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清純Domはすべてを捧げる
●否定を飲み込んで2
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心から不快がっているのが伝わってきて、僕の胸が痛む。
恥ずかしくても、怖くても、本当に嫌なこと以外は『ダメ』って言っちゃいけないんだ。
今は絶対にアグに苦しんで欲しくない。
だから今までの僕なら絶対に言えないことを、羞恥で目を潤ませながらでも口にできた。
「ごめん、アグ……続けて。いい子だから……」
催促しながら頭を撫でてあげると、アグの顔からフッと力が抜ける。
すぐに悦びの笑みを浮かべ、僕の後孔をベタベタに舐め、尻肉やまた勃ち始めた陰茎をからかうように食む。
何度も「ヤダ」と言いそうになり、僕は必死に声を飲み込む。
でも声を出さないと苦しくて、体の芯が疼いてたまらなくて、湧き上がるままの快感を素直に零す。
「ぁ……い、いよ……アグ……ん……っ……ぅ……」
自分でも信じられないほどの甘い声。
不意にアグの粘ついた唾液でぬかるんだ双丘へ、太くて硬い指が埋まった瞬間、「あぁ、ン」と淫らに叫んでしまった。
グニグニと入り口を解しながら、奥のほうまでアグの指が沈んでいく。
息が思うようにできない。苦しい。でも、アグが望んでいるのは――。
僕は浅い息を繰り返しながら、両腕を広げてアグへ告げる。
「アグ……キス、して……ぁ……おね、がい……」
「命令するなら、褒美は上乗せでもらうからな」
笑いながらアグは指はそのままに、僕の願い通りにキスをしてくれる。
グヂュ、グヂュ。口と後孔の交わりの音が重なって聞こえる。
苦しさよりもアグにご褒美をあげられている喜びが勝り、慣れない異物感も息のし辛さも快感に変わっていく。
もっと喜んでもらいたくて、浴場からずっと昂り続けているアグのものに触れ、優しく握って扱いていくと、
「もう褒美をもらっていいのか、守流?」
熱い声でアグに尋ねられ、僕は一瞬固まる。
この大きなものを体の中に……。
怖い。でも、アグが求めているのは――。
僕の思考が巡る。声を出すよりも先に、体は頷いていた。
「いいよ……きて、アグ……ご褒美……あっ――」
許しを得たアグに遠慮なんてなかった。
僕の脚を高く持ち上げ、赤黒く脈打つ昂りを僕の中へと突き立てた。
「あぁァ……ッッ……っ……ぁ……ん、くぅ……」
熱の塊が僕の中を焼いていく。
押し出すように肉壁が脈打つのが分かる。でもアグの唾液は粘りが強すぎて、昂りを奥へ滑り込むのを手伝ってしまう。
埋まるほどに息ができなくなり、僕という人間が体から追い出されていくような気になる。
でもそれは、僕の体をアグに与えられているということ。
苦しくて仕方ないのに、僕は歓喜に喘いでいた。
恥ずかしくても、怖くても、本当に嫌なこと以外は『ダメ』って言っちゃいけないんだ。
今は絶対にアグに苦しんで欲しくない。
だから今までの僕なら絶対に言えないことを、羞恥で目を潤ませながらでも口にできた。
「ごめん、アグ……続けて。いい子だから……」
催促しながら頭を撫でてあげると、アグの顔からフッと力が抜ける。
すぐに悦びの笑みを浮かべ、僕の後孔をベタベタに舐め、尻肉やまた勃ち始めた陰茎をからかうように食む。
何度も「ヤダ」と言いそうになり、僕は必死に声を飲み込む。
でも声を出さないと苦しくて、体の芯が疼いてたまらなくて、湧き上がるままの快感を素直に零す。
「ぁ……い、いよ……アグ……ん……っ……ぅ……」
自分でも信じられないほどの甘い声。
不意にアグの粘ついた唾液でぬかるんだ双丘へ、太くて硬い指が埋まった瞬間、「あぁ、ン」と淫らに叫んでしまった。
グニグニと入り口を解しながら、奥のほうまでアグの指が沈んでいく。
息が思うようにできない。苦しい。でも、アグが望んでいるのは――。
僕は浅い息を繰り返しながら、両腕を広げてアグへ告げる。
「アグ……キス、して……ぁ……おね、がい……」
「命令するなら、褒美は上乗せでもらうからな」
笑いながらアグは指はそのままに、僕の願い通りにキスをしてくれる。
グヂュ、グヂュ。口と後孔の交わりの音が重なって聞こえる。
苦しさよりもアグにご褒美をあげられている喜びが勝り、慣れない異物感も息のし辛さも快感に変わっていく。
もっと喜んでもらいたくて、浴場からずっと昂り続けているアグのものに触れ、優しく握って扱いていくと、
「もう褒美をもらっていいのか、守流?」
熱い声でアグに尋ねられ、僕は一瞬固まる。
この大きなものを体の中に……。
怖い。でも、アグが求めているのは――。
僕の思考が巡る。声を出すよりも先に、体は頷いていた。
「いいよ……きて、アグ……ご褒美……あっ――」
許しを得たアグに遠慮なんてなかった。
僕の脚を高く持ち上げ、赤黒く脈打つ昂りを僕の中へと突き立てた。
「あぁァ……ッッ……っ……ぁ……ん、くぅ……」
熱の塊が僕の中を焼いていく。
押し出すように肉壁が脈打つのが分かる。でもアグの唾液は粘りが強すぎて、昂りを奥へ滑り込むのを手伝ってしまう。
埋まるほどに息ができなくなり、僕という人間が体から追い出されていくような気になる。
でもそれは、僕の体をアグに与えられているということ。
苦しくて仕方ないのに、僕は歓喜に喘いでいた。
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