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天空要塞
PHASE-1577【名士の中の名士】
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「いらぬ心配だったようだ。持った力に溺れず、己を律しているからこそ、ここまで来る事も出来たのだろうからな」
火龍と地龍の力を有した装備と装身具。
その部分をジッと見ながら、水龍は得心がいったとばかりに、ワニのように長い顔で頷く。
二龍が託すべくして託した。と、思ってくれていれば有り難いところ。
「ベスティリスも翼幻王などという称号を捨て、風龍の巫女に戻るころかもしれないな」
「いやいや水龍タレス。それはまだ早いわね。妾の性格は慎重。ゆえに堂々と動く事はしない。今はまだ風見鶏を決め込ませてもらうわよ」
「全ては風龍のためか」
「その通り」
つまりは俺達が失敗すれば、風龍を解放されることは難しく、現状のままとなる。
表だって動き、失敗すれば造反という理由から風龍の命を奪われることにもなりかねない。
やはり無事が確定しないかぎり、動く事はないか。
「いいと思いますよ。これからも動かないでいてくれるほうが、俺達も助かりますからね」
天空要塞がこっちの領土の頭上にあるのは変わらない。
これが攻撃に転じられると困るからね。
それなら動かないでいてくれた方がいい。
「動かない理由は適当に自分たちで作っておいてもらえると助かります」
「勇者を理由として蹂躙王同様に私も動かなかったけど、更に理由が出来たから問題ないわよ」
――勇者一行に敗れた。
翼幻王は深手。
これにより天空要塞の主をはじめとする上層部が戦闘不能状態。
勇者一行の攻撃は特殊であり、負傷した者達は回復がままならず、攻勢に転じることは不可能。
防衛の維持に手一杯――というシナリオだそうだ。
ともあれ、
「我々が今後ぶつかることはないと判断していいですね?」
「そこは約束しましょう」
「こちらの実力も合格ラインを超えているみたいですし、風龍を救うという考えも一致している」
「仲良くやっていきましょう。勇者」
「もちろんです」
大幹部が指揮する三つの組織。
その内の一つが機能しなくなる。しかも展開力の高い空を担当する者達が。
そんな展開力の高い者達と裏で繋がっているとなれば、俺達は有利な状況を得ることができる。
情報共有のやり取りが素早くできるからな。
「良き関係性を築き上げていきましょう」
「もちろんよ。来たるべき時、我々も大々的に動く事を約束しましょう」
風龍を救えば、その力を堂々と借りることも可能。
「翼幻王殿がご満足行くような成果を得ましょう。必ずや朗報をその耳に入れて差し上げます」
「――楽しみにしています。勇者」
「ふぁい!」
――……不意を突かれて情けない返事になっちまったぜ……。
なんて柔和な笑みと声音なんでしょう。
今までは小馬鹿にした笑みだったのに、急に美人の全能力を発揮したかのような笑顔を見せてくるんだもの。
その笑みを向けてやれば、世の男共はそれだけで馬車馬の如く働いてみせるってもんだよ。
「二つの勢力が共闘の約束をした。これを見る事が出来て私も安心だ」
と、タレスが語れば――、
「お!」
シーサーペントを思わせる体が霧散。
姿を消すのかと思いきや、
「ほほう」
霧が人型と成り、そのまま人の姿となる。
イルマイユの時と同様だ。
違いは、イルマイユは庇護欲をかき立てる美少女だったけど、目の前の存在は――、
「眼福ものだな」
ゲッコーさんも大喜び。
龍の姿の時から声で女性であるのは分かっていたが、美人様となればこっちのテンションも高くなる。
――うす水色の髪と瞳。
髪と瞳の色をわずかに濃くしたドレス。
纏う肌は健康的な小麦色。
うむ、夏の浜辺にいたら誰もが目を向けてしまう美人様である。
そんな美人ともう一人の美人が横に並べば、そらゲッコーさんも眼福って言うわな。
これに加えて俺の側には美人、美少女が揃い踏み。
これで皆が俺に惚れてくれているなら、最高のハーレム生活を堪能できるんだけどな。
「同じ形態の方が話しやすいと思って人の姿となったが、途端に勇者が残念な顔になってしまったな」
「年頃の男はこんなものでしょう」
正面の美人二人の語らい。
ずっと見てられる。
「話を進めよう。いいかな勇者」
「もちろんですとも!」
「良い返事だ。これより私はヘラクレイトス殿、パルメニデス殿に続いて浄化を行う。となれば、どうなるか分かるな?」
「――はい」
緩みきった笑顔が瞬時に俺から消える。
水龍タレスによる浄化作業。
二龍に続いての浄化によって、南への道が開かれる。
南は、三百万という馬鹿げた兵力を有する蹂躙王が支配する地。
今までに経験の無い大規模戦闘。
今までは王と公爵の間――おもに公爵の馬鹿息子と軋轢があり、人々が一つになるための障壁となっていた。
何の因果か俺が公爵領を受け継ぎ、関係良好な王様と力を一つにすることで、各地で日和見を決め込んでいた者達も参加をしてくれるようになった。
翼幻王敗北の報せが大陸に駆け巡れば、更に参加する者達は増えるだろう。
他種族の面々とも交流を行った。
エルフの国にて新王となった、俺の二番弟子であるエリス。
アラムロス窟ではドワーフのダーダロス王とも親睦を深めることが出来た。
人類だけでなく、人に力を貸してくれる種族。
これらからなる混成軍を動員しての南伐。
三百万という数に比べれば混成軍は寡兵も寡兵。
その寡兵にて戦いを挑む事になるが、今までの絶望に比べれば大分マシ。
大分マシだし、何よりも心強い面々が多い。
ここに加えて先生だ。
対蹂躙王の会話での最中、先生――荀文若が見せた悪い笑みからの哄笑は、何よりも頼りになる。
三百万であろうとも、あの人の知恵一つ――いや、年上だけど甥である荀攸さんもいる。
ご先祖様は超有名な荀子という、三国志において名士の中の名士である荀家。
そんな荀家の中でも超優秀な二人が頭を捻れば、三百万であろうがちょちょいのちょいと手玉に取ると信じているし、二人の計略が上手くいくように、俺は最前線で動き回る所存。
火龍と地龍の力を有した装備と装身具。
その部分をジッと見ながら、水龍は得心がいったとばかりに、ワニのように長い顔で頷く。
二龍が託すべくして託した。と、思ってくれていれば有り難いところ。
「ベスティリスも翼幻王などという称号を捨て、風龍の巫女に戻るころかもしれないな」
「いやいや水龍タレス。それはまだ早いわね。妾の性格は慎重。ゆえに堂々と動く事はしない。今はまだ風見鶏を決め込ませてもらうわよ」
「全ては風龍のためか」
「その通り」
つまりは俺達が失敗すれば、風龍を解放されることは難しく、現状のままとなる。
表だって動き、失敗すれば造反という理由から風龍の命を奪われることにもなりかねない。
やはり無事が確定しないかぎり、動く事はないか。
「いいと思いますよ。これからも動かないでいてくれるほうが、俺達も助かりますからね」
天空要塞がこっちの領土の頭上にあるのは変わらない。
これが攻撃に転じられると困るからね。
それなら動かないでいてくれた方がいい。
「動かない理由は適当に自分たちで作っておいてもらえると助かります」
「勇者を理由として蹂躙王同様に私も動かなかったけど、更に理由が出来たから問題ないわよ」
――勇者一行に敗れた。
翼幻王は深手。
これにより天空要塞の主をはじめとする上層部が戦闘不能状態。
勇者一行の攻撃は特殊であり、負傷した者達は回復がままならず、攻勢に転じることは不可能。
防衛の維持に手一杯――というシナリオだそうだ。
ともあれ、
「我々が今後ぶつかることはないと判断していいですね?」
「そこは約束しましょう」
「こちらの実力も合格ラインを超えているみたいですし、風龍を救うという考えも一致している」
「仲良くやっていきましょう。勇者」
「もちろんです」
大幹部が指揮する三つの組織。
その内の一つが機能しなくなる。しかも展開力の高い空を担当する者達が。
そんな展開力の高い者達と裏で繋がっているとなれば、俺達は有利な状況を得ることができる。
情報共有のやり取りが素早くできるからな。
「良き関係性を築き上げていきましょう」
「もちろんよ。来たるべき時、我々も大々的に動く事を約束しましょう」
風龍を救えば、その力を堂々と借りることも可能。
「翼幻王殿がご満足行くような成果を得ましょう。必ずや朗報をその耳に入れて差し上げます」
「――楽しみにしています。勇者」
「ふぁい!」
――……不意を突かれて情けない返事になっちまったぜ……。
なんて柔和な笑みと声音なんでしょう。
今までは小馬鹿にした笑みだったのに、急に美人の全能力を発揮したかのような笑顔を見せてくるんだもの。
その笑みを向けてやれば、世の男共はそれだけで馬車馬の如く働いてみせるってもんだよ。
「二つの勢力が共闘の約束をした。これを見る事が出来て私も安心だ」
と、タレスが語れば――、
「お!」
シーサーペントを思わせる体が霧散。
姿を消すのかと思いきや、
「ほほう」
霧が人型と成り、そのまま人の姿となる。
イルマイユの時と同様だ。
違いは、イルマイユは庇護欲をかき立てる美少女だったけど、目の前の存在は――、
「眼福ものだな」
ゲッコーさんも大喜び。
龍の姿の時から声で女性であるのは分かっていたが、美人様となればこっちのテンションも高くなる。
――うす水色の髪と瞳。
髪と瞳の色をわずかに濃くしたドレス。
纏う肌は健康的な小麦色。
うむ、夏の浜辺にいたら誰もが目を向けてしまう美人様である。
そんな美人ともう一人の美人が横に並べば、そらゲッコーさんも眼福って言うわな。
これに加えて俺の側には美人、美少女が揃い踏み。
これで皆が俺に惚れてくれているなら、最高のハーレム生活を堪能できるんだけどな。
「同じ形態の方が話しやすいと思って人の姿となったが、途端に勇者が残念な顔になってしまったな」
「年頃の男はこんなものでしょう」
正面の美人二人の語らい。
ずっと見てられる。
「話を進めよう。いいかな勇者」
「もちろんですとも!」
「良い返事だ。これより私はヘラクレイトス殿、パルメニデス殿に続いて浄化を行う。となれば、どうなるか分かるな?」
「――はい」
緩みきった笑顔が瞬時に俺から消える。
水龍タレスによる浄化作業。
二龍に続いての浄化によって、南への道が開かれる。
南は、三百万という馬鹿げた兵力を有する蹂躙王が支配する地。
今までに経験の無い大規模戦闘。
今までは王と公爵の間――おもに公爵の馬鹿息子と軋轢があり、人々が一つになるための障壁となっていた。
何の因果か俺が公爵領を受け継ぎ、関係良好な王様と力を一つにすることで、各地で日和見を決め込んでいた者達も参加をしてくれるようになった。
翼幻王敗北の報せが大陸に駆け巡れば、更に参加する者達は増えるだろう。
他種族の面々とも交流を行った。
エルフの国にて新王となった、俺の二番弟子であるエリス。
アラムロス窟ではドワーフのダーダロス王とも親睦を深めることが出来た。
人類だけでなく、人に力を貸してくれる種族。
これらからなる混成軍を動員しての南伐。
三百万という数に比べれば混成軍は寡兵も寡兵。
その寡兵にて戦いを挑む事になるが、今までの絶望に比べれば大分マシ。
大分マシだし、何よりも心強い面々が多い。
ここに加えて先生だ。
対蹂躙王の会話での最中、先生――荀文若が見せた悪い笑みからの哄笑は、何よりも頼りになる。
三百万であろうとも、あの人の知恵一つ――いや、年上だけど甥である荀攸さんもいる。
ご先祖様は超有名な荀子という、三国志において名士の中の名士である荀家。
そんな荀家の中でも超優秀な二人が頭を捻れば、三百万であろうがちょちょいのちょいと手玉に取ると信じているし、二人の計略が上手くいくように、俺は最前線で動き回る所存。
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