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第5章 塔
92.スカウトされるみたいです
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洗礼式の参加者たちの中でいち早く我に返ったセバスチャンとエヴァがハジメを逃げらないように左右から挟む。
「ハジメ様。説明をお願いします」
と目が笑っていない笑顔でハジメに詰め寄る。
「そういわれても私はわかりませんよ」
そう言わないとどうしようもないのである。自分は転生者で割と神様に会ってるのでとか言えないし、ましてや神々の代行者であるなんて言える訳がないし、面会したことありますなんて口が裂けても言えない。
「いったいなんのよ。工芸家ですって?超レアスキルよっ。うちのギルドの設立者は工芸家スキルを持った友人の為に商業ギルドを設立したくらいなのよっ。いったいなんなのよ。私はピザを食べるためだけにベスパとの死闘を繰り広げて洗礼式に参加する権利を勝ち取ったのに。神様がスキル授けるなんて!!これでピザ食べて帰って報告したら遅すぎるって怒られるじゃないの!私のぴーざー」
そこまで一気に捲し上げると「ぴーざー」を繰り返し座り込み、マジ泣きをしている。セバスチャンは
「ハジメ様。魔術師って今現在存在しないんですよ・・・・。魔法使いしかいないんです・・・・・。スカウトしていいですよね?いいですよね?司祭も人手不足なんですよ。スカウトしていいですよね?い・い・で・す・よ・ね?」
目が笑っていない笑顔でぐいぐいとハジメに迫ってくる。ハジメが位置をずらして誰も居ない空間になってもそこへ向かって笑顔で「いいですよね?」を繰り返している。どうやら2人ともパニックを起こしているようだ。仕方なくハジメは新成人の所まで行くと3人は立ち上がろうとしていた。
「3人ともお疲れ様」
とハジメが声を掛けると
「「「ハジメ様」」」
と言って女の子2人は抱き着いてくる。アーロンは抱きついてこなかったものの、体は少し震えている。ハジメは彼の頭を優しく撫でた。そりゃそうであろう。普通の洗礼式は式を執り行っている司祭が淡々と頭に浮かんだスキルを一人一人に告げるだけである。神様が出てくるなんて想像もしていない。まして期待しているとか言われた日には恐れ多すぎてこんな状態になるだろう。早めに立ち直ったのは精神的な柔軟性を持って、これからのことに希望があるからなのかもしれない。
頭を優しく撫でていると3人は落ち着いてきたので、今後について話をすることにした。冒険者ギルド長と商業ギルド長はまだぶつぶつ呟いていた。ハジメの中で暫く放置することが決定した。大人より子供のケアの方が大切である。
「落ち着いた?3人はどうしたい?」
と声を掛ける。因みに3人は執事長ウィリアムとメイド長パトリシアが面倒を見ていた子供たちである。
「私は冒険者になりたいです。両親のように色々な場所を見て回りたい・・・。でもいつかはここへ戻ってきたいと思います。そして冒険者になりたい子供たちに経験したことを伝えていきたいと思っています・・・」
とヴィオラは言った。とても澄んだ強い目をしている。ハジメは頷き、
「じゃぁ、冒険者ギルドに登録しようか。後で紹介するね」
と言い、アーロンを見ると
「俺はこの街が好きです。この街だけじゃなくてこの世界に住んでる人が便利だと思えるものを作っていきたいです」
と力強く言った。彼は既にこの街の鍛冶師サル族のカカに半分弟子入りしている。更に家具屋カイルの作業も手伝ったり、時折遊びに来る船大工のモーリーとも仲が良いのである。大工のソラが来たときは一緒にいることもあり、孤児院のペットの犬の家は彼が作っている。
「じゃぁアーロンはこのまま男子寮に移って、色々な職人と交流を持つかい?それとも一人ずつ弟子入りしていくかい?」
とハジメが問うと
「このままこの街に住みたいです」
と言った。工芸家はあまりに範囲が広く1人ずつ師事するとなるとかなりの年月が必要であろう。彼的には自分の作りたいモノからどの技術が必要か判断しそれを習うというのがいいのかもしれない。
「うん。わかったよ。明日にでも男性用の使用人寮へ移れるように準備しておいてね」
と言うと頷いていた。
「わ、わたしは・・・・」
とティナは言い淀む。
「急がなくてもいいんだよ」
とハジメが優しく言うと意を決したように
「暫く・・・3年間ヴィオラについて行こうと思います。お休みの日や近くに来たときはここに帰ってきてもいいですか?」
と涙を堪えながら言う。
「うんうん。ここは君たちの帰ってくる場所だからね。いつでも帰っておいで。部屋は準備しておくから」
とハジメが伝えるとハジメに抱きついてくる力が強くなった。取りあえず彼らの進路がほぼ決まった。3人ともギルドに登録することにする。彼ら彼女らをつれてセバスチャンとエヴァのところへ来るとギルド長たちはようやく我に返っていた。
「セバスチャンさん、ヴィオラとティナは冒険者登録をします。よろしくお願いしますね」
とハジメは頭を下げる。セバスチャンは「よろしくお願いしますね」と2人と握手をしていた。そしてエヴァにはアーロンがギルド登録をすることを告げる。取りあえず明日3人を連れてイブの街へ行くことにした。
それでもなお「ピザ」と繰り返すので、お土産として焼きたてのピザをギルド長たちに各2枚ずつ渡しておいた。それによりエヴァは明らかに機嫌がよくなったのは言うまでもないだろう。
その後お昼ご飯として街の住人と訪れていた商人たちで洗礼を祝う会を中央公園で開いた。そして夜は孤児院で送別会を開くことになっていて、そこへパトリシアとウィリアムも参加するように主人権限を使った。
因みに工芸家のスキルは『木工』『ガラス』『武具作成』『建築』『陶芸』『細工』『魅了』の複合スキルとなっている。上位互換のスキルに芸術家があり、『絵画』『付与術』『楽器』『音楽』が追加される。
また魔術師のスキルは『属性魔法(基本4属性)』『上位属性魔法(光、闇)』『魔力上昇』『魔力回復』『詠唱短縮』の複合スキル。その上位互換のスキルとして『無詠唱』『複合魔法』を覚える魔導士というスキルがあるらしい。
司祭のスキルは『治癒魔法』『話術:説法』の使徒スキルの1つである。つまりランクアップするスキルなのである。まずは『治癒魔法』のみを使える助祭からが一般的な開始となる。その後司祭、司教、大司教、枢機卿、教皇と続く。司教は司祭スキルに『防御魔法』が追加、大司教スキルは『洗礼』が追加といったようにランクが上がるとスキルが1つ増えていくのである。ランクを上げるには神への奉仕や信仰心と言われているがはっきりとはしてないようである。巷ではそのスキルを覚えたからランクが上がるとも言われている。ただしこれはあくまでスキルのランクであり、教会組織においてのランクではない。組織の『大司教』は大司教のスキルを持ったものから選出されるのが一般的であるがとある教会組織では助祭スキルしかないのに、金の力で枢機卿の地位に収まっている者もいるらしい。
基本的に洗礼で得られたスキルはその時から使えるようになっているのだ。スキルレベルは1からのスタートではあるのだが、その瞬間から使えるというのはかなりのアドバンテージになる。特に治癒魔法は冒険者にとって垂涎ものである。
こうしてこの街初の新成人は各々の旅立ちを迎えたのだった。
翌日3人を連れてイブの街でギルド登録をした後、冒険者になった2人のことはイブの街で冒険者として頑張っているリナリーに気にかけて貰えるようにお願いしておいた。リナリーからは
「PT誘ってもいいですか?」と言われたので、本人たちがいいならと答えておいた。どうやらリナリーのPTは戦士とスカウト、楯使いの前衛職PTのようである。ハジメのポーションがあるため特に回復職は居なかったようである。
そしてアーロンには家具屋アーヴィン、その妻で裁縫師のシラト、鍛冶屋アベル、ガラス職人クララ、大工のソラ、建築家エルムのイブの匠6人衆に習いたいことがあれば教えて貰えるように依頼し、許可を貰いつつ顔を繋いでおいた。
「ハジメ様。説明をお願いします」
と目が笑っていない笑顔でハジメに詰め寄る。
「そういわれても私はわかりませんよ」
そう言わないとどうしようもないのである。自分は転生者で割と神様に会ってるのでとか言えないし、ましてや神々の代行者であるなんて言える訳がないし、面会したことありますなんて口が裂けても言えない。
「いったいなんのよ。工芸家ですって?超レアスキルよっ。うちのギルドの設立者は工芸家スキルを持った友人の為に商業ギルドを設立したくらいなのよっ。いったいなんなのよ。私はピザを食べるためだけにベスパとの死闘を繰り広げて洗礼式に参加する権利を勝ち取ったのに。神様がスキル授けるなんて!!これでピザ食べて帰って報告したら遅すぎるって怒られるじゃないの!私のぴーざー」
そこまで一気に捲し上げると「ぴーざー」を繰り返し座り込み、マジ泣きをしている。セバスチャンは
「ハジメ様。魔術師って今現在存在しないんですよ・・・・。魔法使いしかいないんです・・・・・。スカウトしていいですよね?いいですよね?司祭も人手不足なんですよ。スカウトしていいですよね?い・い・で・す・よ・ね?」
目が笑っていない笑顔でぐいぐいとハジメに迫ってくる。ハジメが位置をずらして誰も居ない空間になってもそこへ向かって笑顔で「いいですよね?」を繰り返している。どうやら2人ともパニックを起こしているようだ。仕方なくハジメは新成人の所まで行くと3人は立ち上がろうとしていた。
「3人ともお疲れ様」
とハジメが声を掛けると
「「「ハジメ様」」」
と言って女の子2人は抱き着いてくる。アーロンは抱きついてこなかったものの、体は少し震えている。ハジメは彼の頭を優しく撫でた。そりゃそうであろう。普通の洗礼式は式を執り行っている司祭が淡々と頭に浮かんだスキルを一人一人に告げるだけである。神様が出てくるなんて想像もしていない。まして期待しているとか言われた日には恐れ多すぎてこんな状態になるだろう。早めに立ち直ったのは精神的な柔軟性を持って、これからのことに希望があるからなのかもしれない。
頭を優しく撫でていると3人は落ち着いてきたので、今後について話をすることにした。冒険者ギルド長と商業ギルド長はまだぶつぶつ呟いていた。ハジメの中で暫く放置することが決定した。大人より子供のケアの方が大切である。
「落ち着いた?3人はどうしたい?」
と声を掛ける。因みに3人は執事長ウィリアムとメイド長パトリシアが面倒を見ていた子供たちである。
「私は冒険者になりたいです。両親のように色々な場所を見て回りたい・・・。でもいつかはここへ戻ってきたいと思います。そして冒険者になりたい子供たちに経験したことを伝えていきたいと思っています・・・」
とヴィオラは言った。とても澄んだ強い目をしている。ハジメは頷き、
「じゃぁ、冒険者ギルドに登録しようか。後で紹介するね」
と言い、アーロンを見ると
「俺はこの街が好きです。この街だけじゃなくてこの世界に住んでる人が便利だと思えるものを作っていきたいです」
と力強く言った。彼は既にこの街の鍛冶師サル族のカカに半分弟子入りしている。更に家具屋カイルの作業も手伝ったり、時折遊びに来る船大工のモーリーとも仲が良いのである。大工のソラが来たときは一緒にいることもあり、孤児院のペットの犬の家は彼が作っている。
「じゃぁアーロンはこのまま男子寮に移って、色々な職人と交流を持つかい?それとも一人ずつ弟子入りしていくかい?」
とハジメが問うと
「このままこの街に住みたいです」
と言った。工芸家はあまりに範囲が広く1人ずつ師事するとなるとかなりの年月が必要であろう。彼的には自分の作りたいモノからどの技術が必要か判断しそれを習うというのがいいのかもしれない。
「うん。わかったよ。明日にでも男性用の使用人寮へ移れるように準備しておいてね」
と言うと頷いていた。
「わ、わたしは・・・・」
とティナは言い淀む。
「急がなくてもいいんだよ」
とハジメが優しく言うと意を決したように
「暫く・・・3年間ヴィオラについて行こうと思います。お休みの日や近くに来たときはここに帰ってきてもいいですか?」
と涙を堪えながら言う。
「うんうん。ここは君たちの帰ってくる場所だからね。いつでも帰っておいで。部屋は準備しておくから」
とハジメが伝えるとハジメに抱きついてくる力が強くなった。取りあえず彼らの進路がほぼ決まった。3人ともギルドに登録することにする。彼ら彼女らをつれてセバスチャンとエヴァのところへ来るとギルド長たちはようやく我に返っていた。
「セバスチャンさん、ヴィオラとティナは冒険者登録をします。よろしくお願いしますね」
とハジメは頭を下げる。セバスチャンは「よろしくお願いしますね」と2人と握手をしていた。そしてエヴァにはアーロンがギルド登録をすることを告げる。取りあえず明日3人を連れてイブの街へ行くことにした。
それでもなお「ピザ」と繰り返すので、お土産として焼きたてのピザをギルド長たちに各2枚ずつ渡しておいた。それによりエヴァは明らかに機嫌がよくなったのは言うまでもないだろう。
その後お昼ご飯として街の住人と訪れていた商人たちで洗礼を祝う会を中央公園で開いた。そして夜は孤児院で送別会を開くことになっていて、そこへパトリシアとウィリアムも参加するように主人権限を使った。
因みに工芸家のスキルは『木工』『ガラス』『武具作成』『建築』『陶芸』『細工』『魅了』の複合スキルとなっている。上位互換のスキルに芸術家があり、『絵画』『付与術』『楽器』『音楽』が追加される。
また魔術師のスキルは『属性魔法(基本4属性)』『上位属性魔法(光、闇)』『魔力上昇』『魔力回復』『詠唱短縮』の複合スキル。その上位互換のスキルとして『無詠唱』『複合魔法』を覚える魔導士というスキルがあるらしい。
司祭のスキルは『治癒魔法』『話術:説法』の使徒スキルの1つである。つまりランクアップするスキルなのである。まずは『治癒魔法』のみを使える助祭からが一般的な開始となる。その後司祭、司教、大司教、枢機卿、教皇と続く。司教は司祭スキルに『防御魔法』が追加、大司教スキルは『洗礼』が追加といったようにランクが上がるとスキルが1つ増えていくのである。ランクを上げるには神への奉仕や信仰心と言われているがはっきりとはしてないようである。巷ではそのスキルを覚えたからランクが上がるとも言われている。ただしこれはあくまでスキルのランクであり、教会組織においてのランクではない。組織の『大司教』は大司教のスキルを持ったものから選出されるのが一般的であるがとある教会組織では助祭スキルしかないのに、金の力で枢機卿の地位に収まっている者もいるらしい。
基本的に洗礼で得られたスキルはその時から使えるようになっているのだ。スキルレベルは1からのスタートではあるのだが、その瞬間から使えるというのはかなりのアドバンテージになる。特に治癒魔法は冒険者にとって垂涎ものである。
こうしてこの街初の新成人は各々の旅立ちを迎えたのだった。
翌日3人を連れてイブの街でギルド登録をした後、冒険者になった2人のことはイブの街で冒険者として頑張っているリナリーに気にかけて貰えるようにお願いしておいた。リナリーからは
「PT誘ってもいいですか?」と言われたので、本人たちがいいならと答えておいた。どうやらリナリーのPTは戦士とスカウト、楯使いの前衛職PTのようである。ハジメのポーションがあるため特に回復職は居なかったようである。
そしてアーロンには家具屋アーヴィン、その妻で裁縫師のシラト、鍛冶屋アベル、ガラス職人クララ、大工のソラ、建築家エルムのイブの匠6人衆に習いたいことがあれば教えて貰えるように依頼し、許可を貰いつつ顔を繋いでおいた。
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