15 / 39
一章 細マッチョエルフの受難~転生しても腐れ縁?ありえねぇ……~
●淫紋のせい
しおりを挟む
待て。始めたのはオレのほうだけど、なんでアグードのヤツ、こんなに積極的なんだ?
イったのにキスも手の愛撫も止めないアグードの背を、オレは必死に叩いた。
ちょっとやめてくれ! あっ、こら、出したばかりは辛いって……ヤバい。気持ち良すぎて止まらなくなる……っ。
寝ぼけてるのか? 起きてるのか?
どっちにしてもタチが悪くないか、コレ? あぁっ、またイく――。
執拗に攻められて、弄られて、もう力が入らなくてオレがグッタリしたところで、やっとグイードの唇が離れる。
ボーッとした目――いや、うっとりしてるのか?――でオレをしばらく見下ろした後、グイードはハッとなって目を見張った。
「……ルカ、兄? なんで……」
「えっと……正気に、戻ったか……?」
オレが尋ねると、アグードは表情ごと全身を強張らせる。
「……夢、じゃなくて……現実、なのか?」
「あ、ああ……その、悪い――」
「俺……ルカ兄のこと……っ……」
ポタポタと熱い雫がオレの顔に落ちてくる。グイードの涙にオレまで目を見開いてしまう。
「なんで泣くんだよ?」
「ごめん……っ……だって、夢だと思ったから……ルカ兄が、自分の体を触らせて誘ってくるなんて、夢じゃなかったらあり得ないって……」
「……悪い、夢じゃなくて。ちょっと厄介なことが起きて、な」
オレは服をめくってグイードに下腹を見せてやる。
水浴びの時よりも強く光るハートの模様を目の当たりにした途端、グイードから息を呑む音がした。
「これは、淫紋……っ! まさかルカ兄、呪われたのか?!」
「いん、もん……?」
「淫らになる呪いだ。どれだけでもまぐわいたくなる呪い……いつの間に……」
「さっきクウガが魔物に乗っ取られた時、オレまで呪いやがったんだ」
話している内に、体の疼きがまたひどくなっていく。
もうバレたんだから、ガマンなんてできない。
オレは目を潤ませながらアグードを見上げ、訴える。
「頼む、オレ……体、辛くて……楽にして、くれないか?」
「それは……俺が、ルカ兄を抱いても……?」
抱く――はっきり言われると恥ずかしい。思わずオレは目を逸らし、顔を熱くしながら小さく頷いた。
「……お前しか、いないから……頼む……めちゃくちゃに――んむ……っ」
オレの頼みを最後まで聞かず、アグードはオレに深いキスをする。
さっきよりも熱くてねっとりとしたキス。
手も迷いなくオレの肌を滑って、体中に溜まった疼きを散らして快感に変えてくれる。
そうしてアグードの手が下腹部の模様に触れた瞬間、「んンン……ッ」とこもった声が、オレから大きく漏れてしまう。
模様、触られるとダメだ。良すぎて声が抑えられない。
こんなところをクウガに見られたら、オレ――。
「んんんン――……ッッッ!」
オレらがいたしている所をクウガに見られる絵を想像したら、それだけで腰の奥が甘く弾けた。
イったのにキスも手の愛撫も止めないアグードの背を、オレは必死に叩いた。
ちょっとやめてくれ! あっ、こら、出したばかりは辛いって……ヤバい。気持ち良すぎて止まらなくなる……っ。
寝ぼけてるのか? 起きてるのか?
どっちにしてもタチが悪くないか、コレ? あぁっ、またイく――。
執拗に攻められて、弄られて、もう力が入らなくてオレがグッタリしたところで、やっとグイードの唇が離れる。
ボーッとした目――いや、うっとりしてるのか?――でオレをしばらく見下ろした後、グイードはハッとなって目を見張った。
「……ルカ、兄? なんで……」
「えっと……正気に、戻ったか……?」
オレが尋ねると、アグードは表情ごと全身を強張らせる。
「……夢、じゃなくて……現実、なのか?」
「あ、ああ……その、悪い――」
「俺……ルカ兄のこと……っ……」
ポタポタと熱い雫がオレの顔に落ちてくる。グイードの涙にオレまで目を見開いてしまう。
「なんで泣くんだよ?」
「ごめん……っ……だって、夢だと思ったから……ルカ兄が、自分の体を触らせて誘ってくるなんて、夢じゃなかったらあり得ないって……」
「……悪い、夢じゃなくて。ちょっと厄介なことが起きて、な」
オレは服をめくってグイードに下腹を見せてやる。
水浴びの時よりも強く光るハートの模様を目の当たりにした途端、グイードから息を呑む音がした。
「これは、淫紋……っ! まさかルカ兄、呪われたのか?!」
「いん、もん……?」
「淫らになる呪いだ。どれだけでもまぐわいたくなる呪い……いつの間に……」
「さっきクウガが魔物に乗っ取られた時、オレまで呪いやがったんだ」
話している内に、体の疼きがまたひどくなっていく。
もうバレたんだから、ガマンなんてできない。
オレは目を潤ませながらアグードを見上げ、訴える。
「頼む、オレ……体、辛くて……楽にして、くれないか?」
「それは……俺が、ルカ兄を抱いても……?」
抱く――はっきり言われると恥ずかしい。思わずオレは目を逸らし、顔を熱くしながら小さく頷いた。
「……お前しか、いないから……頼む……めちゃくちゃに――んむ……っ」
オレの頼みを最後まで聞かず、アグードはオレに深いキスをする。
さっきよりも熱くてねっとりとしたキス。
手も迷いなくオレの肌を滑って、体中に溜まった疼きを散らして快感に変えてくれる。
そうしてアグードの手が下腹部の模様に触れた瞬間、「んンン……ッ」とこもった声が、オレから大きく漏れてしまう。
模様、触られるとダメだ。良すぎて声が抑えられない。
こんなところをクウガに見られたら、オレ――。
「んんんン――……ッッッ!」
オレらがいたしている所をクウガに見られる絵を想像したら、それだけで腰の奥が甘く弾けた。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。


【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる