164 / 196
本編
-164- ラソンブレ オリバー視点
しおりを挟む
アサヒは、本当に優しい人ですね。
他人を労わる心を持っています。
使用人のタイラーとソフィアですが、アサヒにとってはもう“家族”なのでしょう。
確かに、タイラーもソフィアも歳なので、私もアサヒに同意します。
『なら良かった。詳しい時間はまた』
「はい」
アレックスは、またもやほっとしたように答えました。
アレックスの立場上、アサヒが断ることをしないのでは?との考えが過ったはずです。
彼も彼で、とても優しく面倒見の良い方です。
その手に救えるものは、全て救っていく。
私も、無理なものは無理だと最初から言いますが、アレックスにそれをしないのは彼が侯爵様だからでなく、無理難題を押し付けてこないからです。
勿論、難しいこともありますよ?
それでも、絶対に無理なことは言いません。
おそらくですが、領主であることも関係しているのでしょう。
先を見据えて、物事をある程度判断してから行動に移す人です。
失敗を恐れている訳ではなく、ある程度のリスクと、その対処をも視野に入れて次の道を……いいえ、さらにその次の道くらいまでは考えているかと思います。
私は、とりあえず先にやってみる、というのが常です。
ユージーンも、コナーも……ああ、コナーはまた少し考えが異なるかもしれませんが、それでもやはり、“やってみる”が勝ちます。
やってみて駄目なら次、という考えです。
ですが、きっとアレックスは、駄目ということ自体許されていない立場なのかもしれません。
今出来ないことでも、いずれはやらねばならないこともあるでしょう。
エリソン侯爵領が豊かであるのは、先代のお力ももちろんあるかと思いますが、ここまで急速に発展しているのはアレックス本人の力です。
それでも、方々に問題はあります。
重圧に押しつぶされることなく、抱えながらもしっかりと切り開いて歩んでいく様子は、この方ならと思うことでしょう。
とても器の大きい方です。
そういう方だからこそ、私も上へと引っ張られる。
もちろん、良い意味でですよ?
アレックスには、感謝してもしきれません。
だからこそ応えたいというのもありますね。
私が思いを馳せている間に、アレックスとアサヒの話題ははシリル君のことへと変わっていました。
丁寧に説明をするアサヒは、梟相手にきちんと向き合っています。
こちらの姿は見えないというのに、向き合う姿勢がなんとも真面目だとは思いませんか?
別に視線を向けるのは私の方でも良いと思うのですが───などと思いながらもようやく復活したのでアサヒのすぐ傍まで身を寄せました。
話を折らずとも、こうすればアサヒなら気が付くでしょう。
『それと、レンがハワード伯の第二夫人エリー様の紹介で、オリバーの母君、シャーロット様にお会いした。その時に、今月末の集まりがバレてしまった』
「え……それは」
アレックスの話す内容に驚いて、思わず声に出てしまいました。
アサヒとアレックスの話に割ってしまいましたが、この話題からアサヒとこのまま交代するきっかけにもなりました。
話の内容も気になりますが、梟を相手に俯き加減で話していたアサヒの白い首筋にも気を取られてしまいます。
今日も変わらず、とても甘い苺の香りです。
細い腰をそっと抱き寄せ、余った片手は手のひらを合わせるように優しく握りしめると、アサヒが小さく息を飲んだのがわかりました。
これで『ここからは私に任せてください』ということは、言わずとも伝わったことでしょう。
『フレディも誘うそうだ』
「先にアレックスから聞けて良かったです」
アレックスもアレックスで、私が話を交代してもそれについては何も言っては来ませんね。
助かります。
ですが、その話の内容は少なからず厄介事のように思えてなりません。
いい年した友人同士が集まって飲むことを聞きつけた、まではわかります。
ですがその先、その親同士がならば私たちも一緒に、となりますか?なりませんでしょう?
普通なら『楽しんで』で終わるでしょう?
でも、そうならずに、『ならば私たちも』になっちゃったんですね。
アレックスですら、来るな、とは言えないでしょう。
母上もフレディ兄上もアサヒに会いたいと手紙で伝えていました。
絶対に来るはずです。
父上がちょっと『友人たちとの集いなら今回はそっとしてあげた方がいいんじゃないのかい?』等と言ってくれてもきっと勝てません。
父上が母上に口で勝てたことは一度とてありませんから、ほぼ確定です。
「ちなみにお店は……」
『レンがいるからな、黒猫亭は却下した。ラソンブレの個室を2部屋に分けてとってある』
「ああ、それならば助かります」
ラソンブレは、領都にあるレストランで一番の高級レストランです。
貴族や裕福な商人だけでなく、庶民でもお祝い事に使われます。
個室がいくつかあり、人目を気にせずゆっくりと過ごすことが出来ます。
生演奏があるのであえて個室を取ることなく広間で楽しむ方も多いと聞きます。
ドレスコードがあり、入り口では持ち物の検査まであるんですよ。
ああ、検査といっても、魔道具での検査ですので気が付かない方の方が多いようですが。
とにかく、領都で一番安全で信用のおけるお店なことには違いありません。
個室ですから、流石に直接突撃してくることはないでしょう。
偶然を装って、食事が終わったころに声をかけてくるくらいはすると思いますが。
勿論、事前に店員に話をつけて。
ラソンブレの店員ですから、アレックスにきちんと確認を取った上で案内するはずです。
そのくらいでしたら許容範囲です。
ふわり、と苺の香りの甘さが濃くなりました。
ああ、アサヒは私の声にも弱いのでしたね。
耳元で話していたので、意識してしまったのでしょう。
でも、私は全く困りません。
アサヒがアレックスの話より私の方に意識を向けてくれるのが嬉しいだけです。
それに、こういう時のアサヒもとても可愛らしいんですよ?
ほら、今もです。
シャツの裾の隙間にそっと指を差し入れると、すぐにその手を掴んできました。
頬を染めて、でも上手く拒めないのは、行為そのものが嫌じゃないからでしょう。
本当に可愛らしい。
私がそれ以上進む気がないのを知ると、少しだけアサヒは背を預けてくれました。
少しの重みが心地いい。
私も流石にアレックスと会話をしながらアサヒを可愛がるなんて真似はしません。
『アサヒ、レンには専属従者のセオを同じ部屋につかせる。扱いは従者としてではなく、子爵として参加してもらうつもりでいる。アサヒと同年だ、よろしく頼む』
「はい」
「レン君に、従者をつかせるのですか?」
ラソンブレで個室なのにも関わらず、さらに従者をつけるのはレン君もアサヒも食事が楽しめないのではないでしょうか?
そこまで固める必要もないと思うのですが。
『部屋が別々なんだ。じゃないと俺が気になって食事どころじゃない』
立場上、自分の目に届かない場所では、少し過剰になっても仕方ないことかもしれません。
まして、アレックスにとってはじめての恋人ではじめての伴侶です。
しかし……マナト君とレン君は大丈夫ですが、問題はその従者がアサヒに惚れはしないかと心配になります。
『セオは、夫同然の恋人もいるし、間違ってもアサヒやマナトに惚れるようなことはない。そこは、安心してくれ』
「ああ、なるほど」
考えて見れば、レン君の従者ということはそういう方面で安全な方なのでしょうね。
アレックスが、自分以外にレン君の傍にいることを許す相手です。
アレックスの従者は三人。
その中の一人に、線が細い方がいましたね。
恐らく、その彼なのでしょう。
私自身との交流はありませんが、フィッツ家の方だったはずです。
『アサヒたちを信用してないわけじゃないんだが、万が一の保険だと思ってくれ』
「はい」
万が一の保険、ですか。
万が一レン君が襲撃されることがあったとしても、店員だけで解決出来るようなお店です。
マナト君がどれほど動ける人かはわかりませんが、アサヒが一緒なんです。
それに、レン君自身も動ける人だと聞いています。
過剰戦力でしょう。
もしかしなくても私たちの部屋の方が圧倒的に弱いのではないでしょうか。
足手まといでしかない私と、騒ぐだけ騒ぎそうなコナーに、そういう場には全くもって慣れていないユージーン。
アレックス一人で一瞬で何とかしてしまう力があるにしろ……。
寧ろこちらのほうが必要なんでは?などと思うも、アレックスの気がそれで治まるならそれがいいのでしょう。
折角の機会です。
食事を気兼ねなく楽しめることが、一番ですから。
他人を労わる心を持っています。
使用人のタイラーとソフィアですが、アサヒにとってはもう“家族”なのでしょう。
確かに、タイラーもソフィアも歳なので、私もアサヒに同意します。
『なら良かった。詳しい時間はまた』
「はい」
アレックスは、またもやほっとしたように答えました。
アレックスの立場上、アサヒが断ることをしないのでは?との考えが過ったはずです。
彼も彼で、とても優しく面倒見の良い方です。
その手に救えるものは、全て救っていく。
私も、無理なものは無理だと最初から言いますが、アレックスにそれをしないのは彼が侯爵様だからでなく、無理難題を押し付けてこないからです。
勿論、難しいこともありますよ?
それでも、絶対に無理なことは言いません。
おそらくですが、領主であることも関係しているのでしょう。
先を見据えて、物事をある程度判断してから行動に移す人です。
失敗を恐れている訳ではなく、ある程度のリスクと、その対処をも視野に入れて次の道を……いいえ、さらにその次の道くらいまでは考えているかと思います。
私は、とりあえず先にやってみる、というのが常です。
ユージーンも、コナーも……ああ、コナーはまた少し考えが異なるかもしれませんが、それでもやはり、“やってみる”が勝ちます。
やってみて駄目なら次、という考えです。
ですが、きっとアレックスは、駄目ということ自体許されていない立場なのかもしれません。
今出来ないことでも、いずれはやらねばならないこともあるでしょう。
エリソン侯爵領が豊かであるのは、先代のお力ももちろんあるかと思いますが、ここまで急速に発展しているのはアレックス本人の力です。
それでも、方々に問題はあります。
重圧に押しつぶされることなく、抱えながらもしっかりと切り開いて歩んでいく様子は、この方ならと思うことでしょう。
とても器の大きい方です。
そういう方だからこそ、私も上へと引っ張られる。
もちろん、良い意味でですよ?
アレックスには、感謝してもしきれません。
だからこそ応えたいというのもありますね。
私が思いを馳せている間に、アレックスとアサヒの話題ははシリル君のことへと変わっていました。
丁寧に説明をするアサヒは、梟相手にきちんと向き合っています。
こちらの姿は見えないというのに、向き合う姿勢がなんとも真面目だとは思いませんか?
別に視線を向けるのは私の方でも良いと思うのですが───などと思いながらもようやく復活したのでアサヒのすぐ傍まで身を寄せました。
話を折らずとも、こうすればアサヒなら気が付くでしょう。
『それと、レンがハワード伯の第二夫人エリー様の紹介で、オリバーの母君、シャーロット様にお会いした。その時に、今月末の集まりがバレてしまった』
「え……それは」
アレックスの話す内容に驚いて、思わず声に出てしまいました。
アサヒとアレックスの話に割ってしまいましたが、この話題からアサヒとこのまま交代するきっかけにもなりました。
話の内容も気になりますが、梟を相手に俯き加減で話していたアサヒの白い首筋にも気を取られてしまいます。
今日も変わらず、とても甘い苺の香りです。
細い腰をそっと抱き寄せ、余った片手は手のひらを合わせるように優しく握りしめると、アサヒが小さく息を飲んだのがわかりました。
これで『ここからは私に任せてください』ということは、言わずとも伝わったことでしょう。
『フレディも誘うそうだ』
「先にアレックスから聞けて良かったです」
アレックスもアレックスで、私が話を交代してもそれについては何も言っては来ませんね。
助かります。
ですが、その話の内容は少なからず厄介事のように思えてなりません。
いい年した友人同士が集まって飲むことを聞きつけた、まではわかります。
ですがその先、その親同士がならば私たちも一緒に、となりますか?なりませんでしょう?
普通なら『楽しんで』で終わるでしょう?
でも、そうならずに、『ならば私たちも』になっちゃったんですね。
アレックスですら、来るな、とは言えないでしょう。
母上もフレディ兄上もアサヒに会いたいと手紙で伝えていました。
絶対に来るはずです。
父上がちょっと『友人たちとの集いなら今回はそっとしてあげた方がいいんじゃないのかい?』等と言ってくれてもきっと勝てません。
父上が母上に口で勝てたことは一度とてありませんから、ほぼ確定です。
「ちなみにお店は……」
『レンがいるからな、黒猫亭は却下した。ラソンブレの個室を2部屋に分けてとってある』
「ああ、それならば助かります」
ラソンブレは、領都にあるレストランで一番の高級レストランです。
貴族や裕福な商人だけでなく、庶民でもお祝い事に使われます。
個室がいくつかあり、人目を気にせずゆっくりと過ごすことが出来ます。
生演奏があるのであえて個室を取ることなく広間で楽しむ方も多いと聞きます。
ドレスコードがあり、入り口では持ち物の検査まであるんですよ。
ああ、検査といっても、魔道具での検査ですので気が付かない方の方が多いようですが。
とにかく、領都で一番安全で信用のおけるお店なことには違いありません。
個室ですから、流石に直接突撃してくることはないでしょう。
偶然を装って、食事が終わったころに声をかけてくるくらいはすると思いますが。
勿論、事前に店員に話をつけて。
ラソンブレの店員ですから、アレックスにきちんと確認を取った上で案内するはずです。
そのくらいでしたら許容範囲です。
ふわり、と苺の香りの甘さが濃くなりました。
ああ、アサヒは私の声にも弱いのでしたね。
耳元で話していたので、意識してしまったのでしょう。
でも、私は全く困りません。
アサヒがアレックスの話より私の方に意識を向けてくれるのが嬉しいだけです。
それに、こういう時のアサヒもとても可愛らしいんですよ?
ほら、今もです。
シャツの裾の隙間にそっと指を差し入れると、すぐにその手を掴んできました。
頬を染めて、でも上手く拒めないのは、行為そのものが嫌じゃないからでしょう。
本当に可愛らしい。
私がそれ以上進む気がないのを知ると、少しだけアサヒは背を預けてくれました。
少しの重みが心地いい。
私も流石にアレックスと会話をしながらアサヒを可愛がるなんて真似はしません。
『アサヒ、レンには専属従者のセオを同じ部屋につかせる。扱いは従者としてではなく、子爵として参加してもらうつもりでいる。アサヒと同年だ、よろしく頼む』
「はい」
「レン君に、従者をつかせるのですか?」
ラソンブレで個室なのにも関わらず、さらに従者をつけるのはレン君もアサヒも食事が楽しめないのではないでしょうか?
そこまで固める必要もないと思うのですが。
『部屋が別々なんだ。じゃないと俺が気になって食事どころじゃない』
立場上、自分の目に届かない場所では、少し過剰になっても仕方ないことかもしれません。
まして、アレックスにとってはじめての恋人ではじめての伴侶です。
しかし……マナト君とレン君は大丈夫ですが、問題はその従者がアサヒに惚れはしないかと心配になります。
『セオは、夫同然の恋人もいるし、間違ってもアサヒやマナトに惚れるようなことはない。そこは、安心してくれ』
「ああ、なるほど」
考えて見れば、レン君の従者ということはそういう方面で安全な方なのでしょうね。
アレックスが、自分以外にレン君の傍にいることを許す相手です。
アレックスの従者は三人。
その中の一人に、線が細い方がいましたね。
恐らく、その彼なのでしょう。
私自身との交流はありませんが、フィッツ家の方だったはずです。
『アサヒたちを信用してないわけじゃないんだが、万が一の保険だと思ってくれ』
「はい」
万が一の保険、ですか。
万が一レン君が襲撃されることがあったとしても、店員だけで解決出来るようなお店です。
マナト君がどれほど動ける人かはわかりませんが、アサヒが一緒なんです。
それに、レン君自身も動ける人だと聞いています。
過剰戦力でしょう。
もしかしなくても私たちの部屋の方が圧倒的に弱いのではないでしょうか。
足手まといでしかない私と、騒ぐだけ騒ぎそうなコナーに、そういう場には全くもって慣れていないユージーン。
アレックス一人で一瞬で何とかしてしまう力があるにしろ……。
寧ろこちらのほうが必要なんでは?などと思うも、アレックスの気がそれで治まるならそれがいいのでしょう。
折角の機会です。
食事を気兼ねなく楽しめることが、一番ですから。
130
お気に入りに追加
1,007
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~
クロユキ
BL
ベルスタ王国に第五王子として転生した坂田春人は第五ウィル王子として城での生活をしていた。
いつものようにメイドのマリアに足のマッサージをして貰い、いつものように寝たはずなのに……目が覚めたら大きく成っていた。
本編の兄たちのお話しが違いますが、短編集として読んで下さい。
誤字に脱字が多い作品ですが、読んで貰えたら嬉しいです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ダブルスの相棒がまるで漫画の褐色キャラ
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
ソフトテニス部でダブルスを組む薬師寺くんは、漫画やアニメに出てきそうな褐色イケメン。
顧問は「パートナーは夫婦。まず仲良くなれ」と言うけど、夫婦みたいな事をすればいいの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる