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1話 職業確定
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俺の名前はロイ
このサンラーテ大陸の最南端の村に住んでいる。
元々は日本人だったが
まぁ簡単に言ってしまえば転生者だ。
日本では勤めた会社がブラックすぎてサービス残業。
休日出勤。そればかりか社内での嫌がらせ悪だけを詰に詰め込んだ
会社だった何度も辞めようと思ったが、
辞める事を恥じる自分の変なプライドが祟ったのか
24歳の時、仕事帰りにフラフラと車道へ…
気がついたら真っ白な場所に居た。
「おぉ。何て不憫な魂かしら…」
見知らぬ女性に話しかけられる
彼女が言うには
俺は車に轢かれ死んで魂が天界へ向かう途中に、
余りにもカスレた魂だったから他の魂達に付いて
行けずに、この場所に迷い込んだそうだ。
「カスレた魂で悪かったな!」
因みに話しかけてきた、この女性は
女神だと名乗った…
「で、女神さん?何か用ですか?」
女神は話す
不憫な俺に女神が管轄する星の1つに転生させるから好きな様に生きなさい。
もう一度、自分の人生を楽しく謳歌してみたらと言ってくれた。
「いい奴だな!あんた!」
更に転生先で暮らしやすいように、望みを叶えると言う
俺は忙しくて誰かに使われて終わる人生は嫌だ。
ゆっくり…
スローライフがしたい!
のんびりしたいと女神に告げた。
何か能力を1つあげると言われ。
考えた俺は
「転生先で解らない事が無いようにナビが欲しい!」
女神が手のひらを見せて祈る。
手のひらから親指位の羽の生えた女性が現れた。
「なんですか、これは?」
「私の力を少し与えた子天使よ!貴方にしか見えないし転生先で困らない様にサポートしてくれるわ」
名前を付けてあげてと言われ…
コアと名付けた。
さぁ転生させるから、
こちらへと違う部屋に案内された。
歩きながら俺は言った…
いやぁ~勇者にされて、世界に平和を何て言われたら、どうしよって思いましたよ!
また、忙しくてうんざりしますよ!
「勇者?そんな事、考えていたの?」
剣と魔法で魔王を倒す旅なんて…
俺はそう言いながら部屋に入る。
「それじゃあ転生させるから!今度は幸せに…」
それから15年。
大陸の最南端の小さな村で、のんびり生活している。
「今日も平和だな…」
俺が産まれた家は
この村で代々警備をしている家系らしいが
そもそも村が平和過ぎて
ただの門番状態だ…
コア「誰か来ますよ!」
コアは物心がついた時には俺の近くを飛んでいた。
可愛い子天使だ!
しかし唯一気にくわなかった事がある。
この世界ではステータスと言う物が存在する。
ゲームじゃないか!
しかも俺のステータスの職業に勇者とある!
絶対にあの女神の仕業だ!何故ならコアにこの事を問い詰めると毎回とぼけるからだ!
冗談じゃない!
勇者何かやったら大勢の人に囲まれて良いように使われる!
だから俺はコアを脅して他の人には見えない様に細工をさせ
職業は空欄にしてある!
「コア!言う事を聞かないと羽を千切るぞ!」
こんな感じで
「ロイ~!」
「どうした?アイラ!」
アイラは同い年の幼馴染みで村長の娘だ。
何かと俺に絡んでくる。
まぁ見た目も可愛いし気さくで、優しく皆からも人気がある。
ただ…
めちゃくちゃトロくさいドジっ子だ!
バン!
歩みよってきたアイラだが
躓き転んだ…
(ほらな…)
アイラに近寄り声をかける。
「大丈夫か?アイラ」
手を差し伸べるロイ。
ありがとうロイ!誰かしらこんな所に穴をほったの?
無いよ…
穴なんて無いからな!アイラ。
そう思うロイ。
「もー!こんな所に居たのね?
探したわよ!さぁ教会に行くわよ!」
そう言いながら…
手を掴み俺を引っ張る。
「きょ、教会?」
全然話しを聞いて無いのねロイ!
アイラは説明する。
この世界では15歳で職業を教会で授かり、それで成人と見なされるそうだ。
俺は職業に勇者とあるが…
まぁ隠してるけど。
職業は、家族の遺伝が濃く反映されるらしい。
農民からは農民。
猟師なら猟師と…
なら俺は警備員か?
この平和な村で警備員なら楽な職業だ。
そう思いながら教会へ向かう。
「皆さん揃いましたね…」
神父が待っていた。
同い年の男女が、20名程いる。
それでは1人ずつと神父の前に呼ばれる。
神父が本を開き呼ばれた子が手を置く。
光る本…
文字が浮かび上がる。
「うわ!やっぱり木こりだ!」
本に手を置いた男の子が叫んでいる。
どうやら木こりの子供らしい。
次々に進みアイラの順番になる。
「緊張しますわ!」
このパターンなら、アイラは村長さんだろうな…
手を置くアイラ。
本が教会を包み込む程光だす!
「うわっ!」
文字が浮かび上がる…
聖女【光女帝】
「せいじょ?こうじょてい?なんですか?これは!」
アイラは上手く読む事が出来ない様だ。
神父が確認する。
そして倒れた!
大人達も光を確認し教会に集まる。
「何だ!今のは!」
事情を説明する子供達。
倒れていた神父が目を覚ます。
もう一度確認する。また倒れそうになるが大人達が
必死に支える。
「なんですかこれは?」
神父が説明する。
聖女は、この世界に安らぎをもたらす女性だと言う。
しかも光女帝とは聖女の中でも最高ランクらしく、
皇帝より権力がある時もあるそうだ。
「アイラ!いやアイラ様。帝都へ向かいなさい。
貴女はその責務があります!」
え?帝都ですか。
(コア!帝都までの距離は?)
コア(この大陸の面積、天気、他色々合わせて順調でも)
(順調でも?)
コア(5年は必要です!)
(5年か…)
「嫌よ!帝都に何か行きたくない!」
泣きながらロイに抱きつくアイラ。
流石に15歳の女子に5年もかかる旅をさせるのは酷だ。
そう思いながらアイラの背中を擦る。
大人達は、この村から聖女が出たと
アイラの気持ち何か考えずに喜んでいる。
「ごほん!とりあえず今日はこれで!明日また話しましょう!」
神父が職業の本を閉じようとする。
「俺の職は?」
神父は、忘れていたと本を開く
ロイが手を置くと本が光り文字が浮かぶ。
聖女【光女帝】の付き人
え?
「聖女【光女帝】の付き人?」
神父は確認する。
「聖女【光女帝】限定の職業だ!」
は?
アイラ様を守りながらロイも帝都へ向かいなさい!
嫌だーーーーーーー!!
次回へ続く。
このサンラーテ大陸の最南端の村に住んでいる。
元々は日本人だったが
まぁ簡単に言ってしまえば転生者だ。
日本では勤めた会社がブラックすぎてサービス残業。
休日出勤。そればかりか社内での嫌がらせ悪だけを詰に詰め込んだ
会社だった何度も辞めようと思ったが、
辞める事を恥じる自分の変なプライドが祟ったのか
24歳の時、仕事帰りにフラフラと車道へ…
気がついたら真っ白な場所に居た。
「おぉ。何て不憫な魂かしら…」
見知らぬ女性に話しかけられる
彼女が言うには
俺は車に轢かれ死んで魂が天界へ向かう途中に、
余りにもカスレた魂だったから他の魂達に付いて
行けずに、この場所に迷い込んだそうだ。
「カスレた魂で悪かったな!」
因みに話しかけてきた、この女性は
女神だと名乗った…
「で、女神さん?何か用ですか?」
女神は話す
不憫な俺に女神が管轄する星の1つに転生させるから好きな様に生きなさい。
もう一度、自分の人生を楽しく謳歌してみたらと言ってくれた。
「いい奴だな!あんた!」
更に転生先で暮らしやすいように、望みを叶えると言う
俺は忙しくて誰かに使われて終わる人生は嫌だ。
ゆっくり…
スローライフがしたい!
のんびりしたいと女神に告げた。
何か能力を1つあげると言われ。
考えた俺は
「転生先で解らない事が無いようにナビが欲しい!」
女神が手のひらを見せて祈る。
手のひらから親指位の羽の生えた女性が現れた。
「なんですか、これは?」
「私の力を少し与えた子天使よ!貴方にしか見えないし転生先で困らない様にサポートしてくれるわ」
名前を付けてあげてと言われ…
コアと名付けた。
さぁ転生させるから、
こちらへと違う部屋に案内された。
歩きながら俺は言った…
いやぁ~勇者にされて、世界に平和を何て言われたら、どうしよって思いましたよ!
また、忙しくてうんざりしますよ!
「勇者?そんな事、考えていたの?」
剣と魔法で魔王を倒す旅なんて…
俺はそう言いながら部屋に入る。
「それじゃあ転生させるから!今度は幸せに…」
それから15年。
大陸の最南端の小さな村で、のんびり生活している。
「今日も平和だな…」
俺が産まれた家は
この村で代々警備をしている家系らしいが
そもそも村が平和過ぎて
ただの門番状態だ…
コア「誰か来ますよ!」
コアは物心がついた時には俺の近くを飛んでいた。
可愛い子天使だ!
しかし唯一気にくわなかった事がある。
この世界ではステータスと言う物が存在する。
ゲームじゃないか!
しかも俺のステータスの職業に勇者とある!
絶対にあの女神の仕業だ!何故ならコアにこの事を問い詰めると毎回とぼけるからだ!
冗談じゃない!
勇者何かやったら大勢の人に囲まれて良いように使われる!
だから俺はコアを脅して他の人には見えない様に細工をさせ
職業は空欄にしてある!
「コア!言う事を聞かないと羽を千切るぞ!」
こんな感じで
「ロイ~!」
「どうした?アイラ!」
アイラは同い年の幼馴染みで村長の娘だ。
何かと俺に絡んでくる。
まぁ見た目も可愛いし気さくで、優しく皆からも人気がある。
ただ…
めちゃくちゃトロくさいドジっ子だ!
バン!
歩みよってきたアイラだが
躓き転んだ…
(ほらな…)
アイラに近寄り声をかける。
「大丈夫か?アイラ」
手を差し伸べるロイ。
ありがとうロイ!誰かしらこんな所に穴をほったの?
無いよ…
穴なんて無いからな!アイラ。
そう思うロイ。
「もー!こんな所に居たのね?
探したわよ!さぁ教会に行くわよ!」
そう言いながら…
手を掴み俺を引っ張る。
「きょ、教会?」
全然話しを聞いて無いのねロイ!
アイラは説明する。
この世界では15歳で職業を教会で授かり、それで成人と見なされるそうだ。
俺は職業に勇者とあるが…
まぁ隠してるけど。
職業は、家族の遺伝が濃く反映されるらしい。
農民からは農民。
猟師なら猟師と…
なら俺は警備員か?
この平和な村で警備員なら楽な職業だ。
そう思いながら教会へ向かう。
「皆さん揃いましたね…」
神父が待っていた。
同い年の男女が、20名程いる。
それでは1人ずつと神父の前に呼ばれる。
神父が本を開き呼ばれた子が手を置く。
光る本…
文字が浮かび上がる。
「うわ!やっぱり木こりだ!」
本に手を置いた男の子が叫んでいる。
どうやら木こりの子供らしい。
次々に進みアイラの順番になる。
「緊張しますわ!」
このパターンなら、アイラは村長さんだろうな…
手を置くアイラ。
本が教会を包み込む程光だす!
「うわっ!」
文字が浮かび上がる…
聖女【光女帝】
「せいじょ?こうじょてい?なんですか?これは!」
アイラは上手く読む事が出来ない様だ。
神父が確認する。
そして倒れた!
大人達も光を確認し教会に集まる。
「何だ!今のは!」
事情を説明する子供達。
倒れていた神父が目を覚ます。
もう一度確認する。また倒れそうになるが大人達が
必死に支える。
「なんですかこれは?」
神父が説明する。
聖女は、この世界に安らぎをもたらす女性だと言う。
しかも光女帝とは聖女の中でも最高ランクらしく、
皇帝より権力がある時もあるそうだ。
「アイラ!いやアイラ様。帝都へ向かいなさい。
貴女はその責務があります!」
え?帝都ですか。
(コア!帝都までの距離は?)
コア(この大陸の面積、天気、他色々合わせて順調でも)
(順調でも?)
コア(5年は必要です!)
(5年か…)
「嫌よ!帝都に何か行きたくない!」
泣きながらロイに抱きつくアイラ。
流石に15歳の女子に5年もかかる旅をさせるのは酷だ。
そう思いながらアイラの背中を擦る。
大人達は、この村から聖女が出たと
アイラの気持ち何か考えずに喜んでいる。
「ごほん!とりあえず今日はこれで!明日また話しましょう!」
神父が職業の本を閉じようとする。
「俺の職は?」
神父は、忘れていたと本を開く
ロイが手を置くと本が光り文字が浮かぶ。
聖女【光女帝】の付き人
え?
「聖女【光女帝】の付き人?」
神父は確認する。
「聖女【光女帝】限定の職業だ!」
は?
アイラ様を守りながらロイも帝都へ向かいなさい!
嫌だーーーーーーー!!
次回へ続く。
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