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二章 ガチムチ占い師のお導き~お前が占い師なのかよっ!~
●ひとつの部屋で……
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◇ ◇ ◇
夜になってオレたちは宿に向かった。
三人で一部屋。本当はクウガと同じ部屋なんて嫌だけれど、仕方がない。だって呪いが発動しないように抑えておかないといけないから。
「おいクウガ、ベッドに寝っ転がれ。呪いが活発になる前に封じて、朝まで眠らせてやるから」
オレに促されて、武具を外したクウガが素直にベッドに寝そべる。
……前世と同じで骨格に恵まれやがってるな。大人になって前よりも体はがっしりしているし、程よく二の腕に筋肉がついてやがる。羨ましい。エルフは筋肉が付きにくいんだよ。ちくしょう。
心の中で文句を言ってから、オレはクウガに手をかざして魔力を送り込む。
白い光の膜がクウガを包んでいく。すると鋭い目がとろんと溶けて、眠気に流されていくのが見て取れた。
「ルカ……ありがとう。おやす、み……」
ゆっくりとクウガのまぶたが閉じて眠りについてしまう。それでも念を入れて呪いを封じる魔法を重ねてかけておく。
「……もう起きないよな? 大丈夫だよな?」
確かめないと気が済まなくて、オレはクウガの頬を指で突いてみる。
つん。つん、つん。
起きるどころか、身じろぎひとつしない。これなら大丈夫そうだ。
ホッと息をついて隣のベッドに腰掛けると、アグードがオレに近づき、身を寄せてくる。
「ルカ兄……ここ、見せて」
おもむろにアグードの手がオレの下腹部に触れてくる。
ビクンッ。
服越しの感触でもオレの体が大きく跳ね、体の芯が甘く疼き出してしまう。
「あっ、待てよアグード……ン……ッ」
こういう時に限って、アグードはオレの言うことを聞いてくれない。
オレの唇を吸いながら服に手を差し入れ、直にオレの下腹部を撫でてくる。
もう触られてしまうと抗えない。
だって日が沈んだら淫紋が浮かび上がって、オレの体をいやらしくしてしまうから。
隣で静かに寝入っているクウガを見やってから、強く目を閉じて遮断する。
そしてアグードの唇や舌を味わいながら、淫紋への刺激に感じ入った。
「ん……ぁ……う、ンン……ふぁ……ァ……」
アグードはオレの体を倒し、キスしながら服をめくり上げ、肌を撫で回す。
胸はこそばゆい。乳首は指でグリッと摘ままれると腰にクる。
でもそれよりも腰を直接撫で回されたほうがたまらない。淫紋を触られたら、それだけで甘くイっちまう。だからなるべく触らないようにして欲しいとはアグードに言ってあるが――。
「あァっ、や、さ、さわるな……あぁぁン……ッッ」
何度か焦らすように淫紋の近くを触ってから、一気に弄ってきやがる。そうなったら声が抑えられなくて、情けなく喘ぎながら甘イキするハメになる。
「あ、アグード……お前なぁ……」
オレが睨みつけても、アグードは熱い視線でオレを見下ろし、感嘆の息をつくばかりだ。
「ごめん、ルカ兄……だって、すごく感じてくれて、可愛い……」
ああ、ダメだ。一旦火がついてしまうとアグードの聞き分けが悪くなる。しかも火がつくのが早い。オレに触る前から欲情してるし。
オレの都合に付き合わせているから、文句は言えない。まあ嫌々じゃなくて良かったと思うしかない。うん。なんか良くない気がするけど、深く考えないことにした。
夜になってオレたちは宿に向かった。
三人で一部屋。本当はクウガと同じ部屋なんて嫌だけれど、仕方がない。だって呪いが発動しないように抑えておかないといけないから。
「おいクウガ、ベッドに寝っ転がれ。呪いが活発になる前に封じて、朝まで眠らせてやるから」
オレに促されて、武具を外したクウガが素直にベッドに寝そべる。
……前世と同じで骨格に恵まれやがってるな。大人になって前よりも体はがっしりしているし、程よく二の腕に筋肉がついてやがる。羨ましい。エルフは筋肉が付きにくいんだよ。ちくしょう。
心の中で文句を言ってから、オレはクウガに手をかざして魔力を送り込む。
白い光の膜がクウガを包んでいく。すると鋭い目がとろんと溶けて、眠気に流されていくのが見て取れた。
「ルカ……ありがとう。おやす、み……」
ゆっくりとクウガのまぶたが閉じて眠りについてしまう。それでも念を入れて呪いを封じる魔法を重ねてかけておく。
「……もう起きないよな? 大丈夫だよな?」
確かめないと気が済まなくて、オレはクウガの頬を指で突いてみる。
つん。つん、つん。
起きるどころか、身じろぎひとつしない。これなら大丈夫そうだ。
ホッと息をついて隣のベッドに腰掛けると、アグードがオレに近づき、身を寄せてくる。
「ルカ兄……ここ、見せて」
おもむろにアグードの手がオレの下腹部に触れてくる。
ビクンッ。
服越しの感触でもオレの体が大きく跳ね、体の芯が甘く疼き出してしまう。
「あっ、待てよアグード……ン……ッ」
こういう時に限って、アグードはオレの言うことを聞いてくれない。
オレの唇を吸いながら服に手を差し入れ、直にオレの下腹部を撫でてくる。
もう触られてしまうと抗えない。
だって日が沈んだら淫紋が浮かび上がって、オレの体をいやらしくしてしまうから。
隣で静かに寝入っているクウガを見やってから、強く目を閉じて遮断する。
そしてアグードの唇や舌を味わいながら、淫紋への刺激に感じ入った。
「ん……ぁ……う、ンン……ふぁ……ァ……」
アグードはオレの体を倒し、キスしながら服をめくり上げ、肌を撫で回す。
胸はこそばゆい。乳首は指でグリッと摘ままれると腰にクる。
でもそれよりも腰を直接撫で回されたほうがたまらない。淫紋を触られたら、それだけで甘くイっちまう。だからなるべく触らないようにして欲しいとはアグードに言ってあるが――。
「あァっ、や、さ、さわるな……あぁぁン……ッッ」
何度か焦らすように淫紋の近くを触ってから、一気に弄ってきやがる。そうなったら声が抑えられなくて、情けなく喘ぎながら甘イキするハメになる。
「あ、アグード……お前なぁ……」
オレが睨みつけても、アグードは熱い視線でオレを見下ろし、感嘆の息をつくばかりだ。
「ごめん、ルカ兄……だって、すごく感じてくれて、可愛い……」
ああ、ダメだ。一旦火がついてしまうとアグードの聞き分けが悪くなる。しかも火がつくのが早い。オレに触る前から欲情してるし。
オレの都合に付き合わせているから、文句は言えない。まあ嫌々じゃなくて良かったと思うしかない。うん。なんか良くない気がするけど、深く考えないことにした。
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