117 / 173
第5章 第1節 東の塔 ~耕す~
104.妖精と出会うみたいです
しおりを挟む
「おぉ、ハジメ殿が塔を攻略したようなのでな。攻略したあとどうしたらいいか伝え忘れたと神様から言われての、来た次第じゃ。ここに魔力を通してくれんかな?」
とハジメを中央にある球へと案内する。ハジメが魔力を通すとそれは緑色に鈍く光った。
「これで終わりじゃ。それと、これは神様からじゃ」
とユドルが言うと空中にふよふよ浮いているタツノオトシゴがハジメの前に泳いできた。くるっと丸まっている尻尾がなんとも言えない。
「名前を付けて可愛がって欲しいの。あぁそやつ、そう見えて妖精なのじゃよ。風魔法が得意なやつじゃ」
とふぉっふぉっふぉと好々爺のように笑った。ハジメは妖精を見つめたあと、
「じゃぁ、舞・・・。って女の子なの?」
「オイラはオスですぞー」
とタツノオトシゴはハジメの目の前で尖った口を動かしふよふよ動いている。
「流石妖精、話せるんだね・・・。じゃぁ、たっつん。よろしくね」
「ハジメ殿、そこにある魔方陣に魔力通したら一番下まで降りれるんでの」
そうしてハジメが塔を去って行くのを精霊王は眺めていた。
「嫌な役割を負ってしまったでござるな・・・」
老人を労わる声がする。
「・・・ワーデン様・・・。こればかりは精霊王としての私目の役割でございます。それよりも、ハジメ殿の方が辛かろうと思うのです・・・」
そういいながらハジメの消えていった魔方陣を眺めながら言う。
「そうでござるな。我々神もハジメ殿に迷惑をかけてばかりでござる・・・」
神の管理神ワーデンもまた魔方陣を静かに見つめていたのだった。
『エキストラの依頼のクリアを確認。報酬として”裁縫道具ケース”、”作業空間”を授与します』
ハジメはたっつーを連れて夕方には大森林の最寄りの街アリスまで帰ってきていた。宿屋の部屋を取った時、宿の店員から
「あれ、お客さん。今日は大森林にお泊りじゃ?」
と言われた。少なくても塔にある街の依頼で1日は過ぎている。その前後を合わせると3日は経過していると思っていた。しかし、店員が言うには今朝ハジメが旅立ったと言う。
「・・・ちょっと、処理を急ぐ薬草が見つかったので、一回帰ってきました・・・」
と言うと「薬って色んなことしないといけないんですね」と納得したようだった。取りあえず4泊分の部屋を予約しておく。ハジメはベッドにごろりとなった。明日は1日まったり休んで明後日からもう一度薬草の採集に向かう予定にした。そして夕飯を食べた後、すぐに寝息を立てていた。
翌朝、ハジメが得たスキルを確認する。裁縫道具ケースはバラバラに入っていた裁縫道具がケースに全て収まっており、『成長する裁縫道具セット』となっていた。ハジメはそれをアーロンのくれたトランクへ仕舞った。どんどん人に見せられないモノが増えていく。ため息を吐きそうになったが、それはこの後の報酬を見てからにしよう。
もう1つの報酬、”作業空間”は失伝魔法に属するもので、今のところ、調剤室と裁縫室が作れた。裁縫室は作業台や5体のマネキンが配置されていた。マネキンはセットの巻き尺で測定するとその通りに変形してくれ、確認しながら作ることが出来るようになっていた。また調剤室は調剤机が設置されており、裁縫室にはなかった扉があり、そこを開けるとクーラの街の自分の薬草畑くらいの大きさの畑が一面に広がっていた。ハジメはその日の残りの時間を使って、3面を耕し、畑に薬草と魔素草、治癒草を植えておいた。ハジメがその空間から外に出たときには街は夕暮れに染まっていた。どうやら”作業空間”では時間が流れているようだ。
そして翌日、ハジメはたっつんを連れてもう一度大森林へと来ていた。新しい薬草の採集をするためであり、ハジメの左手には『万物の書』が握られている。探し始めて5時間ほど経過し、お昼ご飯は終わり、おやつの時間近くになった頃、赤い実が鈴なりについた植物とその隣に同じように黄色の実を付けたものを見つける。ハジメはそれを鑑定する。万物の書に掲載されるのはあくまでハジメが素手で触ったモノに限るようだった。植物の中には素手で触るとカブレたり棘を持ち自衛している存在は数多くある。それを素手で触るというのはかなりのリスクを負うことになるで、彼は触る前に鑑定を掛けているのだった。
エピ草:赤く熟れた実でオフェンスポーションを作ることが出来る。品質は普通。1週間に3回ほど採集できる。
デフ草:黄色く色づいた実でディフェンスポーションを作ることが出来る。品質は普通。1週間に3回ほど採集できる。
ハジメはそろそろ赤くなるだろう空を見上げてアリスの街へ帰ることにした。
「たっつん、帰るよー」
と声を掛けると上空からタツノオトシゴが
「はいですぞー」
と返事をした。そしてどさっとハジメの目の前に1羽の鳥が落ちて来た。
「たっつん・・・・」
ハジメはやれやれといいながらタツノオトシゴを見る。
「オイラの餌ですぞ」
となんだか威張ったように言っている。ハジメがアイテムボックスにその鳥を仕舞っているうちにハジメの髪に尻尾を巻きつけて固定させる。たっつんは移動の時はこのスタイルであり、お腹が空くと自分で狩りに出かけていくのだ。因みにタツノオトシゴは肉食であるが、普通は目の前にそれが来るまでじっと待つ習性なのだが、この世界のその存在は自分で狩りに出かけるらしかった。最初はこんなふよふよの移動では狩れないと思っていたハジメだったが、たっつんは口から行きたい方向と反対方向に風を吹き出しかなりのスピードで移動したのを見たとき、かなりの衝撃が走った。どうやら得意な風魔法は口からしか発揮できないらしく、攻撃方法は単純な体当たりだったが、その攻撃回数はえげつなかった。1分もせずに冒険者ギルドで言うAランクのモンスターサンダーバードを倒したのだ。この1匹でたっつんの約4か月分のご飯となる。それが先ほどのモノと合わせて10体程ハジメのアイテムボックスに入っている。そう4年分の食事を1日で得ているのだ。
そして翌日もハジメは大森林に向かおうとアリスの街の出入り口を過ぎてハヌマーンがドロップした馬の彫刻を大地に置き、
「コール」
と言うとその手のひら大の彫刻は命を吹き込まれ動き出し、徐々にハジメが乗れる大きさまで多くなった。バヤールは綺麗な赤い毛並みとブロンドの鬣を持つ魔法の馬で、その背に乗る人数によってその大きさを変えることができ、その速度も疾風かと言わんばかりである。
「バヤール・・・いや、ここはパトリシアと呼ぼう。パトリシア、ゆっくり森に向かって」
とハジメが伝えると、ゆっくりと歩き始めた。ハジメの脳裏に”はいよーパトリシア、はいよー”というフレーズが浮かんでいたのは言うまでもない。30分もかからず大森林の前まできたハジメは「リターン」でバヤールを彫刻に戻しアイテムボックスに入れた。
そうして残りの3日間採集して手に入れた新しい材料はエピ草とデフ草だけであった。
祭壇前で一人の修道女が祈りを捧げている。そこへ足音が近づいてきたがある一定の所まで近づくと歩みを止めた。修道女はその後暫く祈りを捧げた後、振り返るとそこには1人の老人が立っていた。修道女が振り返ったのを見て取ると再び近づき始める。どうやら祈りが終わるのを待っていたらしい。
「どうですか?集めるもの」
そう呼ばれた老人は修道女に向かってか、神に向かってか片膝をつき頭を垂れて言う。
「予言者殿、順調でございます。今のところ、ゴブリンとオークに王が生まれました・・・」
「そうですか、予定通りですわね・・・」
集めるものと呼ばれた老人の回答に予言者の口は綻んだ。
「えぇ、そうでございます。あと少しでオーガの王も生まれましょう・・・」
老人はそう答えながら口元を怪しく釣り上げた。
ハンドブック 9項目目
9-6.妖精と契約しよう:上書きClear!
ハンドブック 10項目目
10-9.4属性の精霊を使役しよう:上書きNot Clear!
10-10.妖精と魔力を交わそう:上書きClear!
10-11.報酬:所有地が破棄
ハンドブック 12項目目
12-6.風妖精と契約しよう:上書きClear!
ハンドブック 13項目目
13-9.東の塔の攻略:Clear!
とハジメを中央にある球へと案内する。ハジメが魔力を通すとそれは緑色に鈍く光った。
「これで終わりじゃ。それと、これは神様からじゃ」
とユドルが言うと空中にふよふよ浮いているタツノオトシゴがハジメの前に泳いできた。くるっと丸まっている尻尾がなんとも言えない。
「名前を付けて可愛がって欲しいの。あぁそやつ、そう見えて妖精なのじゃよ。風魔法が得意なやつじゃ」
とふぉっふぉっふぉと好々爺のように笑った。ハジメは妖精を見つめたあと、
「じゃぁ、舞・・・。って女の子なの?」
「オイラはオスですぞー」
とタツノオトシゴはハジメの目の前で尖った口を動かしふよふよ動いている。
「流石妖精、話せるんだね・・・。じゃぁ、たっつん。よろしくね」
「ハジメ殿、そこにある魔方陣に魔力通したら一番下まで降りれるんでの」
そうしてハジメが塔を去って行くのを精霊王は眺めていた。
「嫌な役割を負ってしまったでござるな・・・」
老人を労わる声がする。
「・・・ワーデン様・・・。こればかりは精霊王としての私目の役割でございます。それよりも、ハジメ殿の方が辛かろうと思うのです・・・」
そういいながらハジメの消えていった魔方陣を眺めながら言う。
「そうでござるな。我々神もハジメ殿に迷惑をかけてばかりでござる・・・」
神の管理神ワーデンもまた魔方陣を静かに見つめていたのだった。
『エキストラの依頼のクリアを確認。報酬として”裁縫道具ケース”、”作業空間”を授与します』
ハジメはたっつーを連れて夕方には大森林の最寄りの街アリスまで帰ってきていた。宿屋の部屋を取った時、宿の店員から
「あれ、お客さん。今日は大森林にお泊りじゃ?」
と言われた。少なくても塔にある街の依頼で1日は過ぎている。その前後を合わせると3日は経過していると思っていた。しかし、店員が言うには今朝ハジメが旅立ったと言う。
「・・・ちょっと、処理を急ぐ薬草が見つかったので、一回帰ってきました・・・」
と言うと「薬って色んなことしないといけないんですね」と納得したようだった。取りあえず4泊分の部屋を予約しておく。ハジメはベッドにごろりとなった。明日は1日まったり休んで明後日からもう一度薬草の採集に向かう予定にした。そして夕飯を食べた後、すぐに寝息を立てていた。
翌朝、ハジメが得たスキルを確認する。裁縫道具ケースはバラバラに入っていた裁縫道具がケースに全て収まっており、『成長する裁縫道具セット』となっていた。ハジメはそれをアーロンのくれたトランクへ仕舞った。どんどん人に見せられないモノが増えていく。ため息を吐きそうになったが、それはこの後の報酬を見てからにしよう。
もう1つの報酬、”作業空間”は失伝魔法に属するもので、今のところ、調剤室と裁縫室が作れた。裁縫室は作業台や5体のマネキンが配置されていた。マネキンはセットの巻き尺で測定するとその通りに変形してくれ、確認しながら作ることが出来るようになっていた。また調剤室は調剤机が設置されており、裁縫室にはなかった扉があり、そこを開けるとクーラの街の自分の薬草畑くらいの大きさの畑が一面に広がっていた。ハジメはその日の残りの時間を使って、3面を耕し、畑に薬草と魔素草、治癒草を植えておいた。ハジメがその空間から外に出たときには街は夕暮れに染まっていた。どうやら”作業空間”では時間が流れているようだ。
そして翌日、ハジメはたっつんを連れてもう一度大森林へと来ていた。新しい薬草の採集をするためであり、ハジメの左手には『万物の書』が握られている。探し始めて5時間ほど経過し、お昼ご飯は終わり、おやつの時間近くになった頃、赤い実が鈴なりについた植物とその隣に同じように黄色の実を付けたものを見つける。ハジメはそれを鑑定する。万物の書に掲載されるのはあくまでハジメが素手で触ったモノに限るようだった。植物の中には素手で触るとカブレたり棘を持ち自衛している存在は数多くある。それを素手で触るというのはかなりのリスクを負うことになるで、彼は触る前に鑑定を掛けているのだった。
エピ草:赤く熟れた実でオフェンスポーションを作ることが出来る。品質は普通。1週間に3回ほど採集できる。
デフ草:黄色く色づいた実でディフェンスポーションを作ることが出来る。品質は普通。1週間に3回ほど採集できる。
ハジメはそろそろ赤くなるだろう空を見上げてアリスの街へ帰ることにした。
「たっつん、帰るよー」
と声を掛けると上空からタツノオトシゴが
「はいですぞー」
と返事をした。そしてどさっとハジメの目の前に1羽の鳥が落ちて来た。
「たっつん・・・・」
ハジメはやれやれといいながらタツノオトシゴを見る。
「オイラの餌ですぞ」
となんだか威張ったように言っている。ハジメがアイテムボックスにその鳥を仕舞っているうちにハジメの髪に尻尾を巻きつけて固定させる。たっつんは移動の時はこのスタイルであり、お腹が空くと自分で狩りに出かけていくのだ。因みにタツノオトシゴは肉食であるが、普通は目の前にそれが来るまでじっと待つ習性なのだが、この世界のその存在は自分で狩りに出かけるらしかった。最初はこんなふよふよの移動では狩れないと思っていたハジメだったが、たっつんは口から行きたい方向と反対方向に風を吹き出しかなりのスピードで移動したのを見たとき、かなりの衝撃が走った。どうやら得意な風魔法は口からしか発揮できないらしく、攻撃方法は単純な体当たりだったが、その攻撃回数はえげつなかった。1分もせずに冒険者ギルドで言うAランクのモンスターサンダーバードを倒したのだ。この1匹でたっつんの約4か月分のご飯となる。それが先ほどのモノと合わせて10体程ハジメのアイテムボックスに入っている。そう4年分の食事を1日で得ているのだ。
そして翌日もハジメは大森林に向かおうとアリスの街の出入り口を過ぎてハヌマーンがドロップした馬の彫刻を大地に置き、
「コール」
と言うとその手のひら大の彫刻は命を吹き込まれ動き出し、徐々にハジメが乗れる大きさまで多くなった。バヤールは綺麗な赤い毛並みとブロンドの鬣を持つ魔法の馬で、その背に乗る人数によってその大きさを変えることができ、その速度も疾風かと言わんばかりである。
「バヤール・・・いや、ここはパトリシアと呼ぼう。パトリシア、ゆっくり森に向かって」
とハジメが伝えると、ゆっくりと歩き始めた。ハジメの脳裏に”はいよーパトリシア、はいよー”というフレーズが浮かんでいたのは言うまでもない。30分もかからず大森林の前まできたハジメは「リターン」でバヤールを彫刻に戻しアイテムボックスに入れた。
そうして残りの3日間採集して手に入れた新しい材料はエピ草とデフ草だけであった。
祭壇前で一人の修道女が祈りを捧げている。そこへ足音が近づいてきたがある一定の所まで近づくと歩みを止めた。修道女はその後暫く祈りを捧げた後、振り返るとそこには1人の老人が立っていた。修道女が振り返ったのを見て取ると再び近づき始める。どうやら祈りが終わるのを待っていたらしい。
「どうですか?集めるもの」
そう呼ばれた老人は修道女に向かってか、神に向かってか片膝をつき頭を垂れて言う。
「予言者殿、順調でございます。今のところ、ゴブリンとオークに王が生まれました・・・」
「そうですか、予定通りですわね・・・」
集めるものと呼ばれた老人の回答に予言者の口は綻んだ。
「えぇ、そうでございます。あと少しでオーガの王も生まれましょう・・・」
老人はそう答えながら口元を怪しく釣り上げた。
ハンドブック 9項目目
9-6.妖精と契約しよう:上書きClear!
ハンドブック 10項目目
10-9.4属性の精霊を使役しよう:上書きNot Clear!
10-10.妖精と魔力を交わそう:上書きClear!
10-11.報酬:所有地が破棄
ハンドブック 12項目目
12-6.風妖精と契約しよう:上書きClear!
ハンドブック 13項目目
13-9.東の塔の攻略:Clear!
0
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる