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お兄様Incoming
PHASE-14
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「では、自分もパンゲア様と、覇道を共に歩めるのですね」
「義妹が言うのだから仕方が無い」
「女神様」
「とりあえず、グラドさんの下できちんと指示に従ってから行動してください」
「御意! この命、パンゲア様と女神様のために。先ほどまでの態度、お許しを」
ここにまた一人、ロールさんを女神として拝む存在が誕生した。
このまま女神として信仰の対象になって、世界平和に勤しむのもいいんじゃなかろうか。
もうそれで、世界が統一されるならそれでいいよ。
きっとロールさんにだったら、カグラさん達を中心とした魔王軍も協力するよ。
そして僕が、女神の夫になる訳か――――。いいじゃないか。
本人は全くもって世界統治になんて興味ないだろけども。
甲鎧王をグラドさんの下に付けて、指示を受けるようにさせるのは正解だね。あの方々、邪教だけど良心の塊だから。チューリップを育てるような方が信徒のまとめ役だし。
力で向かっても、ハッタさんであの実力。神祇官ならきっと、魔王幹部ともいい勝負するだろうから、押さえつけも出来そうだ。
「ところで、これからどうするんです?」
邪神の配下になる事は出来たんだろうけど、一応、今はまだ魔王軍なわけだし、このロトト山脈も魔王軍の領土。
主を鞍替えして、尚且つ領土をそのまま邪神サイドに渡すとなると、一触即発。邪神と魔王軍の戦いと発展するだろう。
大規模な戦闘は避けていただきたいもの。地方の整備局が頼りない状況じゃあ、僕たちは常に駆り出されて東奔西走の未来しか見えない。
過労死まったなしだ。
そんなのは御免こうむる。
「未だ、我らの力は愚妹に比べれば小さい。正面からぶつかるのは避けねばな。まあ我だけで、どうとでもなるけども――――」
強気な発言ですな。自分は凄いんだぞと、得意げな表情で腕組みして、僕を見下してくる。
流石です! と、もてはやす甲鎧王の姿は忠臣というより、忠犬と呼んだ方がしっくりくる。
まったく、カグラさんにぞんざいに扱われていたのに、どうしてそこまで大口をたたけるのか。
どうせ本人を目の前にしたら、黙りこくるくせに。
「よってここは波風を立てぬように、ここから退去せよ。後は、愚妹か、お前たち人間で収めればよいであろう」
二の句を継ぐ。
大盤振る舞いな差配だね。どう考えても、妹さん達を怖がっているとしか思えないけども。
――――でも、これは願ってもない。出来る事なら、ここは人間サイドで押さえたいよね。
鉄の資源はありがたい。ただでさえイーロンの街は産業が乏しいからね。物流の復活と同時に鉄の独占を得られれば、街が潤う。
如何に、その権利を得るかは交渉次第か。魔王軍も手放さないだろうし。
その辺りは、ここに住む方々の努力次第だね。今以上の生活を欲するなら、自分から動かないと、何も始まりません。
もちろん国としても、税収が増えるのは万々歳だろうだから、協力は当たり前なんだろうけども、問題が起こる度に中央に頼るのだけは止めてもらいたいところ。
「では、困った事があれば呼ぶがよい。いつでも義妹の為に飛んでこよう」
一瞬でこれるその力に感動と、ロールさんに対する粘着を今回の事で理解した。
邪神、終始ロールさんに向けて諸手を大きく広げてハグの体勢だったけども、その思いは届く事もなく、またも始まる、開いて閉じて、開いて閉じての体操――――。
それを終えると、寂しげに視線を落としながら、煤けた背中を僕らに見せつつ帰って行った。
なんか帰り際って、いつもこんな感じだな……。ちょっと可哀想にも思えてくる。
――――。
「寒い!」
本当だよ。寒いよ。こんな事なら、邪神に街まで送ってもらえばよかった。
宮殿というか、廃墟になった所を後にして、グライフ君の待つ場所まで戻る。
「なんか、凄い音と爆発がありましたが大丈夫ですか?」
「どちら様ですか?」
まったく、コソコソとグライフ君の背後に隠れて今まで待機していたとは……。爆発が起こった時点で、僕たちになにかあったのではと、勇気を出して宮殿内に馳せ参じなさいよ。
寒い中で、更に冷たくなるような視線を送ってやった。
でも、そんな視線なんて気にもとめる事も出来ずに、僕たちの背後にいる甲鎧王たちの姿を見ると、恐怖から固まってしまった。
このまま雪山に放置して、本格的に固めよう。
「俺たちが先に街に下りて、経緯を説明するから。おたくらは後から来るように。金を忘れるなよ! 従えなかったら、邪神様の義妹様が黙ってねえぞ!!」
清々しいほどの虎の威を借る哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科の如き振る舞い。邪神参上後から、まあ強気強気。
ロールさんに手を向けては、この御方が黙っていないぞと、圧力をかける。
それに対して、甲鎧王たちがペコペコと頭を下げるものだから。ペトロム整備長はいったい何が起こったのかと、頭の中が疑問符に支配されているようで、状況を理解出来ないでいたけども、本能が伝えたのか、整備長に従えばいいのではないのだろうか? と、グライフ君から鞍替えして、整備長の背後に移動した。
でもって、揉み手を行いつつ、
「中で何があったのです? まさか!? ブートガイさんが!」
「そうよ――――そのまさかよ!」
おい、捏造をするな!
すぐに調子に乗る。自分の手柄にしてしまう気だ。
「いいんですかロールさん。調子に乗ってますよ」
「いいんじゃない。実際、取り仕切ってたの整備長だし。もの凄く態度が問題だったけど」
え~。間違いなく今回の事で、この人、有頂天だよ。
カグラさんの時と同様に、【俺が、甲鎧王からイーロンを救った】って言いふらすよ。
で、ロールさんも肯定的だから、周囲が真実かどうかを聞いても、ロールさんが首を縦に動かす。絶対的信頼を持つ存在が首肯するなら、それは真実となって、整備長の事を見る目が変わるだろうね。
今までは残念な方だったけども、やっぱり整備長って凄かったんだな。って、高評価だ。
――願わくば、その高評価によって、少しは責任感を持つようになり、仕事に励んでいただきたい。
「義妹が言うのだから仕方が無い」
「女神様」
「とりあえず、グラドさんの下できちんと指示に従ってから行動してください」
「御意! この命、パンゲア様と女神様のために。先ほどまでの態度、お許しを」
ここにまた一人、ロールさんを女神として拝む存在が誕生した。
このまま女神として信仰の対象になって、世界平和に勤しむのもいいんじゃなかろうか。
もうそれで、世界が統一されるならそれでいいよ。
きっとロールさんにだったら、カグラさん達を中心とした魔王軍も協力するよ。
そして僕が、女神の夫になる訳か――――。いいじゃないか。
本人は全くもって世界統治になんて興味ないだろけども。
甲鎧王をグラドさんの下に付けて、指示を受けるようにさせるのは正解だね。あの方々、邪教だけど良心の塊だから。チューリップを育てるような方が信徒のまとめ役だし。
力で向かっても、ハッタさんであの実力。神祇官ならきっと、魔王幹部ともいい勝負するだろうから、押さえつけも出来そうだ。
「ところで、これからどうするんです?」
邪神の配下になる事は出来たんだろうけど、一応、今はまだ魔王軍なわけだし、このロトト山脈も魔王軍の領土。
主を鞍替えして、尚且つ領土をそのまま邪神サイドに渡すとなると、一触即発。邪神と魔王軍の戦いと発展するだろう。
大規模な戦闘は避けていただきたいもの。地方の整備局が頼りない状況じゃあ、僕たちは常に駆り出されて東奔西走の未来しか見えない。
過労死まったなしだ。
そんなのは御免こうむる。
「未だ、我らの力は愚妹に比べれば小さい。正面からぶつかるのは避けねばな。まあ我だけで、どうとでもなるけども――――」
強気な発言ですな。自分は凄いんだぞと、得意げな表情で腕組みして、僕を見下してくる。
流石です! と、もてはやす甲鎧王の姿は忠臣というより、忠犬と呼んだ方がしっくりくる。
まったく、カグラさんにぞんざいに扱われていたのに、どうしてそこまで大口をたたけるのか。
どうせ本人を目の前にしたら、黙りこくるくせに。
「よってここは波風を立てぬように、ここから退去せよ。後は、愚妹か、お前たち人間で収めればよいであろう」
二の句を継ぐ。
大盤振る舞いな差配だね。どう考えても、妹さん達を怖がっているとしか思えないけども。
――――でも、これは願ってもない。出来る事なら、ここは人間サイドで押さえたいよね。
鉄の資源はありがたい。ただでさえイーロンの街は産業が乏しいからね。物流の復活と同時に鉄の独占を得られれば、街が潤う。
如何に、その権利を得るかは交渉次第か。魔王軍も手放さないだろうし。
その辺りは、ここに住む方々の努力次第だね。今以上の生活を欲するなら、自分から動かないと、何も始まりません。
もちろん国としても、税収が増えるのは万々歳だろうだから、協力は当たり前なんだろうけども、問題が起こる度に中央に頼るのだけは止めてもらいたいところ。
「では、困った事があれば呼ぶがよい。いつでも義妹の為に飛んでこよう」
一瞬でこれるその力に感動と、ロールさんに対する粘着を今回の事で理解した。
邪神、終始ロールさんに向けて諸手を大きく広げてハグの体勢だったけども、その思いは届く事もなく、またも始まる、開いて閉じて、開いて閉じての体操――――。
それを終えると、寂しげに視線を落としながら、煤けた背中を僕らに見せつつ帰って行った。
なんか帰り際って、いつもこんな感じだな……。ちょっと可哀想にも思えてくる。
――――。
「寒い!」
本当だよ。寒いよ。こんな事なら、邪神に街まで送ってもらえばよかった。
宮殿というか、廃墟になった所を後にして、グライフ君の待つ場所まで戻る。
「なんか、凄い音と爆発がありましたが大丈夫ですか?」
「どちら様ですか?」
まったく、コソコソとグライフ君の背後に隠れて今まで待機していたとは……。爆発が起こった時点で、僕たちになにかあったのではと、勇気を出して宮殿内に馳せ参じなさいよ。
寒い中で、更に冷たくなるような視線を送ってやった。
でも、そんな視線なんて気にもとめる事も出来ずに、僕たちの背後にいる甲鎧王たちの姿を見ると、恐怖から固まってしまった。
このまま雪山に放置して、本格的に固めよう。
「俺たちが先に街に下りて、経緯を説明するから。おたくらは後から来るように。金を忘れるなよ! 従えなかったら、邪神様の義妹様が黙ってねえぞ!!」
清々しいほどの虎の威を借る哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ亜科の如き振る舞い。邪神参上後から、まあ強気強気。
ロールさんに手を向けては、この御方が黙っていないぞと、圧力をかける。
それに対して、甲鎧王たちがペコペコと頭を下げるものだから。ペトロム整備長はいったい何が起こったのかと、頭の中が疑問符に支配されているようで、状況を理解出来ないでいたけども、本能が伝えたのか、整備長に従えばいいのではないのだろうか? と、グライフ君から鞍替えして、整備長の背後に移動した。
でもって、揉み手を行いつつ、
「中で何があったのです? まさか!? ブートガイさんが!」
「そうよ――――そのまさかよ!」
おい、捏造をするな!
すぐに調子に乗る。自分の手柄にしてしまう気だ。
「いいんですかロールさん。調子に乗ってますよ」
「いいんじゃない。実際、取り仕切ってたの整備長だし。もの凄く態度が問題だったけど」
え~。間違いなく今回の事で、この人、有頂天だよ。
カグラさんの時と同様に、【俺が、甲鎧王からイーロンを救った】って言いふらすよ。
で、ロールさんも肯定的だから、周囲が真実かどうかを聞いても、ロールさんが首を縦に動かす。絶対的信頼を持つ存在が首肯するなら、それは真実となって、整備長の事を見る目が変わるだろうね。
今までは残念な方だったけども、やっぱり整備長って凄かったんだな。って、高評価だ。
――願わくば、その高評価によって、少しは責任感を持つようになり、仕事に励んでいただきたい。
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