上 下
20 / 441
本編

-20- くそ可愛い神器様 アレックス視点**

しおりを挟む
音が鳴りやんだ。目の奥に広がる失禁の妄想も止まった。
だが、支えているイチモツがしっかりと上を向いているのがわかる。
「もういいか?」

聞いた俺が馬鹿だった。いいわけないだろうが。
だが、わかってほしい、俺も色々耐えてる。

「よくないよ。けど…目は開けていい」
お許しが出たので、目を開ける。ああ、想像していたよりもさらにエロくて綺麗だ。
完全に立ち上がってる他人のちんこ見てこんなに感動したのは初めてかもしれない。
だが、俺は大人だ。理性を見せろ、悟られるな。

「ん?……まぁ、そうだよな。生理現象だからしかたないな」
「輪っかとって」
可愛いな、オイ。
他に俺しかいないからなのはわかってる、わかってるが…やばいだろ。

「ああ。…部屋にまだ爺…セバスがいるかもしれないから、ここで全部出してけ」
可愛くうなずいてくるからそれを了承ととり、ひとつずつ輪を外しにかかる。
亀頭から喜んでるかのように、透明な蜜が溢れる。甘い香りが強くなる。
ああ、所有者の今まで胸糞悪いとしか感じなかった感想が、今ならわかる。
舐めて、搾り取って、飲み干したい。

「ごめんなさい」
や、謝るのは俺のほうだろ、こんな変態な思考読まれてたまるか。
「謝んな。…ここは、やっぱ全部は外れないのか」

しっかりと綺麗に立ち上がった性器に綺麗な指が絡まる。
このまま自慰を眺めるのも悪くないな、と俺が最低な考えをしていると、ひっ小さな叫び声が上がった。
見れば腰の連環が橙色に発光し、白くきめ細やかな太腿に食い込んでいる。後ろもか。
マジで教会の連中は反吐が出る。
手を離すと、元に収まる。もちろんちんこは上に向いたままだ。

「酷えな…、いーよ、俺がやる」
やるからには、気持ちよくしてやりたい。
先端から下へ…やっぱカウパーだけじゃ足りない。
たしか、昔に商会を営む友人から押し付けられたナイトポーションがあったはずだ。
薔薇の香りで貴族男性によく売れている、らしい。
抜きあうだけでも違うから、と……誰と抜きあえと?とその時は思った。

だって、聞いてくれよ。俺が一度娼館に行ったら、万が一があるからとちんこを手袋でにぎられるんだぜ、萎えたわ。
互いに自分のを扱く、っていうのも試してみたが、どっちもむなしいだけだった。しかも、出す瞬間もっと離れろ、とか言われるんだぜ?
萎んだ、マジで。闇属性ってだけで避けすぎだろ。
っつーわけで、押し付けられたナイトポーションは使ってない。見た目は、貴族男性が気に入りそうな小瓶だ。
空間に入れてるから期限とか気にせずオッケーだ、今使うためにあるみたいだな。ありがとうな、今度なにかお礼をしよう。

瓶の蓋を口で引っ張る。口でも開けられるように作ったと言っていた。蓋の先端は指が通せるように輪になっていて、この蓋の先端で尻の穴を刺激することも可能だとかそんなことまで説明してくれたが、口で開けて、そのまま指を通せるのはありがたい。
うわ、すげー薔薇のにおいだ。こいつの匂いのほうがずっと良いんだけどな、今度、無香料のものを買うか。

「それ何?」
「ん?ナイトポーション」
「ないとぽーしょん……」
?異世界にはないのか?それとも知らないだけか。

「滑りがよくなるから使うぞ。浄化と少しの治癒と、麻…痛みの軽減の付与がついたポーションだ。
悪いもんじゃないし、町にも出回ってる。こういうときはみんな使ってる。
それに、これは信用のおける商会のもんだから、安心しろ」
「ん、わかった」
麻痺、と言おうとしたが、少しでもマイナス要素の言葉を使わないほうがいいと判断する。
こんな酷えもんつけられてるんだ、望んで付けてるわけじゃなさそうだし、一体どうしてこうなった?

先端へとトロトロと伝うように流すと、透明なピンク色が腿にまで流れる。
艶めく美しい肉棒にムラムラと興奮がわいてくるが、相手に伝われば怖がられる。
厭らしさを微塵も出してはいけない。や、もう、こんなことしてる時点で厭らしいだろうけど。

このポーションは、じんわりと温かいらしい。ああ、確かに人肌より少し高めであたたかいな。
太ももに流れるゼリーをすくい上げて、2つの可憐な膨らみに塗り付けた。
根本から先端へ、先端から根本へとゆっくりと、優しく、丁寧に。
自分のじゃないんだ、いくらナイトポーションがいいもんだとしても、雑には出来ない。
第一、元々こんなんはめて辛い思いさせてんだから、気持ち良さだけ与えてやりたかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

怒鳴り声が怖くて学校から帰ってしまった男子高校生

こじらせた処女
BL
過去の虐待のトラウマから、怒鳴られると動悸がしてしまう子が過呼吸を起こす話

強制結婚させられた相手がすきすぎる

よる
BL
※妊娠表現、性行為の描写を含みます。

狂わせたのは君なのに

白兪
BL
ガベラは10歳の時に前世の記憶を思い出した。ここはゲームの世界で自分は悪役令息だということを。ゲームではガベラは主人公ランを悪漢を雇って襲わせ、そして断罪される。しかし、ガベラはそんなこと望んでいないし、罰せられるのも嫌である。なんとかしてこの運命を変えたい。その行動が彼を狂わすことになるとは知らずに。 完結保証 番外編あり

僕の兄は◯◯です。

山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。 兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。 「僕の弟を知らないか?」 「はい?」 これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。 文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。 ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。 ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです! ーーーーーーーー✂︎ この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。 今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

その子俺にも似てるから、お前と俺の子供だよな?

かかし
BL
会社では平凡で地味な男を貫いている彼であったが、私生活ではその地味な見た目に似合わずなかなかに派手な男であった。 長く続く恋よりも一夜限りの愛を好み、理解力があって楽しめる女性を一番に好んだが、包容力があって甘やかしてくれる年上のイケメン男性にも滅法弱かった。 恋人に関しては片手で数えれる程であったが、一夜限りの相手ならば女性だけカウントしようか、男性だけカウントしようが、両手両足使っても数え切れない程に節操がない男。 (本編一部抜粋) ※男性妊娠モノじゃないです ※人によって不快になる表現があります ※攻め受け共にお互い以外と関係を持っている表現があります 全七話、14,918文字 毎朝7:00に自動更新 倫理観がくちゃくちゃな大人2人による、わちゃわちゃドタバタラブコメディ! ………の、つもりで書いたのですが、どうにも違う気がする。 過去作(二次創作)のセルフリメイクです もったいない精神

貧乏Ωの憧れの人

ゆあ
BL
妊娠・出産に特化したΩの男性である大学1年の幸太には耐えられないほどの発情期が周期的に訪れる。そんな彼を救ってくれたのは生物的にも社会的にも恵まれたαである拓也だった。定期的に体の関係をもつようになった2人だが、なんと幸太は妊娠してしまう。中絶するには番の同意書と10万円が必要だが、貧乏学生であり、拓也の番になる気がない彼にはどちらの選択もハードルが高すぎて……。すれ違い拗らせオメガバースBL。 エブリスタにて紹介して頂いた時に書いて貰ったもの

処理中です...