35 / 345
二話 初めての戦
●終わりが見えて
しおりを挟む
「はぁぁ……ッ、焔……っ……ぁぁ……焔……ッッ――」
「これからが本番だ……たっぷり悦んだんだろ? 次は俺の番だ。もっと悦ばせろ……っ……夜が更けるまで付き合ってもらうぞ、誠人……」
俺を抉り、おびただしい快楽を与えながら華候焔は囁く。
そうして何度も俺の中へ放ち、引き抜き――終わりかと思えば四つん這いにされ、獣のごとくな交わりを延々とやられ、俺は啼かされ続ける羽目になった。
もしかすると普通の者は、とっくに気を失い、華候焔が満足するまで付き合えないかもしれない。
なまじ鍛えて体力があるだけに、俺は華候焔に付き合えてしまう。
それでも次第に四肢から力が抜けて、俺は無様に突っ伏して倒れ込む。
ハァ、ハァ、と息を整えながら、疲労の塊に呑まれていく。気を抜けば意識は遠のき、眠りにつけるだろう――しかし華候焔はまだ俺に眠らぬことを強要してくる。
うつ伏せに寝た俺の上に体を被せ、満足を知らぬ欲情を埋める。
「……ぁぁ……ぁ……っ……ぁ……」
もう快感はいらないと心は嘆くのに、俺の体は行き過ぎた快楽を悦んで取り込んでいく。
寝たまま抱かれることになった俺には、もうシーツを掻いて身悶える体力すらなくなっていた。
か弱く喘ぎ、未だ収まらぬ絶頂の波がくるままに達し、華候焔のものを締め付け続ける。
「ハハ……ここまで付き合ってくれるとはな。久しぶりに、いい気分で眠れる……」
ずしり。背中に華候焔の体がのしかかり、俺をベッドへ潰してくる。
ようやく俺の中から猛りを鎮めたものが抜ける。
ずっと居座り暴れていたものが消えた途端、ドロリとした淫靡な残骸が俺から零れ落ちていく。
もう退かすことも、身じろいで華候焔の下から抜け出ることもできぬほど力が入らない。
ようやく終わった――気が抜け、意識が遠ざかっていく最中、フッと体の上から重みが消えて息がしやすくなる。
だが、俺が息を吸い込んだ途端、横たわった華候焔が俺を抱き締め、束の間の解放すら許さなかった。
俺が意識を手放す間際、華候焔は囁く。
「待っているぞ、誠人……もうお前は、逃げられない……」
返事はできなかった。
汗ばみ、雄々しい匂いが漂う中で、俺は眠りに落ちた――。
「これからが本番だ……たっぷり悦んだんだろ? 次は俺の番だ。もっと悦ばせろ……っ……夜が更けるまで付き合ってもらうぞ、誠人……」
俺を抉り、おびただしい快楽を与えながら華候焔は囁く。
そうして何度も俺の中へ放ち、引き抜き――終わりかと思えば四つん這いにされ、獣のごとくな交わりを延々とやられ、俺は啼かされ続ける羽目になった。
もしかすると普通の者は、とっくに気を失い、華候焔が満足するまで付き合えないかもしれない。
なまじ鍛えて体力があるだけに、俺は華候焔に付き合えてしまう。
それでも次第に四肢から力が抜けて、俺は無様に突っ伏して倒れ込む。
ハァ、ハァ、と息を整えながら、疲労の塊に呑まれていく。気を抜けば意識は遠のき、眠りにつけるだろう――しかし華候焔はまだ俺に眠らぬことを強要してくる。
うつ伏せに寝た俺の上に体を被せ、満足を知らぬ欲情を埋める。
「……ぁぁ……ぁ……っ……ぁ……」
もう快感はいらないと心は嘆くのに、俺の体は行き過ぎた快楽を悦んで取り込んでいく。
寝たまま抱かれることになった俺には、もうシーツを掻いて身悶える体力すらなくなっていた。
か弱く喘ぎ、未だ収まらぬ絶頂の波がくるままに達し、華候焔のものを締め付け続ける。
「ハハ……ここまで付き合ってくれるとはな。久しぶりに、いい気分で眠れる……」
ずしり。背中に華候焔の体がのしかかり、俺をベッドへ潰してくる。
ようやく俺の中から猛りを鎮めたものが抜ける。
ずっと居座り暴れていたものが消えた途端、ドロリとした淫靡な残骸が俺から零れ落ちていく。
もう退かすことも、身じろいで華候焔の下から抜け出ることもできぬほど力が入らない。
ようやく終わった――気が抜け、意識が遠ざかっていく最中、フッと体の上から重みが消えて息がしやすくなる。
だが、俺が息を吸い込んだ途端、横たわった華候焔が俺を抱き締め、束の間の解放すら許さなかった。
俺が意識を手放す間際、華候焔は囁く。
「待っているぞ、誠人……もうお前は、逃げられない……」
返事はできなかった。
汗ばみ、雄々しい匂いが漂う中で、俺は眠りに落ちた――。
2
お気に入りに追加
427
あなたにおすすめの小説




美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。


【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる