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本編

-33- 胴慾を隠す アレックス視点**

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浅く息を繰り返すレンに、可愛いと思う同時に、これからが心配になってくる。
射精だけでこんなになるなら、性交なんて耐えられるのか?
ましてや、今だに童貞の俺で、その性欲は人並み以上だろ、きっと。
この腕に抱いて、我を忘れて夢中になってしまう可能性が大いに高い。
レンを組み敷いて腰を打ち付ける自分を想像し、無理やり外に追い出す。

阿呆か。手に入れてもないくせに何考えてるんだ、俺は。

「ごめんなさい」

小さく可愛い謝罪が聞こえてくる。?なんだ、何がごめんなさいなんだ。
それは俺の台詞だろ。

「や、謝るのは俺の方。意地悪したみたいで悪かったな」
「ううん、…けど、汚しちゃったから」

レンの視線を追えば、俺の腕にも飛び散っていた。
や、舐めたいくらいなんだが、とは口が裂けても言えない。
本当に気にしてるみたいなので、すぐに浄化してやった。
浄化すると、びっくりして可愛い顔を向けてくる。

「?どうした?浄化したからもう気にしなくていいだろ?」
「じょうか…」
「そ。浄化魔法……なんだ?駄目だったか?」

不思議そうに呟いているが、いったいなんだ?

「ううん、魔法って便利だね」
そうだった、神器の世界には魔法がない、というのは有名な話だ。
魔法がない世界から、魔力が多い人間がやってくるんだから不思議な話だ。

「そーだな…あー、そっか、たしか、神……レンのいた場所は魔法がないんだったか」
「うん」
「なら、今度練習しような」
「僕も使えるの?」
「レンは魔力が多いだろうから練習すれば使えるはずだぞ」
「そっか」

納得して嬉しそうに笑うから、魔法に興味はあるようだ。
少しは、帰りたいっていう気持ちは薄れるだろうか?
そんな、最低な考えが頭をよぎる。

「もう平気そうだな?次、後ろ抜くぞ」
「あ、うん。えーと、どうすればいい?」
「そうだな……」

どうするのが正解か。
たぶん、一番レンに負担がなくて最も楽なのは、俺の膝の上で腹を下に腰を抱え込んで抜くのがいいはずだ。
だが、それだとレンの顔が一切見えない。
……ちがう、ちがうぞ、けして可愛い顔が見たいだけじゃない。
顔が見えたほうが安心するはずだ、そう、互いにだ。

だとしたら、安全で且つ顔が見える方法は思いつく限りひとつだ。

右手で腹当に手をあて魔力をなじませてから、左手を放す。
ここは慎重にもなる。一歩間違えればまたもとに元通りのクソ魔道具だ。
右手で入れ替えて、左手でレンの背を支える。

「倒すぞ」

ゆっくりベッドに倒して、完全に寝てもらってから左腕をそっと引き抜いた。
不思議そうに見つめるだけで、安心しきってる顔だ。下手なことはできない。
さっきと同じように、左手で腹当に触れて魔力をなじませ、右手を放す。
これからやることを言ったら、どうなるだろうか?

「?」
「足開いて、膝抱えてくれ」
「え?」
「両足開いて、両方の手で、それぞれ膝の裏抱えてくれ」

あえてなんともないように口にすると、レンの顔が羞恥で染まった。
可愛い。どんな体勢かを想像したんだろう。

「後ろ向くのはダメなの?」
や、ダメではないが、、、駄目だ。

「抜いてる途中で腰上がっちゃわないか?」
「上がっちゃうかも……」

何食わぬ顔で最もそうな理由で問うと、納得いかないながらも肯定してくる。
なにやらぐるぐると考えているようだが、良い体勢をレンが思いつくのを阻止するよう釘をさす。
最低だな、俺は。

「俺がレンの上に乗り上げるのは却下な?腰折りそうで怖い」
「うー……」
「だから、ほら、足開いて抱えてくれ。出来るだろ?」

右手の甲で、その細くもやわらかな太腿に2度触れる。
これ以上は強く言えないが、黙って待てば、きっとレンは折れるだろう。
そう思いながら、じっとレンの目を見つめる。

大きな瞳が、俺の視線から外れる。
長いまつ毛でゆっくりと隠されて、再び開いたときには顔を背けられた。
だが、恥じらうように頬を染め、足を開いて抱え込んでいく。
左手が腿に触れて、形のいい小さな双丘があらわになる。
その中央に埋まる魔道具が、痛々しくも扇情的だ。

や、こんな趣味はないんだから、不憫に思う。
思うが、今からやることに興奮を覚える卑劣な自分もいる。

落ち着いて集中しろ、と言い聞かせる。
はやく壊して、解放してやるんだろうが。
下手なことしたら、身体だけじゃなくて心も傷つける。
あー、もう、こんなんはめられてこんな格好されてるんだから、傷つけてるかもしれないが、
楽しんでやることじゃない、施術だ施術。

ほら、俺が軽骨なこと考えてる間、可愛そうに少し震えてるじゃねえか。
理性を保て、気遣いだけ見せろ。
クッションを手に、なるべく思いやるように声をかける。

「辛いか?腰、クッション入れような……ん、じゃ抜いてくぞ」

ゆっくり引っ張ると、ぽろり、可愛い尻からひとつ玉が飛び出した。
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