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本編
-54- 共に湯船に アレックス視点
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「一緒に湯あみをしないか?」
「え?」
部屋に入って早々、レンを風呂に誘う。
出来るだけ、なるべく、軽く。
特別なことでも何でもないように装って、レンが身構えないように誘えた、はずだ。
だが、レンからは戸惑いの言葉が返ってきた。
色々とぐるぐるしているようだ。
部屋に入ったところでも、少し緊張してるようだった。
もう少し、時間をおいてから誘った方が良かっただろうか。
できれば、一緒に風呂に入り、そこで先ほどの結婚についてのあれこれを伝えたいと思っていた。
うちの風呂は、少し特殊で、満天の星空が見えるから。
「…また今度にしようか?」
セバスはああ言ったが、たった一日であれこれ詰め込み過ぎるのもどうだろうかと思うのも事実だ。
一日にして両思いになれただけ、奇跡みたいなもんだろ。
残念だが、今しか時間がないわけではない。
「嫌じゃないよ、でも、今だってドキドキしてるのに、一緒にお風呂なんてもっとドキドキしちゃうから」
また今度にしようか、そう提案すると、なんとも可愛い答えがすぐに返ってくる。
嫌ではないらしい。
そうか、なら、なんとか気をそらすことができれば一緒に入ってもらえそうだ。
「うちは、風呂から星空が見えるんだ。だから、一緒にどうかと思ったんだが……勿論、外からは見えないから、そこは安心してほしい」
「星?凄い!あ…じゃあ、お風呂はそこまで明るくないの?」
「光は落としてあるぞ」
「なら、一緒に入る」
よし、お許しが出た。
「良かった。じゃあ、行こうか」
気分よく背をそっと促すと、不思議そうに見上げてくる。
いちいち可愛い。
一緒に風呂を、星空の下で告げたい…そう思ったが、これ…大丈夫か?
主に、俺の下半身の問題で。
嫌な不安が頭をよぎるが、そんな不安を見せないように装い、風呂の説明を告げる。
「俺たちが使う風呂はこの階の奥になる。
また明日、セオあたりが家の中を案内すると思うが、今から行く場所はこの時間俺たち専用の風呂だ」
「セオたちは使わないの?」
「使用人の部屋にもあるにはあるが、浄化で済ませることの方が多いだろうな。
日中、それと日付が変わった後だな、今まで俺しかいなかったから、そこは好きに使っていいようになってる。
だが、俺と言えども主と同じ風呂というのは、なかなか気が引けるらしい。
気にせず毎日入ってるのは、レオン…セオと同じ立場なんだが、あいつくらいだ」
風呂に関しちゃ遠慮のない、使用人のことを思い浮かべる。
4つ上のレオンは、俺が侯爵家に引き取られてすぐ祖父さん…前侯爵がどこからか拾ってきて、そのまま使用人となった。
ぼろぼろでやせ細っていたが、殿下すら見劣りするような美しい美丈夫にみるみる成長した。
魔法にも剣にも長けていて、稀に俺とセバスですら見えなかったような見通しを指摘するなど経営にも長けている。
金髪に碧眼、属性は水だが上級の氷魔法。
レオンに対し、今でも劣等感を抱く程の優秀さだ。
この国の貴族ではないはずだし確かめちゃいないが…本来、俺よりも身分が高いんじゃないだろうか、という疑惑をずっと抱いてはいる。
だが、まあ、生まれがどこだろうと、関係はない。我がエリソン侯爵家の、大切な使用人だ。
本人は今の生活が気に入っているようで、身分や給料の良い条件で幾度とともなく他家に勧誘されてるが、絶対に首を縦には振らなかった。
正直、レオンに離れられると俺も困るので助かっている。
「ここだ」
「…わあ、広い」
扉を開くと、レンから嬉しそうな声が上がった。
「そういえば、着替えは?持ってきてないよ?」
「セバスかセオがあとで届けてくれるさ」
着替えを持っていくという発想は俺にはなかったが、レンは疑問に思ったらしい。
「そっか。でも、本当に広いね!凄い。
普段のお風呂って、入るまでにちょっと面倒になることもあって、浄化ができるなら便利だなって思ったんだけど、
こんなに広いお風呂が毎日入れるなんて、贅沢だね」
「誘って良かった。脱いだ服は、そこの籠に入れてくれ。風呂場に持っていくタオルはこれだな」
「はーい」
誘ったときは戸惑いも多かったがそれもなくなったようだ、良かった。
タオルを渡すと、感触を確かめるように何度か握りしめて、楽しそうに笑っている。
可愛い。
躊躇なく脱ぎ始めるのを横目に入れてから、俺もさっさと脱いでしまおうと自分の襟元に手を運んだ。
「アレック…ス……」
呼ばれて、レンと目が合い、レンが言葉を失う。
自分はさっさと脱いでレンが服を脱いでいるところを堪能していたんだが、バレただろうか?
…や、バレてはいないようだ。
俺の体を戸惑いながら目にし、俺の下半身を目に入れては少し目を丸くして、自分のを見おろす。
比べたのか?比べるもんでもないだろうに、ほんと可愛いな。
恥ずかしそうにタオルを前にさげるから、これ以上レンが躊躇しないように、何でもない風を装わねばならない。
「どうした?いくぞ」
「うん」
声をかけて、背をそっと支えながら風呂場を目指す。
レンが俺の胸や腹あたりをちらちらとみてくるのが分かるが、あえて気にしないようにした。
意識してくれているのは嬉しい。
しかし、腹の下、下半身をじっと見られると、やはり戸惑いはある。
レンにとって、何か不安を与えてはいないだろうか?
特別デカくも、小さくもない…はずなんだが。
とりあえず、俺の下半身はまだおとなしくしてくれている。
レンが俺の下半身を凝視する様子を見つめていると、ふと、レンと目が合う。
とたん、レンの顔に、ふわっと赤みがさす。
可愛い。
「アレックスは、かっこいいね」
下半身か?それとも体なのか…よくわらないが、誤魔化しではなく、本当にそう思ってくれているようだ。
ならば、喜ばしいことだ。
がっかりさせていたり、不安を与えているわけではないようだし、素直に受け取り、それに応えよう。
「レンは綺麗だな」
「………ありがとう」
照れたように礼を言ってくる。
あー、本当に可愛いな。
だが、綺麗すぎて自分と同じ生き物なのか疑いたくもなる。
本当に、きめ細かく白く艶がある肌をしている。
それに…。
「レンは…19と聞いたんだが、下生えもないんだな」
排尿の時も思ったが、体毛が一切ない。
そんなことがありえるのか?
「あ、うん。脱毛したから」
「脱毛?」
「うん。役者だったから、撮影とか舞台で気を遣うのも面倒で、脱毛しちゃったから生えないんだ」
は?役者だから脱毛?
「そんな際どいところまで見せるものなのか?」
「ん?あー…生地が白かったりすると透けたり、場合によっては生地を突き出したりとかね、あって。
そうなると、ネット…えーと、ニュースになっちゃったりする人もいて。
特に、僕はこんな顔してるし、マイナスイメージにしかならないからって、早いうちに脱毛したんだ。
もう生えてこないよ」
「…そうか」
どうやら、多くの人に直接肌を晒しはしないようでほっとする。
確かにレンほど綺麗で美しい容貌をしていると、うっかり体毛を見せられでもしたら俗物的にとらえる者も出てくるだろう。
それはそれで、禁断的な背徳感がある気がする。
が、それは今の状態でも同じくらいに変わりないな。
ようは、生えても生えていなくても、レンという存在自体、俺にとっては特別だ。
「寒くないか?」
「うん」
「なら、先に髪と体を洗ってからな」
今まで他人に洗ってもらったことはあるが、洗ったことなどない。
だが、今日はレンを隅々まで洗ってやりたいと思った。
そっと椅子に促せば、素直に座って、ほうと息を吐いてくる。
可愛い。
シャワーのお湯を確かめてからそっと足元からかけてやる。
「熱くないか?」
「うん、大丈夫」
上へ肩へ、背へとシャワーをかけて、つるりとした肌を確かめる。
「アレックス、自分で出来るよ?」
「やりたいから、今日は任せてくれないか?」
肩へとシャワーを当て、希望を告げる。
出来るだけ、欲を出さないように、告げたつもりだ。
「うん…わかった」
恥ずかしそうにうなずいてくれるレンが可愛い。
このまま俺の手でレンを丁寧に洗ってやりたい。
領で販売している一番高級なシャンプーを手に取る。
摘みたての薔薇の香りが楽しめる上に、成分にも拘って作られているものだ。
「すごくいい香りだね」
「領で帝都の貴族向けに販売しているシャンプーなんだ。気に入ったのならよかった」
「うん、気持ちいい」
「………」
本当に気持ちよさそうに目を細める。
あー、すげー可愛い。
自分じゃやらないような丁寧さで髪を洗いあげ、顔にかからないように細心の注意を払いながらシャワーで流す。
安心しきって瞳を閉じている。
薔薇のトリートメントを手に、レンの髪を梳いていく。
細く艶のある真っ黒なストレートだ。
これから少しずつ伸ばしていくのもいいだろう。
一度目が合うが、嬉しそうに瞳を閉じるから、誘われるように唇に口づけを落としてしまう。
…まずいな、レンが可愛すぎて、このままだと口づけだけではすみそうもない。
理性を総動員させて、触れるだけで一度離れる。
何食わぬ顔を装い、トリートメントを流しにかかった。
「え?」
部屋に入って早々、レンを風呂に誘う。
出来るだけ、なるべく、軽く。
特別なことでも何でもないように装って、レンが身構えないように誘えた、はずだ。
だが、レンからは戸惑いの言葉が返ってきた。
色々とぐるぐるしているようだ。
部屋に入ったところでも、少し緊張してるようだった。
もう少し、時間をおいてから誘った方が良かっただろうか。
できれば、一緒に風呂に入り、そこで先ほどの結婚についてのあれこれを伝えたいと思っていた。
うちの風呂は、少し特殊で、満天の星空が見えるから。
「…また今度にしようか?」
セバスはああ言ったが、たった一日であれこれ詰め込み過ぎるのもどうだろうかと思うのも事実だ。
一日にして両思いになれただけ、奇跡みたいなもんだろ。
残念だが、今しか時間がないわけではない。
「嫌じゃないよ、でも、今だってドキドキしてるのに、一緒にお風呂なんてもっとドキドキしちゃうから」
また今度にしようか、そう提案すると、なんとも可愛い答えがすぐに返ってくる。
嫌ではないらしい。
そうか、なら、なんとか気をそらすことができれば一緒に入ってもらえそうだ。
「うちは、風呂から星空が見えるんだ。だから、一緒にどうかと思ったんだが……勿論、外からは見えないから、そこは安心してほしい」
「星?凄い!あ…じゃあ、お風呂はそこまで明るくないの?」
「光は落としてあるぞ」
「なら、一緒に入る」
よし、お許しが出た。
「良かった。じゃあ、行こうか」
気分よく背をそっと促すと、不思議そうに見上げてくる。
いちいち可愛い。
一緒に風呂を、星空の下で告げたい…そう思ったが、これ…大丈夫か?
主に、俺の下半身の問題で。
嫌な不安が頭をよぎるが、そんな不安を見せないように装い、風呂の説明を告げる。
「俺たちが使う風呂はこの階の奥になる。
また明日、セオあたりが家の中を案内すると思うが、今から行く場所はこの時間俺たち専用の風呂だ」
「セオたちは使わないの?」
「使用人の部屋にもあるにはあるが、浄化で済ませることの方が多いだろうな。
日中、それと日付が変わった後だな、今まで俺しかいなかったから、そこは好きに使っていいようになってる。
だが、俺と言えども主と同じ風呂というのは、なかなか気が引けるらしい。
気にせず毎日入ってるのは、レオン…セオと同じ立場なんだが、あいつくらいだ」
風呂に関しちゃ遠慮のない、使用人のことを思い浮かべる。
4つ上のレオンは、俺が侯爵家に引き取られてすぐ祖父さん…前侯爵がどこからか拾ってきて、そのまま使用人となった。
ぼろぼろでやせ細っていたが、殿下すら見劣りするような美しい美丈夫にみるみる成長した。
魔法にも剣にも長けていて、稀に俺とセバスですら見えなかったような見通しを指摘するなど経営にも長けている。
金髪に碧眼、属性は水だが上級の氷魔法。
レオンに対し、今でも劣等感を抱く程の優秀さだ。
この国の貴族ではないはずだし確かめちゃいないが…本来、俺よりも身分が高いんじゃないだろうか、という疑惑をずっと抱いてはいる。
だが、まあ、生まれがどこだろうと、関係はない。我がエリソン侯爵家の、大切な使用人だ。
本人は今の生活が気に入っているようで、身分や給料の良い条件で幾度とともなく他家に勧誘されてるが、絶対に首を縦には振らなかった。
正直、レオンに離れられると俺も困るので助かっている。
「ここだ」
「…わあ、広い」
扉を開くと、レンから嬉しそうな声が上がった。
「そういえば、着替えは?持ってきてないよ?」
「セバスかセオがあとで届けてくれるさ」
着替えを持っていくという発想は俺にはなかったが、レンは疑問に思ったらしい。
「そっか。でも、本当に広いね!凄い。
普段のお風呂って、入るまでにちょっと面倒になることもあって、浄化ができるなら便利だなって思ったんだけど、
こんなに広いお風呂が毎日入れるなんて、贅沢だね」
「誘って良かった。脱いだ服は、そこの籠に入れてくれ。風呂場に持っていくタオルはこれだな」
「はーい」
誘ったときは戸惑いも多かったがそれもなくなったようだ、良かった。
タオルを渡すと、感触を確かめるように何度か握りしめて、楽しそうに笑っている。
可愛い。
躊躇なく脱ぎ始めるのを横目に入れてから、俺もさっさと脱いでしまおうと自分の襟元に手を運んだ。
「アレック…ス……」
呼ばれて、レンと目が合い、レンが言葉を失う。
自分はさっさと脱いでレンが服を脱いでいるところを堪能していたんだが、バレただろうか?
…や、バレてはいないようだ。
俺の体を戸惑いながら目にし、俺の下半身を目に入れては少し目を丸くして、自分のを見おろす。
比べたのか?比べるもんでもないだろうに、ほんと可愛いな。
恥ずかしそうにタオルを前にさげるから、これ以上レンが躊躇しないように、何でもない風を装わねばならない。
「どうした?いくぞ」
「うん」
声をかけて、背をそっと支えながら風呂場を目指す。
レンが俺の胸や腹あたりをちらちらとみてくるのが分かるが、あえて気にしないようにした。
意識してくれているのは嬉しい。
しかし、腹の下、下半身をじっと見られると、やはり戸惑いはある。
レンにとって、何か不安を与えてはいないだろうか?
特別デカくも、小さくもない…はずなんだが。
とりあえず、俺の下半身はまだおとなしくしてくれている。
レンが俺の下半身を凝視する様子を見つめていると、ふと、レンと目が合う。
とたん、レンの顔に、ふわっと赤みがさす。
可愛い。
「アレックスは、かっこいいね」
下半身か?それとも体なのか…よくわらないが、誤魔化しではなく、本当にそう思ってくれているようだ。
ならば、喜ばしいことだ。
がっかりさせていたり、不安を与えているわけではないようだし、素直に受け取り、それに応えよう。
「レンは綺麗だな」
「………ありがとう」
照れたように礼を言ってくる。
あー、本当に可愛いな。
だが、綺麗すぎて自分と同じ生き物なのか疑いたくもなる。
本当に、きめ細かく白く艶がある肌をしている。
それに…。
「レンは…19と聞いたんだが、下生えもないんだな」
排尿の時も思ったが、体毛が一切ない。
そんなことがありえるのか?
「あ、うん。脱毛したから」
「脱毛?」
「うん。役者だったから、撮影とか舞台で気を遣うのも面倒で、脱毛しちゃったから生えないんだ」
は?役者だから脱毛?
「そんな際どいところまで見せるものなのか?」
「ん?あー…生地が白かったりすると透けたり、場合によっては生地を突き出したりとかね、あって。
そうなると、ネット…えーと、ニュースになっちゃったりする人もいて。
特に、僕はこんな顔してるし、マイナスイメージにしかならないからって、早いうちに脱毛したんだ。
もう生えてこないよ」
「…そうか」
どうやら、多くの人に直接肌を晒しはしないようでほっとする。
確かにレンほど綺麗で美しい容貌をしていると、うっかり体毛を見せられでもしたら俗物的にとらえる者も出てくるだろう。
それはそれで、禁断的な背徳感がある気がする。
が、それは今の状態でも同じくらいに変わりないな。
ようは、生えても生えていなくても、レンという存在自体、俺にとっては特別だ。
「寒くないか?」
「うん」
「なら、先に髪と体を洗ってからな」
今まで他人に洗ってもらったことはあるが、洗ったことなどない。
だが、今日はレンを隅々まで洗ってやりたいと思った。
そっと椅子に促せば、素直に座って、ほうと息を吐いてくる。
可愛い。
シャワーのお湯を確かめてからそっと足元からかけてやる。
「熱くないか?」
「うん、大丈夫」
上へ肩へ、背へとシャワーをかけて、つるりとした肌を確かめる。
「アレックス、自分で出来るよ?」
「やりたいから、今日は任せてくれないか?」
肩へとシャワーを当て、希望を告げる。
出来るだけ、欲を出さないように、告げたつもりだ。
「うん…わかった」
恥ずかしそうにうなずいてくれるレンが可愛い。
このまま俺の手でレンを丁寧に洗ってやりたい。
領で販売している一番高級なシャンプーを手に取る。
摘みたての薔薇の香りが楽しめる上に、成分にも拘って作られているものだ。
「すごくいい香りだね」
「領で帝都の貴族向けに販売しているシャンプーなんだ。気に入ったのならよかった」
「うん、気持ちいい」
「………」
本当に気持ちよさそうに目を細める。
あー、すげー可愛い。
自分じゃやらないような丁寧さで髪を洗いあげ、顔にかからないように細心の注意を払いながらシャワーで流す。
安心しきって瞳を閉じている。
薔薇のトリートメントを手に、レンの髪を梳いていく。
細く艶のある真っ黒なストレートだ。
これから少しずつ伸ばしていくのもいいだろう。
一度目が合うが、嬉しそうに瞳を閉じるから、誘われるように唇に口づけを落としてしまう。
…まずいな、レンが可愛すぎて、このままだと口づけだけではすみそうもない。
理性を総動員させて、触れるだけで一度離れる。
何食わぬ顔を装い、トリートメントを流しにかかった。
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