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本編
-48- おめでとうの言葉
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「…お茶、入れてきます」
身の置きどころがなくなって、俺は早々と退散を選んだ。
アレックス様にすげーな、といわれても、俺の何が凄いんだかわからない。
その直後に、『ん。アサヒは凄い!』というおはぎとはぜってー意味が違うだろうし、それに続いて、オリバーの言う『ええ、アサヒは凄いんですよ!』っていうのも、それもどう考えたって意味が違う気がする。
『おはぎも手伝う』
「ありがとなーおはぎー」
おはぎは可愛い上に頼りになるな。
「私も手伝いますよ」
にこやかにオリバーのやつがとんでもないことを言い出した。
俺はオリバーがお茶を入れるところは見たことがない。
茶どころかタイラーやソフィアの何かを手伝うってところも見たことがない。
そういうふうに育ったんだろうし、それについてはなんのとやかくも言わないが。
「お前はいいよ、アレックス様といてくれよ」
「おはぎはよくて私は駄目なんですか?」
駄目だろうが!
絶対、後ろからハグだとかして俺の邪魔するに決まってんだ。
さっきは出来ませんでしたから…とかいわれて唇にキスされてみろ。
そんなんされたら、俺はなんだかんだでぜってー流される。
普段べたべたちゅっちゅすんのは全然いいけど、今は駄目だろ。
「お前ぜってー邪魔すんじゃん。おとなしく待っててくれよ、頼むから」
「…わかりました」
「はははっ」
がっくりとうなだれるオリバーと、真っ赤んなってるだろう俺を見てアレックス様が再度面白そうに笑い声をあげる。
きつそうに見えて、意外と笑い上戸なんだな。
「僕も手伝うよ」
蓮君がにこやかにいう。
うん、彼は間違っても邪魔はしない。
が……俺は、ちらりとアレックス様を伺う。
こんなに大切にしてるんなら、蓮君は、侯爵夫人になるかもしれない。
そんな子を手伝いにやっていいものか……と思っていると、アレックス様が頷かれる。どうやらいいらしい。
「じゃあお願いしようかな」
「うん。アレックス、行ってくるね?」
「ああ、行っておいで」
まあ俺も正直蓮君とゆっくり話す時間が欲しかったから嬉しい。
おはぎが先導してくれるようだ。
歩くたびに、ゆらゆらとしっぽが揺れて、お尻が右に左にと、ふりふりと揺れる。
後ろ姿も可愛いな。
「おはぎは後ろ姿も可愛いんだね」
「俺も今同じこと思った」
「旭さん…ありがとう」
「ん?」
コンサバトリーの扉を離れ少ししたところで、隣を歩いていた蓮君から声がかかる。
蓮君は、少し目を伏せて困ったような、なんとも言えない表情で、微笑んでいる。
泣きたいのをこらえて笑っているような表情だ。
え、どうした?泣かないでくれよ?泣かしたら絶対アレックス様に怒られる!
それに、なにがありがとうなんだ?
「すごく心配してくれたって言ってたから」
「あー。けど、それは、俺が勝手に心配しただけだから」
「うん。でもありがとう」
「うん、蓮君が幸せそうで良かったよ。大切にしてもらえてるんだな」
「うん。旭さんも。…旭さん、貞操具、取れてるよね?」
「あー、あれな。具体的にどうやったかはちゃんと聞いてねーんだけど、寝てる間にオリバーが外してくれたらしい。
そのようすじゃ蓮君も外れてるんだろ?」
「うん。アレックスが外してくれたんだ」
あんなものずっとしてていいわけがないし、俺はともかく、こんな美人がしてたって思うと、今更ながらかなり不憫な気がしてきた。
「旭さんって、もとから男性が好きな人だった?」
「そー、恋人と別れて云たら言ったけど、男だった。…蓮君は?」
蓮君に言われてから気が付いた。
俺は元から恋愛対象は男だったが、蓮君はどうだったんだ?
渚はまだちょっとわからないが、愛斗は恋愛対象が男だろう。そういう感は何となく働く。
けど、蓮君はちょっとわかりづらい。
どっちもそうだと言われればそんな気もするし、どっちも違うと言われれば、そんな気もする。
「うん、僕もね、恋愛対象は男の人なんだ。でも、僕は今まで恋人はいなかったし、アレックスとが初めてで。出会ってこんなにすぐに好きになっちゃうなんて思わなかった。旭さん、僕ね、皆が居なくなって、凄く心細くて。今まで頑張って来た事もなんだったんだって思って。元の世界に帰してよーって泣きわめいちゃった」
「蓮君…」
似たり寄ったりの状況だったんだろう。あんな状態なら、しっかりしていた蓮君ですら取り乱すことだ。
「でもね、アレックスのことを好きになったから、例え、元の世界には帰ることが出来たとしても帰らない。この人と生きていこうって思ってるよ。向こうの世界では、きっと心配をかけちゃってるから、元気でいるってことだけでも伝えたいのが本音だけどね。
今までやってきた俳優もね、ちゃんと役にたつんだなって。必要な時には全力で演じるよ。
旭さんは、薬の調合も鑑定も出来るし、魔力も三属性あるんでしょう?精神面だけじゃなくて能力面でもオリバーさんの力になってるんだと思うんだけど、僕も、僕のやり方でアレックスの力になろうって、そう思うんだ」
神器だからじゃない。人として、だ。
もちろん、魔力の譲渡は相手の力になってるんだろうし、子供を産むことが出来るって意味でも必要とされてるんだとは思う。
頬を染めて話す彼は、とても綺麗に俺の目に映った。や、元から美人すぎるんだが、そういう綺麗さじゃなくて、内面からの。恋する女性は綺麗だ、とか言われる、アレだ。恋する男も綺麗になれるもんなんだな。
「なんていうか、他の神器様ってのがどうだかわからないけど、俺らは元々恵まれた環境にいたわけでさ。向こうにずっと居たとしても、それなりに仕事してそれなりに暮らしてたと思うんだよな」
「うん、そうだね」
「けどさ、それより、絶対幸せになってやろうって感じるよ。向こうにあのままいたら、結婚は出来なかっただろうし、今思えば、ろくな恋愛してこなかったしな」
「旭さんもオリバーさんと結婚するんだよね?」
「うん。蓮君もアレックス様と結婚すんだろ?」
「うん」
「「おめでとう」」
おめでとうの言葉が二人同時に重なり、俺らは顔を見合わせて、思わず笑顔になる。蓮君は、照れくさそうに笑ってくる。俺も、頬が熱い。
こういうことを、共に言い合って心から祝福できるのって、すでに俺ら幸せ、なんだろうな。
身の置きどころがなくなって、俺は早々と退散を選んだ。
アレックス様にすげーな、といわれても、俺の何が凄いんだかわからない。
その直後に、『ん。アサヒは凄い!』というおはぎとはぜってー意味が違うだろうし、それに続いて、オリバーの言う『ええ、アサヒは凄いんですよ!』っていうのも、それもどう考えたって意味が違う気がする。
『おはぎも手伝う』
「ありがとなーおはぎー」
おはぎは可愛い上に頼りになるな。
「私も手伝いますよ」
にこやかにオリバーのやつがとんでもないことを言い出した。
俺はオリバーがお茶を入れるところは見たことがない。
茶どころかタイラーやソフィアの何かを手伝うってところも見たことがない。
そういうふうに育ったんだろうし、それについてはなんのとやかくも言わないが。
「お前はいいよ、アレックス様といてくれよ」
「おはぎはよくて私は駄目なんですか?」
駄目だろうが!
絶対、後ろからハグだとかして俺の邪魔するに決まってんだ。
さっきは出来ませんでしたから…とかいわれて唇にキスされてみろ。
そんなんされたら、俺はなんだかんだでぜってー流される。
普段べたべたちゅっちゅすんのは全然いいけど、今は駄目だろ。
「お前ぜってー邪魔すんじゃん。おとなしく待っててくれよ、頼むから」
「…わかりました」
「はははっ」
がっくりとうなだれるオリバーと、真っ赤んなってるだろう俺を見てアレックス様が再度面白そうに笑い声をあげる。
きつそうに見えて、意外と笑い上戸なんだな。
「僕も手伝うよ」
蓮君がにこやかにいう。
うん、彼は間違っても邪魔はしない。
が……俺は、ちらりとアレックス様を伺う。
こんなに大切にしてるんなら、蓮君は、侯爵夫人になるかもしれない。
そんな子を手伝いにやっていいものか……と思っていると、アレックス様が頷かれる。どうやらいいらしい。
「じゃあお願いしようかな」
「うん。アレックス、行ってくるね?」
「ああ、行っておいで」
まあ俺も正直蓮君とゆっくり話す時間が欲しかったから嬉しい。
おはぎが先導してくれるようだ。
歩くたびに、ゆらゆらとしっぽが揺れて、お尻が右に左にと、ふりふりと揺れる。
後ろ姿も可愛いな。
「おはぎは後ろ姿も可愛いんだね」
「俺も今同じこと思った」
「旭さん…ありがとう」
「ん?」
コンサバトリーの扉を離れ少ししたところで、隣を歩いていた蓮君から声がかかる。
蓮君は、少し目を伏せて困ったような、なんとも言えない表情で、微笑んでいる。
泣きたいのをこらえて笑っているような表情だ。
え、どうした?泣かないでくれよ?泣かしたら絶対アレックス様に怒られる!
それに、なにがありがとうなんだ?
「すごく心配してくれたって言ってたから」
「あー。けど、それは、俺が勝手に心配しただけだから」
「うん。でもありがとう」
「うん、蓮君が幸せそうで良かったよ。大切にしてもらえてるんだな」
「うん。旭さんも。…旭さん、貞操具、取れてるよね?」
「あー、あれな。具体的にどうやったかはちゃんと聞いてねーんだけど、寝てる間にオリバーが外してくれたらしい。
そのようすじゃ蓮君も外れてるんだろ?」
「うん。アレックスが外してくれたんだ」
あんなものずっとしてていいわけがないし、俺はともかく、こんな美人がしてたって思うと、今更ながらかなり不憫な気がしてきた。
「旭さんって、もとから男性が好きな人だった?」
「そー、恋人と別れて云たら言ったけど、男だった。…蓮君は?」
蓮君に言われてから気が付いた。
俺は元から恋愛対象は男だったが、蓮君はどうだったんだ?
渚はまだちょっとわからないが、愛斗は恋愛対象が男だろう。そういう感は何となく働く。
けど、蓮君はちょっとわかりづらい。
どっちもそうだと言われればそんな気もするし、どっちも違うと言われれば、そんな気もする。
「うん、僕もね、恋愛対象は男の人なんだ。でも、僕は今まで恋人はいなかったし、アレックスとが初めてで。出会ってこんなにすぐに好きになっちゃうなんて思わなかった。旭さん、僕ね、皆が居なくなって、凄く心細くて。今まで頑張って来た事もなんだったんだって思って。元の世界に帰してよーって泣きわめいちゃった」
「蓮君…」
似たり寄ったりの状況だったんだろう。あんな状態なら、しっかりしていた蓮君ですら取り乱すことだ。
「でもね、アレックスのことを好きになったから、例え、元の世界には帰ることが出来たとしても帰らない。この人と生きていこうって思ってるよ。向こうの世界では、きっと心配をかけちゃってるから、元気でいるってことだけでも伝えたいのが本音だけどね。
今までやってきた俳優もね、ちゃんと役にたつんだなって。必要な時には全力で演じるよ。
旭さんは、薬の調合も鑑定も出来るし、魔力も三属性あるんでしょう?精神面だけじゃなくて能力面でもオリバーさんの力になってるんだと思うんだけど、僕も、僕のやり方でアレックスの力になろうって、そう思うんだ」
神器だからじゃない。人として、だ。
もちろん、魔力の譲渡は相手の力になってるんだろうし、子供を産むことが出来るって意味でも必要とされてるんだとは思う。
頬を染めて話す彼は、とても綺麗に俺の目に映った。や、元から美人すぎるんだが、そういう綺麗さじゃなくて、内面からの。恋する女性は綺麗だ、とか言われる、アレだ。恋する男も綺麗になれるもんなんだな。
「なんていうか、他の神器様ってのがどうだかわからないけど、俺らは元々恵まれた環境にいたわけでさ。向こうにずっと居たとしても、それなりに仕事してそれなりに暮らしてたと思うんだよな」
「うん、そうだね」
「けどさ、それより、絶対幸せになってやろうって感じるよ。向こうにあのままいたら、結婚は出来なかっただろうし、今思えば、ろくな恋愛してこなかったしな」
「旭さんもオリバーさんと結婚するんだよね?」
「うん。蓮君もアレックス様と結婚すんだろ?」
「うん」
「「おめでとう」」
おめでとうの言葉が二人同時に重なり、俺らは顔を見合わせて、思わず笑顔になる。蓮君は、照れくさそうに笑ってくる。俺も、頬が熱い。
こういうことを、共に言い合って心から祝福できるのって、すでに俺ら幸せ、なんだろうな。
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