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本編
-84- 領主命令 アレックス視点
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「アレックス様、そちらにいらっしゃいますか?」
「アニーか、どうした?」
約束の時間には少し早いが、仕事をする気がないならもういっそのこと早く帰ってしまおうか、と、一度片づけを済ませてローブを羽織ったところだった。
また3時半に戻れば、書類は山になるだろうから、片付けたところで…と思うが、気持ちの問題だ。
そう思ったところで、控えめな女性の声が烏のペーパーウェイトから聞こえてきた。
いつものセバスの遠慮ない声ではなく、落ち着いた女性の声だ。
声が変わるだけで、烏の品も変わるらしい、そんな感想を思っているところに、思ってもいなかった情報が飛び込んでくる。
レオンが昼前と後を仕立て屋に伝え間違えたこと、仕立て屋は無作法でレンにも俺にも無礼だったため、怒ったレンが断りをいれたこと。
レンがセバスに支払いを命じたために、アニーが言伝を預かり、先に知らせてきたということ。
俺の部屋だった通信機が壊れたので、予備を夫人部屋に設置したが、正解だったようだ。
先に知れて良かった。
「後ほどセバスさんからアレックス様へ詳細をお話になるかと思いますが…おそらく、レオンは態と時間をずらしたのでは、と思います」
「レオンが?」
「ええ」
何のためにそんなことを?と疑問がわく。
だが、時間を間違えて伝える、というのはレオンらしくないのも確かだ。
「朝のご挨拶で、レン様を好ましく思っていない様子でしたでしょう?
レン様はご自身でお気づきになっていらっしゃる様子でしたし、今回のことも分かっていて、あのように挑発的な対応をなさったのだと思います」
…やばい、アニーが気づいていたことに俺は気が付かなかった。
好ましく思っていない様子?
そうだったか?
レオンは綺麗な笑みを浮かべて王子然とした様子で挨拶をして、レンもにこやかに対応していたように見えたが……。
「…お気づきになりませんでしたか?」
「ああ。その…レンの挨拶の一字一句は覚えている」
「素晴らしい挨拶でしたからね。
アレックス様が、皆がレオンと呼んでいる、とお伝えになったでしょう?彼はそれをあえて、レナードです、と言い直したのですよ。
そして、レン様はそれまでのご紹介中では相手の名前を口には出されていませんでしたが、彼にだけ、最後に名前を口にされました」
「もし、今回の件、レオンがレンに試したというなら、俺の言葉が足りなかったのもあるな…商会の名は?」
「テイラー商会です」
帝都で貴族街にある洋服店でも有名な老舗だ。
うちの領内でも取引があったはずだ。
だが、もう取引は中止だな。
「戻ったら詳しく聞くと伝えてくれ。
それと、先に帝都の市場へ顔を出してから、そちらに戻る。
今日付けで、テイラー商会に関する我が領の取引をすべて中止する。
少し戻りが遅くなる。
レンには、謝っていたと伝えて欲しい」
「畏まりました」
“レン様はご自身でお気づきになっていらっしゃる様子でした”
“今回のことも分かっていて、あのように挑発的な対応をなさったのだと思います”
レンも、何か気になることがあったのなら、言って欲しかった。
だが、俺が、もう少し気にかけておくべきだった。
やるせない気持ちを胸に、素早く書状を作成し、市場へと転移した。
花市場はすでに各店は撤収をしており、静まり返っていた。
花市場の朝は早い。
朝は薔薇を中心に色とりどりの花がこれでもかと並ぶが、花がないとなんとも殺風景な建物に見える。
建物に足を踏み入れると、責任者であるボビーが数人と終了時の確認をしているところだった。
先触れが全く出来なかったが、急を要するので仕方ない。
ボビー、愛称はボブ。
因みに、庭師のロブは、ボブの叔父だ。ロンとは、いとこ同士にあたる。
「すいやせん、旦那、今日はもう……っおー!アレックス様じゃあないですがあ!久しぶりですなあ!」
ロンよりよっぽど血のつながりを感じてしまうのは、声のデカさと、体のデカさ、両方備わっているからだ。
まあ、ロブのところは兄弟も多く、かなり似ていると聞いたことがある。
エリソン侯爵領出身者には体と声のデカさが備わっている男性がちらほらいるが、元をたどったら同じ祖先なんじゃないだろうか…と小さいころ思ったことがあるくらいだ。
「久しいな、ボブ。元気そうで何よりだ。先触れもなしにすまない」
「いやあいやあ、いつでもいらっしゃってくだせえ!今年の売れ行ぎもとても良いですぞお。なにか問題でも?」
「ああ。急ぎエリソン侯爵領の取引を中止したい商会が一つある」
領主命令の書類を渡すと、ボブは険しい表情を作り上げた。
「テイラー商会ですかあ。あずごは世代が移っでがら横柄な態度で問題だあ。明日朝一で伝えます」
「頼む。損害分があればうちで補填する。朝一に時間が取れれば顔を出して俺から直接伝えるが、間に合わなかったら頼めるか」
「お任せくださせえ」
深々と頭を下げるボブに見送られて、次に目指すのは果物市場だ。
果物市場は花市場より朝が遅いため、時間的にはまだ市場が開いているだろう。
時間が惜しい。
歩いてもすぐだが、転移で入り口付近まで向かう。
「あらやだ、アレックス様じゃあないですか!お久しぶりですわー!ちょっと、あんたあ!アレックス様がお見えになってるわよー!」
「何い!?」
果物市場を取りまとめている責任者は代替わりしてまだ日が浅い。今は3名いて、内2名がうちの、エリソン侯爵領の出身者だ。
だが、市場が開いている状態で命令書を突き出すのも、仕事の邪魔になるだろう。
訪れたのは、前責任者の爺さんがいる店舗で、今でも奥さんが元気に果物を市場で売っている。
「おー、ぼっちゃん、久しぶりですなあ!」
「ぼっちゃんはよしてくれよ、元気そうでなによりだ」
「こりゃあえらい申し訳ないですなあ。昔の癖でつい。アレックス様、いまじゃあ立派な侯爵様だあ」
「忙しいところ悪いな、まだ市場が開いているからこっちに来た」
「はははっ!賢明だあ、俺あ、暇だあ、良いご判断ですなあ」
「急ぎ明日からでも取引を中止したい商会が一つある。命令書だ。
時間がとれれば明日朝顔を出すが、間に合わなかったらよろしく頼む」
にこにこと笑顔だった顔が命令書を手渡すと急に険しい顔つきになった。
「テイラー商会ったあ、服飾だが老舗のデカい商会ですなあ」
「もてなし用のドルチェとドリンクにうちの果物を使っていたはずだ」
「わがっだあ、任ぜろ!」
「頼りにしてる」
時間を確認すると、10分遅れだ。
ひとまず戻らねば。
蜂蜜に関しては、全ての養蜂場がエリソン侯爵領内の商会と提携している。商会から帝都の各店舗と下ろしている為、商会を押さえて通達してもらうのがいいか。
セバスから詳細も聞いておかねば。
本当は…レンにすぐに会いたい。
気持ちのブレがあると着地地点が狂う。
レンに会いたい気持ちを追い出す。
驚かせるかもしれないが……仕方ない。
俺は、転移先をセバスへと定めた。
「アニーか、どうした?」
約束の時間には少し早いが、仕事をする気がないならもういっそのこと早く帰ってしまおうか、と、一度片づけを済ませてローブを羽織ったところだった。
また3時半に戻れば、書類は山になるだろうから、片付けたところで…と思うが、気持ちの問題だ。
そう思ったところで、控えめな女性の声が烏のペーパーウェイトから聞こえてきた。
いつものセバスの遠慮ない声ではなく、落ち着いた女性の声だ。
声が変わるだけで、烏の品も変わるらしい、そんな感想を思っているところに、思ってもいなかった情報が飛び込んでくる。
レオンが昼前と後を仕立て屋に伝え間違えたこと、仕立て屋は無作法でレンにも俺にも無礼だったため、怒ったレンが断りをいれたこと。
レンがセバスに支払いを命じたために、アニーが言伝を預かり、先に知らせてきたということ。
俺の部屋だった通信機が壊れたので、予備を夫人部屋に設置したが、正解だったようだ。
先に知れて良かった。
「後ほどセバスさんからアレックス様へ詳細をお話になるかと思いますが…おそらく、レオンは態と時間をずらしたのでは、と思います」
「レオンが?」
「ええ」
何のためにそんなことを?と疑問がわく。
だが、時間を間違えて伝える、というのはレオンらしくないのも確かだ。
「朝のご挨拶で、レン様を好ましく思っていない様子でしたでしょう?
レン様はご自身でお気づきになっていらっしゃる様子でしたし、今回のことも分かっていて、あのように挑発的な対応をなさったのだと思います」
…やばい、アニーが気づいていたことに俺は気が付かなかった。
好ましく思っていない様子?
そうだったか?
レオンは綺麗な笑みを浮かべて王子然とした様子で挨拶をして、レンもにこやかに対応していたように見えたが……。
「…お気づきになりませんでしたか?」
「ああ。その…レンの挨拶の一字一句は覚えている」
「素晴らしい挨拶でしたからね。
アレックス様が、皆がレオンと呼んでいる、とお伝えになったでしょう?彼はそれをあえて、レナードです、と言い直したのですよ。
そして、レン様はそれまでのご紹介中では相手の名前を口には出されていませんでしたが、彼にだけ、最後に名前を口にされました」
「もし、今回の件、レオンがレンに試したというなら、俺の言葉が足りなかったのもあるな…商会の名は?」
「テイラー商会です」
帝都で貴族街にある洋服店でも有名な老舗だ。
うちの領内でも取引があったはずだ。
だが、もう取引は中止だな。
「戻ったら詳しく聞くと伝えてくれ。
それと、先に帝都の市場へ顔を出してから、そちらに戻る。
今日付けで、テイラー商会に関する我が領の取引をすべて中止する。
少し戻りが遅くなる。
レンには、謝っていたと伝えて欲しい」
「畏まりました」
“レン様はご自身でお気づきになっていらっしゃる様子でした”
“今回のことも分かっていて、あのように挑発的な対応をなさったのだと思います”
レンも、何か気になることがあったのなら、言って欲しかった。
だが、俺が、もう少し気にかけておくべきだった。
やるせない気持ちを胸に、素早く書状を作成し、市場へと転移した。
花市場はすでに各店は撤収をしており、静まり返っていた。
花市場の朝は早い。
朝は薔薇を中心に色とりどりの花がこれでもかと並ぶが、花がないとなんとも殺風景な建物に見える。
建物に足を踏み入れると、責任者であるボビーが数人と終了時の確認をしているところだった。
先触れが全く出来なかったが、急を要するので仕方ない。
ボビー、愛称はボブ。
因みに、庭師のロブは、ボブの叔父だ。ロンとは、いとこ同士にあたる。
「すいやせん、旦那、今日はもう……っおー!アレックス様じゃあないですがあ!久しぶりですなあ!」
ロンよりよっぽど血のつながりを感じてしまうのは、声のデカさと、体のデカさ、両方備わっているからだ。
まあ、ロブのところは兄弟も多く、かなり似ていると聞いたことがある。
エリソン侯爵領出身者には体と声のデカさが備わっている男性がちらほらいるが、元をたどったら同じ祖先なんじゃないだろうか…と小さいころ思ったことがあるくらいだ。
「久しいな、ボブ。元気そうで何よりだ。先触れもなしにすまない」
「いやあいやあ、いつでもいらっしゃってくだせえ!今年の売れ行ぎもとても良いですぞお。なにか問題でも?」
「ああ。急ぎエリソン侯爵領の取引を中止したい商会が一つある」
領主命令の書類を渡すと、ボブは険しい表情を作り上げた。
「テイラー商会ですかあ。あずごは世代が移っでがら横柄な態度で問題だあ。明日朝一で伝えます」
「頼む。損害分があればうちで補填する。朝一に時間が取れれば顔を出して俺から直接伝えるが、間に合わなかったら頼めるか」
「お任せくださせえ」
深々と頭を下げるボブに見送られて、次に目指すのは果物市場だ。
果物市場は花市場より朝が遅いため、時間的にはまだ市場が開いているだろう。
時間が惜しい。
歩いてもすぐだが、転移で入り口付近まで向かう。
「あらやだ、アレックス様じゃあないですか!お久しぶりですわー!ちょっと、あんたあ!アレックス様がお見えになってるわよー!」
「何い!?」
果物市場を取りまとめている責任者は代替わりしてまだ日が浅い。今は3名いて、内2名がうちの、エリソン侯爵領の出身者だ。
だが、市場が開いている状態で命令書を突き出すのも、仕事の邪魔になるだろう。
訪れたのは、前責任者の爺さんがいる店舗で、今でも奥さんが元気に果物を市場で売っている。
「おー、ぼっちゃん、久しぶりですなあ!」
「ぼっちゃんはよしてくれよ、元気そうでなによりだ」
「こりゃあえらい申し訳ないですなあ。昔の癖でつい。アレックス様、いまじゃあ立派な侯爵様だあ」
「忙しいところ悪いな、まだ市場が開いているからこっちに来た」
「はははっ!賢明だあ、俺あ、暇だあ、良いご判断ですなあ」
「急ぎ明日からでも取引を中止したい商会が一つある。命令書だ。
時間がとれれば明日朝顔を出すが、間に合わなかったらよろしく頼む」
にこにこと笑顔だった顔が命令書を手渡すと急に険しい顔つきになった。
「テイラー商会ったあ、服飾だが老舗のデカい商会ですなあ」
「もてなし用のドルチェとドリンクにうちの果物を使っていたはずだ」
「わがっだあ、任ぜろ!」
「頼りにしてる」
時間を確認すると、10分遅れだ。
ひとまず戻らねば。
蜂蜜に関しては、全ての養蜂場がエリソン侯爵領内の商会と提携している。商会から帝都の各店舗と下ろしている為、商会を押さえて通達してもらうのがいいか。
セバスから詳細も聞いておかねば。
本当は…レンにすぐに会いたい。
気持ちのブレがあると着地地点が狂う。
レンに会いたい気持ちを追い出す。
驚かせるかもしれないが……仕方ない。
俺は、転移先をセバスへと定めた。
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