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本編
-68- キャンベル商会
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ハンドクリームは思った以上に上手くいった。
リップクリームも商品化するらしい。
両方の特許は、オリバーで取り、アレックス様も了承をしてくれた。
代理は、エリソン侯爵領にしてもらった。
俺にしたらどうだ、とアレックス様が言ってくれたが、もし子供が出来たらその時に考えたいと伝えた。
特許の件では、アレックス様は当然だと言ってくれたが、共通の友人でキャンベル商会のコナー会長は渋った。
エリソン侯爵領にある店は、このキャンベル商会が手掛けている。
帝都の一等地に構える本店、その姉妹店にあって、少しだけ敷居を下げ、安い価格帯を売りにしているようだ。
元の世界でも、有名ブランドのセカンドラインとして価格帯を下げたものがあった。
たぶん、それに近い感覚だろうな。
オリバーは、一緒に帝都へ出かける最初が、デートじゃなくてこの商会の応接室になってしまったことに、大分残念がってくれた。
その残念がってくれただけでも、俺は嬉しかった。
もちろん、互いのピアスとブローチが届いたし、余所行き用の对になっているスーツも、またワグナー子爵が作ってくれた。
こっちの世界では、ピアスとブローチを互いの目の色に合わせて贈りあい、身につける。
結婚指輪というものはない。
ピアスとブローチが着いていれば、既婚者の証にもなるらしい。
ちなみに俺がオリバーに贈る分は、養子先のクリフォード子爵が用意してくれたらしい。まだ一度もお会いしてないのが悔やまれる。
俺へと贈られたピアスとブローチは、オリバーの瞳の色にそっくりな琥珀だった。
すげー綺麗で気に入った。胸元に飾るつるりとした丸みのあるブローチは大きめで、けどすっきりした品の良いアンティーク調だった。
スーツは細身の黒だったが、裾や袖口や胸元のポケットに水色の蔦の刺繍が施されていて、しっかりオリバーの色が入っていた。
今度、どちらへも、きちんとお礼がしたいが…オリバーと結婚したのがすでにお礼だ、と言われたので何も返せていないままいる。
オリバーの兄からは、好きでやってることだから気にしないで、と同じ笑顔で言われてしまった。
「とても似合っていますよ、アサヒ」
と満足そうに微笑むオリバーの両耳には、ブラックダイヤが、胸元には同じくブラックダイヤのブローチが輝いていた。
オリバーはクラバットピンのブローチだ。
この世界の男性は、ネクタイじゃなくてクラバットと呼ばれるふんわりした布を首に巻く。
人気漫画の隊長さんがつけていたな、と思った。
俺にもオリバーの髪色にそっくりな細めのクラバットが胸元を飾っている。
ビラビラしてなくて良かった。
オリバーのお母さんの見立てらしい。感謝せねば。
そのオリバーは、しっかりと耳が見えるように片側のサイドを3つに分けて細く編み込み、逆へ流して後ろと合流させ三つ編み、その先を黒の良質なベルベットリボンで結んでいる。
はっきり言って、男っぷりが上がってすげーかっこいい。
もちろんこの格好で伊達メガネはしていない。
俺は別にしてもいいと思ったが、タイラーが許さなかった。
この際、バッサリ切ってしまいましょうか…とオリバーが言ったが、俺がオリバーの長い髪を気に入っているから、と言って全力で反対した。
出来上がったのが、これだ。
いつも以上にかっこよすぎて惚れ直す。
が、この商会長を前にして、そんな惚けてばかりいられないし、隙は見せられない。
オリバーとアレックス様と俺、そしてコナー会長。
3人しか部屋にいないが、他は…で払っているのだろうか?
愛斗に会えると思ってたんだがなあ。
今会えずとも、この話が終わったら聞こう、そう決意する。
「特許権ごと寄こしなさいよー、そしたらそれ以上に利益を出してちゃんと払うわ」
すげーイケメンなのに、お姉な口調とお姉な仕草。
化粧もばっちりしていて、多分化粧を落としたらかなりのイケメンだろう。
上品なロングスカートのスーツに、緩くウェーブのかかった艶やかな赤髪の持ち主だった。
「コナー会長、でしたら最初からあなたが生成すべきこと。
オリバー様が試行錯誤した結果ですよ。
お金ではなく、当然の権利です」
当たり前だろうが、何言ってやがる。
そんな風に思うが、ただ名前を互いに答えただけの初対面。
交渉では絶対にひかない、ひいてやるもんか。
相手が大手の有名な大商会であっても、だ。
オリバーが、なら、お譲りしますよ、とでも言ったとしても俺は絶対に譲らないからな、何のための俺だって話だ。
にこやかに、隙のない笑顔で言い切ると、コナー会長はぐっと黙ってからため息をついた。
「その胡散臭い喋り方やめて、普通にしゃべりなさいよ。
あなたより私の方が立場的に低いんだから、せめて同等で喋ってくれない?ため口で本音を聞きたいわ」
ああ、事前にアレックス様とオリバーが言っていたとおりだ。
普通に地でいって大丈夫だぞ、と。
なら、いかせてもらおうか。
今後の付き合いが長い相手だろうし、俺もその方が楽だ。
「じゃあ、お言葉に甘えて。
何言ってんだ、特許に関してはオリバーのもんだ、文句つけんな。
最初の1年間あんたんところで販売を独占してやるだけ融通してんだ、先に別んとこ持ってったっていいんだぜ?」
「んまー、生意気!可愛くないわねー」
可愛くないと言われても全く何も、痛くも痒くもない相手だ。
はんっと鼻で笑うと、キーっと悔しそうに呟いてから優雅な仕草で紅茶を口にする。
半分は、遊びなんだろうな、本気じゃないらしい。
ダメもとで言った、って感じか。
「可愛いですよ、アサヒは。いつも可愛いですが、今日は特別に可愛く見えます」
「っ!?」
紅茶に口をつけようとすると、隣で甘やかな声が上がった。
良かった、危うく吹くところだった。
俺の様子を目にして、アレックス様がおかしそうに笑うのが目に入った。
もー、本当、こいつは場所とか誰がいるとかそういうの全く気にせず通常運転が出来るの、どうにかなんねえの?
「やだ、あなた、私たちの前でそんなに惚気る男だったかしら?…まあ、彼の恰好見たら嫌でも本気度は伝わるけれど、ちょっとやりすぎじゃないの?」
「何言ってるんです、黒いスーツなだけ我慢してますよ。本当は水色に染めたいところです」
「対のスーツ着て何言ってるのよ…あら、そのクラバット良いわね、黒でも艶とラメがあって。ちょっと見せなさいよ」
遠慮なくオリバーの胸元に手を伸ばすコナー会長の手を、俺は容赦なく横から払い落とした。
勝手に触んなこの野郎。
驚いた顔で俺を見るコナー会長に、『ね?可愛いでしょう?』と嬉しそうに言うオリバー。
それを見て、また楽しそうに笑うアレックス様。
俺は、この空気に慣れなきゃならない。
今後のためにも、だ。
「愛斗は元気にしてるのか?あんたのところに居るって聞いた」
「あら、気になるの?」
「あの胸糞悪い貞操具つけられて変な実食わされて知らねえところに運ばれて、気にならない方がどうかしてるだろ」
「あなたがまともな感覚で良かったわ」
「そりゃどうも」
「彼なら副会長と出てるわ」
「…あんたは、それで良いのか?」
「だって、副会長は、私の夫人になる人だもの。私の神器でもあるし、彼のでもあるわ」
「は?」
思いっ切り眉を顰める。
それは、つまり、相手はこいつだけじゃなくて、その夫人にも相手をさせてるってことか?
理解できない。
「大丈夫よ、ちゃんとマナトを愛してるわ、私も、彼もね」
「………」
「その顔は、信じてないって顔ね」
「当たり前だろうが」
「ちゃんとマナトの意志をきいてるから安心してちょうだい。
私と副会長は、愛し合っていないけれど、都合が良くて結婚するのよ。
恋愛感情は全く持ち合わせていないわ。
まあ、私も彼も、マナトのことを愛しているっていうのは本当よ、だって好みのドンピシャだもの。
もう一度言うわ、ちゃんとマナトの意志を尊重してる、誓うわ。
都合が合えばちゃんと直接話す時間を作る…でも、泊りで出かけているから3日間は無理ね」
「コナーは嘘が嫌いだから、本当ですよ」
オリバーを見た後、俺はアレックス様にも目を向ける。
小さく頷いてくるから、本当らしい。
愛斗もなあ、あんな縛り跡つけてたくらいだ。俺とはちょっと恋愛観が違ったって不思議じゃない。ここまでなら本当のことかもしれない。
「わかった」
「そう、信じて貰えて良かったわ」
「あんたを信じたんじゃなくて、オリバーを信じたんだ」
むすっと答えれば、横にいたオリバーが抱きしめてくる。
「可愛くないわね」
「可愛いでしょう?」
コナー会長とオリバーの声が重なった。
++++++++++
明日25日(日)の更新はお休みします。
よろしくお願いしますm(_ _)m
26日(月)からの更新状況は、Twitterでお知らせします。
皆さま、素敵なクリスマスをお過ごしください!
Merry Christmas!!
リップクリームも商品化するらしい。
両方の特許は、オリバーで取り、アレックス様も了承をしてくれた。
代理は、エリソン侯爵領にしてもらった。
俺にしたらどうだ、とアレックス様が言ってくれたが、もし子供が出来たらその時に考えたいと伝えた。
特許の件では、アレックス様は当然だと言ってくれたが、共通の友人でキャンベル商会のコナー会長は渋った。
エリソン侯爵領にある店は、このキャンベル商会が手掛けている。
帝都の一等地に構える本店、その姉妹店にあって、少しだけ敷居を下げ、安い価格帯を売りにしているようだ。
元の世界でも、有名ブランドのセカンドラインとして価格帯を下げたものがあった。
たぶん、それに近い感覚だろうな。
オリバーは、一緒に帝都へ出かける最初が、デートじゃなくてこの商会の応接室になってしまったことに、大分残念がってくれた。
その残念がってくれただけでも、俺は嬉しかった。
もちろん、互いのピアスとブローチが届いたし、余所行き用の对になっているスーツも、またワグナー子爵が作ってくれた。
こっちの世界では、ピアスとブローチを互いの目の色に合わせて贈りあい、身につける。
結婚指輪というものはない。
ピアスとブローチが着いていれば、既婚者の証にもなるらしい。
ちなみに俺がオリバーに贈る分は、養子先のクリフォード子爵が用意してくれたらしい。まだ一度もお会いしてないのが悔やまれる。
俺へと贈られたピアスとブローチは、オリバーの瞳の色にそっくりな琥珀だった。
すげー綺麗で気に入った。胸元に飾るつるりとした丸みのあるブローチは大きめで、けどすっきりした品の良いアンティーク調だった。
スーツは細身の黒だったが、裾や袖口や胸元のポケットに水色の蔦の刺繍が施されていて、しっかりオリバーの色が入っていた。
今度、どちらへも、きちんとお礼がしたいが…オリバーと結婚したのがすでにお礼だ、と言われたので何も返せていないままいる。
オリバーの兄からは、好きでやってることだから気にしないで、と同じ笑顔で言われてしまった。
「とても似合っていますよ、アサヒ」
と満足そうに微笑むオリバーの両耳には、ブラックダイヤが、胸元には同じくブラックダイヤのブローチが輝いていた。
オリバーはクラバットピンのブローチだ。
この世界の男性は、ネクタイじゃなくてクラバットと呼ばれるふんわりした布を首に巻く。
人気漫画の隊長さんがつけていたな、と思った。
俺にもオリバーの髪色にそっくりな細めのクラバットが胸元を飾っている。
ビラビラしてなくて良かった。
オリバーのお母さんの見立てらしい。感謝せねば。
そのオリバーは、しっかりと耳が見えるように片側のサイドを3つに分けて細く編み込み、逆へ流して後ろと合流させ三つ編み、その先を黒の良質なベルベットリボンで結んでいる。
はっきり言って、男っぷりが上がってすげーかっこいい。
もちろんこの格好で伊達メガネはしていない。
俺は別にしてもいいと思ったが、タイラーが許さなかった。
この際、バッサリ切ってしまいましょうか…とオリバーが言ったが、俺がオリバーの長い髪を気に入っているから、と言って全力で反対した。
出来上がったのが、これだ。
いつも以上にかっこよすぎて惚れ直す。
が、この商会長を前にして、そんな惚けてばかりいられないし、隙は見せられない。
オリバーとアレックス様と俺、そしてコナー会長。
3人しか部屋にいないが、他は…で払っているのだろうか?
愛斗に会えると思ってたんだがなあ。
今会えずとも、この話が終わったら聞こう、そう決意する。
「特許権ごと寄こしなさいよー、そしたらそれ以上に利益を出してちゃんと払うわ」
すげーイケメンなのに、お姉な口調とお姉な仕草。
化粧もばっちりしていて、多分化粧を落としたらかなりのイケメンだろう。
上品なロングスカートのスーツに、緩くウェーブのかかった艶やかな赤髪の持ち主だった。
「コナー会長、でしたら最初からあなたが生成すべきこと。
オリバー様が試行錯誤した結果ですよ。
お金ではなく、当然の権利です」
当たり前だろうが、何言ってやがる。
そんな風に思うが、ただ名前を互いに答えただけの初対面。
交渉では絶対にひかない、ひいてやるもんか。
相手が大手の有名な大商会であっても、だ。
オリバーが、なら、お譲りしますよ、とでも言ったとしても俺は絶対に譲らないからな、何のための俺だって話だ。
にこやかに、隙のない笑顔で言い切ると、コナー会長はぐっと黙ってからため息をついた。
「その胡散臭い喋り方やめて、普通にしゃべりなさいよ。
あなたより私の方が立場的に低いんだから、せめて同等で喋ってくれない?ため口で本音を聞きたいわ」
ああ、事前にアレックス様とオリバーが言っていたとおりだ。
普通に地でいって大丈夫だぞ、と。
なら、いかせてもらおうか。
今後の付き合いが長い相手だろうし、俺もその方が楽だ。
「じゃあ、お言葉に甘えて。
何言ってんだ、特許に関してはオリバーのもんだ、文句つけんな。
最初の1年間あんたんところで販売を独占してやるだけ融通してんだ、先に別んとこ持ってったっていいんだぜ?」
「んまー、生意気!可愛くないわねー」
可愛くないと言われても全く何も、痛くも痒くもない相手だ。
はんっと鼻で笑うと、キーっと悔しそうに呟いてから優雅な仕草で紅茶を口にする。
半分は、遊びなんだろうな、本気じゃないらしい。
ダメもとで言った、って感じか。
「可愛いですよ、アサヒは。いつも可愛いですが、今日は特別に可愛く見えます」
「っ!?」
紅茶に口をつけようとすると、隣で甘やかな声が上がった。
良かった、危うく吹くところだった。
俺の様子を目にして、アレックス様がおかしそうに笑うのが目に入った。
もー、本当、こいつは場所とか誰がいるとかそういうの全く気にせず通常運転が出来るの、どうにかなんねえの?
「やだ、あなた、私たちの前でそんなに惚気る男だったかしら?…まあ、彼の恰好見たら嫌でも本気度は伝わるけれど、ちょっとやりすぎじゃないの?」
「何言ってるんです、黒いスーツなだけ我慢してますよ。本当は水色に染めたいところです」
「対のスーツ着て何言ってるのよ…あら、そのクラバット良いわね、黒でも艶とラメがあって。ちょっと見せなさいよ」
遠慮なくオリバーの胸元に手を伸ばすコナー会長の手を、俺は容赦なく横から払い落とした。
勝手に触んなこの野郎。
驚いた顔で俺を見るコナー会長に、『ね?可愛いでしょう?』と嬉しそうに言うオリバー。
それを見て、また楽しそうに笑うアレックス様。
俺は、この空気に慣れなきゃならない。
今後のためにも、だ。
「愛斗は元気にしてるのか?あんたのところに居るって聞いた」
「あら、気になるの?」
「あの胸糞悪い貞操具つけられて変な実食わされて知らねえところに運ばれて、気にならない方がどうかしてるだろ」
「あなたがまともな感覚で良かったわ」
「そりゃどうも」
「彼なら副会長と出てるわ」
「…あんたは、それで良いのか?」
「だって、副会長は、私の夫人になる人だもの。私の神器でもあるし、彼のでもあるわ」
「は?」
思いっ切り眉を顰める。
それは、つまり、相手はこいつだけじゃなくて、その夫人にも相手をさせてるってことか?
理解できない。
「大丈夫よ、ちゃんとマナトを愛してるわ、私も、彼もね」
「………」
「その顔は、信じてないって顔ね」
「当たり前だろうが」
「ちゃんとマナトの意志をきいてるから安心してちょうだい。
私と副会長は、愛し合っていないけれど、都合が良くて結婚するのよ。
恋愛感情は全く持ち合わせていないわ。
まあ、私も彼も、マナトのことを愛しているっていうのは本当よ、だって好みのドンピシャだもの。
もう一度言うわ、ちゃんとマナトの意志を尊重してる、誓うわ。
都合が合えばちゃんと直接話す時間を作る…でも、泊りで出かけているから3日間は無理ね」
「コナーは嘘が嫌いだから、本当ですよ」
オリバーを見た後、俺はアレックス様にも目を向ける。
小さく頷いてくるから、本当らしい。
愛斗もなあ、あんな縛り跡つけてたくらいだ。俺とはちょっと恋愛観が違ったって不思議じゃない。ここまでなら本当のことかもしれない。
「わかった」
「そう、信じて貰えて良かったわ」
「あんたを信じたんじゃなくて、オリバーを信じたんだ」
むすっと答えれば、横にいたオリバーが抱きしめてくる。
「可愛くないわね」
「可愛いでしょう?」
コナー会長とオリバーの声が重なった。
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