134 / 345
八話 本当の仲間は誰?
●引き返せない体にした張本人なのに
しおりを挟む
「……ンっ……ぁぁ……」
体が二人に支配されていく。
俺の体がこの世界に来ているということは、もう連日淫らな行為を身も心も味わっているということ。濃密な快楽に逆らえない。
ましてや現実でまで男を知ってしまった。このままどこまで堕ちてしまうのだろうかと思うと、辛うじて残っている理性が俺の目を潤ませてくる。だが、
「待たせたな誠人。ほら、望み通りに挿れてやるから……見ていろよ」
華候焔の猛々しいものが俺の孔へ捻じ込まれ、ジワジワと拡げられていく。
頭は才明の手に押さえられ、華候焔を呑み込んでいく様をしっかり見せつけられてしまう。
一気に貫かず、いつになく遅い動きで抽挿を繰り返し、徐々に華候焔は俺の深い所へと近づいていく。
「ぁ……ぁ、ぁあ……っ……ふ、ぅ……ン……」
中で動かれる度に全身に激しい疼きが走り抜けていく。しかし大きく弾けるまでには達しない。
身悶えて頭を振りたい衝動に駆られるが、才明の手に防がれ、溜まりゆくもどかしさと快楽を散らすことさえ許してくれない。
ふと才明が俺の肩へ顎を乗せて、華候焔のものを与えられていく様を覗き込んでくる。
「こんなに男を受け入れることに慣れてしまわれて……もう普通の生活には戻れないでしょうね。体が疼いて私たちを求める……快楽からは、絶対に逃れられない」
小さく笑いながら才明が俺の首筋を甘く吸う。現実でその正体を晒したというのに、俺をさらに堕とそうとするような言動に頭が混乱する。
才明は――仲林アナは、俺をどうしたいんだ?
意識がこの行為から離れて、困惑の森へと逃げ込もうとする。
だが華候焔は俺の意識を逃がしはしなかった。
大きく腰を突き出し、華候焔の昂りが俺の最奥を貫く。
体がずっと待ち望んでいた刺激を与えられ、俺のすべてが奪われる。
「あぁぁぁ……ッッ! ……ぐ……ぅ、ぁぁ……っ……」
中が激しく脈打つ。自ら嬉々として華候焔を締め付け、褒美の快楽を与えていく。
ただ俺から貰うだけでは足らぬと言いたげに、華候焔は絶頂の最中の俺を容赦なく穿つ。
「ほら、もっと寄こすんだ誠人……っ。俺が誠人のために動けるための、褒美を……」
ついさっき才明が教えてくれた。
特殊な行動をするためには褒美が必要――これまで華候焔が俺を抱きたがってきたのは、それだけ特別なことするためだったのだろうか。俺がここで勝ち続けるために。
こんな時なのに華候焔の心が見えたようで、体とともに頭や胸の中も踊り出す。
俺を引き返せない体にした張本人なのに、ここまでしてくれる華候焔が嬉しいだなんて。
体が二人に支配されていく。
俺の体がこの世界に来ているということは、もう連日淫らな行為を身も心も味わっているということ。濃密な快楽に逆らえない。
ましてや現実でまで男を知ってしまった。このままどこまで堕ちてしまうのだろうかと思うと、辛うじて残っている理性が俺の目を潤ませてくる。だが、
「待たせたな誠人。ほら、望み通りに挿れてやるから……見ていろよ」
華候焔の猛々しいものが俺の孔へ捻じ込まれ、ジワジワと拡げられていく。
頭は才明の手に押さえられ、華候焔を呑み込んでいく様をしっかり見せつけられてしまう。
一気に貫かず、いつになく遅い動きで抽挿を繰り返し、徐々に華候焔は俺の深い所へと近づいていく。
「ぁ……ぁ、ぁあ……っ……ふ、ぅ……ン……」
中で動かれる度に全身に激しい疼きが走り抜けていく。しかし大きく弾けるまでには達しない。
身悶えて頭を振りたい衝動に駆られるが、才明の手に防がれ、溜まりゆくもどかしさと快楽を散らすことさえ許してくれない。
ふと才明が俺の肩へ顎を乗せて、華候焔のものを与えられていく様を覗き込んでくる。
「こんなに男を受け入れることに慣れてしまわれて……もう普通の生活には戻れないでしょうね。体が疼いて私たちを求める……快楽からは、絶対に逃れられない」
小さく笑いながら才明が俺の首筋を甘く吸う。現実でその正体を晒したというのに、俺をさらに堕とそうとするような言動に頭が混乱する。
才明は――仲林アナは、俺をどうしたいんだ?
意識がこの行為から離れて、困惑の森へと逃げ込もうとする。
だが華候焔は俺の意識を逃がしはしなかった。
大きく腰を突き出し、華候焔の昂りが俺の最奥を貫く。
体がずっと待ち望んでいた刺激を与えられ、俺のすべてが奪われる。
「あぁぁぁ……ッッ! ……ぐ……ぅ、ぁぁ……っ……」
中が激しく脈打つ。自ら嬉々として華候焔を締め付け、褒美の快楽を与えていく。
ただ俺から貰うだけでは足らぬと言いたげに、華候焔は絶頂の最中の俺を容赦なく穿つ。
「ほら、もっと寄こすんだ誠人……っ。俺が誠人のために動けるための、褒美を……」
ついさっき才明が教えてくれた。
特殊な行動をするためには褒美が必要――これまで華候焔が俺を抱きたがってきたのは、それだけ特別なことするためだったのだろうか。俺がここで勝ち続けるために。
こんな時なのに華候焔の心が見えたようで、体とともに頭や胸の中も踊り出す。
俺を引き返せない体にした張本人なのに、ここまでしてくれる華候焔が嬉しいだなんて。
10
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説




美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

ソング・バッファー・オンライン〜新人アイドルの日常〜
古森きり
BL
東雲学院芸能科に入学したミュージカル俳優志望の音無淳は、憧れの人がいた。
かつて東雲学院芸能科、星光騎士団第一騎士団というアイドルグループにいた神野栄治。
その人のようになりたいと高校も同じ場所を選び、今度歌の練習のために『ソング・バッファー・オンライン』を始めることにした。
ただし、どうせなら可愛い女の子のアバターがいいよね! と――。
BLoveさんに先行書き溜め。
なろう、アルファポリス、カクヨムにも掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる