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清純Domはすべてを捧げる
●誰の色にも染まらせない
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僕は「うん」と小さく頷き、再びアグに唇を贈る。
舌を絡め合っていると、体が疼いてアグに擦り付けてしまう。
腰が浮かないように落とすと、アグの大きくそそり立つものが当たる。
ぞくり、と全身が疼く。そして自分の股間も欲情に染まり切っていることに気づく。
アグの腰へ脚を回し、向き合って座る形を取り、気持ち良くなりたい衝動のまま腰を揺する。
お湯の中で昂り合ったものが擦れ、ぶつかり、踊り悦ぶ。しっかりくっつき合わない分、なかなか射精まではいかない。
もどかしくて気が狂いそうで、僕は強くアグにしがみついて全身を押し付け、上下に揺れ続ける。
「あっ、ぁ……ぁ……っ……は、ぁ……」
体が茹って、今にものぼせそうだ。
そろそろやめないと倒れそう……。
力が急に抜けてアグの胸へしな垂れると、耳元で切なげに息をつく音がした。
「おい、一回出るぞ。立てるか?」
「……え……あ、うん……」
のろのろと僕は体を起こして、言われた通りに湯舟を出る。
するとアグは立ち上がって僕の背後へ立つと、ボディーソープをたっぷり手に取り、思いっきり泡立てたものを僕につけてきた。
「ひゃ……っ……ア、アグ、触っちゃ駄目だって――」
「直接触れてないから良いだろ? これを楽にしてやるから」
腹部から股間へ手を伸ばされ、早く弾けたがっているものが泡まみれになる。
手は触れないまま柔らかに扱かれて、泡の滑りに思わず壁に手をつきながら頭を振っていた。
「あぁっ、アグぅ……んン……っ……ぁぁ……っ」
気持ち良いのにもどかしい。
溜まったものを吐き出すには、あとひと押し足らない。
たまらなくなって自分で触ろうとしたけれど、
「触んなよ、守流」
今にも耳に唇がかすりそうなほど近くでアグに囁かれる。
低くて体の芯まで響く声。熱くて甘い吐息。
たったこれだけのことで腰が抜けそうになる。
膝が踊って今にも折れそうで、僕は慌てて両手で壁をついて体を支える。
そんなグズグズになりかけている僕へ、アグは囁きで耳を犯す。
「これからは全部、俺で染まれ。誰の色にも染まらせない……守流、お前の色すら混ぜさせんからな」
「ぁ、あ、ぁぁ……っ……」
「ほら、もう出せ。楽になっちまえ……俺に啼かされて悦びたいんだろ? いやらしいDomだって……出して認めろ。なあ、守流」
僕の名を呼びながら、アグがフッと息を吹きかけてくる。
「はぁぁ――……ッッ」
限界が見えていた体は、たったこれだけの刺激で弾けた。
ドクッ、と股間が大きく脈打ち、僕は吐精する。
やっと得られた快感に気が抜けていく――でも吐き出し足りない。
もっとアグを強く感じながら達したい。
外も中もぐちゃぐちゃにされて、ずっと快感の海に溺れてしまいたい。
ハァ、ハァ、と肩で息をして呼吸を整えてから、僕はもどかしさが消えない身のままアグに体を向ける。
――ギュッ。
僕は自分からアグに抱き着いて彼を見上げる。
飢えてギラついた目で僕を見つめながら、愉悦の笑みで口から牙を覗かせるアグ。
彼が望むように堕ちてしまったと悟るしかなかった。
そして僕が口にできる言葉は、これしかなかった。
「ありがと、アグ……後でベッドで、僕からのご褒美……いっぱい、もらって……」
「クク……いい心がけだ」
アグが僕を覗き込んでくる。
あと少しでキスできる近さ。でもアグからはそれ以上動かない。
……いったいどっちのお仕置きなのか分からなくなってくる。
いつもならアグから執拗に喰らうような口付けをしてくれるのに、それがなくて切なさすら感じてしまう。
早く寝室に行って、アグと――。
もうアグに抱かれることしか考えられない僕は、首を伸ばして自分からキスをした。
舌を絡め合っていると、体が疼いてアグに擦り付けてしまう。
腰が浮かないように落とすと、アグの大きくそそり立つものが当たる。
ぞくり、と全身が疼く。そして自分の股間も欲情に染まり切っていることに気づく。
アグの腰へ脚を回し、向き合って座る形を取り、気持ち良くなりたい衝動のまま腰を揺する。
お湯の中で昂り合ったものが擦れ、ぶつかり、踊り悦ぶ。しっかりくっつき合わない分、なかなか射精まではいかない。
もどかしくて気が狂いそうで、僕は強くアグにしがみついて全身を押し付け、上下に揺れ続ける。
「あっ、ぁ……ぁ……っ……は、ぁ……」
体が茹って、今にものぼせそうだ。
そろそろやめないと倒れそう……。
力が急に抜けてアグの胸へしな垂れると、耳元で切なげに息をつく音がした。
「おい、一回出るぞ。立てるか?」
「……え……あ、うん……」
のろのろと僕は体を起こして、言われた通りに湯舟を出る。
するとアグは立ち上がって僕の背後へ立つと、ボディーソープをたっぷり手に取り、思いっきり泡立てたものを僕につけてきた。
「ひゃ……っ……ア、アグ、触っちゃ駄目だって――」
「直接触れてないから良いだろ? これを楽にしてやるから」
腹部から股間へ手を伸ばされ、早く弾けたがっているものが泡まみれになる。
手は触れないまま柔らかに扱かれて、泡の滑りに思わず壁に手をつきながら頭を振っていた。
「あぁっ、アグぅ……んン……っ……ぁぁ……っ」
気持ち良いのにもどかしい。
溜まったものを吐き出すには、あとひと押し足らない。
たまらなくなって自分で触ろうとしたけれど、
「触んなよ、守流」
今にも耳に唇がかすりそうなほど近くでアグに囁かれる。
低くて体の芯まで響く声。熱くて甘い吐息。
たったこれだけのことで腰が抜けそうになる。
膝が踊って今にも折れそうで、僕は慌てて両手で壁をついて体を支える。
そんなグズグズになりかけている僕へ、アグは囁きで耳を犯す。
「これからは全部、俺で染まれ。誰の色にも染まらせない……守流、お前の色すら混ぜさせんからな」
「ぁ、あ、ぁぁ……っ……」
「ほら、もう出せ。楽になっちまえ……俺に啼かされて悦びたいんだろ? いやらしいDomだって……出して認めろ。なあ、守流」
僕の名を呼びながら、アグがフッと息を吹きかけてくる。
「はぁぁ――……ッッ」
限界が見えていた体は、たったこれだけの刺激で弾けた。
ドクッ、と股間が大きく脈打ち、僕は吐精する。
やっと得られた快感に気が抜けていく――でも吐き出し足りない。
もっとアグを強く感じながら達したい。
外も中もぐちゃぐちゃにされて、ずっと快感の海に溺れてしまいたい。
ハァ、ハァ、と肩で息をして呼吸を整えてから、僕はもどかしさが消えない身のままアグに体を向ける。
――ギュッ。
僕は自分からアグに抱き着いて彼を見上げる。
飢えてギラついた目で僕を見つめながら、愉悦の笑みで口から牙を覗かせるアグ。
彼が望むように堕ちてしまったと悟るしかなかった。
そして僕が口にできる言葉は、これしかなかった。
「ありがと、アグ……後でベッドで、僕からのご褒美……いっぱい、もらって……」
「クク……いい心がけだ」
アグが僕を覗き込んでくる。
あと少しでキスできる近さ。でもアグからはそれ以上動かない。
……いったいどっちのお仕置きなのか分からなくなってくる。
いつもならアグから執拗に喰らうような口付けをしてくれるのに、それがなくて切なさすら感じてしまう。
早く寝室に行って、アグと――。
もうアグに抱かれることしか考えられない僕は、首を伸ばして自分からキスをした。
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