25 / 40
清純Domはすべてを捧げる
●不思議な感覚2
しおりを挟む
ふと視界に入るアグの顔は、大人なのに子供が無邪気にはしゃぐような、幸せを疑わない顔をしている。
この二人しかいない中で、幸せをどこまでも噛み締め、飽きることなく僕を喰らっている。
きっとアグにここまで幸せを与えられるのは僕しかいない。
その手応えと確信が、僕を絶頂の先へ行けと背中を押した。
「――……ッッ……アァ……ッ……!」
体の奥が弾けて、僕が真っ白な膜になる。
自分の体から半分離れたような感覚。もしかして魂が抜けてるのかも、と思ったけれど怖くはなかった。
この膜でアグを包んであげたいと望んだ瞬間、ふわりと包めたような手応えを感じる。
アグが悦んでる。心から僕を望んで、全身で感じて、欲しくてたまらない衝動のまま腰を振っている。
でもアグの体の奥のほうが――心のざらつきを感じる。
もっと癒してあげたい。
喜んでいるはずなのに、アグが本当に満たされていないのが分かってしまう。
どれだけ僕の体をあげれば癒えてくれるんだろう?
ずっと体を貪られて絶頂が止まらなくて、苦しさすら覚えているのに、まだ足らないと感じてしまう。
僕がもっと気持ち良くなれば、アグも気持ち良くなる?
深く溺れてもがき続ける僕を見せれば、アグは喜んでくれる?
半分の意識がフワフワとしている中、アグが僕を一層深く貫く。
アレが始まる。
気づいた瞬間、力が抜け切っていたはずなのに僕の体は弾かれたように動き、強くアグの背にしがみついていた。
その直後だった。アグが熱を放つ。
一瞬で終わらない熱情の吐露。ただでさえ大きくて僕の中を詰めているのに、さらに詰められて胸が内側から詰まっていく。
「ぁ……ァ、ぁぁ……ぁ……」
顎を上げ、小さく短い声で喘ぎながら僕はアグの精を味わう。
かろうじて鼻先だけでできる息。それすらアグは腰を揺らして奪ってくる。
息が奪われて気が遠のきそうになる。
でも、意識が途切れそうで途切れない。
アグも僕を抱き締めて、勝手に行くなと請われているような気がした。
何かを取られている訳じゃないのに、アグに奪われていくのが分かる。
見えない何かをアグに与えているんだと思う。
いったい僕は何を与えているんだろう。この体以外に、何を――。
この二人しかいない中で、幸せをどこまでも噛み締め、飽きることなく僕を喰らっている。
きっとアグにここまで幸せを与えられるのは僕しかいない。
その手応えと確信が、僕を絶頂の先へ行けと背中を押した。
「――……ッッ……アァ……ッ……!」
体の奥が弾けて、僕が真っ白な膜になる。
自分の体から半分離れたような感覚。もしかして魂が抜けてるのかも、と思ったけれど怖くはなかった。
この膜でアグを包んであげたいと望んだ瞬間、ふわりと包めたような手応えを感じる。
アグが悦んでる。心から僕を望んで、全身で感じて、欲しくてたまらない衝動のまま腰を振っている。
でもアグの体の奥のほうが――心のざらつきを感じる。
もっと癒してあげたい。
喜んでいるはずなのに、アグが本当に満たされていないのが分かってしまう。
どれだけ僕の体をあげれば癒えてくれるんだろう?
ずっと体を貪られて絶頂が止まらなくて、苦しさすら覚えているのに、まだ足らないと感じてしまう。
僕がもっと気持ち良くなれば、アグも気持ち良くなる?
深く溺れてもがき続ける僕を見せれば、アグは喜んでくれる?
半分の意識がフワフワとしている中、アグが僕を一層深く貫く。
アレが始まる。
気づいた瞬間、力が抜け切っていたはずなのに僕の体は弾かれたように動き、強くアグの背にしがみついていた。
その直後だった。アグが熱を放つ。
一瞬で終わらない熱情の吐露。ただでさえ大きくて僕の中を詰めているのに、さらに詰められて胸が内側から詰まっていく。
「ぁ……ァ、ぁぁ……ぁ……」
顎を上げ、小さく短い声で喘ぎながら僕はアグの精を味わう。
かろうじて鼻先だけでできる息。それすらアグは腰を揺らして奪ってくる。
息が奪われて気が遠のきそうになる。
でも、意識が途切れそうで途切れない。
アグも僕を抱き締めて、勝手に行くなと請われているような気がした。
何かを取られている訳じゃないのに、アグに奪われていくのが分かる。
見えない何かをアグに与えているんだと思う。
いったい僕は何を与えているんだろう。この体以外に、何を――。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
偏食の吸血鬼は人狼の血を好む
琥狗ハヤテ
BL
人類が未曽有の大災害により絶滅に瀕したとき救済の手を差し伸べたのは、不老不死として人間の文明の影で生きていた吸血鬼の一族だった。その現筆頭である吸血鬼の真祖・レオニス。彼は生き残った人類と協力し、長い時間をかけて文明の再建を果たした。
そして新たな世界を築き上げた頃、レオニスにはひとつ大きな悩みが生まれていた。
それは――吸血鬼であるのに、人の血にアレルギー反応を引き起こすということ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる