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ダンジョン何階まで潜れる?
PHASE-649【相性いいかもな】
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「巨大なモンスター。ようやく難敵といった存在が出てきましたね。きっと階層ボスでしょう」
確かに今までのモンスターはライトニングスネークでワンパンだったけど、こいつは耐えたからな。
「もう一撃。ライトニングスネークを」
対象に唱えようとすれば、コクリコよりも早く、フロアミミックの前方に火球が顕現。
「え!? ファイヤーボールか!」
驚く俺を余所に、術者が俺たちへと火球を飛ばしてくる。
なんということでしょう。
現在イグニースは使えないし、シャルナもいないからプロテクションは期待できない。
コクリコを瞥見すればファイヤーボールの使用に驚きを見せている。
魔法での迎撃は無理と判断。
「ならば!」
タフネスで防御力を補強してから、オリハルコンのロングソードで火球を切り払う。
ボカンと爆発すれば――、
「……ほほう……」
火龍装備とは違い、しっかりと熱を体に伝えてくる。
といってもそこはオリハルコン製の鎧。
ダメージをうける程の熱ではない。が、今まで火龍の鎧による恩恵で感じなかった物を感じてしまうと驚きは隠せないな。
「キキキ!」
「なんか怒ってますよ」
自分の魔法が通用しなかったからだろうな。
人語を語る事もなく魔法を使用するのは面食らったけど、今更ファイヤーボールくらいではな。
しかもネイコスをあつかえる実力はコクリコほどではない。
コクリコのファイヤーボールより小さいからな。
これまで、ファイヤーボールなんかよりも遙かに強大な魔法を目にしてきたし、それで襲われてもいるから無駄に胆力だけはついている。
「任せますよトール!」
「任されよ!」
ライトニングスネークが宙をのたうつ。
合わせるように俺も動く。
ファイヤーボールは大したことなかったけども、このダンジョンで出会った相手の中では強敵。
相手が力を十全に発揮する前に仕留めなければならない。
「アクセル」
立っていた地点から一瞬にして、カレイのような平べったい両生類の目の前まで間合いを詰めれば、ちょうど電撃ダメージを受けて甲高い鳴き声を背中から響かせていた。
「いただき!」
電撃で動きが鈍っているところに、大上段に振り上げたロングソードにて、渾身の唐竹割り。
ばっかりと頭部を切り裂けば、
「!? キィィィィィ…………」
一度、巨体を波打たせてから、弱々しい鳴き声の後、事切れた。
背中としか思えない口部が力なく半開き。斬撃の箇所からは多量の鮮血が床に流れ、血だまりを作る。
しっかりとした赤色。命の色だ。
成仏して欲しいと願いつつ、合掌しておくる。
本来だったら残火で荼毘に付すけども、今回はそれが出来ないからな。
一応、頼んでみるか。
「リン。火葬してやってくれ」
「それくらいならやりましょう」
フィンガースナップだけで、フロアミミックの巨体が炎に包まれる。
「スモールインフェルノですか」
「知っているのね。上位は使えないはずなのに」
「五月蠅いですね。ですがオベリスクを介さず、容易く使用出来るのには驚かされました」
「連続使用じゃないなら、上位でもお手軽に出せるだけの実力はあるのよ」
「無駄に歳を重ねてませんね」
「年齢を出すのは本当に失礼よ。そもそも私の年齢はアンデッドになった時に固定されているから二十二だし」
「あ~はいはい。なんちゃって二十二歳ですね」
「空返事もだけど、なんちゃってっていう言い回しがイラッとするわね」
――――なんだかんだで会話は弾んでいるなこの二人。
凸凹コンビだけども、以外と相性よかったりして。
確かに今までのモンスターはライトニングスネークでワンパンだったけど、こいつは耐えたからな。
「もう一撃。ライトニングスネークを」
対象に唱えようとすれば、コクリコよりも早く、フロアミミックの前方に火球が顕現。
「え!? ファイヤーボールか!」
驚く俺を余所に、術者が俺たちへと火球を飛ばしてくる。
なんということでしょう。
現在イグニースは使えないし、シャルナもいないからプロテクションは期待できない。
コクリコを瞥見すればファイヤーボールの使用に驚きを見せている。
魔法での迎撃は無理と判断。
「ならば!」
タフネスで防御力を補強してから、オリハルコンのロングソードで火球を切り払う。
ボカンと爆発すれば――、
「……ほほう……」
火龍装備とは違い、しっかりと熱を体に伝えてくる。
といってもそこはオリハルコン製の鎧。
ダメージをうける程の熱ではない。が、今まで火龍の鎧による恩恵で感じなかった物を感じてしまうと驚きは隠せないな。
「キキキ!」
「なんか怒ってますよ」
自分の魔法が通用しなかったからだろうな。
人語を語る事もなく魔法を使用するのは面食らったけど、今更ファイヤーボールくらいではな。
しかもネイコスをあつかえる実力はコクリコほどではない。
コクリコのファイヤーボールより小さいからな。
これまで、ファイヤーボールなんかよりも遙かに強大な魔法を目にしてきたし、それで襲われてもいるから無駄に胆力だけはついている。
「任せますよトール!」
「任されよ!」
ライトニングスネークが宙をのたうつ。
合わせるように俺も動く。
ファイヤーボールは大したことなかったけども、このダンジョンで出会った相手の中では強敵。
相手が力を十全に発揮する前に仕留めなければならない。
「アクセル」
立っていた地点から一瞬にして、カレイのような平べったい両生類の目の前まで間合いを詰めれば、ちょうど電撃ダメージを受けて甲高い鳴き声を背中から響かせていた。
「いただき!」
電撃で動きが鈍っているところに、大上段に振り上げたロングソードにて、渾身の唐竹割り。
ばっかりと頭部を切り裂けば、
「!? キィィィィィ…………」
一度、巨体を波打たせてから、弱々しい鳴き声の後、事切れた。
背中としか思えない口部が力なく半開き。斬撃の箇所からは多量の鮮血が床に流れ、血だまりを作る。
しっかりとした赤色。命の色だ。
成仏して欲しいと願いつつ、合掌しておくる。
本来だったら残火で荼毘に付すけども、今回はそれが出来ないからな。
一応、頼んでみるか。
「リン。火葬してやってくれ」
「それくらいならやりましょう」
フィンガースナップだけで、フロアミミックの巨体が炎に包まれる。
「スモールインフェルノですか」
「知っているのね。上位は使えないはずなのに」
「五月蠅いですね。ですがオベリスクを介さず、容易く使用出来るのには驚かされました」
「連続使用じゃないなら、上位でもお手軽に出せるだけの実力はあるのよ」
「無駄に歳を重ねてませんね」
「年齢を出すのは本当に失礼よ。そもそも私の年齢はアンデッドになった時に固定されているから二十二だし」
「あ~はいはい。なんちゃって二十二歳ですね」
「空返事もだけど、なんちゃってっていう言い回しがイラッとするわね」
――――なんだかんだで会話は弾んでいるなこの二人。
凸凹コンビだけども、以外と相性よかったりして。
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