俺はVR中華風戦闘SLGで、体を褒美に覇者を目指す

天岸 あおい

文字の大きさ
上 下
79 / 345
●五話 平等で甘美な褒美

●褒美の取り合い3

しおりを挟む
「んっ、ぁ……む……ぁあ……っ……」

 手練れの男二人に挟まれ、良いように体を弄られ、俺はもう息も絶え絶えで喘ぐばかりだ。

 華候焔は俺の胸に固執しながら、耳や首筋を舐めたり噛んだりして体を煽る。
 何度か乳首を指で扱かれ、それだけで中が軽い絶頂を覚えてしまう。

 力は完全に奪われ、ぐったりと背を預ける俺を華候焔は嬉々として見下ろす。その目が熱くて、俺の脳が焼き切れそうだ。

 そんな俺の反応や顔を、才明は楽しげに見つめながら愛撫を楽しむ。

 閉じていた寝間着の前を開き、手を隙間なく密着させ、肉付きを確かめるように小さく揉む――体の表面だけでは飽き足らず、中身までも裸にしようと企んでいるような手つきだ。

 腰を揉まれた瞬間、思わず下半身が跳ねてしまったが、二人は薄く笑うばかり。
 前も後ろも、本当に欲しい所へは触ってくれない。何をされても感じるのに、どちらも大きく達せないことがつらい。

 ハァ、ハァ、と息をしながら熱く目を潤ます俺に、華候焔が耳打ちする。

「誠人、どうして欲しい? どっちのを先に咥えたい?」

 ……やっと、か。
 思わず俺の口元が緩む。正面から才明に観察されていることを忘れて。

「本当に欲しそうですね。私が混ざっても嫌ではないようで何よりです。ここまでおあずけを喰らうのは久しいですが、悪くないですね」

 言いながら才明は羽織を脱ぎ、薄い衣を巻いた帯を解いて肌を見せてくる。

 細いながらも引き締まった体だ。武にもある程度は通じているらしく、腹筋は割れ、全体的に体が絞れている。

 そして下半身から伸びた昂りは、太さこそ華候焔に負けるが非常に長さがあり、今にも俺を突き刺したくてたまらなさそうだった。

 早く楽になってしまいたい。だが――。

 俺は快楽と熱に浮かされながら、チラリと華候焔を見やる。
 視線が合うと華候焔は一笑してから俺の頭を撫でた。

「先に俺を中に挿れたいんだな。俺と誠人の仲だからなあ。その気持ち、よく分かるぞ」

「そうなのですか? あなたに遠慮して私が欲しいと言えないだけのような気がしますけれど」

「そんな優男の得物じゃあ、もう誠人は満足できないがな」

「ただ大きいだけの得物なんて、苦しいだけの凶器ですよ。いっそ指で悦ぶ所を刺激したほうが喜ぶんじゃないんですか。こうやって――」

 また言い合いを始めたかと思えば、おもむろに才明は自分の指を舐める。それから俺の脚を開き、満たされたくてたまらない火照った孔へ指を沈めた。

「あぁぁ……ッッ……ァ……んン……ッ!」

 すでに華候焔に解された孔は、才明の指を受け入れてしまう。
 指も才明のほうが細い。だが男が初めてとは思えないほど俺の悦ぶ所を指で押し上げ、グリグリと攻めてきた。
しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! 本編完結しました! リクエストの更新が終わったら、舞踏会編をはじめる予定ですー!

処理中です...