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現在、魔王討伐に最も近いパーティーの中の、一人の男
PHASE-02
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どうやら、以前の使用者、といっても暗黒幽鬼ではなく、暗黒幽鬼を討伐しようとして、失敗した方の魂魄が、ダーインスレイブに宿っているらしく、普段はそこまで語りかけないらしいのだけども、綺麗な女性が目の前に現れると、テンションが上がるらしい。
残念な呪剣だな……。取り憑かれてるカルタさんに同情してしまう。
ダーインスレイブには、ヘグニなる人物の魂魄が入っているそうだ。
生前は相当な女性好きだったそうで、頭の中に直接語りかけてくるもんだから、凄く煩わしくて、かなわないそうだ。
「どんなこと言ってんです?」
気になって質問。
――…………。
沈黙である。
どうやら、女性の前ではとても口にすることが憚られる、恥ずかしい事みたいだ。
「くそ、コイツ! 本当にうるさい!」
イライラしている魔剣士さん。足を上下に振って、床をダンダンと鳴らす。
会話を交わせば、苛立ちなんかを表に出さない礼儀正しい方だと分かる。
戦いにおいては、冷静に判断を行い、相手に付け入る隙をあたえることなく、スマートに倒すと思うんだ。
修羅場をくぐった胆力の持ち主――。それでも、直接、頭に語りかけられるのは、我慢が出来ないようだ。
「話が進まないので、何を言っているのか聞かせてください? 別に気にしないので」
優しくロールさんがそう言うけど、相当に抵抗があるみたいだ。
顔は恥ずかしさから、真っ赤っかになってるし、
「オブラートに包んでみては? それなら、口に出来るでしょう」
ロールさんが二の句を継ぐ。
僕だって、大人手前だ。多少の痴的ユーモアなら笑えるよ。
眉間に皺を寄せて、渋面になりながら、覚悟を決めたように、重々しく口を開くと、
「そのつなぎを脱がせて、開放された柔肌に抱きつきたい。ロールたんのサイドテールな髪をクンカクンカしたい……それに胸がきつそう。つなぎが合ってない。おっぱいまろび出せ……」
「へ、へ~……」
発言を聞いて、ロールさん引き気味である。
心なしか、サイドテールをカルタさんに見せないように、上半身を若干捻って、斜めにしている。
オブラートに包んでそれか……。完全に包んでないのは、子供には聞かせてはいけないものだなこりゃ……。
もう、殺してくれと言わんばかりの捨て鉢な表情のカルタさん。凄いね。いま変態チックな発言したのが、トップを行くパーティーの一人なんだから。
まあ、本人の気持ちじゃないんだけど……。
瓦版が聞いたら瞬く間に汚点が広がるだろうね。
「この右腕、切り落とした方がいいですかね……」
落ち着きましょう! こんなところで、そんな事しないでくださいね。
「なにか方法知りませんか」
すぐに話をすげ替えてあげないと、カルタさんが本気でやりかねない。
カルタさんが実行に移ると理解したロールさんは、腕組みをして、今までに聞いたことのある噂などを頭の中で巡らせているようだ。
「たしか」
何かしらを脳内から引き出したのか、ロールさんは継いで、
「霊山であるケルプト山の麓にある森に、呪いを解く泉があるって話ですけど」
それは無理だな……。
ケルプト山ってカグラさんが住んでるからな~。暗黒幽鬼を倒したパーティーが近づいたら、開戦まったなしだろうな。
「炎竜王の住まう場所ですか」
流石に、面倒な場所だと、嘆息して、目つきがきついものになる。
でも、呪いも解きたい。そんなジレンマに悩まされてるみたいだ。
霊山ってのが、信憑性高いもんね。呪いとかに効果ありそうだもの。
「う~ん」
行きたそうだ。どうしよう。この人、強いよね。もし、カグラさんやンダガランさんと戦って、玉の肌に傷を負わせたら承知しませんよ。
――出来れば、戦闘回避ねがいたいのですが。
「カグラさんが問題ですか?」
「カグラさん? ああ、炎竜王ですね。そうです」
「だったら、森に入れるようにアポイントとりましょうか?」
「出来るんですか!?」
「問題ないかと」
ロールさん、いつの間にそんな事できるまでのルートをゲットしたの? 困れば助力するとは言ってたけども。
でも、勇者御一行に塩を送る行為は断ると思うんだけど。
しかも、相手は暗黒幽鬼を討伐した存在。近づけるのは嫌でしょう。
「連絡とってみますね」
ないない。お願いしますって、カルタさん頭さげてますけど、そんな話し通るわけないですよ。
――――。
頭だけを待合室から出して、魔石鏡のある隣の部屋のやり取りを窺う。
ここからじゃ鏡は見えないけども、鏡の中ではきっとカグラさん、呆れ顔なんだろうなと、容易に想像がつく。
――――。
「いいそうです」
ふぇ!? 嘘でしょ。
なぜにいいの? いや良くないよね。
「暗黒幽鬼を倒した英雄に是非とも会ってみたいそうですよ」
「助かります。ありがとうございます」
うそやん。そんなんで話し通るの? 確かに暗黒幽鬼は勇者御一行だけじゃなく、魔王軍にとっても敵だったんだろうから、脅威の対象だったんだろうけども、
そもそも暗黒幽鬼って、大洞窟から出ない引き籠もりだったんだよね? 別段、脅威でもなかったんじゃないの? スルーすれば、と、突っ込んでもみたい。
そんな気持ちをグッと堪えて、カグラさん寛大ですね。と、だけ思おう。
「呪いが解けたからって、いきなりカグラさん達に戦いを挑むことはしないでくださいよ」
念のために釘を刺しておく。
もちろんと、笑顔でカルタさんが言うもんだから、それを信じましょうかね。
「じゃあ、俺はこれで」
「とりあえず、市井では、その剣は見せないでください」
外套なりなんなりで、腕ごと隠していただきたい。
これで、呪いが解けるかもという期待に胸を膨らませながら、ツレの方々をバッカスで待たせているからと、笑顔で局から去って行った。
バッカスかよ! 絶対、ツレの勇者様たちはお酒大好きじゃないか。
今度こそ外れるといいですね、カルタさん。
右手に剣がくっついている以外はまともな方だったし、応援したくなる方だった。
にしても――だ、
「カグラさんとの話、えらく簡単に済みましたね」
「普段から、仲良くしてるからかな、すんなりだったよ」
普段から――、だと?
なんだ普段からって。まるで、一緒に同じ時間を過ごしているみたいじゃないか。
「結構、会ってたりするんですか?」
「うん。休みの日には王都で一緒に買い物したりするよ。カグラさんやンダガランさんとかと」
な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇ!
なんですかその素敵な空間は! 僕がなぜそこにいないんですか。交ぜてくださいよ。ボッチの休日を送る。サボテンに水をやるだけの僕も、一緒に遊びたいですよ。
「僕も、遊びたいです」
ダメ元で言ってみる。
「いいよ」
いやっほぉぉぉぉぉぉぉ! 最高だぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
こんなにも簡単に了承を得られるなんて。日頃の僕の行いがいいからだね。真面目に仕事をやってるから、こうやってご褒美が訪れるんだ。
休日がすこぶる楽しみだ! まあ、いつになるかは分からないけど。それでも約束はしてもらったし、普段からって言ってたから、近いうちには美人さん達と楽しい休日が迎えられそうだ。
頑張って仕事をこなして、いいところ見せないとね。
次はまたまた、出張だし。そこでもいいとこ見せるぞ!
モチベーションが上がれば、俄然やる気が漲ってくるのが十代の特権だ。
残念な呪剣だな……。取り憑かれてるカルタさんに同情してしまう。
ダーインスレイブには、ヘグニなる人物の魂魄が入っているそうだ。
生前は相当な女性好きだったそうで、頭の中に直接語りかけてくるもんだから、凄く煩わしくて、かなわないそうだ。
「どんなこと言ってんです?」
気になって質問。
――…………。
沈黙である。
どうやら、女性の前ではとても口にすることが憚られる、恥ずかしい事みたいだ。
「くそ、コイツ! 本当にうるさい!」
イライラしている魔剣士さん。足を上下に振って、床をダンダンと鳴らす。
会話を交わせば、苛立ちなんかを表に出さない礼儀正しい方だと分かる。
戦いにおいては、冷静に判断を行い、相手に付け入る隙をあたえることなく、スマートに倒すと思うんだ。
修羅場をくぐった胆力の持ち主――。それでも、直接、頭に語りかけられるのは、我慢が出来ないようだ。
「話が進まないので、何を言っているのか聞かせてください? 別に気にしないので」
優しくロールさんがそう言うけど、相当に抵抗があるみたいだ。
顔は恥ずかしさから、真っ赤っかになってるし、
「オブラートに包んでみては? それなら、口に出来るでしょう」
ロールさんが二の句を継ぐ。
僕だって、大人手前だ。多少の痴的ユーモアなら笑えるよ。
眉間に皺を寄せて、渋面になりながら、覚悟を決めたように、重々しく口を開くと、
「そのつなぎを脱がせて、開放された柔肌に抱きつきたい。ロールたんのサイドテールな髪をクンカクンカしたい……それに胸がきつそう。つなぎが合ってない。おっぱいまろび出せ……」
「へ、へ~……」
発言を聞いて、ロールさん引き気味である。
心なしか、サイドテールをカルタさんに見せないように、上半身を若干捻って、斜めにしている。
オブラートに包んでそれか……。完全に包んでないのは、子供には聞かせてはいけないものだなこりゃ……。
もう、殺してくれと言わんばかりの捨て鉢な表情のカルタさん。凄いね。いま変態チックな発言したのが、トップを行くパーティーの一人なんだから。
まあ、本人の気持ちじゃないんだけど……。
瓦版が聞いたら瞬く間に汚点が広がるだろうね。
「この右腕、切り落とした方がいいですかね……」
落ち着きましょう! こんなところで、そんな事しないでくださいね。
「なにか方法知りませんか」
すぐに話をすげ替えてあげないと、カルタさんが本気でやりかねない。
カルタさんが実行に移ると理解したロールさんは、腕組みをして、今までに聞いたことのある噂などを頭の中で巡らせているようだ。
「たしか」
何かしらを脳内から引き出したのか、ロールさんは継いで、
「霊山であるケルプト山の麓にある森に、呪いを解く泉があるって話ですけど」
それは無理だな……。
ケルプト山ってカグラさんが住んでるからな~。暗黒幽鬼を倒したパーティーが近づいたら、開戦まったなしだろうな。
「炎竜王の住まう場所ですか」
流石に、面倒な場所だと、嘆息して、目つきがきついものになる。
でも、呪いも解きたい。そんなジレンマに悩まされてるみたいだ。
霊山ってのが、信憑性高いもんね。呪いとかに効果ありそうだもの。
「う~ん」
行きたそうだ。どうしよう。この人、強いよね。もし、カグラさんやンダガランさんと戦って、玉の肌に傷を負わせたら承知しませんよ。
――出来れば、戦闘回避ねがいたいのですが。
「カグラさんが問題ですか?」
「カグラさん? ああ、炎竜王ですね。そうです」
「だったら、森に入れるようにアポイントとりましょうか?」
「出来るんですか!?」
「問題ないかと」
ロールさん、いつの間にそんな事できるまでのルートをゲットしたの? 困れば助力するとは言ってたけども。
でも、勇者御一行に塩を送る行為は断ると思うんだけど。
しかも、相手は暗黒幽鬼を討伐した存在。近づけるのは嫌でしょう。
「連絡とってみますね」
ないない。お願いしますって、カルタさん頭さげてますけど、そんな話し通るわけないですよ。
――――。
頭だけを待合室から出して、魔石鏡のある隣の部屋のやり取りを窺う。
ここからじゃ鏡は見えないけども、鏡の中ではきっとカグラさん、呆れ顔なんだろうなと、容易に想像がつく。
――――。
「いいそうです」
ふぇ!? 嘘でしょ。
なぜにいいの? いや良くないよね。
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「助かります。ありがとうございます」
うそやん。そんなんで話し通るの? 確かに暗黒幽鬼は勇者御一行だけじゃなく、魔王軍にとっても敵だったんだろうから、脅威の対象だったんだろうけども、
そもそも暗黒幽鬼って、大洞窟から出ない引き籠もりだったんだよね? 別段、脅威でもなかったんじゃないの? スルーすれば、と、突っ込んでもみたい。
そんな気持ちをグッと堪えて、カグラさん寛大ですね。と、だけ思おう。
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念のために釘を刺しておく。
もちろんと、笑顔でカルタさんが言うもんだから、それを信じましょうかね。
「じゃあ、俺はこれで」
「とりあえず、市井では、その剣は見せないでください」
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これで、呪いが解けるかもという期待に胸を膨らませながら、ツレの方々をバッカスで待たせているからと、笑顔で局から去って行った。
バッカスかよ! 絶対、ツレの勇者様たちはお酒大好きじゃないか。
今度こそ外れるといいですね、カルタさん。
右手に剣がくっついている以外はまともな方だったし、応援したくなる方だった。
にしても――だ、
「カグラさんとの話、えらく簡単に済みましたね」
「普段から、仲良くしてるからかな、すんなりだったよ」
普段から――、だと?
なんだ普段からって。まるで、一緒に同じ時間を過ごしているみたいじゃないか。
「結構、会ってたりするんですか?」
「うん。休みの日には王都で一緒に買い物したりするよ。カグラさんやンダガランさんとかと」
な、なんだってぇぇぇぇぇぇぇ!
なんですかその素敵な空間は! 僕がなぜそこにいないんですか。交ぜてくださいよ。ボッチの休日を送る。サボテンに水をやるだけの僕も、一緒に遊びたいですよ。
「僕も、遊びたいです」
ダメ元で言ってみる。
「いいよ」
いやっほぉぉぉぉぉぉぉ! 最高だぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
こんなにも簡単に了承を得られるなんて。日頃の僕の行いがいいからだね。真面目に仕事をやってるから、こうやってご褒美が訪れるんだ。
休日がすこぶる楽しみだ! まあ、いつになるかは分からないけど。それでも約束はしてもらったし、普段からって言ってたから、近いうちには美人さん達と楽しい休日が迎えられそうだ。
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