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本編
-48- 談話室にて
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一日にして…あ、一日じゃないか、僕がここに来てからは二日経ってるみたいだから、二日目。
でも、アレックスと出会ってからはまだ一日目。
人ってそんなにすぐに好きになったりして結婚とか考えちゃって良いのかな、と思うんだけれど、
好きになっちゃったんだから仕方ない。
それに、好きになった人が好きになってくれたんだから、それを喜ぶべきことだ。
あれからアレックスは夕食を取ることになって、その間、僕はセオに連れられて談話室で待っていることになった。
セバスには僕も食べるか聞かれたんだけれど、さっき食べたばかりだから断った。
でも、アレックスと一緒にいたいと言ったら、アレックスが食後のお茶を一緒にしようって言ってくれたんだ。
アレックスはアレックスで、仕事のことでセバスと話すことがあるみたい。
すぐに済ませるから先にいって休んでいてくれてって言葉にした後は、流れるようにキス。
慣れてるなあと思ったけれど、そこを悔しんだってしょうがない。
恋人はいなかったって言ってたけど…アレックスは大人だから、僕と違って経験だってあるだろうし。
「ねー、セオ…あのさ」
「はいはい?俺の知ってることならなーんでも教えちゃいますから遠慮なく言ってくださいな」
「ふふっ」
なんとなく聞きにくいなって思うことを聞こうとしてるのに、でも、セオが面白おかしく言うから身構えてたのに力が抜けちゃう。
無理して敬語じゃなくていいって言ったけれど、一応は敬語を通すのかな?
「うん、アレックスは今まで恋人もいないって言ってたでしょ?
でも、あんなに慣れてるから、そういうお付き合いはあったんだろうなって思って、もやもやしちゃって」
「いやいや、アレックス様は、今までしたくても出来ませんでしたから」
「したくても出来ない?」
「あー…、魔法についてはまだなんも聞いてないですよねー、レン様」
「うん、聞いてない」
「詳しくは、爺さまあたりが説明するとして。アレックス様が闇って言っていたでしょ?闇の属性はものすごく珍しくて、属性の合性の合うあわないが、難しいんです。
それに加えて、アレックス様は魔力が高い。キスやペッティングくらいじゃどーこーならないですよ、そりゃあ精液そのまま飲んだりしたら影響あると思いますけど。
でもねー、闇属性ってだけで、そういった行為を怯えるんです、みーんな。
初めて相思相愛らしくなった人もいましたよ?あーまだ、13歳とかそこいらのときです。
口づけようとしたら、相手が真っ青になって、お前は闇属性だから、って断った。それ以来、アレックス様は誰かと口づけしようとしたことなんて、ないはずです」
なんだか、アレックスの悲しい過去を聞いてしまった。
それは…すごく、寂しかったんじゃないだろうか。
「じゃあ、僕は闇属性なの?」
「はい、レン様は闇属性です。それもかなり高い魔力の」
「そっか」
〝俺が諦めてたものを全部抱えて俺の下に落ちてきた″って、そういう意味か。
えー…じゃあ、はじめてなのに、あんなキスができるの?
あ、それとも、アレックスは貴族だから、なのかな?
キスというか……こっちの人って、性教育って、どうなってるんだろう?
誰かからか、教わるのかな?
あーネットがないのが、本当に不便だ。
「レン様?」
「あ、ごめん…、貴族だとキスも、たしなみとかあるの?」
「え?いやいや、そういうのはないですよ?まー、手の甲にキスっていうのは挨拶なんかでありますけど…何か気になりますか?」
「んー、はじめてなのにあんなにキスが上手だったから、キスとかえっちも貴族だと学ぶのかなって思って」
「あーアレックス様も性交の講義は一応受けてるはずですけど…あ、図解と口頭でですよ?
けど、あんなのその通りにやる人なんていないです、きっと。
俺も一応子爵とはいえ貴族の次男ですからね、講義は受けましたけど、全くためになんてなりませんでした。
でも、キスが上手だったんならえっちも上手なはずですから、心配せず任せて大丈夫です」
「うん、そこは心配してないから大丈夫」
「ならよかったです。あー、でもアレックス様キスが上手なのかー」
「うん、上手だった」
「たしかに、ここに来る前も流れるように口づけしてましたからねー」
「ねー、びっくりした」
「前侯爵様が奥様とすごく仲が良かったようですからね…アレックス様の中では、理想なのかもしれませんね」
「そっか、じゃあ慣れなきゃ」
「…苦手ですか?」
「ううん、人前なのが、恥ずかしいだけ」
合わせるだけのキスでも、人前だと、ちょっとどころか、けっこう恥ずかしい。
撮影だったら、カットかかっても大丈夫だったんだけどな、あんなに人に見られてたのに。
でも、アレックスとのキスはいっぱいしたいし、してくれるのは嬉しいな。
してくれるのは、アレックスも僕としたいって思ってくれるからなわけだし。
あと、今のうちにセオに聞いておきたいことと言ったら、そう、えっちのことだ。
だって、多分、今日がお互いはじめてになるはず。
今のうちに、必要なことは聞いておきたい。
「セオは、恋人はいるの?」
「え?俺ですか?…あー、その、はい、一応、います」
あ、セオでも照れることがあるんだ、ちょっと意外だ。
「相手は男の人?」
「男ですよ」
「えーと、ナイトポーションって、ないと出来ないものなの?」
この世界にローションみたいなものはないのかな?
アレックスはナイトポーションは一本しかなかったって言っていたから、もうないはず。
セバスもお持ちだったとは、なんて驚いていたし。
「あーそうですねー、なくても出来なくはないですが、あったほうがいいです。
でも、レン様は神器様ですから、なくても大丈夫なはずですけど…んー……行為自体初めてなら、あったほうがいいですかね」
意外にもセオは真剣な顔をして言う。
そっか、僕ならなくても大丈夫なはずなんだ、でも、あったほうがいい、と。
あ、そうだ、セバスはポーションは連続して使うのはよくないって言ってたっけ。
ナイトポーションはどのくらい使っていいものなのかな?
「ナイトポーションって連続して使っていいの?」
「大丈夫ですよ?一度に何本も使うものじゃないですけど、魔力ポーションみたいに回数や量を考えたりとかはしなくて大丈夫です。
後でお持ちしましょうか?」
「お願いしてもいい?」
「ええ、お任せください」
よかった。
もし手に入らないってなったら、アレックスが躊躇しちゃうかもしれないもん。
…あ、僕ってさっきからとえっちなことばっかり考えてる気がする。
もっと色々考えなくちゃならないことがたくさんあるのに!
そういえば、セオは執事…にしてはフットワークが良すぎるよね、普段は何をしてるんだろう?
「セオは普段どんな事してるの?」
「あー、俺は、色々です」
「色々?」
「はい。ここ使用人が凄く少ないこと、聞きました?」
「うん、10人しかいないって聞いた」
「そうなんですよ。なんで、俺とあと2人いるんですが、3人で、同じようなこと色々やってるんです。
手紙届けたり、先方の約束取り付けたり、爺さまの助手的なこともします。
情報収集は、ほぼ俺に回ってきますかね、スキル上。
あとは、アレックス様の外出時には2人以上同行する感じで。
決まってないんで、そういう意味で、色々です」
「そっか。外出は馬車なの?」
「アレックス様領内だと馬に乗っちゃうんですよ。馬車の出番は年2、3回くらいですかねー」
「僕も馬に乗れた方がいいかな?」
馬に乗ったことはなかったな。
ポニーならあるんだけれど。
移動手段が馬なら、乗馬は出来たほうがいいのかもしれない。
「そうですねー、ゆくゆくは、それもいいと思いますけど。
でも、アレックス様と一緒に乗ればいいと思いますよ?むしろ、アレックス様はそうしたいでしょうね」
「大人の男が二人乗って大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫ですよ。うちの馬大きいですから、俺も必要があれば二人乗りすることもあります。
それに、アレックス様の馬は特に大きいですからね、安心してください。今日は遅いから、明日会いに行きましょうね」
「うん、会ってみたいな」
「明日はアレックス様出仕ですから、その間レン様は、この家の中を案内しますね。
あと、今後の予定も立てましょうね。
仕立て屋とピアノの調律も明日頼んでますから、楽しみにしていてください」
「うん、ありがとう、セオ」
「どーいたしまして。あ、そろそろ、アレックス様来そうですね」
「?」
セオがそろそろ来そうだ、と言ってから数秒後、談話室の扉が開いた。
僕にはわからなかったけれど、セオはどうやってわかったんだろう?
アレックスが入ってくると、ふんわりオレンジの香りがする。
良い匂い。
なんかちょっと胸がきゅってなる、そんな匂い。
あ、匂いのことも聞いておけばよかったかな。
「悪い、レン、待たせたな」
「ううん、大丈夫」
ソファから立ち上がってアレックスを出迎えると、そっと腰に手を添えてからの、口づけ。
流れるような動作で、すごくスマートなんですけど。
なんでこんなにさらっとキス出来るのかな?や、嬉しいんだけれどね。
でも、キスをされた後が、やっぱり照れくさい。
ちらっとセオの方に目を向けたら、にやって笑われた。
「…セオ、お前、レンに余計なこと吹き込んでないだろうな?」
「やだなー、吹き込んでませんよー」
セオ、その顔は吹き込んでますって顔してるよ?
その後、セオはセバスに、お茶も出さないと叱られて、普段の行いを叱られて、両耳を抑えながら後ずさり、面白い顔して出ていく。
僕とアレックスはそれを見て笑いながらセバスの入れた紅茶を飲んだ。
アレックスが普段どんな仕事をしているのかとか、アレックスの友人のこととか、魔法の師匠のこととか色々話してくれたよ。
明日は時間が取れないけれど、連絡だけはして、明後日には一緒に、まず帝都にある別邸に連れて行ってくれるみたい。
そこに、3人の内ひとりいるんだって。
誰、とははっきり名前はわからなかったけれど、スキルに調剤とか、交渉とか、十中八九旭さんだ。
色々聞いてみたいこともあるし、相談したいこともある。
旭さんに会えるのも、楽しみだな。
でも、アレックスと出会ってからはまだ一日目。
人ってそんなにすぐに好きになったりして結婚とか考えちゃって良いのかな、と思うんだけれど、
好きになっちゃったんだから仕方ない。
それに、好きになった人が好きになってくれたんだから、それを喜ぶべきことだ。
あれからアレックスは夕食を取ることになって、その間、僕はセオに連れられて談話室で待っていることになった。
セバスには僕も食べるか聞かれたんだけれど、さっき食べたばかりだから断った。
でも、アレックスと一緒にいたいと言ったら、アレックスが食後のお茶を一緒にしようって言ってくれたんだ。
アレックスはアレックスで、仕事のことでセバスと話すことがあるみたい。
すぐに済ませるから先にいって休んでいてくれてって言葉にした後は、流れるようにキス。
慣れてるなあと思ったけれど、そこを悔しんだってしょうがない。
恋人はいなかったって言ってたけど…アレックスは大人だから、僕と違って経験だってあるだろうし。
「ねー、セオ…あのさ」
「はいはい?俺の知ってることならなーんでも教えちゃいますから遠慮なく言ってくださいな」
「ふふっ」
なんとなく聞きにくいなって思うことを聞こうとしてるのに、でも、セオが面白おかしく言うから身構えてたのに力が抜けちゃう。
無理して敬語じゃなくていいって言ったけれど、一応は敬語を通すのかな?
「うん、アレックスは今まで恋人もいないって言ってたでしょ?
でも、あんなに慣れてるから、そういうお付き合いはあったんだろうなって思って、もやもやしちゃって」
「いやいや、アレックス様は、今までしたくても出来ませんでしたから」
「したくても出来ない?」
「あー…、魔法についてはまだなんも聞いてないですよねー、レン様」
「うん、聞いてない」
「詳しくは、爺さまあたりが説明するとして。アレックス様が闇って言っていたでしょ?闇の属性はものすごく珍しくて、属性の合性の合うあわないが、難しいんです。
それに加えて、アレックス様は魔力が高い。キスやペッティングくらいじゃどーこーならないですよ、そりゃあ精液そのまま飲んだりしたら影響あると思いますけど。
でもねー、闇属性ってだけで、そういった行為を怯えるんです、みーんな。
初めて相思相愛らしくなった人もいましたよ?あーまだ、13歳とかそこいらのときです。
口づけようとしたら、相手が真っ青になって、お前は闇属性だから、って断った。それ以来、アレックス様は誰かと口づけしようとしたことなんて、ないはずです」
なんだか、アレックスの悲しい過去を聞いてしまった。
それは…すごく、寂しかったんじゃないだろうか。
「じゃあ、僕は闇属性なの?」
「はい、レン様は闇属性です。それもかなり高い魔力の」
「そっか」
〝俺が諦めてたものを全部抱えて俺の下に落ちてきた″って、そういう意味か。
えー…じゃあ、はじめてなのに、あんなキスができるの?
あ、それとも、アレックスは貴族だから、なのかな?
キスというか……こっちの人って、性教育って、どうなってるんだろう?
誰かからか、教わるのかな?
あーネットがないのが、本当に不便だ。
「レン様?」
「あ、ごめん…、貴族だとキスも、たしなみとかあるの?」
「え?いやいや、そういうのはないですよ?まー、手の甲にキスっていうのは挨拶なんかでありますけど…何か気になりますか?」
「んー、はじめてなのにあんなにキスが上手だったから、キスとかえっちも貴族だと学ぶのかなって思って」
「あーアレックス様も性交の講義は一応受けてるはずですけど…あ、図解と口頭でですよ?
けど、あんなのその通りにやる人なんていないです、きっと。
俺も一応子爵とはいえ貴族の次男ですからね、講義は受けましたけど、全くためになんてなりませんでした。
でも、キスが上手だったんならえっちも上手なはずですから、心配せず任せて大丈夫です」
「うん、そこは心配してないから大丈夫」
「ならよかったです。あー、でもアレックス様キスが上手なのかー」
「うん、上手だった」
「たしかに、ここに来る前も流れるように口づけしてましたからねー」
「ねー、びっくりした」
「前侯爵様が奥様とすごく仲が良かったようですからね…アレックス様の中では、理想なのかもしれませんね」
「そっか、じゃあ慣れなきゃ」
「…苦手ですか?」
「ううん、人前なのが、恥ずかしいだけ」
合わせるだけのキスでも、人前だと、ちょっとどころか、けっこう恥ずかしい。
撮影だったら、カットかかっても大丈夫だったんだけどな、あんなに人に見られてたのに。
でも、アレックスとのキスはいっぱいしたいし、してくれるのは嬉しいな。
してくれるのは、アレックスも僕としたいって思ってくれるからなわけだし。
あと、今のうちにセオに聞いておきたいことと言ったら、そう、えっちのことだ。
だって、多分、今日がお互いはじめてになるはず。
今のうちに、必要なことは聞いておきたい。
「セオは、恋人はいるの?」
「え?俺ですか?…あー、その、はい、一応、います」
あ、セオでも照れることがあるんだ、ちょっと意外だ。
「相手は男の人?」
「男ですよ」
「えーと、ナイトポーションって、ないと出来ないものなの?」
この世界にローションみたいなものはないのかな?
アレックスはナイトポーションは一本しかなかったって言っていたから、もうないはず。
セバスもお持ちだったとは、なんて驚いていたし。
「あーそうですねー、なくても出来なくはないですが、あったほうがいいです。
でも、レン様は神器様ですから、なくても大丈夫なはずですけど…んー……行為自体初めてなら、あったほうがいいですかね」
意外にもセオは真剣な顔をして言う。
そっか、僕ならなくても大丈夫なはずなんだ、でも、あったほうがいい、と。
あ、そうだ、セバスはポーションは連続して使うのはよくないって言ってたっけ。
ナイトポーションはどのくらい使っていいものなのかな?
「ナイトポーションって連続して使っていいの?」
「大丈夫ですよ?一度に何本も使うものじゃないですけど、魔力ポーションみたいに回数や量を考えたりとかはしなくて大丈夫です。
後でお持ちしましょうか?」
「お願いしてもいい?」
「ええ、お任せください」
よかった。
もし手に入らないってなったら、アレックスが躊躇しちゃうかもしれないもん。
…あ、僕ってさっきからとえっちなことばっかり考えてる気がする。
もっと色々考えなくちゃならないことがたくさんあるのに!
そういえば、セオは執事…にしてはフットワークが良すぎるよね、普段は何をしてるんだろう?
「セオは普段どんな事してるの?」
「あー、俺は、色々です」
「色々?」
「はい。ここ使用人が凄く少ないこと、聞きました?」
「うん、10人しかいないって聞いた」
「そうなんですよ。なんで、俺とあと2人いるんですが、3人で、同じようなこと色々やってるんです。
手紙届けたり、先方の約束取り付けたり、爺さまの助手的なこともします。
情報収集は、ほぼ俺に回ってきますかね、スキル上。
あとは、アレックス様の外出時には2人以上同行する感じで。
決まってないんで、そういう意味で、色々です」
「そっか。外出は馬車なの?」
「アレックス様領内だと馬に乗っちゃうんですよ。馬車の出番は年2、3回くらいですかねー」
「僕も馬に乗れた方がいいかな?」
馬に乗ったことはなかったな。
ポニーならあるんだけれど。
移動手段が馬なら、乗馬は出来たほうがいいのかもしれない。
「そうですねー、ゆくゆくは、それもいいと思いますけど。
でも、アレックス様と一緒に乗ればいいと思いますよ?むしろ、アレックス様はそうしたいでしょうね」
「大人の男が二人乗って大丈夫なの?」
「ええ、大丈夫ですよ。うちの馬大きいですから、俺も必要があれば二人乗りすることもあります。
それに、アレックス様の馬は特に大きいですからね、安心してください。今日は遅いから、明日会いに行きましょうね」
「うん、会ってみたいな」
「明日はアレックス様出仕ですから、その間レン様は、この家の中を案内しますね。
あと、今後の予定も立てましょうね。
仕立て屋とピアノの調律も明日頼んでますから、楽しみにしていてください」
「うん、ありがとう、セオ」
「どーいたしまして。あ、そろそろ、アレックス様来そうですね」
「?」
セオがそろそろ来そうだ、と言ってから数秒後、談話室の扉が開いた。
僕にはわからなかったけれど、セオはどうやってわかったんだろう?
アレックスが入ってくると、ふんわりオレンジの香りがする。
良い匂い。
なんかちょっと胸がきゅってなる、そんな匂い。
あ、匂いのことも聞いておけばよかったかな。
「悪い、レン、待たせたな」
「ううん、大丈夫」
ソファから立ち上がってアレックスを出迎えると、そっと腰に手を添えてからの、口づけ。
流れるような動作で、すごくスマートなんですけど。
なんでこんなにさらっとキス出来るのかな?や、嬉しいんだけれどね。
でも、キスをされた後が、やっぱり照れくさい。
ちらっとセオの方に目を向けたら、にやって笑われた。
「…セオ、お前、レンに余計なこと吹き込んでないだろうな?」
「やだなー、吹き込んでませんよー」
セオ、その顔は吹き込んでますって顔してるよ?
その後、セオはセバスに、お茶も出さないと叱られて、普段の行いを叱られて、両耳を抑えながら後ずさり、面白い顔して出ていく。
僕とアレックスはそれを見て笑いながらセバスの入れた紅茶を飲んだ。
アレックスが普段どんな仕事をしているのかとか、アレックスの友人のこととか、魔法の師匠のこととか色々話してくれたよ。
明日は時間が取れないけれど、連絡だけはして、明後日には一緒に、まず帝都にある別邸に連れて行ってくれるみたい。
そこに、3人の内ひとりいるんだって。
誰、とははっきり名前はわからなかったけれど、スキルに調剤とか、交渉とか、十中八九旭さんだ。
色々聞いてみたいこともあるし、相談したいこともある。
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