車輪の周りのタイヤとか。他にも水漏れしないから色々な用途があったよ。
原油とかゴムの木の樹液に、薬剤を混ぜて作ってるんだと思うんだけれど…詳しくはわからないや」
伸縮する、滑り止めにもなる素材、か。
色々と便利なものらしい。
それがあれば、レンの欲しいと思う靴が出来るようだ。
「わかった。今はないが、少しとはいえ伸縮する布が作れているんだ。近いものがないか、あるいは作れないか探してみるから時間をくれるか?」
「うん、ありがとう」
なぜか、レンはお礼を言いながら泣きそうな顔で笑ってくる。
大好き…いやいや、そうじゃない、あくまで言葉は、ありがとうであってそうじゃないんだが、大好きだと言ってくるような表情だ。
つまりは、可愛い。
この場で強く抱きしめてやりたいくらいには可愛い。
が、どうしたんだ?
とくに、これといって特別なこともしていないし、言ってはいないんだが。
そっと支えるように抱きしめると嬉しそうに眼を細めて、眩しそうに笑みを浮かべてくる。
こんな生き物がいていいのかって思うくらいに、マジで可愛い。
あー、まあ、レンが嬉しそうだから、それでいいか。
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