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本編
-13- 貞操具 **
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ようやく放尿がとまった。
「もういいか?」
アレックスさんの問いかけに、少しだけ体を捩り彼を見上げると、律儀に両目を閉じていた。
もういいのか?と聞かれれば、まったくもって、全然よくない。
尿意は完全に収まったけれど、僕の分身は力強く上を向いてる。
金属の輪がきつい。この輪を全部取って、扱いて出しちゃいたい。
おしっこしてるところを見られるなんて、小さいとき以来だ。
大人になってからこんなに傍で見られるとは思っていないかった。
ここまで見られたんなら、勃起してるのなんてたかが知れてることかもしれない。
というか、僕の分身をささえているのはアレックスさんだから、もう、全部知られてる、たぶん。
「よくないよ。けど…目は開けていい」
「ん?……まぁ、そうだよな。生理現象だからしかたないな」
完勃ちした僕自身を目にしても、揶揄するわけでもなく、呆れもせず、宥めてくれる。
他人の排尿なだんて見たくも付きそいたくもないことに、半ば無理やり付き合わされた挙句、僕に文句もない。
さっきだって、僕の要求を全部のんでくれた。
だから、つい、このまま甘えてもいいかな、と思えてくる。
「輪っかとって」
「ああ。…部屋にまだ爺…セバスがいるかもしれないから、ここで全部出してけ」
僕が頷くことで答えると、アレックスさんはひとつずつ輪を外しにかかる。
不思議なことにアレックスさんが輪に手をやるごとに、1つ奥の輪まで、鎖の長さが変わる。先端部は外れてぶら下がっているけれど、さっきまでほかの鎖の長さは変わらなかったのに。
ひとつずつそっと外される。
外れるごとに、先端から待ちわびてるようにてらてらと透明な液体が溢れて裏筋を伝っていくのがわかった。
ああ、アレックスさんの手にもついちゃってる。
彼の手は少し骨ばってるけれど、長くて綺麗な指をしている。
その手を僕が汚している。
罪悪感と背徳感が同時に湧き起こる。
「ごめんなさい」
「謝んな。…ここは、やっぱ全部は外れないのか」
根元から睾丸をしっかりと包んでいた金属が外された。でも、そこまで。
お腹あるゴムあて部分から先は外れなかったみたいだ。
それに、アレックスさんはずっとそこに左手を当ててるままだ。
ああ、これでようやく、と僕が手を伸ばして自身に触れると、ゴムあてを支えている腰に回った鎖と、後ろの中心、おしりの穴から上の鎖までがギリギリと締まる。
青白く光っていた鎖が、オレンジ色に発光して熱をもっていく。
熱くて、痛い。
「ひっ」
すぐに手を離すと、熱も締りも収まった。
「酷えな…、いーよ、俺がやる」
アレックスさんは、そう言って、僕の亀頭を優しく包み込むように愛撫する。
そのまま、ゆっくりと裏筋を撫で上げた後、空間から手のひらサイズの小瓶を取り出した。
香水みたいな小さな瓶に、ピンク色の液体が入っている。
一度持ち上がって、きゅぽっと真上で音がしたから、瓶の蓋を口で開けたんだろう。
「それ何?」
「ん?ナイトポーション」
「ないとぽーしょん……」
夜用のポーションってこと?
やっぱり異世界、ポーションがあるんだ。
「滑りがよくなるから使うぞ。浄化と少しの治癒と、麻…痛みの軽減の付与がついたポーションだ。
悪いもんじゃないし、町にも出回ってる。こういうときはみんな使ってる。
それに、これは信用のおける商会のもんだから、安心しろ」
「ん、わかった」
冷たさを覚悟したのに、じんわりとあたたかいゼリーだった。
とろとろとピンク色の液体が先端から付根へと流れ、腿の内側にも伝う。
高級感漂う薔薇の香りが広がる。…なんだかすごく高そう。
アレックスさんは、僕の太ももに垂れるゼリーをすくい上げ、手の中で転がすように2つの玉に撫でつける。
そうして、根本から先端へ、先端から根本へとゆっくりと、優しく撫で回す。
僕のものはそれほど大きくないけれど、小さくもない…はず。
でも、アレックスさんの掌にしっかりと収まってる。彼の手が大きいんだ、きっと。
じれったいほどに優しいその愛撫に、僕は、おのずと吐息を漏らした。
「もういいか?」
アレックスさんの問いかけに、少しだけ体を捩り彼を見上げると、律儀に両目を閉じていた。
もういいのか?と聞かれれば、まったくもって、全然よくない。
尿意は完全に収まったけれど、僕の分身は力強く上を向いてる。
金属の輪がきつい。この輪を全部取って、扱いて出しちゃいたい。
おしっこしてるところを見られるなんて、小さいとき以来だ。
大人になってからこんなに傍で見られるとは思っていないかった。
ここまで見られたんなら、勃起してるのなんてたかが知れてることかもしれない。
というか、僕の分身をささえているのはアレックスさんだから、もう、全部知られてる、たぶん。
「よくないよ。けど…目は開けていい」
「ん?……まぁ、そうだよな。生理現象だからしかたないな」
完勃ちした僕自身を目にしても、揶揄するわけでもなく、呆れもせず、宥めてくれる。
他人の排尿なだんて見たくも付きそいたくもないことに、半ば無理やり付き合わされた挙句、僕に文句もない。
さっきだって、僕の要求を全部のんでくれた。
だから、つい、このまま甘えてもいいかな、と思えてくる。
「輪っかとって」
「ああ。…部屋にまだ爺…セバスがいるかもしれないから、ここで全部出してけ」
僕が頷くことで答えると、アレックスさんはひとつずつ輪を外しにかかる。
不思議なことにアレックスさんが輪に手をやるごとに、1つ奥の輪まで、鎖の長さが変わる。先端部は外れてぶら下がっているけれど、さっきまでほかの鎖の長さは変わらなかったのに。
ひとつずつそっと外される。
外れるごとに、先端から待ちわびてるようにてらてらと透明な液体が溢れて裏筋を伝っていくのがわかった。
ああ、アレックスさんの手にもついちゃってる。
彼の手は少し骨ばってるけれど、長くて綺麗な指をしている。
その手を僕が汚している。
罪悪感と背徳感が同時に湧き起こる。
「ごめんなさい」
「謝んな。…ここは、やっぱ全部は外れないのか」
根元から睾丸をしっかりと包んでいた金属が外された。でも、そこまで。
お腹あるゴムあて部分から先は外れなかったみたいだ。
それに、アレックスさんはずっとそこに左手を当ててるままだ。
ああ、これでようやく、と僕が手を伸ばして自身に触れると、ゴムあてを支えている腰に回った鎖と、後ろの中心、おしりの穴から上の鎖までがギリギリと締まる。
青白く光っていた鎖が、オレンジ色に発光して熱をもっていく。
熱くて、痛い。
「ひっ」
すぐに手を離すと、熱も締りも収まった。
「酷えな…、いーよ、俺がやる」
アレックスさんは、そう言って、僕の亀頭を優しく包み込むように愛撫する。
そのまま、ゆっくりと裏筋を撫で上げた後、空間から手のひらサイズの小瓶を取り出した。
香水みたいな小さな瓶に、ピンク色の液体が入っている。
一度持ち上がって、きゅぽっと真上で音がしたから、瓶の蓋を口で開けたんだろう。
「それ何?」
「ん?ナイトポーション」
「ないとぽーしょん……」
夜用のポーションってこと?
やっぱり異世界、ポーションがあるんだ。
「滑りがよくなるから使うぞ。浄化と少しの治癒と、麻…痛みの軽減の付与がついたポーションだ。
悪いもんじゃないし、町にも出回ってる。こういうときはみんな使ってる。
それに、これは信用のおける商会のもんだから、安心しろ」
「ん、わかった」
冷たさを覚悟したのに、じんわりとあたたかいゼリーだった。
とろとろとピンク色の液体が先端から付根へと流れ、腿の内側にも伝う。
高級感漂う薔薇の香りが広がる。…なんだかすごく高そう。
アレックスさんは、僕の太ももに垂れるゼリーをすくい上げ、手の中で転がすように2つの玉に撫でつける。
そうして、根本から先端へ、先端から根本へとゆっくりと、優しく撫で回す。
僕のものはそれほど大きくないけれど、小さくもない…はず。
でも、アレックスさんの掌にしっかりと収まってる。彼の手が大きいんだ、きっと。
じれったいほどに優しいその愛撫に、僕は、おのずと吐息を漏らした。
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