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狂犬Subは根こそぎ貪る
●Subスペースに包まれて
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◆ ◆ ◆
夕食を終えた後、守流の行動はいつになく素直だった。
身を清めるのはシャワーだけにして、早々に俺を自室へ連れ込んだ。
そしてベッドに腰かけた途端、両腕を広げて俺に身を捧げる。
「アグ……ご褒美。僕を、いっぱい食べて……」
熱い息。小さく震える体。紅潮した頬に潤んだ瞳。
守流が全身で俺を求めている――分かった瞬間に押し倒していた。
ずっと守流の体が欲しかった。
昼間は仕事で離れ離れだ。必要なことだと分かっていても、体も心も落ち着かない。
だから許されると、守流をとことん食べないと気が済まない。
小さな口に喰らいつき、舐め解けるほど守流の口内を舐め回す。
これだけで息苦しそうに喘ぐ守流に優越感を覚えながら、体の至る所に手を這わせ、たっぷりと堪能する準備を進めていく。
守流のすべてを奪えるように。少しも残さないように。
胸の突起を撫で転がし、摘まみ、可愛く啼かせる。
肌へ吸い付き、舌で濡らし、甘く牙を立てる。
帰宅してすぐ楽になった所は少し意地悪して、わざと触ってやらない。
俺が欲しくて仕方ないと欲望に染まった体をさらに追い詰めていけば、守流からぬるま湯のような空気が生まれ、俺を包み込んでいく。
頭がフワフワとして、どこまでも浮かれそうになる感覚。
体の芯が、本能が、これが欲しかったと狂喜する。
だが喉の奥がムカムカする。腹が立って、怒鳴りたくてたまらない。
これがSubをより確実に支配するためのものだと知っているから。
Subスペース……DomがSubの感覚を完全に握り、望むままにSubを感じさせることができる。
普通のSubは喜ぶのだろう。Domにすべてを預けて、どこまでも心身を満たしてもらうのだから。
――俺という人間を全部握られるなんて反吐が出る。
やめろと言いたいのに、体は言うことを聞かない。
早く守流にすべてを委ねたくて、大きく守流の脚を開いて後孔にしゃぶりつく。
指と舌で解しながら中まで唾液を届けていけば、発情期のメスよりも熟れてぬかるんだ尻に変わる。
……我慢なんかしていられるか!
発作のように俺は荒々しく守流の腰を掴み、性急に怒張した肉棒で守流を貫く。
「あぁぁ……ッ……アグ……ぅ……ぁ……ぁ……っ」
先端がめり込んだ瞬間、守流は顔をしかめる。そしてすぐに口元が緩み、喜び微笑むような表情を浮かべる。
ぬるい空気がさらに俺を包み、もっと悦べと強要してくる。
本来は組み敷くはずのSubに犯され、啼いて悦ぶことしかできないDom。
俺に貫かれて乱れる守流の姿に、俺は悦びしか見出せなくなる。
夕食を終えた後、守流の行動はいつになく素直だった。
身を清めるのはシャワーだけにして、早々に俺を自室へ連れ込んだ。
そしてベッドに腰かけた途端、両腕を広げて俺に身を捧げる。
「アグ……ご褒美。僕を、いっぱい食べて……」
熱い息。小さく震える体。紅潮した頬に潤んだ瞳。
守流が全身で俺を求めている――分かった瞬間に押し倒していた。
ずっと守流の体が欲しかった。
昼間は仕事で離れ離れだ。必要なことだと分かっていても、体も心も落ち着かない。
だから許されると、守流をとことん食べないと気が済まない。
小さな口に喰らいつき、舐め解けるほど守流の口内を舐め回す。
これだけで息苦しそうに喘ぐ守流に優越感を覚えながら、体の至る所に手を這わせ、たっぷりと堪能する準備を進めていく。
守流のすべてを奪えるように。少しも残さないように。
胸の突起を撫で転がし、摘まみ、可愛く啼かせる。
肌へ吸い付き、舌で濡らし、甘く牙を立てる。
帰宅してすぐ楽になった所は少し意地悪して、わざと触ってやらない。
俺が欲しくて仕方ないと欲望に染まった体をさらに追い詰めていけば、守流からぬるま湯のような空気が生まれ、俺を包み込んでいく。
頭がフワフワとして、どこまでも浮かれそうになる感覚。
体の芯が、本能が、これが欲しかったと狂喜する。
だが喉の奥がムカムカする。腹が立って、怒鳴りたくてたまらない。
これがSubをより確実に支配するためのものだと知っているから。
Subスペース……DomがSubの感覚を完全に握り、望むままにSubを感じさせることができる。
普通のSubは喜ぶのだろう。Domにすべてを預けて、どこまでも心身を満たしてもらうのだから。
――俺という人間を全部握られるなんて反吐が出る。
やめろと言いたいのに、体は言うことを聞かない。
早く守流にすべてを委ねたくて、大きく守流の脚を開いて後孔にしゃぶりつく。
指と舌で解しながら中まで唾液を届けていけば、発情期のメスよりも熟れてぬかるんだ尻に変わる。
……我慢なんかしていられるか!
発作のように俺は荒々しく守流の腰を掴み、性急に怒張した肉棒で守流を貫く。
「あぁぁ……ッ……アグ……ぅ……ぁ……ぁ……っ」
先端がめり込んだ瞬間、守流は顔をしかめる。そしてすぐに口元が緩み、喜び微笑むような表情を浮かべる。
ぬるい空気がさらに俺を包み、もっと悦べと強要してくる。
本来は組み敷くはずのSubに犯され、啼いて悦ぶことしかできないDom。
俺に貫かれて乱れる守流の姿に、俺は悦びしか見出せなくなる。
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