俺はVR中華風戦闘SLGで、体を褒美に覇者を目指す

天岸 あおい

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●五話 平等で甘美な褒美

●乱れながらも1

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 顔が熱い。こんな扱いを受けて、恥ずかしがるなというほうが無理な話だ。
 離してくれと暴れたいのに体は硬直したまま。がっちりと抱え込む華候焔の腕の逞しさに抗えない。

 ゆっくりと浴槽から運び出され、すぐ近くの壁の前に立たされる。
 視界の脇で華候焔が木桶に湯を汲み、その中に手を入れてガシュ、ガシュ、と音を立て始める。次第にボディーソープを出す時のようなブシュッ、ブシュッ、という音に変わり、俺は思わず振り向いて詳細を見る。

 いつの間にか木桶の中は白い泡でいっぱいになり、今にも桶から零れそうになっていた。

「せ、石鹸……? ここでは見ていなかったような……」

「これは実泡じっぽうだ。麻の袋に泡立つ実を入れた物を湯に浸けて揉むと、こんな風に泡立つんだ。汚れもよく落ちるし、肌の触り心地も良くなる」

 言いながら華候焔は泡をすくい取り、俺の胸へ塗りたくる。

 見た目は現実で見知ったボディーソープの泡だが、感触はそれよりも粘り気があり肌に張り付いてくる。華候焔の手がぬるぬると滑り、感じやすくなっている俺の体を悦ばせる。

「あっ……く、ぅ……ッ……」

 力が抜け、俺は体勢を崩しかけて咄嗟に壁に手をつく。
 もう身悶えることしかできない俺を楽しむように、華候焔が背後でクスリと笑う。

「誠人の体は覚えが早くていいなあ。教え甲斐がある。後はもっと乱れてくれたら最高だな……真っ当な道に戻れないほど俺に狂わせたい」

 不意に顎を掴まれ、俺は顔を上向きにされる。
 すぐ近くに華候焔の顔があり、思わず心臓が跳ねる。そんな翻弄されるしかない俺から華候焔は唇を奪い、俺の全身に手を這わせて淫らに清めていく。

 肌を傷めないように優しい手つきで泡をつけられ、撫でさする動きが俺をどこまでも追い詰める。
 それでも本当に触れて欲しい所へはなかなか手を伸ばさず、華候焔は俺の太腿の内側や腰回りを丹念に撫でてくる。

 たまに指先が昂った先端や双丘の割れ目に触れ、その度に全身が甘く痺れて「ぅぅ……」と唸ってしまう。

 もどかしい。いっそめちゃくちゃに触れられ、激しく貫かれてしまいたい。

 そんな欲情が俺に腰を揺らさせ、華候焔からの口付けに舌を絡ませる。
 俺の期待に応えるように華候焔が背後にぴたりと体をつけ、俺以上に昂った熱棒を当ててくる。

 そして俺の脚の間にそれを挟ませ、腰を掴んで揺さぶった。

 よく滑る泡のせいで、ぬちゅぬちゅと華候焔のものが脚の間をなめらかに前後する。
 挿れられていないのに、腰がぶつかり合い、尻肉を叩かれ、弱い所を下から肉棒で撫でられ――甘いだけの刺激に俺は頭を振り乱した。
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