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第四話 信じるより信じたい
●裏切るワケではないけれど
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大きな快感の波に身を震わせている俺の腰を掴み、ケイロが容赦なく突き上げてくる。
「はぁッ、ァ、ま、まって……ッ、ちょ、落ち着いてからぁ……ッ」
「散々人を煽っておいて、それはないだろ? 体力は有り余っているようだし、今日は手加減せずに抱ける」
「手、加減……? ぁ……お、前……っ、あれで、今まで加減してた……っ?!」
「次の日に足腰立たなくするほどではなかっただろ?」
「ギリギリだぁ……ばか……ッ、根性出して、意地で行ってた……ぁ、ンン――……ッ」
また奥が大きく脈打って、俺は腰を浮かしそうになる。
グッ、と強くケイロに押さえつけられて、強すぎる快感から逃れられず、目の前が激しく点滅した。
分かったけどやっぱりキツい……気持ち良いけど、自分が自分じゃなくなっていくこの感覚が辛い。でも今日だけは我慢するしかない。
俺はしばらく呼吸できずに身を強張らせていたが、すぐに浅い息ながら空気を取り込み、体を揺らし始める。
「もう動くのか? 本当に今日は積極的だな」
「だって……まだ、ケイロ、イってない……ッ……俺ばっか、ダメだろぉ……っ」
俺の狙いはケイロをいっぱいイかせて、体力を消耗させて深い眠りにつかせること。
――そうでもしないと、夜に家を抜け出して密会なんてさせてくれないだろうから。
ヒクヒクと俺の意志を無視して、中でケイロのものを勝手に締め付ける。それを利用して、俺自身でも意図的に中を閉めてケイロを気持ちさせようと頑張っていく。
そんな俺の行動がいじらしく見えたのか、ケイロの目が色めき立っていくのが分かった。
「は……っ……それが太智の望みなら、応えてやろう……ッ」
「――……ッッ!」
より激しく下から抉られ、俺は声にならない悲鳴を上げる。
そして――さらに奥を突き刺そうとするほど強く叩かれた瞬間、鈍い熱が広がっていくのが分かった。
ケイロが息を止め、それからかすかに息を乱しながら俺の腕を引き、抱き締めてきた。
「面白いな、お前は本当に……もっと崩れた顔を見たくなる……きれいとは言い難い顔なのに、愛しくてたまらない……」
耳元で囁く声も、俺の髪を撫でる手つきも、ケイロの何もかもが優しくて熱くて、全身の甘ったるい疼きがゾクゾクと波立つ。
これで裏があるなんて分かったら、どう出るんだろうな……お仕置きとかしてきそうだな。
裏をかかなければいけない心苦しさで胸は痛む。
でもケイロのために繋がることだと自分に言い聞かせ、俺は唇を寄せた。
「本当、に……だったら、いっぱい愛して……なあ……」
強請りながら口付けると、そのままグルンと一緒に体が回り、上下が逆転する。
俺を見下ろすケイロの眼差しが、より熱く、より欲情を乗せているような気がした。
「俺の言葉を信じていないのか? それなら、信じてもらえるまで中に居させてもらおうか」
そう言いながらケイロは俺の脚を大きく開き、散々イって解れて、柔らかくなった俺の中へと自分を沈めてくる。
これが終わりじゃなくて、本番。
俺は息を引いて気圧されながらも、全身でケイロに絡まり、大きすぎる快感を分かち合っていった。
「はぁッ、ァ、ま、まって……ッ、ちょ、落ち着いてからぁ……ッ」
「散々人を煽っておいて、それはないだろ? 体力は有り余っているようだし、今日は手加減せずに抱ける」
「手、加減……? ぁ……お、前……っ、あれで、今まで加減してた……っ?!」
「次の日に足腰立たなくするほどではなかっただろ?」
「ギリギリだぁ……ばか……ッ、根性出して、意地で行ってた……ぁ、ンン――……ッ」
また奥が大きく脈打って、俺は腰を浮かしそうになる。
グッ、と強くケイロに押さえつけられて、強すぎる快感から逃れられず、目の前が激しく点滅した。
分かったけどやっぱりキツい……気持ち良いけど、自分が自分じゃなくなっていくこの感覚が辛い。でも今日だけは我慢するしかない。
俺はしばらく呼吸できずに身を強張らせていたが、すぐに浅い息ながら空気を取り込み、体を揺らし始める。
「もう動くのか? 本当に今日は積極的だな」
「だって……まだ、ケイロ、イってない……ッ……俺ばっか、ダメだろぉ……っ」
俺の狙いはケイロをいっぱいイかせて、体力を消耗させて深い眠りにつかせること。
――そうでもしないと、夜に家を抜け出して密会なんてさせてくれないだろうから。
ヒクヒクと俺の意志を無視して、中でケイロのものを勝手に締め付ける。それを利用して、俺自身でも意図的に中を閉めてケイロを気持ちさせようと頑張っていく。
そんな俺の行動がいじらしく見えたのか、ケイロの目が色めき立っていくのが分かった。
「は……っ……それが太智の望みなら、応えてやろう……ッ」
「――……ッッ!」
より激しく下から抉られ、俺は声にならない悲鳴を上げる。
そして――さらに奥を突き刺そうとするほど強く叩かれた瞬間、鈍い熱が広がっていくのが分かった。
ケイロが息を止め、それからかすかに息を乱しながら俺の腕を引き、抱き締めてきた。
「面白いな、お前は本当に……もっと崩れた顔を見たくなる……きれいとは言い難い顔なのに、愛しくてたまらない……」
耳元で囁く声も、俺の髪を撫でる手つきも、ケイロの何もかもが優しくて熱くて、全身の甘ったるい疼きがゾクゾクと波立つ。
これで裏があるなんて分かったら、どう出るんだろうな……お仕置きとかしてきそうだな。
裏をかかなければいけない心苦しさで胸は痛む。
でもケイロのために繋がることだと自分に言い聞かせ、俺は唇を寄せた。
「本当、に……だったら、いっぱい愛して……なあ……」
強請りながら口付けると、そのままグルンと一緒に体が回り、上下が逆転する。
俺を見下ろすケイロの眼差しが、より熱く、より欲情を乗せているような気がした。
「俺の言葉を信じていないのか? それなら、信じてもらえるまで中に居させてもらおうか」
そう言いながらケイロは俺の脚を大きく開き、散々イって解れて、柔らかくなった俺の中へと自分を沈めてくる。
これが終わりじゃなくて、本番。
俺は息を引いて気圧されながらも、全身でケイロに絡まり、大きすぎる快感を分かち合っていった。
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