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本編
-37- 優秀な生徒
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まずは、つぶてを5つ、地面から作り上げる。
これは、すぐ出来た。
つぶてっていうより、泥団子になったが。
『もっと、固く!丸くしない、とがらせる!』
おはぎ先生は可愛い顔して厳しいな。
魔法は、イメージが大切ってオリバーに言われていたっけ。
土から塊を作るって思ったから、泥団子みたいなイメージになっちまったんだよなあ。
泥団子じゃ大して効果なんて出ない。
子供のお遊びや、ぶつけたところで物理的ダメージは少ない。
つぶて…石……土から石か……土から石は出来るのか?出来ないだろ………。
あ、なら、粘土か。
焼き物にしたら大分固くなるし、尖らせるのも自由だ。
尖らせるっていうと、矢じりみたいな感じでいいのか……。
俺はよくスマホで目にしていた、位置情報の矢印、飛行機みたいな形をイメージした。
『アサヒ、凄い!上手!』
おはぎ先生は褒めるうまい。
よし、このまま順番に1個ずつだな。
「げ……マジか」
とりあえず1個試しに投げたら、地面に刺さった。
おはぎが簡単にやってたから、すぐできると思ったが、見事にスカした。
それも、動かない土人形相手にだ。
速さにも問題があるように思えた。
今のじゃ俺だって見切れる速度だ。
『アサヒ、当てるのもイメージ大事』
「あー…そっか」
なら拳銃…と思ったが、そんな物騒なものはアニメやドラマでしか見たことがない……や、ある、か。
ゲーセンのシューターゲームだ。
片っ端から出てくるゾンビを、玩具の銃で打ち倒すゲームだ。
あまりにむしゃくしゃして、契約後に上下スーツで何度か通ったな。
それなりに成績を残して、ちょっとした人だかりが出来あがったことがある。
ものすごいスピードで飛んでいったかと思うと、パン、という音と共に、綺麗に土人形の頭が吹っ飛んだ。
あたったにはあたったが…これは、危険だ……一発で人殺せるだろ。
あまりにも威力がありすぎるんじゃないか?
『アサヒ、凄い凄い!その調子!』
「いやいや、今のは威力ありすぎるだろ」
『なら、足を狙う』
「そっか、そうだな」
何も頭をきれいに狙う必要はないのか。
ゾンビのシューターでは頭を狙わないと倒れなかったから、なんとなく頭だけ狙ったが。
試しに、足を狙って順番に打つと、思い通りに土人形の太腿あたりに刺さった。
よしよし、これならいい感じに人間相手でも使えそうだ。
『アサヒ、今のだと逃げられる。足は、膝の裏か、足首狙う』
「…なるほど」
たしかに太腿に命中させただけだったら、逃げられてしまうかもしれない。
足止めを食らわせるなら、靭帯を攻撃するのが良いだろう。
…おはぎは色々知ってんなあ。
結局、石のつぶてを出して、動かない土人形相手に、足首や膝裏にあてるだけで終わってしまった。
思ったようには、うまくいかなかったかもしれない。
『アサヒ、アサヒは優秀!ふつう、1日じゃ土からつぶて作れない』
「え、そうなの?」
おはぎが簡単そうにやるし、色々要求されたから普通に出来るものと思っていた。
なら、たとえ対象物が動かない状態であっても、的あてまで出来たってことは、初日にしたら、もしかして結構うまくいった方なのか?
『ん。自信もって』
「ありがとうな、おはぎ。明日もよろしくな」
『ん。任せて』
おはぎが満足そうに頷いてから、木の枝を取り出す。
様々な方向に枝を振ると、穴だらけだった地面が元に戻ったり、草木も元の状態にしゅるしゅると縮んだ。
土人形も土にかえる。
可愛い顔して…すげーな、おはぎ。
俺は土人形とやりあって汚れた自分自身に浄化をかけた。
本来なら、服は洗濯機、シャワーを浴びる状態だった。
これでオリバーにも何食わぬ顔で会うことが出来る。
ほんと、この浄化は便利だな。
これは、すぐ出来た。
つぶてっていうより、泥団子になったが。
『もっと、固く!丸くしない、とがらせる!』
おはぎ先生は可愛い顔して厳しいな。
魔法は、イメージが大切ってオリバーに言われていたっけ。
土から塊を作るって思ったから、泥団子みたいなイメージになっちまったんだよなあ。
泥団子じゃ大して効果なんて出ない。
子供のお遊びや、ぶつけたところで物理的ダメージは少ない。
つぶて…石……土から石か……土から石は出来るのか?出来ないだろ………。
あ、なら、粘土か。
焼き物にしたら大分固くなるし、尖らせるのも自由だ。
尖らせるっていうと、矢じりみたいな感じでいいのか……。
俺はよくスマホで目にしていた、位置情報の矢印、飛行機みたいな形をイメージした。
『アサヒ、凄い!上手!』
おはぎ先生は褒めるうまい。
よし、このまま順番に1個ずつだな。
「げ……マジか」
とりあえず1個試しに投げたら、地面に刺さった。
おはぎが簡単にやってたから、すぐできると思ったが、見事にスカした。
それも、動かない土人形相手にだ。
速さにも問題があるように思えた。
今のじゃ俺だって見切れる速度だ。
『アサヒ、当てるのもイメージ大事』
「あー…そっか」
なら拳銃…と思ったが、そんな物騒なものはアニメやドラマでしか見たことがない……や、ある、か。
ゲーセンのシューターゲームだ。
片っ端から出てくるゾンビを、玩具の銃で打ち倒すゲームだ。
あまりにむしゃくしゃして、契約後に上下スーツで何度か通ったな。
それなりに成績を残して、ちょっとした人だかりが出来あがったことがある。
ものすごいスピードで飛んでいったかと思うと、パン、という音と共に、綺麗に土人形の頭が吹っ飛んだ。
あたったにはあたったが…これは、危険だ……一発で人殺せるだろ。
あまりにも威力がありすぎるんじゃないか?
『アサヒ、凄い凄い!その調子!』
「いやいや、今のは威力ありすぎるだろ」
『なら、足を狙う』
「そっか、そうだな」
何も頭をきれいに狙う必要はないのか。
ゾンビのシューターでは頭を狙わないと倒れなかったから、なんとなく頭だけ狙ったが。
試しに、足を狙って順番に打つと、思い通りに土人形の太腿あたりに刺さった。
よしよし、これならいい感じに人間相手でも使えそうだ。
『アサヒ、今のだと逃げられる。足は、膝の裏か、足首狙う』
「…なるほど」
たしかに太腿に命中させただけだったら、逃げられてしまうかもしれない。
足止めを食らわせるなら、靭帯を攻撃するのが良いだろう。
…おはぎは色々知ってんなあ。
結局、石のつぶてを出して、動かない土人形相手に、足首や膝裏にあてるだけで終わってしまった。
思ったようには、うまくいかなかったかもしれない。
『アサヒ、アサヒは優秀!ふつう、1日じゃ土からつぶて作れない』
「え、そうなの?」
おはぎが簡単そうにやるし、色々要求されたから普通に出来るものと思っていた。
なら、たとえ対象物が動かない状態であっても、的あてまで出来たってことは、初日にしたら、もしかして結構うまくいった方なのか?
『ん。自信もって』
「ありがとうな、おはぎ。明日もよろしくな」
『ん。任せて』
おはぎが満足そうに頷いてから、木の枝を取り出す。
様々な方向に枝を振ると、穴だらけだった地面が元に戻ったり、草木も元の状態にしゅるしゅると縮んだ。
土人形も土にかえる。
可愛い顔して…すげーな、おはぎ。
俺は土人形とやりあって汚れた自分自身に浄化をかけた。
本来なら、服は洗濯機、シャワーを浴びる状態だった。
これでオリバーにも何食わぬ顔で会うことが出来る。
ほんと、この浄化は便利だな。
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