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レコンキスタ
PHASE-103
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「――――ふむ」
指を動かしたり首を動かし、体の調子や感覚を確かめているようだ。
「よし! 鏡」
そう言えば、どこから出したのか、カグラさんが姿鏡を出し、そこに自分を映し出している。
様々なポージングを行えば――――、
「どうじゃピート!」
鏡を見た後の開口一番は、僕の名を口にしつつの、食指をビシリと向けてくる所作。
「どうと言われれば、とてもお綺麗な方だなと」
「さもあろう、さもあろう」
上機嫌である。
艶やかな紫色の髪はくせ毛もなく真っ直ぐで、踝付近まで伸びている。
僕の発言にご満悦なのか、勝ち気な笑みにより白い歯の覗かせて、銀色の瞳が嬉しさで煌めいていた。
胸元は谷間がしっかりと見えるドレス。戦女神のはずなのに、鎧なんかは装備していない。
純白のドレス姿は、魔王とはかけ離れた色。
これが――――、本当の魔王さんの姿か。
「おお! 我が妹よ! その美しき姿はまさに我が妹!」
「逝ねい」
「なぜだ!?」
邪神をが近づいた途端に、容赦のない雷を頭上に叩き落とした。
それを意に介さず、問うだけの邪神。
「う~ん」
と、現状の力に納得がいっていないようだ。
やはり兵仗の全てが戻ってるわけじゃないから、邪神にはノーダメージ。
まあ、それでも邪神の真下の大地は派手に抉れているけども。
「なにはともあれ、この姿に戻れたのは喜ばしい。ピートよ――――」
「はい?」
「惚れてもよいぞ」
「ふぁ!?」
何を急に言い出すのか。
「妾に対してあれだけの力を行使したのは後にも先のもお前だけじゃ。大したものよ。気に入ったぞ」
――……えっと、これはあれかな? 美人な魔王さんは僕に告白しているのかな? 完全に上から目線だけど。
戦女神。つまりは神様。
そんな神様に僕は告白されてるのか?
おいおい、凄いじゃないか僕。
「ゆるさんぞ!」
おっと、もしかしたら将来お兄さんと呼ばないといけないシスコンが割って入ってきたよ。
――――でも、
「邪魔」
の、一言と共に、突風が発生して邪神が飛んでいった。
「まったく鬱陶しいな。アレは! で、どうじゃ? 妾の元に来ぬか?」
「「「「!?」」」」
え? マジなの? 僕は魔王さんといい感じな関係になれるのか?
女性として、引っ張ってもらえるような存在がやはり魔王さんもいいのかな?
グリグリによるポイントが高評価だったようだ。
「駄目ですよ!」
突然の大声に驚いてしまった。
声の主はロールさん。
大声を発した後、なんかあわあわしている。可愛い。
「なぜ駄目なのじゃ?」
悪そうな顔して聞いている。
すると、ロールさんは顔を真っ赤にしてうつむいた。
うん。可愛い。
「魔王さんは魔王です。魔王の元に行くのはよくないです」
と言うのはサージャスさん。
「よう分からん理由じゃの。よいではないか。別にピートは冒険者ではないぞ」
「いえ駄目です。今回は共同で事にあたりましたが、一応は敵じゃないですか」
「敵であるのはお前達であって、ピートは違う。よって問題ない。のう、カグラ」
「ええ」
首肯で返すカグラさん。
「ですが、主のところではなく、私のところでも構わないかと、王都より近いですし」
おっと、カグラさんがここで魔王さんに意を唱えたよ。
「いやいや、妾は王都の大衆食堂に住むつもりじゃ。二階にピートが住んでおるし、いっそ妾がそこで同居人として――――」
「――――絶対に駄目です!」
シズクさんも参戦。
お姉さんも大きく頷いて、それは駄目だと妹さんを支持する。
指を動かしたり首を動かし、体の調子や感覚を確かめているようだ。
「よし! 鏡」
そう言えば、どこから出したのか、カグラさんが姿鏡を出し、そこに自分を映し出している。
様々なポージングを行えば――――、
「どうじゃピート!」
鏡を見た後の開口一番は、僕の名を口にしつつの、食指をビシリと向けてくる所作。
「どうと言われれば、とてもお綺麗な方だなと」
「さもあろう、さもあろう」
上機嫌である。
艶やかな紫色の髪はくせ毛もなく真っ直ぐで、踝付近まで伸びている。
僕の発言にご満悦なのか、勝ち気な笑みにより白い歯の覗かせて、銀色の瞳が嬉しさで煌めいていた。
胸元は谷間がしっかりと見えるドレス。戦女神のはずなのに、鎧なんかは装備していない。
純白のドレス姿は、魔王とはかけ離れた色。
これが――――、本当の魔王さんの姿か。
「おお! 我が妹よ! その美しき姿はまさに我が妹!」
「逝ねい」
「なぜだ!?」
邪神をが近づいた途端に、容赦のない雷を頭上に叩き落とした。
それを意に介さず、問うだけの邪神。
「う~ん」
と、現状の力に納得がいっていないようだ。
やはり兵仗の全てが戻ってるわけじゃないから、邪神にはノーダメージ。
まあ、それでも邪神の真下の大地は派手に抉れているけども。
「なにはともあれ、この姿に戻れたのは喜ばしい。ピートよ――――」
「はい?」
「惚れてもよいぞ」
「ふぁ!?」
何を急に言い出すのか。
「妾に対してあれだけの力を行使したのは後にも先のもお前だけじゃ。大したものよ。気に入ったぞ」
――……えっと、これはあれかな? 美人な魔王さんは僕に告白しているのかな? 完全に上から目線だけど。
戦女神。つまりは神様。
そんな神様に僕は告白されてるのか?
おいおい、凄いじゃないか僕。
「ゆるさんぞ!」
おっと、もしかしたら将来お兄さんと呼ばないといけないシスコンが割って入ってきたよ。
――――でも、
「邪魔」
の、一言と共に、突風が発生して邪神が飛んでいった。
「まったく鬱陶しいな。アレは! で、どうじゃ? 妾の元に来ぬか?」
「「「「!?」」」」
え? マジなの? 僕は魔王さんといい感じな関係になれるのか?
女性として、引っ張ってもらえるような存在がやはり魔王さんもいいのかな?
グリグリによるポイントが高評価だったようだ。
「駄目ですよ!」
突然の大声に驚いてしまった。
声の主はロールさん。
大声を発した後、なんかあわあわしている。可愛い。
「なぜ駄目なのじゃ?」
悪そうな顔して聞いている。
すると、ロールさんは顔を真っ赤にしてうつむいた。
うん。可愛い。
「魔王さんは魔王です。魔王の元に行くのはよくないです」
と言うのはサージャスさん。
「よう分からん理由じゃの。よいではないか。別にピートは冒険者ではないぞ」
「いえ駄目です。今回は共同で事にあたりましたが、一応は敵じゃないですか」
「敵であるのはお前達であって、ピートは違う。よって問題ない。のう、カグラ」
「ええ」
首肯で返すカグラさん。
「ですが、主のところではなく、私のところでも構わないかと、王都より近いですし」
おっと、カグラさんがここで魔王さんに意を唱えたよ。
「いやいや、妾は王都の大衆食堂に住むつもりじゃ。二階にピートが住んでおるし、いっそ妾がそこで同居人として――――」
「――――絶対に駄目です!」
シズクさんも参戦。
お姉さんも大きく頷いて、それは駄目だと妹さんを支持する。
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