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第5章 第1節 東の塔 ~耕す~
99.魔法について学ぶみたいです
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目の前でポージングを続けている女性を無視しつつ、一枚の用紙に目を落とす。
~魔力についての研究~
対象:魔力操作スキルが無い人
目的
魔法を使うものにとって魔力操作は必要不可欠なものであるが、
その習得にはかなり時間が掛かるものはよく知られている。
そこで短時間での習得が可能かどうか研究することにした。
方法
1.魔力操作できるものによる強制操作
2.魔道具使用による習得
3.その他
研究者:魔術師ギルド副ギルド長 エティ
完全に論文のレジュメであった。ハジメは恐る恐る視線をポージング女性に向かわせた。恐らく彼女はハジメがレジュメを読んでいる間もずっと続けてきたのだろう。恍惚的表情を顔に浮かべている。
彼女が恐らくエティなのだろう。だからこそわざわざ受付カウンター前まで出迎えてくれたのだ・・・。あと数時間彼女の研究に付き合わなければならいと思うと背中を冷や汗が伝い、体が震えた。ハジメ的には武者震いと言いたかったがこれは完全に恐怖による震えだった。
「・・・依頼内容はわかりました。場所はどこで行うのですか?エティさん」
と意を決して目の前の女性に言った。その時ハジメの後頭部を衝撃が襲う。
「私とあんな筋肉馬鹿女を一緒にするなーーーっ」
と言う心からの悲鳴と避難を帯びまくった叫び声と一緒に。ハジメが後ろを振り返るとそこにはザ・魔術師スタイルの女の子がスリッパを持って立っていた。それに気づいた女の子は
「私がエティだ。ギルド長と一緒にしないでっ」
と怒り口調で言った。
「うそ・・・・あれが魔術師ギルド長?」
ハジメは明後日の方向の質問を紡いだ。
「・・・・分かるわ。私はいつもそう思っているから。魔術師は冷静かつ沈着で、いついかなる時も知識と知恵で乗り越え、日々の生活の糧は研究に当て、食事もほぼとらず、青白い顔で不健康そうな体って言うのが世間の常識だもの。なのにあのギルド長、いや筋肉マニア。あらゆる魔法を筋肉で無効化しやがるのよっ」
ハジメの後ろにいる少女は最初は同意していたが、途中から魔術師への偏見に変わり、最後には毒を吐いた。おそらく魔法を無効化出来るからギルド長なのだろう。魔術師ギルドで万が一反乱が起こった時、魔力を無効化できるというのはほぼ無敵な最終兵器なのだ。ギルド長に就任するのは理に適っている・・・・。適ってはいるが、ハジメ的、いや、ほぼ全てのファンタジー大好きっ子達はイメージ的には凄腕の老獪な人物がギルド長であった欲しかった・・・・はず。
「貴方が姉の言っていた冒険者ね。今日はよろしくね。あの筋肉自慢したいギルド長はここ数年職員が相手にしないから、今日来る何もしらない冒険者に筋肉アピールしたかっただけなのよ。あいつはするっとスルーして私の研究室に来て。早速じっけ・・・研究するから」
と引きつった顔をしてポージングをしている女性を眺めるハジメと無理矢理握手をした。まぁ、ギルド長の件はスルーするとして、この副ギルド長の女の子が冒険者ギルドの受付嬢の問答無用のプリマベーラと姉妹であるということ、しかも研究を実験と言い間違えそうになったことにハジメは危険なモノたちの匂いを確かに感じた。
「話しの続きは私の研究室で。着いてきて」
と言い、ギルド内の階段を下りていく。ハジメは仕方なくそれに従った。20段ほどの階段を降りきると正面に鉄格子があり、鍵を開けると廊下が左と後ろに続いている。灯りは有るのでそれぞれの一番奥は直角に曲がっているのが分かった。どうやらギルドの敷地に合わせて『ロ』の字になっていて内側に向かって個室があるようだ。
降りて来た階段のすぐ横には『取調室』と書かれていてルビで『ギルド長の個屋』と書かれいた。エティは階段から左に続く廊下を15m程進んだところにある、取調室の隣の部屋にあたる扉を開けた。入口の上にあるプレートを見ると『研究室(危)』と書かれルビは『副ギルド長の部屋』となっていた。ハジメが恐る恐る中に入ると10畳くらいの空間があり、入り口入って正面、左には本が所狭しと並べられている書棚があり、右側には一人用の机と扉があり、部屋の中央には6人くらいが会議できるような大きい机と椅子が置かれていた。
エティは入り口のその右手にある扉を開け、ハジメを招く。中は簡易な椅子と机が置かれているだけの空間だったがその広さはギルドの敷地の半分ほどあった。
「え?空間拡張してない・・・・?」
空間魔法は確かにレアな魔法ではあるが、この世界に100名近くは居るのだ。価格は高額なのだが、『ギルド』や『役場』、『学校』などの大きな組織の施設では一般的に使用されている。また空間魔法の生み出したエリアに入る瞬間に薄い膜を通り抜けるような感覚があるのだ。しかしこの部屋に入った時にハジメはそれを感じなかった。驚いた顔でエティを見ると
「うふふ。凄いでしょー。空間拡張なしにこの広さを確保するのって大変だったのよ。私財で他の研究室を空間拡張してやっとここを手に入れたのよー」
と自慢げに話す。
「なんでなんですか?」
「そんなの、空間魔法が実験内容に影響を与えないとは限らないでしょう。そうなったら正しい結果は導き出せないもの」
との答えにハジメは「成程」と納得していた。高威力の魔法が新しく生み出されたとしても、それが空間魔法の影響でそうなっているだけで、実際にフィールドで使用した時にしょぼくなってしまう可能性があるのだから。
「まぁ、そんなことよりもその椅子に座って頂戴」
とハジメは部屋の中央にある椅子に座らされる。
「まずは1の方法の他者による魔力の強制操作からやるわよ」
エティはそういうとハジメの後ろに立ち両肩に手を置く。数秒後
「ちょ、ちょっと。貴方!!本当に魔法使ってるの!?」
と驚いたように言う。ハジメは彼女の前で<光生成>を使う。エティはそれを見て
「・・・いいわぁ、いいわよぉー貴方。研究し甲斐があるわぁ・・・うふふふふふふふ」
そう呟いて瞳を怪しく輝かせている。数分後彼女が我に返るまでハジメは狂気の恐怖を味わっていた。
「・・・こほん。研究の前に魔力について説明しておくわ」
と言いハジメの前に座る。
「どんな生き物でも魔力はあるの。だから魔石から水を出したり火を出したりすることが出来る。じゃぁ、なんで魔法を使えない人がいるのかって話になるんだけど・・・。魔力は体中を巡るものなのよ。私たち研究者はそれを『循環』と呼んでいるわ。その循環が出来る人が魔術師、出来ない人がそれ以外人ということになるのよね」
教師が生徒に教えているかのような口調。しかもわかりやすい。
「でも、必死に努力して魔法が使えるようになる人もいますよね?」
と至極もっともな質問をすると
「そこなのよ。子供の時から魔法が使える人、洗礼によってスキルを得て使えるようになった人、後天的に使えるようになった人。大きく分けるとこの3つになるの。これに循環を当てはめて考えてみると・・・」
「生まれつき魔力の循環が出来る人、スキルによって魔力循環が出来るようになった人、努力の結果として魔力循環が出来るようになった人・・・・?」
エティの顔が綻ぶ。
「正解。でもあなたはどれにも当てはまらない。魔力循環できていないのに、通常の威力の魔法が使える。ううん、正確には魔力のある器官から右腕にだけその回路が形成されている」
彼女はハジメの依頼書の元本を持ち出し彼の前に置いた。
「この依頼はね、回路を形成してはいるけど、循環まで出来ない人が対象だったのよ。でもあなた、いいわぁ。研究し甲斐があるわー」
と言って目を輝かせ、ハジメの両肩を魔術師とは思えないような力で掴んでいた。
~魔力についての研究~
対象:魔力操作スキルが無い人
目的
魔法を使うものにとって魔力操作は必要不可欠なものであるが、
その習得にはかなり時間が掛かるものはよく知られている。
そこで短時間での習得が可能かどうか研究することにした。
方法
1.魔力操作できるものによる強制操作
2.魔道具使用による習得
3.その他
研究者:魔術師ギルド副ギルド長 エティ
完全に論文のレジュメであった。ハジメは恐る恐る視線をポージング女性に向かわせた。恐らく彼女はハジメがレジュメを読んでいる間もずっと続けてきたのだろう。恍惚的表情を顔に浮かべている。
彼女が恐らくエティなのだろう。だからこそわざわざ受付カウンター前まで出迎えてくれたのだ・・・。あと数時間彼女の研究に付き合わなければならいと思うと背中を冷や汗が伝い、体が震えた。ハジメ的には武者震いと言いたかったがこれは完全に恐怖による震えだった。
「・・・依頼内容はわかりました。場所はどこで行うのですか?エティさん」
と意を決して目の前の女性に言った。その時ハジメの後頭部を衝撃が襲う。
「私とあんな筋肉馬鹿女を一緒にするなーーーっ」
と言う心からの悲鳴と避難を帯びまくった叫び声と一緒に。ハジメが後ろを振り返るとそこにはザ・魔術師スタイルの女の子がスリッパを持って立っていた。それに気づいた女の子は
「私がエティだ。ギルド長と一緒にしないでっ」
と怒り口調で言った。
「うそ・・・・あれが魔術師ギルド長?」
ハジメは明後日の方向の質問を紡いだ。
「・・・・分かるわ。私はいつもそう思っているから。魔術師は冷静かつ沈着で、いついかなる時も知識と知恵で乗り越え、日々の生活の糧は研究に当て、食事もほぼとらず、青白い顔で不健康そうな体って言うのが世間の常識だもの。なのにあのギルド長、いや筋肉マニア。あらゆる魔法を筋肉で無効化しやがるのよっ」
ハジメの後ろにいる少女は最初は同意していたが、途中から魔術師への偏見に変わり、最後には毒を吐いた。おそらく魔法を無効化出来るからギルド長なのだろう。魔術師ギルドで万が一反乱が起こった時、魔力を無効化できるというのはほぼ無敵な最終兵器なのだ。ギルド長に就任するのは理に適っている・・・・。適ってはいるが、ハジメ的、いや、ほぼ全てのファンタジー大好きっ子達はイメージ的には凄腕の老獪な人物がギルド長であった欲しかった・・・・はず。
「貴方が姉の言っていた冒険者ね。今日はよろしくね。あの筋肉自慢したいギルド長はここ数年職員が相手にしないから、今日来る何もしらない冒険者に筋肉アピールしたかっただけなのよ。あいつはするっとスルーして私の研究室に来て。早速じっけ・・・研究するから」
と引きつった顔をしてポージングをしている女性を眺めるハジメと無理矢理握手をした。まぁ、ギルド長の件はスルーするとして、この副ギルド長の女の子が冒険者ギルドの受付嬢の問答無用のプリマベーラと姉妹であるということ、しかも研究を実験と言い間違えそうになったことにハジメは危険なモノたちの匂いを確かに感じた。
「話しの続きは私の研究室で。着いてきて」
と言い、ギルド内の階段を下りていく。ハジメは仕方なくそれに従った。20段ほどの階段を降りきると正面に鉄格子があり、鍵を開けると廊下が左と後ろに続いている。灯りは有るのでそれぞれの一番奥は直角に曲がっているのが分かった。どうやらギルドの敷地に合わせて『ロ』の字になっていて内側に向かって個室があるようだ。
降りて来た階段のすぐ横には『取調室』と書かれていてルビで『ギルド長の個屋』と書かれいた。エティは階段から左に続く廊下を15m程進んだところにある、取調室の隣の部屋にあたる扉を開けた。入口の上にあるプレートを見ると『研究室(危)』と書かれルビは『副ギルド長の部屋』となっていた。ハジメが恐る恐る中に入ると10畳くらいの空間があり、入り口入って正面、左には本が所狭しと並べられている書棚があり、右側には一人用の机と扉があり、部屋の中央には6人くらいが会議できるような大きい机と椅子が置かれていた。
エティは入り口のその右手にある扉を開け、ハジメを招く。中は簡易な椅子と机が置かれているだけの空間だったがその広さはギルドの敷地の半分ほどあった。
「え?空間拡張してない・・・・?」
空間魔法は確かにレアな魔法ではあるが、この世界に100名近くは居るのだ。価格は高額なのだが、『ギルド』や『役場』、『学校』などの大きな組織の施設では一般的に使用されている。また空間魔法の生み出したエリアに入る瞬間に薄い膜を通り抜けるような感覚があるのだ。しかしこの部屋に入った時にハジメはそれを感じなかった。驚いた顔でエティを見ると
「うふふ。凄いでしょー。空間拡張なしにこの広さを確保するのって大変だったのよ。私財で他の研究室を空間拡張してやっとここを手に入れたのよー」
と自慢げに話す。
「なんでなんですか?」
「そんなの、空間魔法が実験内容に影響を与えないとは限らないでしょう。そうなったら正しい結果は導き出せないもの」
との答えにハジメは「成程」と納得していた。高威力の魔法が新しく生み出されたとしても、それが空間魔法の影響でそうなっているだけで、実際にフィールドで使用した時にしょぼくなってしまう可能性があるのだから。
「まぁ、そんなことよりもその椅子に座って頂戴」
とハジメは部屋の中央にある椅子に座らされる。
「まずは1の方法の他者による魔力の強制操作からやるわよ」
エティはそういうとハジメの後ろに立ち両肩に手を置く。数秒後
「ちょ、ちょっと。貴方!!本当に魔法使ってるの!?」
と驚いたように言う。ハジメは彼女の前で<光生成>を使う。エティはそれを見て
「・・・いいわぁ、いいわよぉー貴方。研究し甲斐があるわぁ・・・うふふふふふふふ」
そう呟いて瞳を怪しく輝かせている。数分後彼女が我に返るまでハジメは狂気の恐怖を味わっていた。
「・・・こほん。研究の前に魔力について説明しておくわ」
と言いハジメの前に座る。
「どんな生き物でも魔力はあるの。だから魔石から水を出したり火を出したりすることが出来る。じゃぁ、なんで魔法を使えない人がいるのかって話になるんだけど・・・。魔力は体中を巡るものなのよ。私たち研究者はそれを『循環』と呼んでいるわ。その循環が出来る人が魔術師、出来ない人がそれ以外人ということになるのよね」
教師が生徒に教えているかのような口調。しかもわかりやすい。
「でも、必死に努力して魔法が使えるようになる人もいますよね?」
と至極もっともな質問をすると
「そこなのよ。子供の時から魔法が使える人、洗礼によってスキルを得て使えるようになった人、後天的に使えるようになった人。大きく分けるとこの3つになるの。これに循環を当てはめて考えてみると・・・」
「生まれつき魔力の循環が出来る人、スキルによって魔力循環が出来るようになった人、努力の結果として魔力循環が出来るようになった人・・・・?」
エティの顔が綻ぶ。
「正解。でもあなたはどれにも当てはまらない。魔力循環できていないのに、通常の威力の魔法が使える。ううん、正確には魔力のある器官から右腕にだけその回路が形成されている」
彼女はハジメの依頼書の元本を持ち出し彼の前に置いた。
「この依頼はね、回路を形成してはいるけど、循環まで出来ない人が対象だったのよ。でもあなた、いいわぁ。研究し甲斐があるわー」
と言って目を輝かせ、ハジメの両肩を魔術師とは思えないような力で掴んでいた。
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